春を抱いていた(7) 新装版

haru wo daiteita

春を抱いていた(7) 新装版
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×25
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
69
評価数
16
平均
4.3 / 5
神率
50%
著者
新田祐克 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
春を抱いていた
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784862631565

あらすじ

ある日、岩城が手にした一冊の小説「冬の蝉」。不思議に心ひかれるこの作品が映画化される事になり、岩城に主役の話が持ち上がる! 香藤も海外進出をけってまで「草加役」に固執するがそれが大騒動に!? 一方、プライベートでも事件発生。2人の愛の巣に空き巣が侵入! ピリピリと神経質になる岩城に、香藤がとった行動とはいったい!?

表題作春を抱いていた(7) 新装版

元AV男優,俳優
元AV男優,俳優

その他の収録作品

  • チャコール・フィルター
  • 今そこにある危機
  • シックス・ナイン
  • ダブル・キャスト
  • エア・キャッスル
  • あとがき

レビュー投稿数3

春を抱いていた 7巻

7巻。
こちらもエピソード連ね形態の5作品収録。
2人の家に空き巣が⁉︎というお話や。
岩城兄がアポ無しで家に凸ってくるお話や。
佐和さんと雪人のケンカや。
そしてメインは、アノ「冬の蝉」!
5巻では2人の前世として発表されましたが、こちらではイトさんのひ孫の作家さんが書いた小説となっていて、その映画化に岩城がキャスティングされて…というストーリーが展開。
そこに香藤も参戦してくるんだけど、事務所と揉めるトラブルに発展してしまい!

この「春抱き」はレディコミチックなエロシーンが満載ですが、俳優としてアツく取り組むお仕事BL的なストーリーがかなり読み応えがありますね。
今回のトラブルはかなり深刻だけど、仕事への姿勢/熱意が周囲も巻き込んで収まるところに収まっていく…
で、小説原作者のおばさまが凛としてるんです。
昨今、マンガのTVドラマ化で原作軽視で事件が起きて、でもこの2003年発表の7巻内で「私の手を離れても私が私の作品を守る」という発言がしっかりとなされている。
エロはエロい、そして骨太な芯が見え始めた巻と感じました。

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冬の蝉が蘇る?

日常エピソードと佐和先生カップルの喧嘩?のお話から。

佐和先生!何やってるの!?
そんなの雪人だって許せないよ!
佐和先生の言い分もわかるけども。
岩城の説得で二人とも反省し新しい形へ。雪人が佐和先生を…。見たかったな。

そしてとうとうあの冬の蝉が現世の二人に被って?きます。
岩城はもちろん秋月をやりたいと主演が決まり。でもなんと香藤にも草加のオファーが来てたのに、よく考えずに断っちゃって。
いまさら草加役を絶対にやりたいと言っても…。そりゃ見たいけど。

ここから岩城や事務所や映画関係者などの大反対を押し切ってなんとかオーディションを受けて。
芸能生活が終わるかもしれない危機でした。

しかし香藤の演じる草加は岩城や他の誰もが迷いようのない草加で!

揉めるのですが作者さんや岩城の口添えや説得でなんとか香藤で行くことに。

まさか現世の二人が冬の蝉を演じるなんて!
香藤の言う台詞に救われる気もちです。
草加は秋月を残してイギリスへ行くべきじゃなかったって。
岩城と香藤ならどんなことになっても相手を守りそばにいるよね。

今作はエッチのバリエーションも新しかったな。

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ありのままの性格を取り繕う必要などない

 巻を追うごとに安定感の増していく2人。でも、根本的な互いの性格は変わらないままで。空き巣に入られて神経を尖らせ煙草に逃げてしまう岩城、岩城を守れるようジムでのトレーニングを少しでも増やそうとする香藤。同じ出来事に対しての受け取り方はまるで真逆なんです。でも、香藤に自分の腕の中だけはいつでも安心できる空間なはずだと思い起こさせられた岩城。香藤をいい男だなと改めて感じる彼の表情が本当に穏やかで、香藤の愛が彼の心髄を隅々まで満たしているんだなと思いました。そんな岩城にそのままでいいんだと伝えてくれる香藤もこれ以上ないほど素敵でしたね。

 そうして香藤の懐の深さ、包容力を目の当たりにしたかと思えば、佐和の突飛な行動に傷付けられた雪人と、それに戸惑うばかりの佐和に岩城がかけた言葉はとても真摯に2人を思いやるもので、彼も真実の愛を知って様々なことを学んでいるんだなぁと驚かされました。恩義のある相手や自分よりずっと年下の相手に、説得力を持って少し厳しいことも言えるのはやはり年の功、香藤より多い経験値によるものだと思います。こういう時に彼の年相応の落ち着きを感じ、さらに2人の虜になっていくんです。『冬の蝉』で演じることに並々ならぬ情熱を注ぐ2人が、私生活と切り離して真剣に演技を交わすシーンも見れて、役者としても実力を伸ばしているのがとても嬉しかったですね。

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