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作家さんの新作発表
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1997~2001年にビブロスから出版された同名シリーズの文庫版です。
ビブロス版の方で既にレビューを書いてしまったので、こちらではビブロス版との違いについて書こうと思います。
収録されているのはビブロス版の3巻と4巻の内容丸ごと、そして今回描き下ろされた短い漫画です。
ビブロス版に収録されていた『学校に行こう!』シリーズは文庫版では割愛されています。
描き下ろし漫画は12ページと短いものなのですが、シリーズ本編が終わってからのお話なので、読むのは本編を全部読んでからをお勧めします。
描き下ろしは2人が大人になってからのお話。お互い仕事が忙しいようなのですが、その合間を縫って週末金曜日の夜はいつも入谷のためにあけているという木津が甘い。^^
まだTV局から帰れない入谷に「迎えに行ってやろうか?」と聞く木津。最初は木津を気遣って断っていた入谷も甘く囁く木津に「じゃあ、迎えに来てくれ」と答える入谷の顔が嬉しそうなこと。^^
この2人、甘いところがほとんどないので、こういうちょっとしたことでも思わず萌えてしまいますね。
そしてこの描き下ろしの一番の要は実は上記のシーンがある前に描かれている所だと思うのですが…そうか~2人はこんな所で出会っていたのか!
こんな時から木津は虎視眈々と入谷を狙っていたのか!という感じでした。
恋ってもっと優しくてふわふわしているものと思っていた時もありました
(笑)
心と体をつなげても、どこかで男同士の関係を恥じているのではないかと
悩む鉄央。
好きだから受け入れた。
でもだからって男としてのプライドがなくなったわけでもなく
他人の体温に馴染めず動揺し、感情を持て余す。
そんな鉄央の迷いを敏感に感じ取った木津は探るように追い込んだり
突き放したりします。
恋愛はじめの色々探り合う感覚にドキドキさせられます。
一方、鉄央が男と付き合うことに荒れていた親友の良太は、鉄央に「お前
のことが大切だ」と言われたことにより、落ち着きを見せたかとおもった
のですが、やはり木津に鉄央を変えられていく感覚に激しい怒りがつのっ
ていきます。
友情からの嫉妬なのか、鉄央に恋をしてしまったのか、ぐるぐる廻る感情
の渦に良太のプールは凄いことになってます(笑)
木津は木津で余裕があるようでいて、実はそうでもなく鉄央と良太の信頼関係に嫉妬します。
それぞれがそれぞれの覚悟を決める2巻です。
(あふれそうなプールは全編通しての神評価です。)
この2巻ですが、半分はあふれそうなプール・スピンオフ「色悪」と
読み切り「触れない指先」同時収録です。
「色悪」…評価 萌
なんと良太のお兄ちゃん受!
“女の目”を持つと例えられた良太兄の優市と、従弟の竜矢のお話です。
子供の頃、ツーリング・クラブ(暴走族)に所属していた二人の…誤解ゆえに
7年こじらせた関係に終止符を打つ。
この優市さん、首のほくろが色っぽいです。
本当に良太の兄ちゃんですか?というくらい(笑)
7年前チームのリーダー剛田が死んでから優市は荒んだ乱れた生活をおく
りますが、竜矢はそれを優が剛田を好きだったからと誤解したことで
真実が隠されてしまった。
これね、竜矢がカッコいいのですよ~、男気ってやつですか?男前!
「観念して俺のものになっちまえ」ってクラクラさせられました(笑)
キーワードは、極道・誤解・献身・従弟同士です。
「触れない指先」…評価 萌
“世の中とは理不尽な事が起こり得るもの”
学校に捨て駒扱いされた怒れる元スポーツ特待生永瀬と卒業生に暴行された経験から逃げてきた教師上月の危険な恋が始まるまでのお話。
学校は子供を守り、教育し、正しく導く…でも実態は、結局学校運営なんてビジネスなのよ~な理想と現実が描かれている。
飼い殺しにされた永瀬は、怒りを中指切断という学内事故で報復し、学内の腫物となるが、上月は見て見ぬふりをせず、その怒りを受け止めてやります。
キーワードは学園・年下攻め・怒り。
※あふれそうなプール文庫版は各巻末に鉄央と木津が大人になってからのおまけ描き下ろしもあります。