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kondo ha shindemo shinasemasen!
死んでしまった元恋人を死なせないために、四年前にタイムリープする主人公(受)。
だけど、戻ってきたその日は、その恋人から別れ話を切り出された当日だった!
元恋人が死んでしまう未来を変えるために、なりふり構わず貴文は頑張ります。周りからも性格が変わった?と驚かれるほどに一生懸命に。
やり直したい過去があったとして、人はそこまで選択を、行動を変えることが出来るでしょうか?私は、難しいと思っています。たった一つの選択を変えたからといって未来は大きくは変わらない。他の要因と相まって、結局今と同じ未来へつながっていく……そう思っているので、貴文の行動力には驚きました。
おそらく、彼にとって湯峰の死を回避したいのはもちろん、ずっと湯峰との別れが心の重しになっていた。だから、あれほど必死になれたのだと思います。
タイムリープものは元々好きなのですが、この本はその中でも上位に入る好きな作品になりました。タイムリープものが好きな方は、絶対に後悔しない物語だと思います。是非読んでいただきたいです!
大学時代の元カレが亡くなった。常に人に囲まれていたあいつが、孤独死。しかも死後3日後に発見されたのは何故?!
強く願ったその時、時間は4年前に巻き戻ってしまった。
今からなら、死を覆せるかもしれない。過去をなぞりながら塗り替えていくと……?
タイムリープもの、確かに流行ってるけど……
と思いながら軽い気持ちで読みました。
タイトルが若干軽く感じますが、それを埋めて余りあるほど内容に厚みがあります。
読むのを迷っているなら、読んでください。
きっと、後悔はしないので。
設定がこれでもか、とモリモリなのですが、ちゃんと一つ一つに意味があって最後まで矛盾がないなと思います。
結末に向かって元カレ君の気持ちや背景が徐々に判明していくのと同時に、
主人公の考え方や価値観などがゆっくりと変化していくのが文章からじわじわと染みてくる。
でも、矛盾はしないんですよ。
だって彼の願いは「自分のためのものじゃなかった」んですから。
お互い、ね。
でたでた。BL世界特有の不憫てんこ盛りキャラ。しかも受け攻めどっちも可哀想な生い立ちで。長いしウジウジ受けの勘の悪さにイライラしっぱなし。最後のセックスと告白シーンにキュンとした。でも不憫要素てんこ盛りはずるいよね
大好きな海野幸先生の作品ということで、ずっとずっと読みたい…と思ってはいたものの、躊躇していました。
というのも、自分自身が親友を亡くした経験があり、お話的にどうしても思い出してしまいそうで、なかなか勇気が出なかったのです。。
でも!今回アワードにノミネートされているのを見て、読んでみて本当に良かった…!
貴文が過去に戻って大好きな人を救おうと奮闘する姿、そして2度目の人生で知ることのできた湯峰の本音…胸がきゅーっとなり、涙腺が崩壊してしまいました。 。°(°´ᯅ`°)°。
なんといっても、愛しい人を救うために行動を変えた貴文の勇気と男気が良かった!!あっぱれ!と言いたくなるほど格好良かったです✨
やり直しの人生で、以前は一発合格した予備試験に落ちるという、絶望的な経験までしてるんですよね…自分だったら目の前が真っ暗になり、翌年まで頑張ろうなんてとても思えないかも。。
不合格となったことをきっかけに「なぜ自分は弁護士になりたいのか?」という根本的な問いを考え直し、胸にずっと引っかかっていた思いを育ての親である伯父さんに話すこともできた貴文。
自分の心の一番繊細な部分を伯父さんにさらけ出すのは、本当に怖かっただろうな…と、伯父さんの部屋に向かう貴文の姿を文章で追いながら、私の心もバクバクドキドキしていました。
そして何よりも!
変わりつつある貴文を見て、彼を変えたのが自分じゃなくて悔しい、と、初めて嫉妬や独占欲を抱く湯峰に、なんと言ったらいいのか…もう、きゅーん。。でした。
貴文に独占欲を許されてからの溺愛、独占欲見せまくりの姿には萌え転がるしかなかった…「他の人の目に貴文を触れさせたくないから」貴文に車道側は歩かせないし、レストランでは必ず背中が向く席に座らせるんですよ…この束縛彼氏め!( ̄▽ ̄)←大好き❤︎
お人よしで、どんな時でも優しく、無下にされても怒らず…という菩薩のようだった湯峰よどこへ?と、ニヤニヤと萌えが止まらなくなっちゃいました。
実際の人生は物語のように都合よくリセット→やり直し転生とはいかないけれど。
思いは、言葉にして出さないと伝わらない。
大切な人にこそ、「今」というタイミングを逃さず、勇気を出して伝えなければいけない。
そんなことを噛み締めた、一作でした。
四年前にフラれた元カレ・湯峰が、過労の末に孤独死したと知り、四年前のフラれたあの日にタイムリープしてしまうというお話。
この先どうなるのか?湯峰の死を回避できるのか?といったストーリー展開が興味深くて一気読みしました。
なんとしても今度は死なせまい!!と受けの貴文はがむしゃらに奮闘するんですね。
それまでの貴文は感情を露わにすることもなく、人と関わることを極力避けていたのに、湯峰の死を回避するために、なりふり構わず積極的に人と関わってあれこれ介入していく。
貴文の変化が呼び水となって周囲にも変化をもたらし、やがて…というところが無理なく、とても良かった。
ツッコミどころもなく完成度が高いタイムリープものだと思うな。
それにしても攻めが病的なお人好し。
断ることが出来ず、次から次へと人の頼みを引き受け、負の連鎖の末に過労死してしまう……。
お人好しはいいけれど、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」を思い出してしまったわ。
そしてワンコではないけど、ゴールデンレトリーバー系の外見ということで萌え。
そして終わりのほうのタガが外れたように溺愛彼氏になってる様子、貴文を人目にはさらしたくないとガードしてる姿にめちゃ萌え。
人が良すぎて死んでしまった元カレを助けるため奮闘する弁護士
弁護士となって2年目の貴文(受け)は粛々と業務をこなす毎日を送っています。
そんな時、友人らしい友人もいない貴文に大学の知人から学生時代の元恋人・湯峰(攻め)の死を知らせる電話があります。
お人好しでいつも誰かの困りごとに手を貸している湯峰の死に衝撃を受けます。
先輩に頼まれてブラック企業に就職し、父親が病死したことで実家に戻るも母親が事故死し、家業の借金が発覚し、うまく家業を畳んだと思ったら、友人の借金の連帯保証人になり、逃げた友人の代わりに借金を返しながら、再び元のブラック企業に戻り過労で死んだというあまりに悲惨な湯峰の死に嘆き悲しみ、やけ酒を飲んでいると、同じように湯峰の死を悲しむ不思議な紳士が隣で酒を飲んでおり、なんと元の時間に戻してくれるといいます。湯峰のためならと過去に戻ることにするのです。
タイムリープといえば、やり直しができてラッキー的なことしか考えたことなかった私でしたが、貴文がタイムリープを受け入れた時、あの難しい司法試験をもう一回受けないといけないのかそれはしんどすぎる、と思ってしまいました。実際に一発合格だった貴文は、逆行後は一度失敗しています。
そんなことは些細なことと戻る選択をする貴文ですが、天秤にかけるものが未だ忘れられない元カレの命だとしたら当然ですね。
とはいえ、戻った先が4年前の別れ話が来た直後というなかなかなタイミング。
湯峰の死んだ経緯がお人好しだったことだったため何としてもそばにいて阻止しなければなりません。とりあえず最初はブラック企業に就職させないこと。
なりふり構っていられなくなっている貴文は今までより積極的に湯峰にからんでいきます。
お人好しで人に利用されてばかりの湯峰にハラハラドキドキしました。
なんとか就職させないよう奮闘するのに思った風に行かず、自分も含めて卒業時点で戻る前より悪い状況になったようになった時はもう先が気になって気になってページを捲るのももどかしいきもちになるほどの勢いで読みました。
戻る前は、2人が出会ったことで、貴文も湯峰も元々持ってなかった感情に戸惑った挙句、逃げることを選んでしまって最悪な結果になってしまったのですが、今回はそれをちゃんと受け入れたことで2人にとって良い結果になって本当によかったです。
とってもよかったです!
ストーリーは他の方が完璧に書いてくださってるのでキャラ萌えの話を…
受け視点で、冒頭は受けは生真面目系なのかな?と思ったのですが、意外とてやんでい!って感じの子でめちゃめちゃ好感が持てました。
リープしてからの受けは攻めからすると結構誰に対してもフレンドリーで(全部攻めのため)、今までは自分だけが知っていた顔もバレてしまって気が気じゃなかったんだなと思うとニヤニヤしてしまいました。
リープ前の大学生時付き合ってた頃は全然懐かない猫が自分にだけ懐いてくれてるみたいな気持ちだったんだろうし、受けが全然攻めは自分のこと好きじゃないと思ってたら実は攻めもめっちゃ受けのこと好きで友達って言われてショック受けてたり他の男と連絡とってるの嫉妬してたり、そういうの大好きです。
攻めはわんこ系と言うにはしっとり大人びていて賢くて穏やかで、確かにわんこ攻めなんだけどキャンキャン吠える系ではない。
でもクール攻めというには余裕が全然なくて、ヘタレと言うほどくよくよもしない、とても良い匙加減の攻め様でした。
想いが今度こそ通じあった時の攻めのグイグイ行く感じも最高でした。
文句なしの神評価です!
とても面白かった。
神様に気に入られるほどに寛大で奉仕的な攻めと、勉強一色な学生生活を送ってきたコミュ障受け。受けは攻めが恋人になってくれたのは優しくて断れなかったからだと思っているし、攻めは受けの勉強を邪魔したくなくて控え目だしですれ違って破局した二人。
受けがタイムリープしたのは攻めに振られた日で、今回はこのまま没交渉になるまいと鬼メール&鬼電でアポを取って食い下がりまくる。攻めの命がかかっているので人が変わったように攻めの周りをうろちょろしまくる受けが面白かった。弁護士として修羅場を乗り越えてきた受けは当時の受けと違い愛想笑いもするし、攻めの交友関係にも割り込んでいくし根回ししまくる。やりすぎて胡散臭さが出ちゃってるのも面白かった。今の受けだからこそ起こせる変化が良い。
そして攻めを救うだけじゃなく、自分が抱えていた問題に向き合ったり二人がお互いに影響し合い状況が変わっていく様子が良い。
優しすぎてお願いを断れずいいように使われたり、自分から悪い人の餌食になっていく攻めがもどかしくてハラハラした。そんな俗世に染まらす人間離れした存在である攻めが、受けの影響で嫉妬心や怒り、執着、独占欲など人間臭い感情が芽生え、そんな自分を恐れてしまう展開も面白かった。神に愛された特別な子がただの恋する男になっていくのエモい。最終的にヤキモチ焼きの重め彼氏になるのも良かった。
安定の作者買いで、さらに私の好きなタイムリープものです。
攻めは優しいけれど意外とそれ故の問題があり、読んでいくうちに少し薄ら寒く感じました。理由は人が良い性格なのでいいように利用されてるようなのに、本人はそれに関して何も感じていない、とあってそれはある意味怖いことかなって。麻痺しているのか、利用されていることへの悲しみや怒りが抜け落ちたようで、受けがそれに対して言及しても感覚が違うと言って徳を積む修行僧のような利他的な性格の根深さを知ります。
お互い花に例えられるのがリンクしていて好きな描写でした。受けは攻めに水仙だと。攻めは泥濘に咲く蓮のようだと。
相手の顔をきちんと見ていないから反応を確かめない受け、利他的なので相手のアクションを待つ攻め…これは噛み合わず大変そうで、この2人凄くややこしい!
過去は受けが面倒くさくてタイムリープしてからは攻めが厄介で(笑)
でもこの拗れ方を解していく過程が読み応えありました!
リアルに主人公たち2人のようなタイプの人はいるはずなのに、この2人の心の有り様は私の環境と経験からすると共通点はあるので共感してもいいはずが何故か最初できなくて。割と私と違う考え方で動き、少し釈然としませんでした。今考えると初期の受けの人付き合いの仕方も拙さからきていたので、自分と重ならなかったんだなとわかります。一歩踏み込めない自戒の理由が初期は見えていなかったのもあります。
感情移入して読むタイプの私はそれがある程度出来ないとテンポが乗ってこず、作品への好き度と楽しい度が下がってしまいます。でもその上をいく説明が有り、自分とマッチする部分があれば一気に気持ちが変わりますが…
共感や感情移入すれば理解しやすいはずの所が、どちらもできていないのにも関わらず圧倒的にわからされるのがある意味気持ち良くて笑(好きな作者様なのでなおさら)
それが自分にとってはすごく感慨深かったです。
2人の生い立ちや人格形成の部分、流れを安定に丁寧に描写してくださるので納得して進めたこと、展開するにつれて受けがトラウマを乗り越え成長するのでそこから自分の共感がついてきて中盤からテンポが加速するのを感じて心地よかったです。
作者様の過去作品、現代バンパイアものの【ご先祖様は吸血鬼】でも思いましたが、読者が経験したことなさそうな、思ったこともなさそうなことを理解させる文章が凄く作者様は上手いです。(勿論共感する人も居るかも)
どういう経緯でそこに至ったのか、どうしてその行動起こしたのかという心境や流れがとても自然です。
共感して読んでいると当たり前に感じる展開も、共感していないのにその経緯に不自然さを感じさせない説明が理解しやすくて、だから読みやすいんだと感じます。
『寄り添うことはあっても反撃するタイプではなかった』この攻めが如何に受けの働きかけにより変化するかも見所でした。攻めの奇特さ故にこの変化も少しずつなので、爆発する様をもっと主人公の目の前で見せて欲しかったとも思いました。でもここでもまた意外と分からされたのが第三者から伝え聞く方が一番効果的だったのかもな、ということです。
ウィンザー効果でしょうか?1番身近な親が第三者として与える影響が、受けが驚き、攻めの変化の受け止めに関しての裏付けとなっている気がします。
結果として爆発の衝撃波が攻めの家族をも変化させるのも完璧な流れだったのかと。
その爆発が表じゃなくて、裏で行われ、受けの目の前じゃなかったというのを引っ張ったことで、漸くの解決と2人のラブシーンの衝撃度が大きくなって印象的になり、唸りました。
余計な奴の退場も意外な程あっさりしていて良かったです。場を引っ掻き回される方が煩わしいので、迷惑かけた事を謝れとか、感謝の一言でもあって良くない?とも思わないでもなかったんですが、面倒な奴ほどあっさり縁切れてホッとする部分が実際ある気がしました。あの人の役割はあれで終わったとばかりに切れて2人の未来の幸せ的に存在除外ができてやっぱり良かったんだなと思い直せました。
終わり方も少し不思議が日常との狭間にあるというのを感じさせて好きです。
作者様の【良き隣人のための怪異指南】が大好きなのでその作品を少し彷彿とさせられました。(続編楽しみにずっと信じて心待ちにしていたら6月続編掲載との情報があり嬉しい2023年の春)
ラストのイラストも見たかったシーンを丁度切り取ってくれていて凄く素敵♡