キミログ

kimi log

キミログ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×212
  • 萌16
  • 中立5
  • しゅみじゃない0

264

レビュー数
35
得点
286
評価数
70
平均
4.2 / 5
神率
52.9%
著者
高将にぐん 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
室木チカ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784592875413

あらすじ

どこにでもいそうな中学二年生の高垣睦は、寝る前にインターネットに繋ぐことが日課になっていた。
ある日、睦は同じクラスで近寄りがたい優等生の曽原淳が開設しているブログを偶然発見する。
が、そこに書かれている文体は、普段の曽原とは全然ちがう弾けた文体で、秘かに好きな人がいるなんてことも告白していた。
が、その「好きな人」の符号がなんだか睦と合致するような気がして!?第58回花丸新人賞受賞作に書下ろしを追加した、純愛電波恋物語。

表題作キミログ

曽原淳・睦と同じクラスの優等生
高垣睦・勉強の苦手な中学二年生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数35

笑えるピュアすぎ男子中学生BL

あまりのピュアさに言葉にならない叫びがもれそうになる、可愛い作品。終始ニヤニヤできるというか、くすくす笑えるところがたくさんあり、癒し効果も抜群だった。

偶然見つけたクラスメイトの曽原のブログから、自分のことが好きだと知ってしまった高垣。そこから徐々に曽原のことが気になっていき……?という時代を感じるお話。小ネタなんかもかなり古い。
だが学校では普通に友人として振る舞い、ブログで恋する心の内を知り、というループには色褪せない萌えが詰まっていた。

ブログに綴られる曽原のハイテンションっぷりは、恥ずかしくて笑えて、なんかもうひぃぃぃってなる。ノリはイタいし、確実に黒歴史!ってとこが中学生らしくて最高!普段の曽原がクール気取ってるのもギャップ萌えで、より面白さが増していた。

高垣は平凡を超えてブサメン受け?自己申告によるとモンゴロイドの顔をしているらしい……どんなだ。モテなくても良い子なのはすごくよく分かる。軽い調子の一人称がまた年齢相応の雰囲気が出ていて良かった。

告白の仕方はベタなんだけど、ここで曽原視点に切り替わる素晴らしさ!戸惑いと喜びが混ざり合って混沌として爆発しそうで。曽原のソファラっぷりに初めて生で触れる感動もあったり。
曽原は自然と応援したくなるキャラだったので、この構成は嬉しかった。

まだ中学生ということであのような終わりを迎えたが、今後成長した彼らがどうなっていくのかもぜひ追いたい。この作品めちゃめちゃ好きだ!

0

健気な想いに胸を打たれる

主人公がクラスメイトが異常なテンションで自分への恋心を綴っているブログを見つけてしまって……という話です。

睦はどこにでもいる普通の男子中学生。際立って整った目鼻立ちをしているとも言えず、曽原との間に接点らしい接点もありません。

けれどもそんな睦に曽原、もといソファラ(ブログのハンドルネーム)は恋をして、思いの丈をハイテンションで綴っています。「ソファラ節」と呼ばれるあの独特の文体や中学生離れした妙に古いユーモアセンス。笑えつつ若干のアイタタ感もあり。

そんなふうに曽原の睦への惚れっぷりは相当なものなのですが、この作品の良いところはストレートでピュアな恋愛感情が胸を揺さぶってくるところだと思います。普段はかなりくどくてだいぶ痛い独特の文体のソファラですが、時折とても中学生らしい、むき出しの想いをブログに綴るのです。いくら匿名の場とはいえ自分の気持ちをあれだけ素直に表現できる人はそういないだろうと思ってしまうほどに。あまりに健気で何度も泣いてしまいました……

そしてこっそり曽原のブログを覗いている睦は、曽原がこっそりとネットの海に流しているストレートな気持ちを、画面越しに間接的に受け取ります。繰り返しますが睦は至って普通の男の子です。男と男の恋は実らないと考えるような子です。そんな子が曽原、もといソファラの言葉に揺さぶられ、胸に思いが込み上げてくる過程には無理がなく、納得できるものでした。

元は個人で連載されていた作品とのことでサクサク読める軽めの文体ですが、睦や曽原をとりまくキャラクター達も皆とても生き生きとしていて、コミカルながらしっかりと読ませる作品でした。

1

何度読んでも癒される!

中学生同士のピュアな初恋ストーリー♡

昨日、ちるちるの「腐っても不朽の名作100選」企画にリプライしました。二作は少な過ぎです!もし三つ選べたのだったら、三作品目にこの作品を推したかったなぁ…との無念さからこれを書き書きしています笑

メチャクチャ可愛いお話で、ホロっと泣けるところもあって、いつ読んでも新鮮な気持ちが蘇ってきます。

主人公の睦は背も低いし顔もイケてるわけでもないし、勉強もそれほど…。取り柄といったら人の良さと年の割に現実的なところくらい。そんな彼がクラスのイケメン優等生、曽原のブログを発見。覗いてみると、曽原には好きな子がいて、その子への思いと萌えを叫びまくっているというおもしろブログでした。

曽原くんのブログ、ネタ満載でわかる人には笑えます。刊行が2007年なので致し方ないけれど、その時代経過すら愛おしく感じます。

大好きな「あの子」への思いは決して本人には伝えられない。でも、ブログのコメントで応援してくれる方々に励まされ、どれだけ皆さんに救われたか…言葉なんかじゃ表せません。…ありがとう。

なんて純なんでしょう!みんなが曽原くんの恋を応援したくなる気持ち、とってもよくわかります。

睦が自分のブログ読んでいることを曽原くんは知っているのか、知らないのか?ブログを通してゆっくりと進んでいく恋はもどかしいくらいなのに、学校とブログで見せる曽原くんのギャップが笑えて、その兼ね合いが絶妙なんです。後半、少しずつ曽原くんが行動的になっていって、気持ちの整理をつけていくくだり、彼がそうなれたのはやっぱり「あの子」がくれた言葉のおかげでした。リアルとネットの両方を駆使して相手に伝わる気持ちって、強いなぁ。

中学生の、誰かを好きになる気持ちが微笑ましいエピソードとともに大切に描かれています。修学旅行のシーンも懐かしくて楽しい!彼らの真摯さ、勇気、思いやりの美しさに、すっかり汚れちまった己の目が何度つぶされそうになったことか…笑

その後も二人はきっと、ずっと一緒にいるはず。本当に本当に、読むと優しい気持ちになれる素敵なBL小説です。

3

可愛さにキュン死(〃д〃)

読んでいる間中とっても楽しかったです。
ニコニコ、ニヤニヤ、時にクスッと笑みがこぼれ…癒されました。
初恋のときめきやワクワク感、ほろ苦さなどを思い出しながら読みました。
また主人公の二人がとても可愛くて。
だって!中学生ですよ!!男同士で同級生!!!あぁ…っ!
胸をキュンキュンさせたり、「良いわぁ、こんな頃に戻りたい」なんて思ったり。
シニカルなそしてエロティカルなお話も大好物な私ですが、こんなコミカルで甘酸っぱいお話も大好きです。
ただただコミカルで可笑しいだけじゃなく、時にしんみりしたりほっこりしたり。
それにソファラくんのブログでの文章がまた良いです。
普段はポーカーフェースでカッコイイ曽原くん、その彼がソファラくん(自分)のブログでは実に弾けています。
思わず突っ込みを入れたくなる場面もあり、ですがその前にもっと的確な突っ込みをしてしまう睦くんがいます。
クライマックスというか、最後の方の告白のシーンにやられました。
ドキュン、ズキュン、すごい、素晴らしい展開です。
ある意味、睦くんは内緒でソファラくんの日記を読んでいたようなものです。
まぁブログなので、当の本人に読まれる危険性も覚悟の上で書いている様なものですが。
そういう意味では罪でも何でもありませんが、二人の間にこのブログを巡って何やら一悶着があるかもと恐れていたので、「そうきたか!」とホッとしました。
ラストも未来を感じさせる素敵な終わり方です♪
その後のお話がサイトに載っているとのことで…これから探しに参ります。

***************************************************

番外編、読みましたー♪いろいろなエピソードが満載でとても楽しかったです。
驚きだったのは一人称で登場する曽原くんの義理のお父さん。
義理とはいえお父さんなのに、ちっとも威厳がありません。息子に恋人がいると知り、なんとプレゼントにコンドーさんを贈ってしまう、実に愉快なお父さん。しかもその使い方まで懇切丁寧に教えてくれようとします。驚きを通り越して笑っちゃいました。その上で二人の恋の手助けもちゃんとしてくれます。相手が同級生の男の子と知った後も。ユニークなだけじゃなく本当に人の良いお父さん。
そう、全体を通してこの小説には悪い人は一人も出てきません。ほのぼのとしていて幸せになれる、そんな物語が満載です。
ですが二人が喧嘩をしてしまい、売り言葉に買い言葉で暴言を吐くエピソードがあり、それにはハラハラさせられましたし、ちょっぴり悲しい気持ちにもなりました。
「彼氏面すんじゃねぇよ!!」とは睦のセリフ。喧嘩のときって、普通だったらあり得ない暴言が口からドンドン吐き出されてしまうもの。言った瞬間に「しまった…!」と思っても、もうその言葉を引っ込めることが出来ません。私自身も家族と喧嘩して、何度も自己嫌悪に陥った経験があります。だからその時の睦の気持ちは痛いほどわかります。
そして言われた側にしてみればそんなこと思っていたのかと、きっと辛い気持ちになりますよね。口は禍の元です。どんな時でも何を言われても、言ってはならない言葉ってあります。自分自身、気を付けねばと思いました。
最後の方は未来のお話し、2017年って言ったら、今が2016年なので来年のお話し。
本当にいついつまでも幸せな二人がとてもまぶしく、素晴らしいお話しでした。ソファラくんのブログがもう拝めないなんて悲しい限りです。韻を踏んでいて弾けていて、読んでいるものを幸せにしてくれます。ソファラくんも高将にぐん先生も天才だわ、と思いました。
今後、先生の他作品もおいおい読んでいくつもりでおります。幸せ気分を味わわせてくれて有難うございました。

4

二重人格ぶりが面白かった

曽原のブログ限定の二重人格ぶりが面白かったといえば面白かったですが、ラノベどころか小中学生向けの児童文学を読んだような印象でした。またイラストが輪をかけて子供テイストで(むにむに柔らかそう)、まー中学生なので微笑ましくはあるのですが。

表記は曽原×高垣ですが、二人の性格と成長の見込みを考慮するとそのうち逆転するのかも?と感じました。

1

笑える純愛

2007年発行なんですね。この作家さんの他のお話を最近いくつか読んで面白かったのでこちらも読んでみました。まあ、笑った。普段の曽原とハイテンションなブログのギャップに腹を抱えて笑いました。軽妙な語り口、一途さ、時事ネタも当時の気分で。こんなブログにもし出会えたらきっと毎日チェックしてしまう。ソファラ君を応援したくなります。
個人的にはクラスメイトの女の子、芳野さんが好きでした。とても一生懸命で頑張り屋さんで友達思いの良い子です。
睦も曽原も芳野さんも、クラスメイトの子達も、時に可愛く時に大人びて、それぞれに悩んでいる姿が中学生らしくて、素敵な純愛物語でした。

4

PURE PURE LIPS 気持ちはYES♪

読んだのが今よりも約6年前ですので、今思い返すと若々しいセレクトの本です。
今の自分が「中学生」×「中学生」を選ぶかと言ったら微妙です。
内容によりけりとは思いますが、やっぱりBLならギリギリ高校生くらいからで読みたいな。
爆笑ものや爽やか系、過剰な性描写のないものでしたら全く問題ないですが、
がっつり性描写ありな内容だったらもう無理です;;;
とは言っても未だ読むもの選ばずなセレクトをし続けていますが(笑)

しかしこの作品はギャグ要素が強く、二人のピュアな部分に焦点を当てているので年齢的なものはあまり気になりません。
ただ、時事流行を感じるネタがけっこう入っているので、今読むと時代を感じますね(笑)

この作品は普段の様子とブログでの口調が、ギャップが激しい曽原君という子が笑えるお話です。
そして曽原君が自分のことを好きだ好きだと書きまくっているブログを見て、ドキドキしている主人公の高垣。

高垣は最初から曽原君の気持ちを知っているという筋書きです。
そこからのスタートなので、本の内容としては高垣と曽原君が果たしてどうやってそういう仲になるのか、そこが見ものです。
あと、ブログを通じて曽原君のことを知るということが、相手の気持ちをのぞき見しているような気分になってしまうところもこの作品の良さです。
最初は恋心なんてなかった主人公が好きだ好きだと言われているうちに、徐々に気持ちに変化が表れていく。
そんな主人公の内面の変化も面白いです。
まぁいろいろツッコミどころはあるにせよ、楽しく読める作品として私は好きでした。

高垣もブログを書いている曽原も可愛い。
すくすくと育って行って欲しいと暖かいまなざしを贈りつつ読み終えました。

その後のお話がサイトのほうに載っていますが、そちらも素敵です。
こちらは社会人になるまでの番外編があります。

心が浄化されるようなお話でした。

3

超最高!

読み終わってちょっとしか経っていませんが、未だにこの作品を思い出す度にどきどきしてしまいます!
ポーカーフェイス曽原くんのブログでのはっちゃけた姿、ソファラくん。
睦くんへの片思いを、読んでいる方があまりに恥ずかしくなるほどに痛々しい文章がツボです。

「こんな、あの子の事を好きだ好きだ書き連ねてるブログ、本人に見られたりしたら僕は日本海を見に一人旅に出ますよ!」
↑これまだ序の口。
中学生とは思えないオヤジギャグから痛々しいちょっと前の時事ネタ、死語のオンパレード。
「教えて」、って書くとこで「教えてgoo」って書いちゃうw
この爆笑ブログが物語をどんどん引っ張っていってくれます。
とは言っても、曽原くんの恋自体はなーんにも進んでないんですけど。

この小説の斬新なところって、ブログに着目したことはもちろんですが、最初から相手が自分を好きなことが明確な証拠としてバレバレのとこなんですよね。
語り手の睦くんはもちろん、相手が優等生で、自分のことを好きになる心当たりもなく、相手が男の子ってことで、もちろん受け入れがたいわけですが。
シチュエーション的に、相手の心の声が全部聞こえる超能力の映画(なんか、そういうのありましたよね?)みたいな感じですよね。
睦くんは可愛いけど結構男前で、曽原くんと積極的に関わっていくわけですが、それらのことは全てブログで筒抜け。
読んでてキュンキュン爆笑しましたw

前半はとにかく、ギャグ満載で(いやそれは最後まで続くんだけど~w)、一言で言うなら「萌え笑い」ってやつのオンパレードです(笑)。
だけど、後半に行くに従って、どきどきが大変なことになります。
曽原くんにはどうしても告白する勇気はないし、睦くんだって「お前のオレへのラブラブブログ、実は読んでる」なんて、絶対言えないし。
どんどん仲は深まっていくのに、曽原くんがあきらめきってるのがブログにまた筒抜けなんですよね。
こういう過程で、ただ睦くんのジタバタを描いてるだけでもなく、曽原くんだけでなく睦くんの魅力が分かるエピソードが実は豊富に盛り込まれてるんです。

クールな優等生が実はブログ上で本音を痛々しくぶちまけてるっていうギャップと、可愛らしい睦くんの男前さのギャップ。
どっちも萌え萌えでした~。
ラストは、睦くんが一番男前に見えました。
男前の睦くん、やっぱかわいいよね!
中学生の恋愛らしく純粋!って思いますけど、私は中学生にしかできない純愛とは感じませんでした。
設定として一番おいしいのは中学生だけど、うーん、こんな純愛、高校生以上にもしてほしい!w
ムードメーカーのにゃーっす睦くん(笑)を高校生で描くのは至難のわざかもですがw

この小説を読み終えて、私が気付いたことがあります。
どんなにハッピーエンドでも、BLには切なさが漂うんだってこと。
男同士で大変だからとか、分析すればもちろんそういう理由も思いつくけど、しっくり来ない。
これが、BLの魅力なんだって、思いました。
読み終わって感動、幸せ、だけどもやもやして。
その後作者さんのサイトで続きの番外編を一気に読んじゃいました。
高校生編大学生編から、社会人編まであって。
私、基本的にBLは高校生が主人公のやつばかり読むんですけど。
キャラが強烈だからか、社会人編まで、本編を読んだ時と同じわくわく感で読み終えることができました。

だけど、それでもやっぱり、切なかったです。
なんでだろ、この気持ち。
BLってこういうものなんですね。

4

面白過ぎて腹筋が飛んだ ☆ミ

レビューを読んで面白そう♪と、ようやく本を手に入れました!しかし、なんてこった。こんなに面白いとは・・・常に口を閉じていないと、ニヤニヤしちゃって、MAJIで気持ち悪い人の称号を一瞬で手に入れられそうです。ソファラくん、ありがとう。日常生活に支障をきたします(笑)

--(以下ネタバレを含みます)--
攻めの中学生の曽原くんが、面白過ぎます。
学校ではクールで格好良く、頭が良い、その上運動も出来るとか天は二物を与え過ぎます。
中学生といえば馬鹿やったり、自意識過剰で本気で異世界行けると信じてたとか、振り返るとあれ?黒歴史ってやつじゃない?あのこれデリート出来ますか?出来ませんか・・・そうですか・・・みたいな感じだと思うんですけど、(私だけかもしれない)
そんな年頃の子と比べると、女の子にも親切で、とても落ち着いる優等生の彼。

しかし、ネットのブログでは、「え・・・?同じ人なの?」と思える程のハイ・テン・ション!満開!ソファラという名義で、日々の出来事を書くのですが、これが面白過ぎます。

――春です。春休みです。呪います。(←ソファラ君による、とある1日の書き出し)

物騒っ!!冬が終わって穏やかな日に一体何が!?と思えば、「学校が休みで好きな子に会えないから」って、可愛いじゃないか・・・!あの大人っぽい感じからは想像がつかない程の、年相応の可愛らしい一面を見て、萌えました(^////^)

そのブログを見つけた受けの高垣は、段々と曽原くんが気になりはじめて・・・?同じクラスのパン屋の女の子が出てきたり、彼女がまた可愛かったです。誰が気に入らないとか全く無かったです。

高垣は自分の気持ちが分からなくて迷ったり、女の子は気持ちを伝えたいと思ったり、曽原くんは気持ちは伝えられないって思ってたり、それぞれの相手の行動に一喜一憂している姿は可愛くて、一生懸命で、みんな頑張れー!って応援したくなりました。

とくにソファラくんはテンションの上がり下がりが半端無くて、血圧とか、だ・・・大丈夫!?と心配になりましたけど・・・(笑)
落ち込んで、三途の川でテイクオフ。喜んで、ガンダルフが白くなった!(・・・指輪物語?序盤グレーのおじいちゃんだったもんね・・・2部位で神様みたいに白くなったよね。)とか、名言に爆笑しつつ、ネタに同意しつつ、本当に面白かったです。

ソファラくんのブログとそれを読んでツッコミを入れる高垣がツボだったんですが、それだけではなく、なんとなく懐かしいような、キラキラと純粋な部分がとても素敵で、読めて幸せな気分で床にダイブしました。

気分が沈んだ時に読んだら、元気出そうです。ソファラくんのブログと、このお話が、いかに面白いのかをアピールしたかったのですが、気持ち悪くうざったく感想は書けても、ソファラくんの様に面白く書けません。どこでその装備は売ってるんですか?ソファラくん!答え:元々シンプル設計 曽原くんのオプションです。ガッテム・・・

最後に「にゃーすっ」って高垣の挨拶はマジでナノちっちゃくて、メガ可愛いです!

5

ぴゅあっぴゅあ極まりない!

前回読んだ別作品が面白かったので、評価の高かったこちらを購入。
設定は中学生同士。
直感的に致す絡みは無さげに思いつつ、裏表紙のあらすじを読み、本編へ突入。

これは……「純愛電波恋物語」と銘打つだけのことはある!

低身長がコンプレックスだがドコにでもいそうな中学2年生の睦(むつみ)と、クラスメイトで生徒会役員の品行方正デキた男・曽原(そはら)のお話。
寝る前の日課となっていたネットサーフィンで、とあるブログを見つける。
内容を読むと、どう考えてもクラスメイトの曽原としか思えない。
しかしそのブログ、同い年で有りながら大人の雰囲気満点な曽原には到底結びつかない位、ブッ飛んだ内容ばかり。
しかもしかも彼の秘密の片思いの相手は、考えれば考える程「自分」なのだと確信して――と進んでいきます。

この曽原が開設しているブログ『ドレミソファラ』が何とも最高。
よくもまぁ思いつきますわなと思う位の言葉の羅列。
吐き出す場所がブログしかないものだから、ここぞとばかりに大噴出しています。
そしてそれをコッソリ眺める睦の気持ちの変化が、自然で無理なく読めました。
曽原の書く内容は睦に寄せる恋心だったりするんですが、睦は曽原が自分に思いを寄せてる事を分かっている訳ですから、例えば今日はこんな事があった、だから曽原はそれについてブログを更新するだろう。
じゃぁ、どんな言葉で綴るのかな、なんて、無意識に楽しみになっていたりもするのです。

どんな言葉で合っても、ブログの文面からは、彼の優しく激しい隠された情熱が溢れんばかりに伝わってくるので、リアルのクラスメイトの曽原の事も意識してしまう。
最初は、表向きは優等生の曽原。裏(ネットの世界)では馬鹿丸出しな彼、という認識だった。
でも、
「こんな涼しい顔して、本当は腹ではブログみたいな事ばかり考えてるんだろう?」
という考えが、二面性としてではなく、曽原という一人の人間としてしっかり見据える事になっていくのです。


学生ならでは、な、修学旅行のシーンがあったり。
クラスメイトの可愛い女子とのやり取りがあったり。
こちらの気持ちも、同じ位ぎゅんぎゅん学生時代に戻れた感じがしました。

もうもう兎に角ピュア極まりない。
何にも考えずにライトに読める、けれどほっこり最後はうっとりときめいちゃえます♪

「ナノちっちゃくてメガ可愛い」なんて、最高の褒め言葉じゃないか!
あまりのキラキラ純粋加減に、私の心もぎゅんぎゅん鳴り響いてしまいました。
この小説と出会わせてくれて有難う神様なぜあなたはそんなに優しいのですか(答え:ジェントルメンだから)。(←ソファラ風)


又、作者さんが入られてるサークルのHPにて、こちらの番外編が読めます。
それが又可愛くて…
出会った時は中学2年生、そして高校生、大学生と進み、就職してからのお話まで。
気付けば12年経っていた、という2人の歩みは、きっとこれからも変わらないのかな、とこちらまで幸せ気分が味わえました♪

5

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