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haru wo daiteita
作家さんの新作発表
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9巻。
「冬の蝉」撮影がメインの巻。
岩城の夏バテや、撮影が中止になった時の不安のやり過ごし方、共演者にどうしても嫉妬心を抱く香藤、危険を伴う崖での撮影…
色々な気づき、仕事への取り組み方、主役としての身の処し方、仕事でも香藤を気遣ってしまう岩城、そんな岩城にそれは違うと怒る香藤。
気付き、意見を深めあうその度に熱く抱き合う2人です。
さて、6巻で登場したアメリカのセレブ・カルロを覚えていますか?
彼がこの「冬の蝉」に出資を決め、ハリウッドでのワールドプレミアも提案したそうです!
しかし順調だけでなく波乱も。
セットで火災が起き、香藤と共演の吉澄が怪我で入院というアクシデント展開。
収録の最終話は、コミカルテイストの「剥奪者」。
岩城の実家でデレデレとアルバムに見入る香藤。興奮のままコタツHに突入するが、岩城の家族に知られてたよ、という大ポカエピソードです。実家でHはヤメレ。
冬の蝉の撮影のお話が中心ですね。
主役二人や共演者や監督スタッフそれぞれの映画への考え方想い色々交錯してます。
岩城は香藤のことばかりで役者として主役としてブレそうでしたね。そこは香藤や共演者に言われて持ち直すのですが。
なんせ香藤には危険なシーンが多いですから。岩城が心配したり身がすくむのも仕方ないかも。
香藤から濃い愛情表現をずっと受けてきてようやく岩城も香藤で頭がいっぱいになって。
でも役者夫婦で共演だと難しいですね。
大人になった香藤でしたが未だに岩城への嫉妬はコントロールできず。お互い甘えあって助け合って補い合ってこれからも一生生きてくんだな。
もう一話一エロ?何かあって高まってところ構わずエッチして。お約束ですね!安定してます。
岩城がダメになった時は香藤が、香藤がダメになった時は岩城が。どちらかの気持ちが迷ったり落ちたりしている時は、必ずもう1人が相手の感情を落ち着いて分析し、温かな目で見守ってあげる。そういうことが自然とできるようになってきた2人の空気感というか、まさに手と手を取り合って生きている感じが、これを伴侶と言わずして何と言うと思わず口にしたくなるような尊さでした。
中盤で、香藤の身を案じるあまり芝居に支障を来すほどになってしまった岩城。かつて仕事に私情を持ち出すのを香藤よりもずっと嫌がっていた彼がこうなるということは、それだけ香藤への愛情が深まった、香藤なしの人生を歩めなくなったということでもあり。いつものように喝を入れてくれる香藤だけど、岩城が自分で立ち直った後、本当は嬉しい気持ちやそのまま自分だけを見てくれればいいのにという気持ちもあったと、正直に吐露するところが彼らしいなと。好いた相手なんだから、そう感じるのは当然だと思うんです。そんな香藤を受け入れてくれる岩城が、また男らしくて。良い影響を与え合う2人をずっと追いかけたいと思いました。最後に実家で和服姿で乱れる岩城の色香も必見です。