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isekai toubou no aibou ha koi wo shiranai oujisama
前巻から引き続き、旅をしている二人が描かれています。
アマネが早々にライルが好きだと自覚するので、ライルへの恋心とライルから寄せられる仲間としての信頼関係の間に揺れるアマネが切なかったです。
ライルはライルで恋心は国を傾けるものという教えに疑問を抱き、アマネに対して嫉妬したり独占欲が芽生え始めているところにはとてもときめきました。
二人の初めては魔力を使い過ぎたライルを助けるために性行為をしないといけなくなったことがキッカケでした。
一人で準備しているアマネが可哀想でしたが、途中で少しだけ身体が動かせるようになったライルが手を貸して身体を繋げたので、甘々でした。
シーモアは白抜き修正でした。
2回目の性行為はアマネからライルを誘い、身体を繋げる様子がいじらしくて可愛いです。
女王が悪魔で千年生きてると知った今巻。
二人の仲も進展して、二人の旅路も佳境に入ってきて読んでいてとても楽しいです。
本が導く二つ目の神具、鳳凰のブーケがある鷹玉楼へ辿り着く二人。そこで出された条件は女装しての接待だった!こういうのって受けだけがやらされるケースが多いのですが、こちらはライルもばっちり女装だったのが良かった!穏やかに終わってホッとしたのも束の間、その後二人は狙われ大量の魔力を使ったライルは倒れてしまいます。
この世界の人々にとって魔力は=命だ、ライルを救う為に沢山の魔力を与える方法と言えば…?
大切な人が命の危機に晒されて、涙をこぼしながら助けを求める天音の姿には胸を打たれましたし、なんだってする、痛みがなんだ…と初めての行為に挑む度胸と自己犠牲的な強さ、献身にとても好感が持てました。
愛され守られるだけでなく、攻めを支え助けられる受けこそ、受けの模範生だと私は思います。
一方ライルの方は、様々な影響を受けて恋愛=悪と言う概念に疑問を感じ始めます。と同時に人として好ましい、失うのが怖い、自分のものだと言う執着…恋愛感情では無くともすでに天音は特別な存在となっている、大きな進歩です。
恋愛禁止の世界故、二人のラブまではまだ遠いかもしれない、でも確実に少しずつ前に進んでいると言えますね。
3つ目の神具、水龍の指輪の回では大きな蛇が出てきてモンスターとのバトルか!?と思いましたが…
指輪の持ち主である大蛇グラーは人型になり、ここでも絵を具現化する能力が大活躍!でもお兄さん達、そんなに食べて糖質とかカロリーとか大丈夫なの…?(^-^;本物じゃないから問題無いのかな?
女王の秘密とこの世界の歴史がまた一つ語られている興味深い回でもありました。
巻末には私が興味を抱くきっかけになったアンソロジー発の番外編が収録。天音がライルの事を「十分優しいくせに」って言うの、今ならすごく解ります。何だかんだ守ってくれるし、世話も焼いてくれるし。
Hシーンなんかは天音の片思いの切なさを感じつつも、優しいライルの抱き方のおかげで、恋人であるかのような甘さと幸せも感じられますね。
一つだけ、前々からなのですが、読み切りと本編の天音の苗字が違うのが気になりました。事情は解りませんし変更しても良いのですが、再録の際に訂正して欲しかったです。(※他のストアや紙本は解りません)
女王様もいよいよ自ら本格的に動き出す様子、どんな悪事を働いてお話を盛り上げてくれるのかも密かに楽しみであります。二人の心情描写が丁寧に描かれ、辛く切ない展開から甘くて楽しい時間まで一通り回る事が出来て読み応えがありました。