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okitsune sama ni totsugi mashi te
ホームラン・拳先生だしケモ耳ということで楽しみにしていました。
似たような設定の漫画が溢れる中で、攻めの統星(すばる)の弟の扇に重要な役どころを持って来たところでお話に切なさと奥行きが出ていたと思いました。
流石はベテラン作家さまです。流行りに乗りつつも他作品とは一線を画してると思いました。
今作は統星と扇という美形兄弟の確執と、狐の嫁取りという何とも魅力的な題材が絡み合ってて、和風異世界での生活を楽しむ稲穂が前向きで魅力的な青年に描かれていました。
ファンタジー溢れる世界観に読んでてワクワクしました。
子どもの世話が好きで『使いの狐』になる為に研鑽する幼い狐たちに指導して教育する統星と、天狐になる為の修行をしている扇は兄弟だけども相容れない存在なんです。
稲穂の輿入れの直前に統星に呪いの術を掛けた扇、そして皆が尊敬して慕ってる統星がどうして自分を選んだのかと考え続ける稲穂、稲穂が幼い頃から見守り続けた統星の三者三様の思いが絡み合って、全てが明らかになって行く過程が凄く良いのです。
扇にかけられた呪いは恐ろしいものなのですが、呪いが発動した時の普段の統星の描写が可愛くてクスッとするんです。
兄弟を見守る大いなる存在の九曜と稲穂が接触した後、稲穂は決着を付ける為に扇の元を訪れるのですが、心を解放して吹っ切れたような扇にほっとしました。
扇もですが七夜も気になるので続編をお願い致します。
大好きな作家さんに大好きなファンタジーだったので、楽しみにしていた新刊です。題名通り村の風習で、お狐様に嫁いだ青年のお話でした。
子供の頃からお狐様に恋焦がれて、お狐様の方も青年に惹かれていたので、2人の間に悲壮感は全くありません。初夜すらも待ち焦がれていたのですが、そんな2人に立ちはだかった壁が、お狐様の弟の存在だったのです。
その理由は薄々分かるのですが、モフモフ好きとしてはどちらか一方を選ぶのが切なかったですね。不器用な人でしたが、この弟も好きだったので…。
呪いのせいで青年がお狐様に襲われる場面もありましたが、始終甘々だったので安心して読めました。心残りは、やっと素直になれた弟だったので、是非ともスピンオフで救済してあげてほしいですね。