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gense de tsukiatte kudasai
まだ新人さんなのでしょうか?せっかくの設定がもったいないなと思う所もありましたが、素直に面白かったです。
キスをすると過去の記憶が戻るなんて、乙女チック。
最初は転生なんて信じられなかったけど、段々と真実味を帯び、そして過去の記憶?に振り回されるのが嫌になり・・・ナオはせっかく就職したのに、就職先で波乱万丈でしたね。
結木さんはナオを見つけてウキウキしていたのに手ひどく振られて可哀そうでした。
相手に前世の記憶がなければ仕方ないですよ。もうちょっとゆっくり距離を詰めれば良かったですね。でも、わんこ系攻めの結木さんは上手に「待て」が出来なかったみたいですね。
あー、この二人が恋人になって一件落着かと思いきや、第三の人物が表れてびっくりしました。
前世のナオっていったい何者なの?モテまくりですね。
もし、ナオが結木さんの前に仙田さんに出会っていたら、結末は変わっていたのかも。それも含めて運命では決まっていたのかもしれないですね。
現世では仙田さんも幸せになってほしい。3人で一緒にお酒を飲みに行って、過去の話をしたり、ナオの絶対的味方になってほしいですね。
現世とか生まれ変わりをテーマにした作品って、ストーリー展開が難しいと思うんですよ。過去の関係と現在の関係を上手くリンクさせなきゃいけないので、アラも出やすいし辻褄合わせもしなきゃなりません。
その上、読者に過去と現在の時間軸も理解してもらわなきゃので、詰め込みや強引な展開も起こりやすい設定だと思います。
この作品、すごくもったいないなぁと。
前世と現世の細かい繋がりに雑さが見えて、わたし的には惜しい!のひと言です。
このストーリーの始まりは、新入社員の奥村が、憧れの先輩社員の結木から「俺たち前世で恋人同士だったんだよ」と求愛されることから始まります。いきなり、そんなこと言われて迷惑がる(←いや、当たり前 笑)奥村ですが、はずみで結木とキスをしたとき、過去の記憶がフラッシュバックします。
俺たちは本当に恋人同士だったのか…?と訝しがる奥村ですが、記憶の呼び覚ましのためもう一度結木とキスをすると、結木じゃない誰か(奥村友人の臼井?)とのキスの場面が蘇ります。
キスの度に過去の記憶が蘇る2人の間に、過去に何があったのか。2人の前世を知る仙田という男が現れて、謎が解き明かされていきます。
過去と現在の2人に関して言えば、理解できました。でも細かい回収が出来ていないところもあって、??と思うところもありました。
例えば、奥村の友人・臼井とキスしていた過去の記憶。あれは臼井だと認識していた奥村と結木だったけど、ストーリーの流れ的には仙田だったと思うのですが、「臼井じゃなかったね」との訂正もないし…どういうこと?ってなりました。じゃあ似てるなら、臼井と仙田は兄弟か?と思ったけど、そうでもないし。
なんで臼井の名前を出してきたのか意味プーです。そもそもこのストーリーに臼井は、1ミリも絡んできません。
で。これもそもそも論ですけど。
結木・仙田・臼井の3人のキャラクターデザインが似ていて、パッと見て区別がつきにくいです(苦笑)だからか、主役2人も臼井と仙田を間違えたんじゃない?と思ってしまいました。
仙田はじゃあ過去2人とどういう関係だったのか。一応三角関係だったようで、結木の恋敵っぽい描かれ方をしていましたが、ちゃんとした関係に触れていなかったので、現世でどうこう言われても感情移入しにくいところがありました。火を点ける程の憎しみって何だろ。
最後に仙田がキレてオイルぶちまけて火を放つっていうのも、やりすぎ!って思ったし。揮発性高いから、あんなに余裕こいてキスして手を繋いで思いを語り合うことなんか出来ないよ…な〜んて物語のクライマックスに水を差す、冷めた思考が頭の中をぐるぐるしていましたねー…。
話の入り口的には面白いですが、ちょっと強引な引っ張り方があった感は否めません。細かいところに触れると1巻には収まらないでしょうが、逆に言えば詳細であれば、とても見応えある重厚なストーリーになったと思います。
コミカルなやりとりや、絵のきれいなところは素敵ポイントでした。
いきなりのエッチの流れで、いきなりの背面座位での挿入は、どちら側にとってもキツイんじゃないかなぁ。数少ない2人のせっかくのラブラブパートなんですから、もうちょっと丁寧にページ数を増やして描いて欲しかったです。準備もナシのダイレクト・インは熟練カップルでも難しいと思います(^^;)
個人的には描き下ろしの方が面白かったです。
本編では疑問符が飛び交っていたので、こちらは何も疑問に思うことなく、コミカルなやりとりを楽しく読むことができました。
断片的に前世の記憶がある結木が新入社員である渚央に「前世で自分たちは恋人同士だった」という衝撃的な告白(?)をするところから始まる、会社の先輩後輩同士の転生モノでした。
渚央には前世の記憶はないしそれを信じていないので、前世の話ばかりしてくる結木にウンザリしていて。そんなとき、キスをすると前世の記憶が流れ込むことが発覚するわけです。
その展開自体は面白かったけれど、それをきっかけにして渚央の気持ちが急加速していく感じがどうもしっくりこなくて。
ふたりの気持ちに始めから結構な温度差があったからそう感じた部分もありますが、惹かれていく過程にも前世と現世を繋ぐものがきっとあったと思うので、そこは端折らずに描いてほしかったです。
仙田の登場で一気にピリッとした空気になりましたが、彼の気持ちも前世の関係もあまり見えてこないのでふわっとした存在に。
そして現世で渚央と恋仲になれなかったからといって火を放つという奇行に戸惑いしかありませんでした。
現世でも恋人同士になり、前世のように引き離されることのない幸せな結末には救われましたが、わりと気になる部分は多かったかなという印象でした。
うーん。タイトルに魅かれたんです。最近、流行りの「転生もの」にハマっているので、まんまと買ってしまいましたが…。こちらの現世は現在、現代。その、前世が、思うにそれ程昔では無さそうな。場所も時間軸だけが遡っている過去の日本なのだ。大正時代でも無い、もう少し昭和かもしれない。せいぜい60年と遡ってはいなさそうな。実に中途半端なのである。転生ものはやたらと中世ヨーロッパ風、というのが主流となっているのに慣れ切った私は少し驚いてしまう。
とにかくその昔、前世では、男同士の恋愛が今よりも不自由だったのと。身分違いという家の猛烈な反対も有り、結木は愛する渚央と添い遂げられ無かったという。
前世の恋人に会えて嬉しいとはしゃぐ結木にドン引きしながらも、満更でも無くなって行く渚央。ところが。物語は意外な形相を見せて行く。
当て馬として転生した仙田も前世で渚央に横恋慕していたという。結木が邪魔で、彼もまた添い遂げられ無かったというが。そもそも仙田が男だったなら、結木が居なかったとしても渚央の家に反対されるから、土台無理な話だった筈なのだ。仙田が前世で女性だったのならまた話は違って来るのだが。そういうわけでも無さそうだ。
そして。渚央は、結木と口付けを重ねる度に、前世の記憶を垣間見る。そこで、結木では無く、同僚で友人の臼井と付き合っている様にも見えるのだ。結木の前世が臼井に似ているのか。否、作者の描く黒髪系男前がそもそも皆んな同一化しているのだ。のちにこのカラクリは解明されない。もちろん臼井にも前世の記憶は無い。ただ、嫉妬した結木に牽制されるのみ。
ヒステリックに想い拗らせた仙田に、仕事の上でも、生命の上でも危機に陥れられそうになる恋人たち。実に唐突である。読み手側はまぁまぁ置いてきぼり。添い遂げられ無かったという仙田は、前世、どの位置に居たのか。前世の不幸な恋人たちは、結果、幸せな後世を願いながらどうなっていたのか。臼井に似た人は果たして結木だったのか。
沢山のハテナ?を残しては物語は終わる。ロマンティックは全然足りていない。設定はきっと、ロマンティックが似合う筈なのだ。それをとても寂しく思う。