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kare no amakunai shuushin
死神BLを読むのは久々です。「ラーメン青島屋の死神くん」以来かも。
あぁ、物語序盤から湊(受け)の息苦しさが伝わってくる。
時系列が少しわかりづらいが、先へ先へと読ませる何かがある。
湊はとても魅力的な魂の持ち主らしく、それを狙う悪い?死神から何度も命の危機に遭わされます。で、毎回ネロ(死神)が危ないところを救ってくれる。
ネロは何故、湊のそばにいて守ってくれるのか?彼の言うことは信じられるのか?そもそも「迎えに来た」とは どういう意味?と、謎がちらほら。
その謎解き回が 5話なわけですが、この5話の空気感がとても好きでした。短編としても十分に成立してる。
読み終わって…
不穏で可哀想なエピソードを詰め込みすぎかな…と感じました。
湊の周りに ろくな大人がいなくてしんどい。彼がつらい目に遭っている場面より、湊が気づかないところでネロはいつでも見守っていたんだよ的なエピソードを もっと見たかったなと。
あと、湊が大学生に見えない時があり ショタが得意でない私にはエッチシーンが少々きつくもあり…
本編プラス描き下ろしが掲載されていますが、その温度差がすごかった。描き下ろしのコメディちっくな雰囲気と無機質な死神のアンバランスさに「ふはっ」となりました。
紙書籍にて購入。カバー下なし。
修正→白抜き
愛猫のネロが死んでしまったあと、湊の前に愛猫と同じ瞳をしたネロと名乗る男が現れたところから始まっていく、ちょっぴり不思議なお話でした。
愛猫ネロが姿を変えて湊のもとにやってきたのかと思いきや、まさかの死神だったというなかなかに激しい設定でしたが。
全体的に影があるお話だったし湊自身にもツラいことがたくさんある展開になっていたので、死神という存在がうまい具合にはまっていて無理矢理感なく読むことができました。
ピアノに対する向き合い方や周りの期待、信じていた先生からの裏切り。
次々に湊に苦しみが起こっていくのでとても切ない気持ちになりましたが、いつもネロがそばにいて身の危険からだけではなく心まで守ってくれたのですごく救われました。
でもなぜ急に湊が死神に狙われるようになったのか?とか、ネロが湊を連れて行こうとしている理由は読み返してもいまいちわからず。
幼い頃会ったときに魅入られてしまった、とかなんでしょうかね…?
お話的にはハピエンなのだと思いますが、なんとなくスッキリしないなーという感じでした。