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anti romace
1巻の時と(互いの気持ちは)変わっていない@あとがきってのが面白いなぁと思う。BL漫画に限らず創作物って大概気持ちの変化を描くもんですから。この作品の場合も考え方を、特に周防は生き方を大きく変えてるわけで、料理は同じで皿を変えたってことかもしれない。
それにしても、幼馴染モノでベッドの上だけ「ひろくん」呼びするのエッチすぎんか!!!このツボの突き方はすごい。柿谷はその感じで「ひろくん」とか言っちゃうの?っていう。
そもそも柿谷は本当に周防が好きなのか?と疑惑すらあったけど、周防が回想(妄想?)する柿谷がやけに可愛くて、あ〜と納得させられた。
日高先生ってあまり描き分けをしっかりする印象がなかったけど、今回は髪型とかではなく顔面が描き分けられてて、キャリア長くても頑張るなぁと。失礼ながら。何目線よって話です。
幼なじみで同級生でながーく一緒に暮らしてきた2人。友情と恋の狭間みたいなところでギリギリとどまらせてた感情が決壊した時に2人のバランスが崩れて…。どちらも色々囚われていることから拗れるのよねぇ。先送りにして気づかないフリをする周防も、自己完結して終わらせようとする柿谷も…。片方が散らかして片方が綺麗好きとか共同生活のリアルも色々ありましたね。周囲の人々もいい。戸和田さんはクズ。好きだけどこの人好きになったらいかん。マスターキツかったろうな…。周防のとこの店長はいい
どんどん溜まっていく周防からの着歴…
あれこそ日常に埋もれる小さな愛
無反応な相手に対して継続し続けるアクションは相当しんどいハズ
日常って結構シンドイの積み重ね
日々毎日がドラマティックなんてなかなかある事じゃない…
でも消費されていくだけの日々では虚しい…
とは言えドラマに溢れた日々が続くと体力を消耗する…
この2人を通して浮かぶ言葉は「日常を丁寧に生きる」
小さな愛を育てて拾って日々を潤わしていく=活き活きと生きていく、それが「生活」
一時のドラマ=ロマンスではなく日々の積み重ねが2人の生活を、人生を形成してきた証が2人だけのカタチ
勿論柿谷と周防の2人もそうだけど十和田と准一さんも佐久間さんと御園さんもそれぞれの2人が過ごして来た日常と時間そのものが愛おしい
決してそれが当人達にとってロマンティックじゃなくたって愛しい日々には変わらないし、覗かせてもらった私にしたらロマンティックそのもの
はぁーー…
大人のBL!!
流石日高先生!
久々に読んだけどやっぱり好きな作品だーーーー!
(上下巻でのまとめてレビュー&評価)
二人は幼馴染。
周防:シングルマザーの母は美容師。
母に金髪に染めてもらって、母の悪口を言われて以来、「普通」であることに拘りを持つ。
自分で決められない、常に柿谷に判断と決断を委ねる。
柿谷:
無自覚ながら、幼少時から周防に恋情を抱いていた。
同居して6年。
告白して、周防に拒否られ、どのように振舞えばいいのか分からなくなる。
同居して6年後に二人は別居することに・・ここからの展開がとてもドラマチック。
お互いの気持ちを伝えあうことが下手くそな二人
すれ違う気持ちの描写を読んで苦しくなってしまった。
これ、十和田と准一の二人がすごく良くて、初め「お久しぶり」って言ってるんだよね
恋人同士に見えるかなとかやって准一の気を引こうとして、やっぱりもうそういうのないんだなってのを確かめてる
でも少し距離を縮めて友達なんだけど、またキスくらいされるかも知れないとかしたくなったらしてもいいのかもとか思える仲なのちょっと良いな
恋に性的な接触がなかっただけで、やっぱり恋人だったんだと思うんだよな
それで、多分十和田は男とはできないんでしょう
すごい年取ってから、もう女とだってできないかもなって感じるような頃に、もったいないからってちょっと1回やってみたりしたら良いのにな
そんで亮と周防、クズだのとやたら反省してるけど亮が言わなかったのも悪いって周防ちゃんと分かってて良い
今度って言われてもたった一言本当は言えるもんね
前置きなくても言えるし
でも言えなかったし、なんで言えなかったかも解ってるのね
変に負い目感じ過ぎててもうまく付き合えないし、関係性が変だったのならきっとお互いになんか間違ってるとこがあったんだよね
リバなの最高!
周防は馴れてきたこと複雑みたいだから、小説仕上げるまで別居しててまた同居した辺りから周防も受けるようになったのかな
周防の、親の店継ぐつもりで進学やめたのに、誰もそれを求めてなくて、実はその仕事自体も好きじゃないのかもって迷ったり、誘ってもらってもなかなか思いきれなかったり
亮のことだけでなく色んなことが曖昧なせいで停滞するみたいなのが読み手が苦しくならない程度に描かれてて、それを人の言葉を聞き入れて自分で決めて打開して行けてよかった
その相手から好かれてるのが気持ちいいならそら自分も好きなんでしょうよ
なんというかものすごく現実味のあるストーリーでした。(良い意味で)
読み始めは,中々思い通りに進まない展開,素直になれない2人に イライラしちゃってました笑笑
ですが,冷静になって考ると,現実ではいざ付き合っても思い通りに進まない事の方が多いし,嫉妬なんて何度も重ねます。
数ある恋愛漫画のとんとん拍子で進む感じに慣れてしまっていたので気づかなかったけれど,付き合えることが全てじゃないことに改めて実感させられました。
なんかこの作品を読んでたら元彼に会いたくなりますね笑
大人のもだもだBLが好きな人にはたまらない作品。
脇役の人たちのその後が気になる。魅力的なキャラクターばかりでした。
そして1巻でどっちがどっちか全然わからん…と頭を抱えていたこの案件にようやく決着がつきました!!
…私はリバが苦手なので、残念ながら高評価にはできずで申し訳ないです…。
ただ、それも含めてなんだかリアルで、刺さる人の方が多いんじゃないかなとも思います。
もっと長くもだもだするのかと思ってたけどこれで完結かぁ。
一巻の最後の緊張感から、何年も経ってやっとお二人の続きを読めました!
すれ違いでなかなか動かないんだけど、後半二人が出会ったあとの緊張感にドキドキして、うまくいってー!と息を殺して祈るように読みました。何回も亮くんが出て行ったり籠城したりと危機があり、その度にあーーー!とサスペンス映画並みにハラハラしました。周防が今回ばかりは押して押して逃さないでいてくれて本当よかったですが、最後までうまくいくのか読めずハラハラしっぱなしな展開でした。一回拒否された惨めな思いで傷ついて涙する繊細な男心に、共感して一緒の涙が出ました。好きな人に拒否られたらそんな悲しいことはないよねぇ!と。
そしてひろくん呼びで頭が萌え爆発を起こしました。その衝撃でひろくんということばとこの漫画のことは、死ぬまで忘れないでしょう。。。ありがとう日高ショウコ先生。
作者(ユニット)様の作品で一番沁みたかも…。現代・歴史物の大河的長編で評価されていらっしゃるし、作者様の代表作はすでにBL史に遺されていると思われますが、個人的にはコレになりました。BL史上、名作のひとつになるんじゃないかなぁ。
日高ショーコ作品の醍醐味は「ザ・すれ違い」。もちろん、個人的にです。受け攻めが互いに気にしているハズなのにすれ違い、それぞれの葛藤が丁寧に描かれていくところにたまらなく魅力を感じているわけですが、作者様の代表的長編はどちらも、往年の少女漫画としてしか読めなかったんですよね、当時は。確かに攻めも受けも男らしいし、なのに弱いところやダメな部分もしっかりさらけ出してくれて、切なくなったりグッときたり。だけど何かが足りないというか…。本作の最後で見せてくれた二人の関係性をもって、あー、この最終系による表現こそ、作者様のBL作品において自分がよりもっと満たされる要素だったのかもしれないなと思いました。(ぼやかして書いてます、すみません。作者様の○バはよきです←書いてる)
とにかく、葛藤を経た後の二人の在り方がBLとしてすごく好きです。そこに至るまでのプロセスをしっかり噛み締められたのも。
あと画力ですよね。本当にキャラの表情が豊かでかつ的確に読み手に伝わってきます。16話で描かれる、亮の「表情ヒストリー」のシーンでは思わず泣いてしまいました…。
本作のカプは、攻め受け概念を超越したところで求め合ってるところが本当に素晴らしいと思います。でもちゃんとBLなんだよなー。
BL界に日高ショーコ先生がいてくれてよかった…。
今後、BLってどんなの?って訊かれたら、何も言わずにただ、このアイロニカルなタイトルを差し出したいと強く思った作品です。