うさぎ王子の耳に関する懸案事項

usagi ouji no mimi ni kansuru kenan jikou

うさぎ王子の耳に関する懸案事項
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×27
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
6
得点
82
評価数
22
平均
3.9 / 5
神率
36.4%
著者
稲月しん 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199010804

あらすじ

扉の向こうの囁き、回廊に響く遠くの足音――どんな微かな物音も拾う、うさぎの耳が生えてしまった!! 衝撃の変化に動揺する王子フェインの元に駆け付けたのは、長年想いを寄せる若き子爵アルベルだ。「些細な変化でも一番に私に知らせて下さい」獣性の能力が開花すれば、次期宰相候補のアルベルの隣に立てるかもしれない――病弱で、王宮の小さな世界しか知らなかった第三王子の飛躍の軌跡!!

表題作うさぎ王子の耳に関する懸案事項

アルベル、第一王子の側近で次期宰相候補
フェイン、獣人の血が出たアズクール王国第三王子

その他の収録作品

  • うさぎ王子のしあわせに関する懸案事項
  • あとがき

レビュー投稿数6

魅力的なライバルを応援したくなりそう

初めましての作家さまです。とーーっても良いお話でした。なんというか乙女の永遠の萌え所を正面突破してくるような。

主人公フェインがとっても良い子で。
出会う男出会う男みんながフェインに惚れてしまう!ただでさえ可愛いのにさらに可愛いウサ耳が生えちゃって。
だけどただの可愛いだけの男の子ではありませんでした。そこもイイ!

前半はアルベルとのすれ違いで、BL読んでて初めてすれ違いに萌えました!もっと引っぱって欲しかったくらい。ザザがあっさり引き下がり残念。もっと粘れよ!と言いたい。
もっとアルベルの嫉妬を引き出して欲しかった。

後半はアルベルが優しいだけの男じゃなかった!
同じ獣人のラーズが登場し、フェインに結婚できないと言われ、暴走してしまうアルベル。取り乱すところが良かったです。
フェインがやりたいことを応援してくれる(すぐ結婚するように言いくるめる?)し。
なんだかラーズが気の毒です。

初めのうちは読んでてフェインがアルベルに騙されてるんじゃないかと勝手に心配してました。

みんなに愛されて良い子に育って幸せになって良かったなあ。これからも頑張れ!

3

うさぎ王子が可愛い(*ˊ▿ˋ*)

雑誌掲載時よりとても好みのお話だなぁ、と思っていたので、文庫化を心待ちにしていました。


受け様は体の弱い第3王子のフェイン。
攻め様はフェインが幼い時から傍にいて、今は宰相候補の有能な側近のアルベル。

ある日フェインが目覚めると獣人の特性が現れ、うさぎの耳が生えていた!
以来、遠くの音が聞こえるし、匂いにも敏感にもなったし、何より健康になった。

フェインがとても一生懸命で可愛い。
訪れていた大国の第2皇子ザイドとの出会いのやり取りとか、とても丁寧な考え方を見せてくれて、いい子だなぁって好きになりました(*ˊ▿ˋ*)

また、攻め様の焦燥とかが大好きなので、アルベルがザイド殿下と水面下でバトルしているであろうのに、めっちゃ萌える(≧∇≦)
フェインが大事で、フェインだけにでろ甘な顔を見せるアルベルが大好きです。
笑顔で婚約証明書をもぎ取ってきたアルベルでしたが、フェインを可愛がっていた国王や兄達とはさぞバトってきたんだろうなぁって思うとにまにまですo(>∀<*)o

ザイド殿下は引き際もカッコよくて、こんだけの登場なのがもったいない。


書き下ろしでは、同じ獣人の特性を持つラーズと知り合い、自分に出来ることを頑張ろうっていうフェインの成長が見れました。
雑誌では最後まで致してなかったので、文庫になった時だねo(>∀<*)oなんて期待してた自分が恥ずかしいわ( ̄▽ ̄;)
こちらでも、ラーズの登場に動揺するアルベルが見れて、アルベルは心休まらないねぇ、とちょっと不憫なくらい。
でも、フェインはアルベルが大好きだからね。

イラストは小椋ムク先生。
フェインは可愛いし、アルベルは優しげでカッコイイ。
それだけじゃなく、ザイドもラーズもカッコよくって、なんか儲けた気分になりました(*^^*)

2

ほわほわ可愛いお話

獣人の王子さまと、幼馴染兼兄の側近との可愛い恋のお話です。雰囲気は終始ほわほわ〜っとしていて、癒し系漂うホンワカストーリー。
作品全体としては大きな事件やシリアスめいたシーンはなく、童話のようなほのぼのとした空気感です。
前半部は(耳に関する)お話で、後半部は(幸せに関する)お話です。


突然うさ耳が生えてしまった、アズクール王国第三王子のフェイン。うさ耳効果で聴力・嗅覚、身体回復力もアップ。病弱だった身体も克服することになりました。そんな彼には片想いしている大好きな人・アスベルがいます。

フェインは病弱だったこともあり、とにかく周囲の人たちに溺愛されています。そしてウサ耳が生えたことで更なる可愛い責め。他国の王子や同じ獣人からも好かれまくりです。かつてこんなに愛されまくった王子さまを、BL小説で見たことないかもです(笑)

フェインは溺愛されまくった割には素直に育ち、ちゃんと世俗的な物事を考えているところが好感度大。多少の幼さを感じられるピュアさもあり、それプラスうさ耳……周囲に可愛がられない理由がない!

特殊能力を身につけてしまったフェインですが、ウサギだけに聴覚が優れてしまいアスベルの好きな人についての情報を耳にしてしまいます。
うさ耳になったことで聞きたくない情報まで入ってくるのは確かに大変…。アスベルの好きな相手が自分ではないと思い込み、落ち込むフェイン。そんなとき、フェインに求婚する他国の王子が現れて、さぁ2人の関係はどうなる、どうなる?というストーリー展開です。


フェイン視点のため、アスベルへの想いと誤解思考が錯綜していてもどかしいです。ですが、フェインに求婚する他国の王子・ザイドが現れてからは、ちょっとしたワクワク感。ザイドが良い感じで挑発するので、静観していたアスベルが嫉妬めいた行動を起こす度にニヤニヤ。フェイン以外はアスベル→♡→フェインと知っているから、もっとやっちゃいなよ、と(笑)

アスベルは実は水面下でフェインと結婚するため、昔から行動を起こしていたっていうから、アスベルの静かな深い嫉妬は執着めいていますね。
前半部も後半部も、アスベルの嫉妬は顕著。愛され体質のフェインだからこそ、アスベルは婚約していても不安でいっぱいです。前半部こそアスベルの気持ちが分かりかねる部分が多かったけど、後半部はアスベルのフェイン大好き!がすごく伝わってきて良かったです。
溺愛あまあまが好きな私には、こういうの堪らんのです(^ ^)


物語の終わり方も前向きな未来を感じさせるものだったので、読後感が良かったです。意地悪な人もいないし、最初から最後までホワホワ〜とした空気感のまま読み終えました。
可愛いくて癒されたい気分のときにおススメです^ ^

6

いいんですよ、うさみみ王子

稲月先生買い。先生、Charaさんでの初本、おめでとうございます\(^o^)/雑誌掲載時も面白かったですが、書き下ろしの後半も「ああいい子!(1回目)」と読後感がとっても良かったので萌2にしました。見たまんまめっちゃいい子(2回目)なうさ耳王子が気になった方はぜひぜひ!いいですよ、この子♡雑誌掲載分170P弱+書き下ろし160Pほど+あとがき。

もうちょっと寝よう~と思っていたら側仕えに大きな声で驚かれた第三王子のフェイン。なんと寝ている間に顔の両側にもっふもふの耳が(もう既に可愛い)。どうやら祖母に現れた獣人の特性が、フェインにも現れたようで・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
コリンナ、セイラ(受けの侍女)、スキュア(受けの護衛)、テムル、レペ(受けの兄s)、ザザ(ルワーン帝国から来た)、後半にラーズ(褐色肌のイケメン!!!!!!しかも耳付き!)。ザザもラーズもめっちゃカッコいい!

++好きだったところ

攻めも受けも好きなところがありまして。
まず攻め。受けがちっこいころから、ずー-----------っと嫁に欲しかったんでしょうねえ。「フィ」って優しく呼ぶんですよ・・ああ腰砕けそう。跡継ぎを産めない嫁は要らないと親に言われたら実家と縁を切り、少しずつ地位をあげ(一つ地位を上げる度に受け両親である国王夫妻に結婚を申し込んでいたらしい、涙ぐましい)、大事に大事に見守ってきた様子なんです。いいわ、この長期戦頑張れる人。いざ心が通じたら「コレと指さしてください」「そしたら明日には夫になれる」などとぬかし、首尾よく指さしてもらったら、とっとと国王夫妻のところに行き、受けを溺愛している夫妻に加えておそらく兄二人ともバトって説き伏せ、めでたく婚約証明書をもぎ取る!かっこいい!

そして攻めよりもっと好きだったのが受け。もう可愛い×100万回クラス。病弱だったのに獣人特性をgetしたら、ケガ治るの早くなったし走り回っても熱出ないしと、大喜び!なんとか役に立てることはないのか?と頑張る頑張る。末っ子なのに甘えん坊というより頑張り屋さんなんですよーもう癒されるーもふふわ耳あるしお目目くりくりだし、いい子(3回目)なんですよっ性格が!121Pに挿絵あるんですが、思わずぷっと吹き出す可愛さ。

ちょっかい出してくるザザがあんまりカッコいいので、「おわ、実はこっちか?」と雑誌読んでいた時には思ったぐらい、サブキャラも楽しいので、これは是非続編書いていただきたいです。Charaさん、先生、何卒!そして皆様是非お読みになって!売れないと続きが出ないー------っ

6

突然ウサ耳が生えまして

今回は第一王子の側近で次期宰相候補と第三王子のお話です。

獣人の特性が現れた受様が攻様との未来を手に入れるまでと
受様が他の獣人と出会う続編を収録。

その昔、この世界には
人と獣の二つの姿を持つ獣人という人種があり
獣人はその高い能力故に神の使いとして信仰されますが
長い時の中で人との交わりで血が薄れていき、
稀に現れる獣人は幸運の象徴ともいわれています。

アズクール王国では
先代王妃がうさぎ耳をもつ獣人でしたが
現王や第一王子、第二王子に特性が受け継がれることは
有りませんでした。

第三王子の受様は小さい頃から体が弱く
成長とともに健康に近づいたものの体は小さく
獣人となる期待はされていませんでしたが

来年には成人を迎えようというある朝、
突如ふわふわの茶色のウサ耳が顕現するのです!!

受様はもうすぐ成人の男にウサ耳なんてと思いますが
専属の侍女たちは受様にとても似合うし
これから獣人の特性が現れるかもしれないと言います。

そして知らせを聞いて駆け付けてくれた攻様は
受様に体調の変化など色々と心配してくれるのです。

攻様は受様の兄である第一王子の側近の次期宰相候補で
受様は幼い頃から秘かな恋心を抱いていますが

ウサ耳で遠くの音を聞き取れないかと試して
兄王子と攻様の会話から攻様に好きな人がいて
結婚の申込までしていると知ってしまい
青ざめてしまいます。

受様は告白する前に失恋確定!?
そして攻様の好きな人とはいったい誰!?

雑誌掲載のタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で
獣人の特性を得た受様と次期宰相候補の攻様の
もふもふファンタジーです♪

病弱に生まれた受様は家族や周りの人々に
生きていてくれるだけでいいと思われて成長するので
そのため攻様に対しても告白できたらと思いつつも
恋の成就は望んでいませんでした。

しかし攻様の恋を知ると攻様の隣に誰かがいる未来を
みたくないと思うのですよ。

誰がどう見てもどう見ても攻様は受様激LOVEですが
受様を得るための攻様の努力は受様には見えていないので
受様のグルグルは想定内です。

受様が獣人の特性から隣国から使節団を率いてきた
第二皇子の暗殺事件を未然に防いで皇子に気に入られる
ハプニングにもムフフ笑いが止まりません。

誤解が解けて受様が攻様の婚約者となるまで
楽しく読ませて頂きました♪

今回書き下ろされた短編は
病弱なこともあり王城で護られて生きてきた受様が
人と違う事で排除されている獣人の不幸な現状を知り
彼らを護ることと決意するお話でした。

誰かを護るために頑張ろうとする続編がついた事で
より読了感が良くなったと思います。

受様の兄である第二王子のスピンオフが読みたいです。

3

中途半端

稲月しん先生の作品を読むのは「獣人王のお手つきが身ごもりまして」に次いで2冊目になります。そちらの作品はすれ違いにも限度があると、とても面白かったのですが途中で飽き飽きしてしまいました。

こちらの作品はフェインの片思いのようでいて、実は両片思いであると読者は直ぐに気がつくと思います。なのでいつ2人が両思いになるのかを楽しむ作品なのです。
今回はすれ違いはほどほどになっており、以前読んだ作品よりは大分バランスが良くなっているように感じました。

同時収録作の「うさぎ王子のしあわせに関する懸案事項」では、フェインが王族として何をするべきかと考え行動するに至るお話でした。
守られてばかりだったフェインが守る立場であろうと成長していました。

個人的には表題作の「うさぎ王子の耳に関する懸案事項」では他国の王子、同時収録作の「うさぎ王子のしあわせに関する懸案事項」では狼獣人と、アルベルより魅力的な脇役が登場してしまっててイマイチ攻めのアルベルの良さが分かり難かったのが残念でした。

以前読んだ作品よりはバランスは良かったと先に書きましたが、読んでてなかなか気分が乗らずに読むのに凄く時間が掛かってしまいました。

うさ耳と小椋ムク先生のイラストに惹かれて購入しましたが後悔してます。フェインとアルベルが獣人の為に行動した結果まで作品に入っていれば評価が上がったかもしれません。
この内容では中途半端かなと思いました。
もしかして続編が出るのかもと思ってしまいましたが、稲月しん先生の作品とは合わないと思ったので続編が出ても購入しないと思います。



先生とファンの方には申し訳ないですが、備忘録としてレビューしてるのでこれからは作家さまを絞って行くためにもここに残しておきます。

1

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う