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gondowana no nemuri
またまた素敵な表紙ですね。
青井秋さんの鉱石や魚のお話を思い出します。
簡単に言葉に出来ない、このじんわりする気持ちをどう表せばいいのでしょうか。
大切な思い出と再会と。
まさに灯台下暗しですね。
二人の気持ちが逸れたり追いついたり重なったり、それと深海魚?の目的と、素敵なお話でした。
誰も傷つけない優しくて不思議でじんわりきて美しくて。好きな作家さんと作品です。
眠りから覚めたり眠りについたり、かけがえのない相手だったり。
はぁ〜、たまらないですね。
まず、表紙の鉱物の美しさに目を惹かれます。
緻密に描かれたそれらは、カラフルな光沢を放ちながら登場人物を囲んでいました。
少し不思議さを感じる表紙。この雰囲気のまま、物語は進んでいきます。
ストーリーの中にファンタジーが溶け込んでいて、読んでいるこちらも引き込まれていきます。
なかでもモノローグが印象的。
黒い背景のそれは少し怖さを感じますが、登場人物の心の内を的確に表していて、物語の雰囲気に説得力を追加してくれました。
直樹が手に入れた石が片割れを探すように、2人も隣にいることが当たり前のような関係になるまで。
まだ高校生の2人なので若くはありますが、歳よりも大人びた空気のあるお話になっていました。
表紙が美しくて、飾っていつまでも見ていたいくらいにはお気に入りです。
詩情あふれるエモBL(Boys Life)でした。
或る日突然、古代魚の精霊みたいなのに憑りつかれるDK。でもその精霊が見えるのは憑りつかれた本人と、一人のクラスメイトだけ…。周りに見えないものが見えるもの同士、親しくなっていくのですが、実はふたりのはじまりは幼い日にあって、という。
エロが欲しい派なので初読みの作家様でした。なんでエロ推進派がこの作品を読んだかというと、、なんでだろ?wじわっとあふれる詩情にふれたかったんです。なんとなく、鳩山郁子さんとか、長野まゆみさんとか、宮沢賢治とか、、そのへんがそこはかとなく漂うイメージBLでした。
で、なんだったんだろう?って浸りたい人向けです。物語の前後の想像を委ねてくれる作品。人間が生まれるずっと前から、寄り添って存在していた古代魚の思いに導かれるように、気持ちを寄り添わせるDKのピュアラブでした。書き下ろしは大学生になったふたりの日常の一コマ。これの続き読みたいな…。
前作も緻密な描き込みとなんとも静謐な感じに惹かれたんです。
今作は、タイトルから読みたいと思いました。
BLコミックタイトルにゴンドワナ?
ゴンドワナって古生代とか中生代の?
ってなるじゃないですか。
連載中には、お見かけしたのが既に途中だったため読みたいけど我慢するかぁとなっていました。
青井秋先生の作画は、やっぱり素敵。
緻密な、繊細な描き込みはずっと眺めたくなる美しさ。男子高校生の物語なんだけど、ガツガツしてない高木と笠間の二人がなんとも不思議なんですよね。
ゴンドワナ大陸に生きていた古生物が終始、ゆらゆら漂う不思議さ。なんだけど強引さがないストーリーで読みやすかったです。
私、男子高校生なら弾ける性欲!初めての経験!どこでもやっちゃうぞ!みたいなお話大好物なんですが、こういう静謐な感じも好きです。
じわじわ二人だけで共有する秘密を通して近づく…
放課後の図書室で見つけた古い物語をどきどきして読み耽るような感じ。
あと、古生代からの時空を越えた番(じゃないにしても親しく繋がる)を恋しがる魚が健気なんです。可愛く見えます。
高木と笠間がゆっくり近づいた先の恋になる迄がほんと良かった。
ゆっくり時間をとって読んで良かった作品でした。
視覚が、空気が、綺麗で澄んでいて、
まるで映像作品を観ているような感覚でした。
しんと沁み入るような、美しい透明感が印象的です。
派手さはないけれど、ストーリーもファンタジーと
ミステリーの2つの要素を含み、引き込まれてゆきました。
ただ、ミステリーとはいっても複雑すぎずさらっとした
読み心地で、あくまでメインは二人の恋のお話です。
高校生の直樹はある日、校外学習で訪れた博物館で
宙を泳ぐ“古代魚の幽霊”を目にします。
自分にしか見えない魚を前に戸惑う直樹でしたが、
どうやらそれは同級生の基にも見えているようで…。
以来、古代魚の幽霊は直樹について回るようになります。
そして、幽霊が何かを探していることに気付いた直樹と基は
協力してその“何か”を探してやることに。
不思議な秘密を共有した二人は少しずつ距離を縮めてゆきます。
元々不思議なものが視える体質の基はいいとして、
霊感なんて全くない直樹がどうして古代魚の幽霊に選ばれたのか?
その謎は後半に明かされ、二人の出会いに紐づいてゆきます。
一つ一つの出来事には全て意味があり、繋がってゆく物語に
気持ちよさを感じました。
古代魚の幽霊なんて最初は不気味でしたが、直樹の後について回り、
悠然と泳ぐ姿がだんだん可愛らしく見えて愛着がわいてきました。
表情なんてないはずなのになぜか直樹に懐いているように見えてくるのです。
そんなファンタジーな存在から選ばれてしまった直樹。
一見どこにでもいそうな平凡な青年ではあるのですが、
その雑味のないまっさらな素直さには心を洗われるようでした。
小学生の頃はまだしも、高校生までこの無垢さで育つってすごいな…。
基もはじめは無愛想でどこか影のある印象でしたが、直樹と過ごす中で
色んな表情を見せてくれるようになってゆく変化にキュンとしました。
この自分だけに心を許し、懐いてくれた猫ちゃん感が溜まりません(* ´艸`)
古代魚の幽霊にまつわる謎解きを通して急速に親しくなってゆく二人ですが、
友情ならうまくいっていたのに、恋愛となると拗れてすれ違ってしまいます。
純粋で恋に不器用な二人に切なさで胸がきゅっとなりました。
二人が謎解きの末にたどり着いた二匹の魚が一つに戻ってゆくシーンは
神秘的で、その二匹の関係性には明かされないけれど番だったのかな…
なんてロマンチックな妄想を掻き立てます。
古代魚も、直樹と基も。
惹かれあい、寄り添い合う二匹と二人が迎えた優しいエンディングに
じんときてしまいました。
長い長い片想いが実ったとき、涙を流す基が子供の頃の姿と重なり、
変わってしまったように見えても直樹への想いも、泣き虫なのも、
何も変わらないままなだったんだな、といとおしさがこみ上げてきました。
読み終わって、次の日もその次の日も気付けばゴンドワナの眠りのことを考えていて毎日手にとっています。
表紙だけじゃなく、中身も綺麗な作品。
ある日の校外学習で行った博物館で、宙を泳ぐ魚に懐かれた高校生とその魚が見える同級生のお話。
宙を泳ぐ魚は一体、何を思って彼についてくるのか…
宙を泳ぐ魚も、ふたりの距離も、これまでにあったことも、これからも、全てが綺麗でした。
クラスメイトで席も隣同士なのにあまり接点なく過ごしてきた基と直樹。そんな彼らがふたり以外には見えない「魚の幽霊」の存在を通して距離を近付けながら、これまでの関係を変えていくお話でした。
博物館で突然現れたピラルクーの幽霊は直樹に憑いているように離れず。基は元々"視える人"なので、彼と共にピラルクーの帰るべき場所を探していくような展開に。
博物館での出来事からずっと非現実的なことが続くわけですが、お話全体に漂う不思議さやふたりの間に流れる静かな空気がぴったりマッチしているので、違和感なくその非現実な世界を楽しむことができました。
ふたりで色々なことを調べていくうちに明かされていく過去のことや基の気持ち、そしてピラルクーの結末まで。
全部繋がった先にあるふたりの幸せまで優しくて、とても綺麗なお話でした。
両想いになってもキスどまりでエロはなしですが流れ的にそれが自然で、絡みがなかったからこそ彼らの気持ちが真っ直ぐ伝わってきて良かったなと思いました。