蜘蛛神さまのΩ 下

kumogamisama no Ω

蜘蛛神さまのΩ 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×29
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
96
評価数
24
平均
4.1 / 5
神率
41.7%
著者
山冨 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784865897289

あらすじ

生き神の因習。

一族の長であるα攻め×過去の記憶を失ったΩ受け

代々受け継がれてきた儀式。

囚われの身となってしまった光(ひかる)。
彼を攫ったのは町の有力者・速津(はやつ)家の当主でありαの臣(おみ)だった。
過去に番になる約束を交わしたと主張する臣。
しかし光にはその覚えがなかった。
臣が見せる異形の力、失われた記憶、その全てが解き明かされるときーー
そこには想像を絶する事実が待っていた。

表題作蜘蛛神さまのΩ 下

α,カミツグ,速津家当主
Ω,高校生(陰陽師関係家系)

その他の収録作品

  • 余燼/描き下ろし:未来の話/あとがき/カバー下:イラスト

レビュー投稿数4

土着信仰ホラーBL、増えてほしいな…!

正直、評価めちゃくちゃ悩みました。

と言うのも、全ての伏線が回収されず分かり辛い部分が残っていたからです。(単に私の読解力の問題かも…)
ですが、総合的に凄く面白くて読み応えのある作品でした!

神事のタブーを犯した速津家の陰湿な欲望だったり、少年達が絶対的な悪を前にして力を合わせて立ち向かっていく姿など…
終盤は熱くなる展開盛り沢山でめちゃくちゃ楽しめました

正直、ホラーなのでメリバ覚悟で読みましたが、記憶を取り戻した後の光が逞しいのなんの…
幼い頃に離れ離れになってしまった2人が、やっと本当の意味で再開できて抱擁するシーンが尊いですね…
この2人ならきっと、どんな困難も乗り越えられる筈…!と感じて、見事にメリバフラグを回避してくれました拍手!

ただ、ページ数の問題ですが、やはり全部の伏線を回収出来ずに終わったのが少し残念……
(何で臣は光と出会ってから成長できるようになったのか?代々伝わる速津家は地震だけで消滅したのか??等…)

また、速津の呪いから解放された2人は凄く良かったものの、壮大なドラマを繰り広げてきた割にあっさり終わってしまった感も否めず…本編だけなら「萌」評価でした。
が、描き下ろしがめちゃくちゃ良かったんです……!

大学生となった光と、大学進学に向けて予備校へ通う臣の淫靡で甘い同棲生活が見られるなんて……
「そう言えば、オメガバースだったわ…」と思い出す程に濃密な発情期巣籠もりセックスを披露してくれた2人。
もう、男性向け顔負けな激しめエッチでびっくり有難い!
オメガバ結構読んできたつもりですが、ヒート時のαの亀頭球がしっかり活かされた濡れ場は初めてでした。

普段はTL作家さんのようですが、表情や濡れ場の描き方が凄く好みなので、是非ともまたBLも描いて欲しいです…!

▶︎ふゅーぷろcomics/黒枠(グレー)トーン修正
 ふゅーぷろcomics限定描き下ろし…4P

2

やはり一冊で良かったんじゃないの?

上巻でも思いましたが上下巻にするのではなくて、分厚い一冊にする方が良かったのではと思ってしまいました。

帯にオメガバース✖️ホラーとありましたが、個人的にはホラー味は少しだと思いました。むしろ蜘蛛神が可愛いと思ってて、速津家の五馬の方がホラーでした。www

下巻では祖父によって消されていた記憶を光が取り戻していました。光の記憶を消すべきだったのかはちょっと疑問でした。記憶を消したのは良いけれど、光に理由も無く町に近づくなとだけ言い含めるのは無理があると思いました。

そして、上巻で気になっていた同級生の鋼平との三角関係ですが、三角関係にもなっておらずにこれは作者さまの狙い過ぎではないかと思ってしまいひとつ評価を下げた理由でした。

五馬の暴走によって思いがけずに蜘蛛神から臣を救うことになりましたが、臣が無事であった理由とか蜘蛛神が光には無害に見えたのでその辺りはちょこっと説明して欲しかったです。

祠のある場所が崩れたのは蜘蛛神が滅んだ事で何らかの力が働いたのだと思いますが、臣の母親の愛だと勝手に思っています。

個人的には描き下ろしの「未来の話」みたいなのがもっと読みたかったですね。
臣が普通の生活を始めたところを描き下ろしで増やしての上下巻にするなら納得でした。

それにしても1000年もの間、町の人々を騙して恐怖で縛り付けて来た速津家は化け物より醜悪でした。

1

ホラーというよりも救済の物語

(こちらは下巻のみのレビューです。)

下巻では、光が忘れさせられた過去を思い出すことに。
8年前、臣の義弟、五馬の行いにより臣が覚醒して、結果離れ離れになった二人。光が過去を思い出し、やっとラブラブにもどったのに、また五馬が邪魔する!グヌヌ。

そして蜘蛛神や神継の真実が語られるんですが…。この内容がちょっと難しかった〜。よく読めば理解できるんですが、ちょっと説明が多くて読んでいて疲れちゃうと言うか…。 

それから五馬がクズすぎて、ちょっと気分悪くなりました。酷いわ〜、この人。そして無残な最期となりました。この人も家に振り回されて哀れな人かもしれませんが、ちょっと同情できない悪人っぷりだったな〜。

本編最後は、すっきり爽やかな終わり方でよかったです。

そして描き下ろし。
同棲を始めた二人のヒートセッ○ス。やっとオメガバって感じ!エッチで長い濡れ場が大変良きです。先生の描く濡れ場、エッチで迫力あります!
ラストはほっこりして終わりました。

そういえばオメガバ×ホラーと謳われていたけど、下巻は特に、ホラーというよりは救済の物語という感じを受けました。いわゆるホラーっぽい、怖い感じはほとんどないです。

上下巻二度読みましたが、ちょっと理解しきれないところもありました。
後書きに、本編では描ききれなかったことを、いくつか説明されていました。それを読んで、漫画で描くには上下巻じゃ足らない情報量だったかなと思いました。

描ききれなかったことを、何かの形で出したいとのことなので、今後の二人などの番外編とかを描いてくれたら嬉しいなと思います。

独特な作風が面白かったので、また本作のような、ちょっとファンタジーっぽい作品を描いてほしいです。TL作品多いですが、BLも描いてほしい。期待しています!

下巻の評価も萌と萌2で悩みましたが、意欲的なデビュー作に敬意を表して萌2です。

シーモア 白抜き修正(下巻の濡れ場も迫力あったので白抜き残念!)

0

もったいないオバケがでちゃうぞ~~~ぉ!!!

上巻 あってはならぬタイトルネタバレをしでかしました 申し訳ございません

がッ!

ほんとにグロいの苦手な方は気をつけてね
けっこうヘビーなものが しれっ とぶっ込まれてたりするので


このお話の鍵になるのは 土着信仰
(古くからその土地に根を張って棲みついている神や精霊を信仰すること)

そこにまつわる習性にオメガバースじゃないとダメな理由がわかった瞬間 出だしでゴネたのを猛省しました

本の薄さとか どっちつかずとか
はじめましての作家さまで読み方もわからないのによぉゆうたな と

もうねオクチはミッフィーだわ (=x=)

ほんっと後半内容濃すぎて目眩がするくらい いい感じ(グロ気味)にオメガバとホラーと土着信仰が交ざりあって こちらとしては鼻息荒くなったところで終了のゴング

期待の第2ラウンドは 光が持ち続けた淡い恋心の玉砕を見せつつ佳境へとすすむ


自分に刻まれた呪に封印された記憶を取り戻す決意をする光

んんん ここにきてややっこしい設定が加わるのでこの巻慎重に読まなきゃおいてけぼり必至!←読み間違えるしね

神事の一切を執り行う一族の家長が神との融合を図る神継(かみつぐ)
そこに絡む弟の憎悪


これね 欲と執着に踊らされた一族の醜い思念と 長年使役とされ命を落としてきた当主の悲恋の話だったわ ※あくまでも個人の感想です

そもそも弟が当主になれないと知ったところからはじまるお家騒動でもあるのか?
祀りあげられた土蜘蛛を実質喪うことで神を宿さない当主となり 人を欺き操ろうと企てた弟の執念が

ぐえッ エグいな弟

自尊心が強すぎたのか 兄に取って代われなかったプライドなのか
別に虐げられてきたって描写はなかったし そこまで神を宿すことに使命をもってたとも思えなかったけど…


ただここまで練ったのに なぜそんなあっさりこの呪詛から解放した

確かに使役の役を解いてあげないと幸せな結末にはできないんだけれど 簡素すぎたわ Orz

いや キレイに終えてるしよかったの よかったんだけど
最後の描き下ろしまでキチンと拘り(オメガバの醍醐味含め)があったからこそ 土蜘蛛からも 弟からも 町からも解放されたその瞬間が大事だったし 臣の身体を 人としての人生を取り戻す一番の魅せ場がたった一瞬で終わっちゃったのがどうにも  

うううん ほんと個人的なんだけど そこだけがちょっと残念だったな
いや 丁寧に欲や執着が重ねられてて面白かったんだけど

2

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