富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部 逡巡という名のカノン

富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部 逡巡という名のカノン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
12
評価数
3
平均
4 / 5
神率
33.3%
著者
秋月こお 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
後藤星 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ
発売日
価格
¥476(税抜)  
ISBN
9784044346492

あらすじ

引き出しの奥に隠されていた圭の赤い革の日記。
そこには、悠季も知らなかった天才指揮者・桐ノ院圭の音楽活動への苦悩が明かされていた!商業主義への反発と悠季との愛と音楽に満ちた理想の生活との狭間で揺れる圭。
誕生日には二人で熱く甘い夜を過ごすが、「君と出逢わせてくれたすべてに感謝します」と思い詰めたように囁く圭に、悠季は彼を苦悩から救いたいと強く思うのだが…。
定期演奏会前の若き音楽家たちの逡巡を描いた、大人気ロングヒットシリーズ待望の最新刊。

表題作富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部 逡巡という名のカノン

指揮者
ヴァイオリニスト

その他の収録作品

  • 過去と未来のロンドハ長調

レビュー投稿数1

モテモテ

富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部第6巻です。
悠季27歳・圭26歳結婚3年目、サムソンとの契約1年目、講師5ヶ月目
『逡巡という名のカノン』
探し物をしていた悠季が、オフシーズンに入る前の圭の日記を偶然見てしまうところから始まります。
8月3日大学のオーケストラスタディ軽井沢にて開始。
8月7日帰宅して爆睡
8月8日圭27歳の誕生日
8月9日フジミ納涼会
8月14日からはエミリオ先生のところへの訪問も控えている・・・なんて大忙しの悠季です。

面白かったのは下っ端講師なのに団員配置指示をうまく出せない他教師を尻目にすばらしい手際で配置させたこと。この辺からオヤカタが出てきてていい感じです。
そしてモアイ教授。素晴らしい観察眼で圭との仲を見抜いて「芸術音楽家は人の親になろうと思うな、が持論。ホモ結構レズ結構仲良く暮せ!」と初日の配置指示後すぐにのたまうあたりすごいです(笑)
早速大浴場で「先生って脱いでも色っぽい」なんて生徒にからかわれてるのもかわいい(笑)しかもキスマークつけてるの発見されてるし。さすがぬかりない桐ノ院・・・。
この辺りから最終日前日の打ち上げで守村先生女装させてからかってやろう計画が立てられたんだろうなぁ(笑)陰湿じゃないところがかわいい大学生です。
打ち上げで女装に化粧させられ眼鏡を奪われた悠季。さんざんからかわれ(笑)一曲踊れなんてストリップを囃したてる生徒に「音大生ならワルツだ!」とオヤカタ発動。「踊れるやつでてこい!」との声に手を挙げたのは藤波くん。
この子は発達障害のティンパニ専門くん。同級生への思い込み恋愛と日課の強要でトラブルメーカーだったのをオヤカタきちんと対処。悠季とはちゃんと話が通じたことから気になってたようです。
そして「ウインナワルツのスイング感を会得するには踊ってみるのが早道!」と即席ワルツ教室開始。大学生とはいえ素直なもんですな。楽しみ始めます。
眼鏡をとられてて皇帝円舞曲を弾き始めてくれたのがモアイ教授と知らずに学生どもを指導しながら一曲。もう一曲との学生のリクエストでようやくモアイ教授と認識(笑)悠季かわいいなぁ。
眼鏡なしの悠季と都合四曲踊った藤波くん、ここで本格的に惚れたんでしょうね・・・。
打ち上げの後片付けまでオヤカタモードですませてモアイ教授とサシで飲むことに。指揮者の苦悩について相談してみます。モアイいわく「潔癖主義の桐ノ院と商業主義のサムソンじゃ合うわけがない、根っからの芸術家には納得がいかない妥協を強いられるのは我慢ならない、養う妻子がいるでなし、やりたい放題を貫け」とのお言葉でした。
なるほど、圭の苦悩がわかりやすかったです。
東京駅の解散時、藤波くんが熱烈握手から、告白しようとしている雰囲気を察し、先回りしてきちんと「僕には愛してる人がいます。だからそういう話ならごめん」と藤波君にもわかるようにきっぱりお断り。
ここも爽快です。うん、うちの悠季は魅力的だよね!(笑)
ちなみにずーっと後に藤波くんまた登場してきます。
帰ってきたらフジミです。オーボエの牧村君が委縮しているのに気づいて声をかける悠季。「きみがいろいろ苦労してるみたいなんで、ちょっとおしゃべりでもしようと思ったんだ」っておい、悠季このタラシめ!(笑)すかさずチェックを入れる圭がかわいいです。
お疲れの悠季のために圭の誕生日は圭主催。本当仔憎たらしいほど気の効く男だよ圭(誉めてます)
フジミの納涼会では伊沢邸のお隣さんとも仲良くなり牧村君もフジミに溶け込み効果抜群でした。お隣さんも牧村君もずっとあとだけど支援者になるので自分で作った人間関係で確立していくふたりは素敵だなぁと思います。

『過去と未来のロンド ハ長調』
これはまぁおいおいまさかねでした(笑)

<褥状況>
・一緒にお風呂。圭の背中をあらってあげるも騎乗位の話になって半勃ちになってしまう悠季(笑)圭のお誕生日は乾杯の後騎乗位で頑張りました。
・一晩で出なくなるまでの回数と、後ろで続く絶頂感に慣らされてます。悠季も自分がエロくなった自覚がでてきてるよなぁ(笑)

悠季が圭以外からも好かれる(恋愛感情以外も)・認められる姿って大好きなので(息子自慢的感覚かな(笑))この巻も再読率がとても高い一冊です。

2

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う