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kyou furyouwo hirou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
前情報なしに絵が好みだったので読みました。
アパートで独り暮らしをしている春田は部屋の前にいた美形な高校生の椿井に声をかけ、部屋に上げます。椿井は派手な見た目で殴られたような痣があり、春田は不良と認定しました。
その後、椿井は春田の部屋に入り浸るようになり、泊まるようになりました。深夜に椿井が部屋を物色していることに気づき、春田が咎めます。
春田はお父さんを事故で亡くしていて、その原因が、椿井の兄が赤信号で信号を渡っていたからのようです。春田が暮らしていた部屋はその前に椿井の兄が住んでいて、兄がそこに置いて来たものを取るために、椿井は部屋を物色していたようです。
春田はそれを信じられず、椿井との縁を切り、引っ越します。
それからしばらくして引っ越し先にも椿井が来て、300万を渡されます。椿井が部屋を物色して探していたのはそのお金で、椿井の兄が春田親子に渡すために貯めていたものでした。以前、春田母が椿井家に慰謝料として300万渡していたため、それを返した形です。
椿井は春田に好きだと告白し、隣人が大学を卒業し部屋が空き、椿井が春田と同じ大学に入学したのを機に隣に引っ越してきます。この巻は元の友達くらいの間柄に戻ったところで終わっていました。
椿井は見た目が派手なだけで、いい子すぎて不良とは言えないんじゃないかと思います。椿井の両親についても、ネグレクトに近いのかなと思っていたら、一人暮らしさせて大学にも行かせているし、バックグラウンドがわかりにくかったです。
椿井の兄が引っ越しするとき、なぜ300万を部屋に置いて行ったんだろうと思いますし、それを取りに来たのなら金の在り処も教えていただろうから、あちこち物色する必要はなかったように思います。
春田の父が加害者ということになっていますが、赤信号で渡っていたのなら、歩行者のほうが過失割合は多いと思います。車を横転までさせて回避しようとしたわけですし。
そういった感じで気になるところが多々ありました。
自分の兄が春田の父を殺したようなものなのに、春田のことが好きだからと椿井が隣にまで引っ越してきて絡んでくるところも、好きになれませんでした。
ちるちるさんを見て椿井が攻めと知りました。それも、個人的には期待から外れていました。
あらすじに騙されたが女顔の不良の方が攻めらしい。とはいえHはないのでそこは関係ない。
不良設定の攻め(上)が全く不良じゃない。不良攻めを求めて読んだら肩透かし。
ぐれてる所といったら家出してる所位?
あとは不良らしいことまっったくしてない。むしろ健気受け。攻めだけど受け受けしい。
事故加害者家族×事故被害者家族の話ではあるんだが、この題材をBLで扱うのは難しい上、上手く料理できているとはお世辞にも言えず。
そもそも被害者遺族の受けが嫌なヤツ。
もとはといえば父親の過失運転が事故の原因なのに、必死に謝罪してる加害者(元親友)をクズクズ罵って人格全否定するわ、事故に直接関係ないその弟もクズクズ言うわで好感を抱くのは難しい。言動がサイコパス。
この事故もややこしくて、どっちが加害者で被害者なのか読みながらごっちゃになる。
一応身内が死亡してる方を被害者とはしたが、ぶっちゃけどっちも同じ位に非があるんで、一方的に被害者面できる受けの心理がよくわからん。
とはいえ攻めも攻めで、なんで加害者家族の立場で被害者遺族の部屋に上がりこんで、「俺(初対面の)受けさんの味方だからね!」と言えるのか理解できない……無神経すぎるぞ。
ほかにも道徳通念的に「そうはならんやろ」と突っ込みたくなる場面多し。「えっ、本人の前でそれ言っちゃうの?」ってシチュが多くて付いていけない。
ちなみにサスペンス要素はない。
ヒューマンドラマならまあわかるが……ミスリードによる意外な犯人やどんでん返し、驚愕の真相を求める読者には誤解を招く紹介文だと思った。
上記の問題点にモラル的にひっかからない人は読めるかもしれない。
紅君がめちゃ可愛いかったです…。
ホンワカしたシーンの、拾われて洗われたフカフカ捨て猫みたいな紅君の可愛さにたまらん!!となるのが第一ステップ。
そして、中盤からの良い意味で予想外なシリアス展開の中で紬さんにガン詰めされる時の雨に打たれた子猫みたいな紅君の泣き顔に正直グッッッときてしまうのが第二ステップです(個人の見解です)。
そして、シリアス展開に入ってからもホンワカとピリッのどちらも持ち合わせた2人の関係性がエモでした…。