俺の花婿はお前じゃない

ore no hanamuko wa omaejanai

俺の花婿はお前じゃない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×26
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
3
得点
103
評価数
27
平均
4 / 5
神率
48.1%
著者
ミナモトカズキ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
スクウェア・エニックス
レーベル
ガンガン BLiss
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784757583214

あらすじ

決められた人生を歩むと思っていた--あいつと出逢うまでは。
有名企業の御曹司である渉(わたる)は、自身がゲイであることをひた隠しに生きていた。見ず知らずの男と一夜限りの関係を持ち続け、性欲を発散する日々。しかし、それももう終わり。これからは両親が用意したお見合いを受けることで、”死ぬまでいい人生”が約束される。そう信じていた矢先、渉の前に現れたお見合い相手の兄・正宗(まさむね)は、何もかもむき出しのまま生きていて--。強引スパダリ×素直になれない御曹司 運命に従順でいたら交わることのなかった二人のドラマチック結婚BL!

表題作俺の花婿はお前じゃない

渉の見合い相手の兄、33歳
御曹司、27歳

その他の収録作品

  • 描きおろし

レビュー投稿数3

ゲイの苦悩とスパダリの強引さ

作家買いです。課長や壁サーと連載が複数あり、その中でこうして新たな作品を描かれるバイタリティに感服します。今回はイケメンノンケリーマン×ゲイを隠す社長令息。

【性的嗜好はゲイだが、社長令息として将来は女性と結婚することが決まっている渉。お見合いの場に同席していた見合い相手のドシスコン兄・正宗に調査され、ゲイであることがバレてしまう。正宗に人生を諭された渉は、かっとなって正宗にキスをして…】

ゲイであることを隠し、結婚することが正しい道であると信じている渉と、本能に従って恋愛することが幸せだという正宗。お互いに惹かれ合っているからこそ、譲れない道を押し合い圧し合いしながら関係が進んでいきます。

渉の、意地を張ったり諦めたり、でも正宗に惹かれて耳まで真っ赤になったりするのがいじらしいです。BL漫画なので結果は分かっているんですが、それでも応援したくなります。正宗が渉を包容してくれて、固まったものが融け出すのが良かった!

正宗はスパダリ然としたスパダリ(笑)ちょっとSな感じとか、でも優しいところとか、渉がだんだん惹かれていくのもわかる。ただ、自分の信じる道を真っ直ぐ歩むのは誰にでもできることではないから、ちょっと眩しすぎたかも。

さて、物語はなんとなく、続きがありそうなところで終わっています。でも続編について触れられていなかったので、あるのかないのか…。あったらいいな。二人が無事花婿になれますように!

3

少しずつ自分の人生を

 同じ会社で働くリーマン同士なので、職場での活躍ぶりも拝みつつ、ノンケ×ゲイのもだもだした恋愛を楽しむことができました。もだもだと言ってもノンケの正宗はまったく裏表のない猪突猛進な性格で、ゲイである渉が思わずおろおろしてしまうほどの強キャラ。好意を持っていること、可愛いと思った瞬間なども素直に伝えてくる彼は、渉のような凝り固まった人間には相性ぴったり。渉が両親にも正宗とのことを言える日が来るかどうかは分からないけれど、前向きに考えられるようになったり、自分の気持ちに嘘をつかずに生きられるようになっただけでも十分過ぎる変化ですよね。

1

変えられたかどうかではなく、変えようとする姿勢が大切

隠れゲイかつ御曹司の主人公・渉は一夜限りの関係で欲望を発散してきたが、お見合いを気にそれを辞めて敷かれたレールの上を歩いていくことを決意。しかし、そこで出会ったお見合い相手のシスコン兄・正宗(しかも同じ会社)に調査をされてゲイだとバレてしまう。妹がカモフラに利用されることが許せない正宗はお見合いをやめる様に言います。結局渉は妹との付き合いを断ったのだが、その後もいちいち核心を突く様な事を言ってきてはズカズカ介入される羽目になる。

紆余曲折あって正宗は渉に惚れるのだが、今まで異性愛者だったのに変化を恐れず真っ直ぐに踏み込もうとする姿に隠れゲイでずっと孤独に悩んできた渉が絆されて…という様な内容。

序盤は綺麗事と言うか本当の自分を出すべき!見たいに簡単に言って説教していた正宗が隠れゲイゆえの苦悩をきちんと理解して寄り添ってくれた所が本当にカッコよかったですね。まあ親があんな無神経だったら到底カミングアウトなんて出来ませんもん。

でも実際このご時世は社会的立場なんて簡単にひっくり返るし御曹司だからと言って一生安定が約束された道など無いと思いますね。生き方に口を挟む資格は誰にもありませんがいずれにせよあのまま結婚していても正直どこかしらで失敗していた可能性が高いです。

最終回でも問題は何も解決しておらず、主人公の親は息子の苦しみなど知る由もなく相変わらず我が子が結婚して子孫を残すのを今か今かと待ち侘びていますし当然カミングアウトもしていません。ですが思考停止していた主人公が自分の生き方を見つめ直し、本心と向き合って運命に抗おうとする姿勢を持ったラストを見て、これこそがこの物語で伝えたい事なのだと思いました。

実際に運命を変えられるのかどうかではなく、変えようとする心を持ちましょうといった感じですね。



4

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