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ワンコ系後輩刑事×美形先輩刑事(生霊)の、えっちな妄想と不可思議な現実が交錯するサイケデリックBL!
psychedelia
高橋先生の新作、毎回本当に楽しみにしています。今回も題名通りサイケデリア!な作品でとっても面白かったです。
先生の描かれる描写が唯一無二といいますか、血とかセックスシーンとかの描写が浮世絵的でものすごく印象に残るんですよね。大好きです。
そしていつものごとく男の人なのに男の子を感じる登場人物たちが本当に可愛い。
あとは作中も皆マスクをして現世とリンクしてるところがすごいなと。
これ、あと10年後、20年がとかに見た人はなぜマスクがマストなんだ?と不思議な思ったりするんですかね、、、まさに『今』を描かれた作品、とってもおもしろかったです。
仕事中に撃たれて意識不明になった日野先輩が、幽体離脱して突然ミゾの家に現れた。
しかも性的な意味で好きな先輩が!
そこから何か事件とかが巻き起こりそうな始まりなのですが
古いアパートの一室で過ごす、男二人のお話でした。
二人で話をしていき、心の内を話し、気持ちを伝えます。そして結ばれて、、、。
すごくシンプルなんですが、面白かったです。
回想シーンもあるけれど、ほとんど1日の出来事を描かれていました。
説明や台詞が多いわけではなく、表情や絵で心情が伝わってきて、ちょっと不思議だけどリアル感もある世界観に引き込まれました。
舞台装置がシンプルだけど、上手い役者さんの二人芝居をみているような感覚になりました。
お話も面白かったんですが、BLとしても好きでした。
ふんわり年下ワンコ系×余裕のある年上美人とのやりとりを見ているだけで
はぁ〜幸せ。と感じました。
ミゾ可愛いし、こんな時に自分の気持ちばかり、、、と葛藤してるのも人間味があって良かったし、
それを優しく受け入れてくれる日野先輩も最高でした。
不思議なんだけど人間味が感じられて、愛しくなるお話でした。
とても気になるのに少し絵柄にクセを感じ
手を出していいものか悩み
検索→しばし検討…を繰り返し、何故かスティグマタを購入。
評判通り面白かったので「サイケデリア」も購入。
先生らしさは健在なのに絵柄はマイルドになり読みやすく思った以上に好みの作品でした!
では少しネタバレを…。
日野先輩ったらとにかく優しく気が利く+かっこいい。
これは好きになるに決まってる!( ゚ー゚)( 。_。)ウン♪
そんな中で事件は起き、家に戻ると幽体離脱した先輩が部屋にいて…。
溝尻は自分が壊れた?と考えるが、先輩に幽体離脱してると説明を受ける。
え?え?えぇぇ??と困惑する溝尻。
先輩の魂が無事肉体に戻ってほしいと願いつつ
目の前の先輩は自身の作り出した妄想の世界だとしたら…えっちい事したい!と素直?な欲が顔を出す。
溝尻は根本的に良い奴だから、先輩が生死を彷徨う状況でこんなエロい発想をする自分を戒める訳ですよ。
がしかし、実はその考え全部先輩に伝わってますよ的な。笑笑
もうね、先輩が優しいの♡何からナニまで!
こりゃ幸せだわ!そして二人とも可愛いわ♡
幸せな気持ちを分けてもらえる作品。イイッ♡
初・高橋先生でした。表紙が可愛くてジャケ買い→大正解でした。表紙だけじゃなくて内容もめちゃくちゃ可愛いんです!!そして、とーても幸せな気分になるので、何度も読み返したいです。
ほぼすべての場面が、溝尻が住む古いアパートの一室です。その一室で登場人物は攻受だけ、しかも攻は実体のない生霊!素材がシンプルであればあるほど深く萌えるってこういうことなんでしょうか。読んでいる間中ずっと気分はアパートの壁でした。あと新鮮だな~と思ったのは、これまさに今、withコロナの時代背景っていうところ、見事に同期してましたね。(Happy Birthday歌いながら手洗いする溝尻がキュート…)
主人公・溝尻が性的な意味合いで大好きな先輩が、しみじみいい先輩なんですよ。しかもエロい…。それほど二人のエピソードが盛り込まれてるわけじゃないけど、気持ちが寄り添ってる感じがとてもよく伝わります。理想と現実のギャップに苦しんでいた溝尻が先輩と出会ったおかげで仕事を続けようと思った話や、先輩の性癖(と苦い過去)の話、アパートの狭い空間で徐々に共鳴していって…気持ちだけじゃなくて身体もつながるんですけど、先輩の微笑みと官能みが素晴らしかったな…。
自分が瀕死なのに後輩の気持ちを思いやって生霊になって慰めにきた先輩と、幻覚かもと疑いながら、自分の想いをすべて汲んでくれる生霊とえっちしたいと思う後輩、おかしなこと(とエロいこと)を大真面目にやってる大人の男二人(しかも刑事)って構図がシュールなんですけどね、愛おしさがあふれててじんわりと気持ちが温もりました。
大好きな作家さんなので期待して拝読。
面白かったです!ミゾも日野先輩も可愛い!
独特の間と絵柄、四角いふきだしが好きです♥
先輩が好きすぎるミゾが可愛いし、日野先輩もミゾが気になりすぎて幽体離脱するほどで…
こんなのくっつくに決まってるじゃないか!と完全にニヤけながら読みました笑
二人で張り込み中、ミゾが1人コンビニに寄ってる間に撃たれてしまった日野先輩。
意識不明のはずの先輩がなぜかミゾの家に現れます。
日野先輩は幽体離脱中だと言うのですが…
先輩の事が大好きなミゾ。
先輩は親友の美音子さん以外には言ったことがないという、同性愛者だという告白をミゾにします。
なんでミゾに言ったんだと思う?と尋ねる日野先輩。
実は、ミゾが何を考えてるかは幽体離脱中の日野先輩にはダダ漏れでした。
両思いだと言うことがわかってえっちをすることに。
なぜなら、意識不明中の日野先輩、この後生きているかはわからないから最後の思い出に、と…
先輩とえっちな事したいと思いながらも、ミゾはどっちがいい?と聞かれて何の事かわかってないミゾが微笑ましかったです。
俺はどっちでもいけるけど?と言った日野先輩にドキドキしてしまいました。
幽体離脱中なのでミゾからは触れないけど、日野先輩からは触れるというのがなんか…エッチでした…
あまりに現実味がなくて、日野先輩の幽体離脱はミゾの都合のいい幻覚…だったかはどうかはぜひ読んで確かめていただきたいと思います。
番外編では生身のエッチが描かれていて、とっても幸せそうな二人が見れます♥
のっぽ穏やか長身年下攻め×頼れる美人受け先輩刑事が好きな人は絶対好き。
先輩が打たれてからのたった一晩を、こんなに丁寧にゆっくり描く手法があったのかと驚きが隠せない。キャラクターの目、まつげの美しさ、良き。高橋先生の線の美しさ、独特の味がありますよね…良き…骨太な画力はもちろんのこと2人のやりとり、表情、空気感などまるでそこにいるかのような気持ちになります。あーほんとかわいいわ。のっぽわんこ攻め。なんで先輩を好きになったのかが丁寧に描かれてるし、先輩もじつは‥というのもすごくいい!!!!!もっとこの2人読みたいです!
高橋秀武先生の新作は、「スティグマタ」に続いて警察もの。
タイトルは「サイケデリア」。
何かサイケデリックな幻覚?LSD?麻薬捜査?
と思いきやの、いきなり先輩刑事が捜査中腹を撃たれて…!
主人公はちょっと頼りない若手刑事・溝尻。
異動後、先輩刑事の日野が優しくてすぐに恋愛的に惹かれる。
そんな時に発砲事件が起こり、日野と2人での張り込み!
溝尻は浮き足立って…
その最中に現れた犯人に狙撃された日野。
病院に運び込まれ、手術は成功するも意識は戻らない。
だが、自宅に戻った溝尻を部屋で迎えたのが血まみれの日野で。
幻覚?妄想?
いや、生霊だ。と日野が言う。
こんな感じで、溝尻は日野の生霊と会話していきます。
病院にいる日野の実体が死んじゃう!と心配したり、日野が好き!という気持ちが溢れたり。
一方日野はいつも通り穏やかで優しい。
で、実はこの生霊。意識が直接わかる、と言う。
つまり。
溝尻の日野への思慕だの願望だの妄想だのが全部ダダ漏れてたわけ。
その上で、だから打ち明けられるんだけど、と言いながら「ミゾ 好きだよ」と日野が言う…
ふわふわな雲みたいな。多分淡〜いピンク色?
これはぶわっと爆発した恋の心?抑えてた心の外壁が壊れた噴煙?湧きあがった欲望?それとも…一体ナニ?
サイケというにはとっても一途な色と輝き。(サイケデリックってもっといろんな色が混じってギラギラなイメージだから)
なのに明確に「死」と隣り合ってる2人のセックスシーン。
出だしは、ちょっとコミカル。溝尻の方からは触れられないからマグロでなきゃいけない。
日野が全部溝尻を感じさせてくれるセックスは静かで優しくて、無音の中でやがて凄絶にエロい。
湧き出る雲?揺れる波?漂う泡?降ってくる羽根?
気付くと日野の生霊は消えていて、溝尻にはこれが夢だったのかどうかもわからない。急いで病院に向かう溝尻だが…!
…とここでもまたまた大きなクライマックス。
いや、読み応えがありますね。連続でTV番組何週間分か見たような気分です。
非現実的な生霊とのHでも、現実のHでも、とにかく日野が優しい!
生きてるって夢みたい
生死の境を彷徨わなきゃこの境地になれないのかしらね…人間修行しなきゃ。
作家買い。
高橋さんの新刊は刑事もの。高橋作品で警察ものというと『スティグマタ』を思い出しますが、今作品も刑事もの×ファンタジー要素モリモリのお話です。ピンクを基調にしたポップで可愛らしい表紙ですが、流血シーンが少しあるので苦手な方は注意が必要かもです。
でも、この可愛らしい表紙と同じように、中身も可愛かった…!ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公は新米刑事の溝尻。
配属された課で、彼はあだ名をつけられることに。「溝尻」という名から、「シリ」とか「ケツ」というあだ名をつけられ続けてきた彼はあだ名をつけられることが苦手だったが、そこに声をかけてきたのが先輩刑事の日野。溝尻の鬱屈とした感情を汲み取ってくれたのか、日野が溝尻につけたあだ名は「ミゾ」だった。優しく美しい日野に少しずつ惹かれていく溝尻だったが、二人で赴いた事件で、日野は容疑者に撃たれてしまい―。
というお話。
『スティグマタ』は犯人捜しの側面を持ち合わせた作品でしたが、今作品は日野と溝尻の恋の成就に焦点を当てた内容になっています。撃たれて、目を覚まさない日野。その彼が、入院中であるはずの日野が、溝尻のアパートに姿を現して…?というファンタジー要素が加わることで様々なバックボーンを孕む展開になっています。
時間軸でいうと、日野が撃たれて、その撃たれた日野が溝尻のアパートに姿を現して、からの両想い、までの流れは一晩のお話なのかな。スルスルとあっさりと進むお話。しかもちょっとご都合主義的な展開も多く、ハラハラするところとかヤキモキする展開にはほぼなりません。日野と溝尻、二人の恋心に完全に焦点を当てたお話。なのでちょっぴり肩透かしを食らったというか、そういう感じも否めないのですが。
が、もう声を大にして言いたい。
高橋さんの描かれるスーツ姿は最高。
高橋さんて昭和な雰囲気がお好きな作家さまでしょうかね。ちょっとレトロな感じがするんですよ。絵柄もですし、全体的な雰囲気とか、あとストーリーも昭和の刑事ドラマのような感じがします。が、スーツのボタンとか襟の感じとか、パンツのシルエットとかがきちんと「今」を感じさせる。今作品にはほかの刑事さんも出てきて、彼らもスーツを着ていますが、日野と溝尻のスーツ姿がちょいエロなのがまた良い。
表紙にモワモワと雲状のものが描かれていますが、このモワモワがねえ、良い味出してるんですよね。妄想なのか?湯気なのか?現実なのか、はたまた夢なのか。日野の存在があやふやで描かれているので(どういう意味か読んで確認していただきたいですが)、そういうものがごっちゃになってて、でもそれが今作品の面白さでもある。
硬派な刑事ものではなく、高橋さんの今までのイメージとはちょっと異なっている作品なので、読み手によっては評価は異なるかもしれません。個人的にはすごく可愛くって萌えました。けしからん色香を漂わせる先輩と、ワンコの鑑のような年下攻めくん。お好きな方にはドツボに突き刺さるCPではないでしょうか。
刑事ものなので続編も描けるんじゃないかな。
彼らのその後のお話も読んでみたいです。
発売が楽しみで仕方なかった秀武先生の新作っ!
5、6ページめくっただけで、主人公のひとりであるミゾと心が通じ合ったかのように、
日野先輩が好きだ、となった私はなんてチョロいのか。いや、きっと同志は多いはず。
感想(ミゾと日野先輩)
秀武先生いわく、『二人の男が密室の中でそれぞれの心の傷を開示し合っていちゃいちゃする甘ったる〜い漫画を自分が読みたくて描いた』とのことで。
まさに、それー!!という内容でした。
そして今回も、嬉し楽しやの刑事もの。
もう一つ特筆する事としては、日野先輩がストーリーの中でほぼ幽体離脱しているということ!
幽体離脱時特有(?)の、本当に死なないよね?身体に戻れるよね?というドキドキ感が味わえました。
私が心躍らせた「刑事もの」という設定に関しては、捜査したり犯人を想像したりするものではなかったからちょっと物足りなかったかな。
でも仕方ないんです。ミゾはお話が始まってソッコーで謹慎になるし、日野先輩は、撃たれて意識不明ののちに幽体離脱ですもん。そもそも捜査できないっていう。笑
だから、秀武先生の仰る「心の開示」と「男二人のいちゃいちゃ」を純粋に楽しめば良いのだと思う。
心の開示については、楽しめた!
言えなかった、でも誰かに分かって欲しかった気持ち。伝えたい想い、全部理解できたし、感情移入もできた。
男二人のいちゃいちゃについては、日野先輩が幽体離脱中ということもあって、ちょっと私には不思議に感じた。
気持ちを伝え合う心のいちゃいちゃは楽しめたのだけど、二人とも身体までいちゃいちゃしようとするから、
大好きな日野先輩が生きるか死ぬかなのに勃っちゃうの!?本体に無事戻ってからじゃダメなの!?って。
そんなこんなで、いちゃいちゃを楽しむのは若干失敗したけど面白かったので満足!
番外編でも続編でもなんでも良いから、可愛い二人の続きがぜひ読みたい!
最後に少しだけ。
読み終えまして、何気に表紙の帯に目がいったんです。
吉本ばなな先生『自分勝手で苦しくて周りは見えなくてお互いが全て。身体をただ近くに寄せたい、あの気持ちがみんな描いてある』
私が不思議に思ったことの答えがここにある!って震えました。
相手が、自分が、死んじゃうかも知れないのに身体を繋げたかった二人は(私にとって)自分勝手。でも苦しかった二人にとって周り(私、というか私が不思議に思った気持ち)なんかどうでもよくてお互いが全て。
見当違いな事言ってるかも知れませんが、私の中で不思議に思った事が昇華されました。
サイケデリア。
イイですね〜語感がイイ!
サイケデリックロック、サイケデリックファーズ、サイケデリックレンジャーズ、そしてラブ・サイケデリコ♡
美形の受けの日野刑事は聖母マリア様のようです。
微笑を絶やさず100%の優しさでもって、いつも不安を抱える後輩の溝尻をくるんでやります。
生き霊になってまで溝尻の傍らに寄り添うのは性愛を超えた神々しさで切なささえ感じてしまう。
傷痕は体だけじゃない
心にだって残るだろ?
とマドンナ日野が溝尻に言うのですが、その日野も溝尻も犯罪人につけられたキズ痕が残っています。
だから泣き言言ってくれよ、とマドンナがミゾに告げる時ミゾも先輩に泣き言言ってもらいたいって強く思っているに違いない。
お互いが泣き言言ってメソメソしながらフラフラになりながら仕事したりえっちをしたりの続編も是非見たいですね。