神官は王を惑わせる

shinkan ha ou wo madowaseru

神官は王を惑わせる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×24
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
69
評価数
15
平均
4.6 / 5
神率
66.7%
著者
吉田珠姫 

作家さんの新作発表
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イラスト
高永ひなこ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
神官は王に愛される
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784576220581

あらすじ

神官と王のファンタジック・ラブロマン 冴紗と羅剛の物語、再び

§ 累計26万部※突破の人気シリーズ §
※紙書籍、電子書籍の編集部推定累計

侈才邏(いざいら)国の若き王・羅剛(らごう)と神官の最高位「聖虹使」を務める妃の冴紗(さしゃ)。
極寒の季節のある日、聖虹使の行幸を願う使者が訪れる。
命を賭してやってきたと思しき姿を哀れむ冴紗を撥ねつけることなどできない羅剛は、飛竜を駆り、未踏の地・花爛(からん)帝国へ赴くことに。
しかし到着した二人を待ち受けていたのは、凍てつく大地と想像を絶する帝国の実態で――。

表題作神官は王を惑わせる

侈才邏国国王,24歳
神官の最高位「聖虹使」であり羅剛の愛妃,20歳

その他の収録作品

  • あとがき(吉田珠姫)
  • あとがき(高永ひなこ)

レビュー投稿数4

「神官」シリーズが帰ってきた!

吉田さんの新刊は、『神官』シリーズ。1冊目である『神官は王に愛される』が刊行されたのは2005年。長きにわたって刊行されているシリーズですが、ワタクシ『神官』シリーズ大好きでして。ということで今作品の発売を心待ちにしていました。

前巻までは海王社さんのガッシュ文庫で刊行されていましたが、ガッシュ文庫の休止に伴い二見書房さんのシャレード文庫にお引越し。お引越ししましたが絵師さんは変わらず高永さんが描いてくださっていますし、前巻までを読まれている方には特に不都合もなく、といった感じでしょうか。

さて。
今作品はシリーズものなので、前巻ありきの作品ではあります。本誌5冊と番外編集2冊の7冊が今までに刊行されていますが、それらを読んでいた方がより理解は深まる気がします。特に攻めの羅剛の変化は前巻までを読んでいないと堪能できないかと思われますので未読の方はぜひ。

大国・侈才邏国国王の羅剛と、彼が愛してやまない妃の冴紗のお話。
この作品の世界観として、虹を崇める「虹霓教」が多くの国で信仰されており、その信仰ゆえに、虹色の髪と瞳を持つ人物は聖虹使として敬われる。冴紗は完璧な虹髪虹瞳を持ち合わせていることから聖虹使として敬われている。

一方、虹を信仰する国であるがゆえに王族貴族は髪や瞳に虹に含まれる色を持つものが多いのに対し、平民は黒い髪に黒い瞳を持つ。そして羅剛は、王であるにもかかわらず黒い髪に黒い瞳。このことにより羅剛は過酷な過去を持っている。

というバックボーンがあります。

今シリーズは、その虹髪虹瞳、稀有な美貌、優しい心根から様々な男に狙われる冴紗と、彼に執着する羅剛王がいつも冴紗を守る、という展開のお話ですが、シリーズ6作目(番外編集を除く)に入り羅剛のあの怖いまでの執着心は若干なりを潜めた感がありました。というか、やっと冴紗の本心を信じ始めた、ということなのでしょうか、羅剛がちょっと大人になっていました。

今巻登場する愚王は、氷で閉ざされた花爛の王。
花爛から使者がやってくる。皇帝が、聖虹使である冴紗から僥倖を賜りたいのだという。花爛に来て欲しいと請われた羅剛は当然のようにそれを断るが、優しい冴紗はその願いを無下にすることが出来なくて―。

というお話。

羅剛は花爛に行くことを結局了解しますが、それは冴紗から請われただけではなく、使者から聞いた話や様子を見たことに起因します。今シリーズの序盤の方で描かれていた狂犬のような、粗暴な羅剛はどこにもいない。王として、冴紗の伴侶として成長している姿に思わず萌えが滾りました。けれど執着心は丸出しだし、冴紗ファーストなところは1mmも変わっていないので安心もしつつ。

今シリーズはちょっとシリアスな展開になることも多々あるのですが、今作品は人を愛する想いがベースにあって、だからでしょうか、すごく温かいお話でした。家族愛、恋人に対する愛情、カタチは様々ですが人を想う愛情にあふれています。

今作品は羅剛視点で進みますが、しっかり冴紗に手綱を握られている羅剛、の姿が滲み出ているのでそれにもほっこり。まだまだこの二人のお話を読みたいですが、次巻への伏線のような展開もあったりするので続きがあるんじゃないかと。楽しみに待っていようと思います。

吉田先生が書かれたあとがきに飛竜たちの小話が収録されていますが、これがもう爆笑でした。今シリーズの雰囲気とはがらりと異なるコミカルな小話で読めて嬉しかったです。

評価で悩みましたが神官シリーズお帰りなさい!ということでちょっぴりおまけして神で。

10

氷の島国の信者 

2005年から続くシリーズ。
読み終えるのが勿体ないと思うくらい、このシリーズは好き。
展開の溺愛ワンパターンが、良いんです。
羅剛王の妻溺愛と、侍口調の言い回しは健在で、おもしろかった。

今作から二見書房に変わったのは、
海王社の小説部門ガッシュ文庫が休刊(閉鎖)されたからだそう。
・・調べたらBLの小説部門は、厳しいみたい。https://bit.ly/3H5NIlv


シリーズ一覧:羅剛王x冴紗
 六冊と番外編2冊
①神官は王に愛される:2005年8月
⓶神官は王を狂わせる:2007年12月
③神官は王を恋い慕う:2008年1月
 神官と王の切なき日々 ―神官シリーズ 番外編集:2011年9月
④神官は王を悩ませる:2010年11月
⑤神官は王に操を捧ぐ:2015年4月
 神官と王、夢幻のごとき日々―神官シリーズ 番外編集 二 :2016年1月
・・・
⑥神官は王を惑わせる:2022年4月 

久しぶりの新作は、雪に閉ざされているのに、花爛(からん)帝国と称する
国交のない、大きな島国の国王を訪問することになる。
后の不義で、国王が乱心してしまったらしい。

救いを求めて、有志10人で出発したけれど、
「聖虹使」が居る神殿にたどり着けたのは2人だった。
贈り物は枯れた小さい花。・・ 生花が希少な極寒の国。

枯れた花の贈り物を受け取り、凍傷が酷い二人が気の毒になった、冴紗。
冴紗の希望で、羅剛王と氷の島国を訪問をすることになる。
そして、問題を解決して帰国。

巻末は、羅剛王の祖母と母の墓。・・シンミリ
飛竜の会話。・・コメディ。

★次作待ってます、期待。

1

らごらご再び

レーベルお引越しされ、再び読むことが出来ました、らごらご&冴紗ちゃん!変わらず大好きでしたが、シリーズの宿命?びっくりするようなものがあるわけではなかったので萌2にしました。単独読みは無理です、せめて1,2巻だけでも読んで神官ワールドへ是非!ゴーイングマイウェイ+超絶執着溺愛王様×王様一筋激愛な天然超美人神官なお話です!本編260P超+後日談20P弱+あとがき(飛竜たちのぼやき小話含む)+高永先生のあとがき1P。

2日王宮で王妃として過ごし、2日は大神殿で聖虹使としての務めを果たすという生活を続けている冴紗。ある日羅剛が神殿に迎えに行っても、迎えに出ておらず、なんでも謁見時間の終了間際に帝国からのものが来たらしく・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
花の宮の女官たち♡(大好き)、永均(王の側近、超々々々忠実)、途中休憩で立ち寄った国の方々、今回問題を起こされた花爛国の方々、番外編に攻めの祖母。
花の宮の女官たちが楽しくって大好きなんです。皆様お変わりないようで嬉しい限り。

++大好きなところ

まず攻めの羅剛王。すぐ怒鳴る(主に冴紗に関することについて)、すぐ冴紗を囲い込みたがる(溺愛のあまり)、冴紗をイジメて喜ぶ(性格が小学生級なところあり)と、あれこれ楽しいのですが、一応冴紗がいる限りは真っ当な王様でいないと!という理性が働くらしく、大変ご立派な王様です。冴紗にとち狂っているという1点をのぞけば。楽しいですよ、この王様。大好き。私の中での愛称は「らごらご」。

受けの冴紗。これまた頑固者、王様しか見えてないんですけど、こっちは聖虹使という大役あるんで、ほんとにご立派です。静かに頑固者 といえば伝わるかな。物静かでおっとりはんなりしていますが、王様のことに関しては頑固者。あと、頼りにされてしまうと救いの手を差し伸べずにはおられないthe神官という方です。で表紙にあるようにまあ見眼麗しいこと甚だしい。きらんきらんなんですよね。今回冴紗が立ち寄った国の王妃なんか、「聖虹使さまが我が国の地に足を下ろされた!!!!」と大感激されるご様子なんです。ありとあらゆる方を虜にする方なんです、冴紗ちゃん。だから、らごらご大変。

人気者冴紗ちゃんをめぐるゴタゴタにキーキーするらごらごという構図は王道とは思うのですが、花の宮の女官たちとらごらごの会話等が楽しく、大好きなシリーズの新しいお話が読めて、とても嬉しかった一冊でした。また読みたいので、神官シリーズ、ぜひぜひ皆様お手に取ってください!

7

懐かしいことよの

まさか続きが読めるとは思ってもみなかった『神官は~』のシリーズ。
だって羅剛と冴紗のお二人、LOVE的にはもう落ち着いちゃっていますものね。
いや、『虹に狂う者』である羅剛の煩悩はむしろどんどんエスカレートしちゃっているのかもしれないんですけれどもね。
そういう意味では、このお二人の恋の苦悩は治まることはないのかもしれません。

今作は羅剛さま視点であらせられるため、彼の『冴紗への溺愛』が何度も何度も何度も何度も熱く語られます。
でも私、彼らとはもう長いお付き合いですもの。
「あいかわらずのことよの」と心で呟きながら、安定して読み進められるのです。

聖虹使の冴紗さまの清らかさは無敵ですから。
全世界が彼に平伏す日まで、お二人には今後も今作の様な『地方巡礼』を繰り返していただきたい。

マンネリ?
いやいや、これがイイ!のよ。
たまらん!のよ。

未読の姐さまがいらしたらシリーズ一作目から是非。
特に溺愛好きのあなた!
羅剛王の溺愛はBL小説界で5本の指に入りますぜ、たぶん。

7

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