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「旦那はんと痴話喧嘩」シリーズをコンプリート、ショートストーリー付きイラストカードブックに!
kasai ayumi Illustration card book
実は笠井あゆみ先生の媚薬展のグッズ通販でA5判高級紙イラストカードを購入したんですが、ついつい無難なイラストを選んでしまったんです。笑
なので今回は欲しかったイラストが全て収録されているカードブック発売ということで、狂喜乱舞しました。
一枚一枚外れないように慎重になりながらも舐めるように拝見させていただきました。画集も素晴らしかったけれども、このサイズも手軽に見れて重宝します。
そして尾上与一先生による短編小説もまた素晴らしかったです。笠井あゆみ先生のおっしゃるように、どちらが先にあったのかと思う程に世界観がピッタリというか一緒でした。
小説を読んでから改めてイラストを見ると、妄想がこれでもかと捗ります。
旦那はんの静甫への執着とか、素直になれない静甫のいじらしさとか、萌え要素しかありませんでした。京言葉最高ですね。
笠井先生の挿絵に尾上先生が小説つけたって聞いたのでマストバイ✕100。買って良かったです。キャラが生きる?動く?っていうのはこういう事か!と驚愕したので、神にしました。(笠井先生は「受肉」と仰っていました)
両先生のファンの方はほんとにマストバイと感じます。
ポストカードにもなる絵が40枚、その冒頭に二人のお話が15頁となっています。絵はほぼ旦那はんと静甫(しずほ)の気だるいシーン。前に出されたイラスト集で見た絵も入っています。静甫は旦那はんの囲われ者。旦那はん(貴顕)は、次期当主。幼い頃から兄のように慕っていたのに、絵のようなぐっちょんぐっちょん濡れ濡れの関係になっていて…というお話です。
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冒頭にお話があるのでそこから読み始めたのです。絵は前に発売されたイラスト集で見ていたので、「どんな絵か」はなんとなく知っていたのですが。2Dが3Dになったというか、絵が実体化したというか、動き出したというか、本当に驚愕でした。(他の方はどんなふうに感じられたのか、めちゃくちゃ興味あるので、あとで他の方のレビュー見てみよう)
キレイだな色っぽいな、なんでこんな苦しそうな顔してるのかなとだけ見ていた絵に、すごく奥行きを与えていただいたと感じたのです。私が想像力欠如しているだけなのかもですが、小説家の先生の筆力ってスゴイ!!!!!!!っとマジで震えました。なんであんなに静甫が苦しそうな悩んでいるような顔をしているのか…と意味を定義してもらえて、自分の中でその先を期待する気持ちが爆発的に膨らみました。
あれやこれや考えている静甫をまるっと、かつ強引めに囲い込んでいる旦那はん(俺しかおらんやろ、なにゆうてんねん、黙って側に居っとれ的態度)が、これまた可愛らしい。大雨になって「危ないやん」ってなったら、あわあわ本宅やのうて、静甫のおる家の方にぐしょぐしょになりながら駆けつけるのが可愛らしい。あんさん、もうちょっと静甫に優しゅうしたりなはれ、と思いました。
そう、お話は京ことば(なんと華藤えれな先生監修)なんです。それがまたこの二人の世界観にぴったりで、ああもう最高の中の最高でした。
「静甫にちゃんと学校いかしたって、ほんで側近みたいにしたってや。きっと静甫、旦那はんの役にたてるんを喜ぶんやと思うんやけどなあ・・」とめちゃ続きを読みたくなる、スーツ着ている静甫の絵も見たくなる、妄想が広がりまくるお話&イラストでした。出版社さま、何卒何卒、色々大変だと思うのですが、なんとかなりませんでしょうか・・・?絶対買うんですけどねええええ・・・
この世界観好きすぎるので神以外の評価は考えられないです。
イラストだけだったら、”媚薬”のほうが見やすいですけど(でも書き下ろしあります)、カードブックですしね、文句ないです。そしてなんといっても!!!!尾上先生の短編小説が!!!めちゃくちゃ腰にきます。2021年の締めくくりにふさわしい最高の耽美をありがとうございました。
”はじめに”で笠井先生がおっしゃっているように、まさにこの短編によって受肉してる2人がいて感動しました。イメージ通りで正解でしかないんですよ。ほんっと尾上先生、素晴らしい…。(谷崎潤一郎みをめちゃくちゃ感じてしまった♪)今回、”プリヴォルヴァ”という言葉をはじめて知ったのですが、いやぁ~なんて粋なタイトルなのん!!と、その意味をググってさらに感動しました。(勉強になりました…。)しかるべき筋の方(笑)に監修された京都弁も最っ高にエモくてうっとり…(標準語じゃできん…)。
願わくばこの官能の続きを、、短編小説以上の展開が欲しいです。(どうすれば…?)
しかし、貧乏性な私はガッと開くことができないのであります。
ショートストーリーも覗き見って感じで読みました。
まるで未成年が官能小説をブックカバーをしてコソコソ読むかのごとく。
いけないグラビアを恥ずかしくて少しだけ開いて覗き見するようなドキドキ感
画集はパッカーンと開くタイプだったので、そちらでは味わえなかった、宝箱を隙間からそーっと覗く体験を味わいました。
持ち歩くわけでもないですけど、サイズ的には持ち歩けますよ。また、お布団の中でこっそり開くのも楽しいかもしれません。
笠井先生のイラストがエロくてとにかくすばらしいの一言です。
作家買い。
笠井さんのイラストカードブック、ということでどんな内容、造りなのかなあと発売を心待ちにしていました。
笠井さんが2020年12月に刊行された『笠井あゆみ画集 媚薬』にも収録されていた「旦那はんと痴話喧嘩」。この二人のイラストだけを収録したイラストカードブックです。イラストを堪能したい、というのであれば『笠井あゆみ画集 媚薬』の方がお勧め。サイズも大きいですし、コデックス装を用いた製本なのでぱっかんと(この擬音を笠井先生に敬意をこめて使いたい)開くので端から端まで、隅の隅まできちんと見れるから。
今作品はあくまで「イラストカードブック」なので、本から切り離してカードとして使うことを目的としています。なのでガッと開くとパキッと折れてしまいそうでそっと開いてしまいました。もちろんカードとして使われても良いでしょうし、フレームに入れて飾るもよし、お好みで使えるような仕様になっています。
で、ですね。
何が素晴らしいかと申し上げますと、この笠井画伯のイラストをもとに尾上与一先生が短編小説を書いてくださっているところなのです…!小説のタイトルは『プリヴォルヴァの誠実』。旦那はんと、表紙の儚い美少年・静甫のお話。
短編小説、なんですよ。ページ数にしてたったの15ページ。
なのに、この短いお話の中に、二人の過去、現在の関係、そして二人の間にある感情。そういったものが時に静かに、時に激情をもって紡がれていきます。短い小説だからなのか?ふんわりとベールに包まれたような秘された感じもするのですが、それも今作品の萌え度を上げる因子にしかなっていない。もう素晴らしいの一言です。
いや。
いやいやいや。
これ、1冊の小説にしていただけませんかね…?
まるで映画を見た後のような、そんな充実感に満たされる、そんなSSなのです。
二人は京言葉を使いますが(それによって彼らの住まう場所がじんわりと伝わってくるのも良き)、その京言葉を監修したのがこれまたベテラン作家さま。お名前は書きません。どうぞ手にとって、どなたが監修されたのか確認されてください。
「はじめに」という文面で笠井先生がコメントを書かれていますが、その一言一言に納得してしまう。ひれ伏してしまう。
短編小説良し、もちろん笠井先生のイラストも良し、もうね、文句のつけようがない神作品。
いや、でもできれば、小説化して欲しいですけれど。
本当に、心の底から切望していますけれど。
正座して、全裸待機で、お待ちしています。