3軒隣の遠い人

3kentonari no tooihito

3軒隣の遠い人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×217
  • 萌37
  • 中立9
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
24
得点
248
評価数
78
平均
3.3 / 5
神率
15.4%
著者
鈴木ツタ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
3軒隣の遠い人
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784199603570

あらすじ

3歳年上の幼馴染みと、10年ぶりに再会!?
サラリーマンの光也(みつや)が転勤先のアパートで隣人になったのは、兄の親友で初恋の人・昇(のぼる)!!
中学3年生の時に強引にキスをして以来、昇に避けられ続けていた光也。
それをずっと後悔していたのに、昇といると唇の感触を思い出しては封印した想いを募らせて──!?

表題作3軒隣の遠い人

岸本光也(会社員)
高科昇(光也の幼なじみ・3つ年上)

同時収録作品海の上で見る夢

レビュー投稿数24

光也と脇キャラの先輩がいい

3軒隣の幼なじみの初恋の人が、10年後の引越先でも3軒隣に住んでいた、てのは出来過ぎ〜と思っちゃうんですけど、タイトルにもなっているし、運命の人ってことですね。

光也がクールで無愛想なりにリアクションがおもしろくていい。
「男に フラれて 礼を言い」
と一句読むところもツボw

光也の職場の先輩も味があるいいキャラだった。
あとがきでその先輩のおもしろい設定を書かれていたので、先生のお気に入りなのかな。
「この先輩がクマみたいな乙女系男子とオフ会で知り合うんです」
と担当さんに提案して見事にスルーされていたけどw
そのお話ちょっと見てみたいw

前作もそうだったけど、あとがきの先生の自画像がとてもかわいらしい。

0

何よりも、岸本兄の恋の行方(そんなものがあるのなら。)が気になる‼︎

何だかとっても不思議な読後感なのだ。
岸本は、兄の同級生の昇くんに自分でも気付かないうちに初恋を感じていて。
その恋は実らぬままに、彼の恋愛に影を落とす。
黒髪で、真ん中分けの髪型の美人。
そして、二人は知らずに10年の時を経て、再会を果たす。

押し寄せてくるわけのわからない感情。
クールで冷めた目をしていた筈の岸本の、多分2度目の初恋。
不思議だったんです。彼の前に現れた、別の部署の地味だけど黒髪で真ん中分けの柳瀬をお持ち帰りしてみたところで、すんでのところで踏み止まる岸本。
読み手側としては、岸本がこれまで歴代の彼女たちに投影して来た様に、昇くんの代替えとして、柳瀬を愛したり、抱いたりするんだろうな、という予想をはるかに超えて。
10年経って、少し趣の変わった、大胆にもなった、昇くんを抱くことになるのだ。
そして何となく出て来た様に思える柳瀬は、岸本の兄と知り合っていた。
岸本の兄は優等生で、弟思いのブラコンだが。10年前の昇くんの気持ちにも、弟の気持ちにもおそらく気付いてはいない。このイケメンの兄の恋の行方があるのなら、私はそれがとても気になる。
昇くんの兄への切ない想いとは、いかほどのものだったのか。
兄はそこまで、単純に鈍い男だったのか。
そして建築の仕事を通して知り合った、何処と無く昇くんに似ている柳瀬をどう思っているのか。
色々な登場人物の、そこにある筈の想いが何だかふわついていて。
不思議な浮遊感を残す読後感。
岸本の先輩の塩さんが出ていて。彼はこの時まだ恋をしていないので、フツーに岸本の恋に興味を持っているのが面白い。そしてやっぱりカッコいい。

同時収録は、怪我をして寝たきりの兄が幽体離脱的な感じで、健康な弟の体に入る。
少し幽霊ものの様な、ファンタジー。
こちらも独特の浮遊感で、不思議な読後感を残す。
この兄は、弟に自分の様な性癖(ゲイであること)を理解して貰いたかっただけなのか。
事故の頃、兄に恋人はいたんだろうか。居たとしたら、その彼に会いに行きたかっただろうに。
と、これまた別のことを考えてしまうのだ。
兄が目覚めることがあったなら。どういう風に兄弟は話すのか。
どちらも兄弟繋がりの様な、そうではない様な。
不思議なテーマ性のあるストーリーでした。

2

全体の雰囲気に癒された

◆3軒隣の遠い人(表題作)
 鈴木先生の作品って、告白する時や付き合おうって言う時の流れが、すごく素敵だなぁと思います。変にドラマチックじゃないというか。もちろんロマンのある劇的なシーンが読みたい気分の時もあるんだけれど、相手に断られた時の予防線も張りながら、ちょっと照れ臭そうにぽつりと零すように言うのって結構リアルなんじゃないかなぁと思うんです。この表題作では特にそう感じました。そこから体の関係に持っていく流れも、男としての欲求や好奇心に素直なところが前面に出ていて、すごく自然でした。攻めの光也が昔の未熟だった自分を認めて決別し、受けの昇ももう時効だというように、過去に起きたことを重たく引きずり続けないところが良かったです。光也が一時的に惹かれた柳瀬も、素敵な人に出会えるといいな。

◆海の上で見る夢
 短いですが、とても素敵でした。作家で旅先で宿泊中の主人公・南雲が、旅館で出会った兄弟とそれぞれ仲を深めていきます。兄の方は実は交通事故以来意識が戻っておらず、時々意識だけ抜け出して弟の体を借りて歩き回って楽しんでいるという面白い設定です。なので、南雲は弟自身と、兄の人格の入った弟と接することになります。2人と会話しながら、兄弟間の確執を溶かしていく南雲がさすが大人でしたね。そして、南雲自身も新たに恋をしたようなので、是非この出会いを大切にして欲しいと思いました。

0

表題作よりも、巻末の短編が印象的!

相変わらずシチュエーションの上手い作家さんですが、
今回も王道からちょっと外れたカップリングで、
私的に思い通りにいかない展開に振り回されました!

初恋は上手くいかず、
大人になって似た人に出会って上手くいくのかと思ったら、
再び初恋の人登場!
ダメ元で告白したら、今度はぐいぐいとそのまま重なっちゃって、
ここがデキちゃうのか⁈と。
まぁタイトルを考えると、そうならないとウソなんですけれどね!

危うく苦情係くんが弄ばれそうになって、
その辺がちょっともやっと。
もう少し長い連載なら、このもやっと感を払拭してくれそうな
岸本兄と苦情係くんの詳しいところも書き込めたのかなと。

そして、先の方も書かれていらっしゃいますが、
同時収録の短編が良い。
このお話がとても印象に残って、ぴりっと来た!

評価としては、この短編を含めた上での「萌×2」!

2

ネタバレあり

う~ん、なんか私にとっては微妙な感じでしたね~。(表題作)
あらすじが好みで、この漫画を読んだのですが、読み進んでいく中で、そんなに萌ませんでした。

設定は面白かったです。3歳年上の受け、しかも三軒隣の昇くんを好きになる攻めの光也ですが、ある日、昇くんにひどいことをしてします。それ以後10年間会っていません。しかし、10年後でアパートでも3軒隣になる二人。運命ですね~。
そのあと、二人は色々あって、ハッピーエンドになります。

読む人によっては、すごく萌えると感じるかもしれませんが、私は中立です。すみません・・・

1

私には合いませんでした

何かでこの方の絵が好きだなーと思ってたので、
たまたま機会あり、読んでみました。
なのに、うーん…私には絵が合わなかったみたい。
話は好きというか、嫌いではなかったんですけど、
絵が…
私はとにかく怖い系の話が駄目で、
別に今作品は怖い要素全然ないんですけど、
印象に残る表情?ドキッとした瞬間の表情?とかに、
なんか顔が幽霊みたいに感じちゃって。
顔にいちいち陰りがある気がして、睨まれてるような感じがして、
それが気になり始めてしまい、
怖い話じゃ全然ないのに、なんかあんまり読んでても楽しくなくて、
うーん…という印象で終わりました。
表題作とは関係なく、短編が最後に入ってるんですけど、
それはもろそっちが絡むお話。
なので、元々この作家さんはこういう不思議な世界が得意の方なのかなーと。
なので、余計に私とは合わないタイプみたいです。
だからこれはあくまで個々の好みの問題だと思います。

お話自体は、兄の親友が弟の初恋の人。
その人に社会人になってから再会し…という話。
主人公である弟君はクールな感じで嫌いじゃなかったです。

2

生徒会長×用務員も読んでみたいです

「この世 異聞」で有名な作者様がコミックをざかざか発刊されていた頃の1冊です。表題作全4話と短編の2作品が収録されています。1冊丸ごとよりこのくらいの長さの方が読んでいてちょうど良い気がします。

「3軒隣の遠い人」は、光也(攻め)が幼馴染である兄の友人・昇(受け)と、社会人になって再会する話です。3軒隣というキーワードがじんわりとした面白さを醸しています。隣だとベタですけど3軒隣って(笑)無表情なのが面白い光也と、カワイイのに意外と積極的な昇とのコンビネーションが良かったです。身長差にも萌えましたね!ワンコでも健気とも違う何とも言い難い年下攻めだと思いました。

「海の上で見る夢」は、表題作と無関係な短編です。小説家の南雲(おそらく攻め)が、滞在中の旅館で不思議な体験をする話です。夜中、湖の上を歩く旅館の息子・篤(たぶん受け)と話すのですが、翌日篤は覚えてません。篤の身体を使っていた篤の兄・仁は意識を取り戻すのか、仁の彼氏はどうなったのか分かりませんが、明るい未来を感じさせるラストで嬉しかったです。

作者様のあとがき。電話で話すのだけど、担当者の方と、自分の要望が合わないというのが面白かったです。生徒会長×用務員、鈴木先生なら上手に調理してくれるんじゃないでしょうか。いつかどこかでと期待しています。

全体的に淡々とした印象ながら、個性のあるキャラが彩りを添えている感じです。展開は地味なんですが登場人物の言動でくすりとさせられるという作者様の特徴が出た作品です。

1

3軒隣で3歳差!

■3軒隣の遠い人■岸本 光也(会社員・営業職)×高科 昇(4コマ漫画家・幼なじみ) ※3歳差

3歳年上の幼馴染みと、10年ぶりに再会?!
サラリーマンの光也が転勤先のアパートで隣人になったのは、兄の親友で初恋の人・昇!!
中学3年生の時に強引にキスをして以来、昇に避けられ続けていた光也。
それをずっと後悔していたのに、昇といると唇の感触を思い出しては封印した想いを募らせて──?!

3歳違い…!
追いかけても追いかけても追い付ききれないこの微妙な年齢差。
光也がやっと中学生になったと思えばお兄ちゃんと昇くんは高校生。
それの繰り返しで、同い年の2人が羨ましい、自分もその中に入りたいってジリジリした気持ちが伝わってくるんですよ!
それにしても10年越しの告白シーンがとても印象に残りました。
昇くんの目に、中学生の時の光也が重なって視えるんですよね。
昇くんから「付き合ってみる?」って言われた時のホワーっとした表情が可愛らしいのなんの!
エチの最中に光也のこと「可愛い」って言いながら光也をギュッてする昇くん最強。

ってか苦情係くん(柳瀬)と光也のお兄ちゃんの関係がとても気になるのですが!
既刊探してみたけど、この2人のこと書いている本はなさそう!?
残念orz
読みたかったなー。

■海の上で見る夢■
南雲(推理小説家)×篤(高校生・旅館の次男)

ミステリー作家の南雲が一週間だけ気分転換のために出かけた海の見える旅館で体験する不思議なお話。
“夜になると海の上を少年が歩いて自分の部屋の前まで来る?!”

これなんか面白いです。
「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」って笑えるって意味の面白いじゃないです。
なんか3人の関係が複雑なんですよね。
ってか一卵性の双子かと思ってたら違ってたし。
篤くん(次男)の悩みと仁くん(長男)の悩みも絡んでくるんだけど…いやもうほんと南雲先生の役得ぶりw
解決方法がちょい強引だけどwww

1

中学生時代の光也の表情萌え☆

表題作が私は萌えました!
お兄さんの友人である昇をずっと好きだった光也。
社会人になってポーカーフェイスバリバリ、というか無表情鉄仮面みたいな感じで淡々と日常をこなしていたのに、ある日アパートの隣人として昇と再会。
常に光也は淡々としてるし無表情なのですが、昇と再会後、意を決して告白するんですが、その時のシーンで中学生の時の光也の表情がダブるんです。その表情がとにかくツボでした!!
溢れる感情を必死に抑え込んで目を逸らしたまま告白するその姿に萌えまくりでした。
その後色々あった末、二人は付き合うことになるのですが昇にどんどんリードされていく姿がなんだか可愛くて、無表情が標準装備なだけにちょっとした表情の変化もグッとくるし、Rシーンで歯止めが利かなくなるところも光也の一途さが溢れていて良かったです。
男の子の恋だなぁ~って思いました。

5

タイトルのセンスが好き

鈴木ツタさんは別の作品がお初でしたが、次に読みたいと思ったのがこのタイトルの作品。タイトルセンスって、結構というかすごく重要な気がします。自分に合いそうにない作品を回避する指標にもなると思いますので…。てか、ガンガン指標にしてます。

子供の頃から兄である利光の親友・昇を意識していた弟の光也が、社会人になって上京したのちに昇と再会。実家も三軒隣同士だったけど、同じマンションの三軒隣に住んでいたという。兄弟+兄の親友という三つ巴パターンですが、この作家さん特有の男臭さが、さっぱり風味かつ、悶々チョイ足しの「男」な恋愛ストーリーに仕上げてくれました。本当は昇くんがもっと男臭かったらよかったんだけど…。こればかりは作家さんの意図するところであり持ち味なので、欲かいちゃいけませんね。(光也の会社の先輩・潮見が、『メリーチェッカ』にて主役張ってるんですよね。やっぱタイトルのセンス好きだわ。)

表題作以上にピキーン!ときたのが、同時収録の「海の上で見る夢」。こういうの描いちゃう方にはもう両肩をガシっと掴んで、あなた好きです、って告白したくなる。ミステリー作家の南雲が一週間だけ気分転換のための充電旅行に出かけた旅館で不思議な体験をするお話。ラストシーンが素敵だったの。ちっちゃいコマだったけど。あの余韻が。あの余韻があってこその短編です。このお話にも兄弟が絡んでくるのですが、どんだけ兄弟萌えなんだろって思わせてくれた一冊でした。

個人的にはとても好きなんですけど、兄弟ネタに偏りすぎているので、「萌×2」寄りの「萌」で。

2

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う