交渉人は黙らない

koushounin wa damaranai

交渉人は黙らない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神221
  • 萌×235
  • 萌18
  • 中立3
  • しゅみじゃない5

227

レビュー数
44
得点
1302
評価数
282
平均
4.6 / 5
神率
78.4%
著者
榎田尤利 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
交渉人シリーズ
発売日
価格
¥860(税抜)  
ISBN
9784813011477

あらすじ

元検事で元弁護士、そのうえ美貌と才能まで持ち合わせた男、芽吹章は、暴力・脅迫・強制、このみっつが反吐が出るほど大嫌いだ。
弱き立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、『芽吹ネゴオフィス』を経営している。
そんなある日、芽吹の前にひとりの男が現れた。
しかもヤクザになって!!兵頭寿悦―できることなら、二度と会いたくない男だった…。

表題作交渉人は黙らない

ヤクザの若頭,31歳
元検事、元弁護士の交渉人、32歳

レビュー投稿数44

面白いけど攻めは苦手

大まかなストーリーは面白かったです。クスリと笑える部分もあって全体的に読みやすい文章。交渉シーンが多いのですが、そこで萎えたりせず最後まで楽しめました。

しかしキャラが苦手でした。攻めの兵頭がシンプルに強姦魔。
個人的に強姦するキャラはクズキャラでないと苦手なのですが、兵頭は……うーん。
ヤクザの若頭で比重としては悪人側に傾いているのですが、ヤクザと言っても昔気質で薬は御法度。女の子から好かれていたり、舎弟たちが兵頭に好意的だったり(当然と言えば当然だが)、兵頭を持ち上げる描写が多いんですよね。
兵頭より悪人な当て馬が登場したこともあり、悪人感はやや薄かったかなと思います。

しかし芽吹に対しては完全に犯罪者の危ない思考と言動で、俺の視界に入った先輩が悪いとか言っちゃう傲慢ぶっ飛びキャラ。ヤバい男として描かれていることは伝わって来るのですが、兵頭がそういう認識で芽吹を犯したという事実が残念でした。
芽吹が気持ち良かろうが強姦は強姦なので、強姦と認めた上で強姦して欲しかったなと思います(責任転嫁しないで欲しかった)。

レビューを書いていて気がついたのですが、芽吹関連でのみサイコパスを発揮するところが正に萌えポイントだったのかなと思いました。
読中は芽吹の視点なので兵頭の言動に腹が立つうえに、そんな兵頭に流される芽吹にも、何でだよ! と思ってしまいました(笑)
ラストのエロシーンでの兵頭はそれなりに相手を思いやっている様子が見て取れたのでよかったです(強引ではあったが)。

BL部分は結果的に運命力といった印象で、そもそも兵頭が何故芽吹に執着しているのかも一巻だけでは分かりません。一目惚れなのかな……? 特に理由が無くても良いのですが、理由が無かったら怖いなと思いました。

芽吹の過去の掘り下げもアッサリ。かなり重たい過去があるにも関わらず、描写がサラッとしていました。
シリーズものなので二人の過去については今後もっと詳しく掘り下げられるのでしょうか。
読みやすくはありましたが、軽すぎるような気はしました。

脇役ですが智紀くんの厨二病解像度が高くて面白恥ずかしくて良かったです。
二度目に遭遇した時の「進化の反対語はなーんだ?」という発言で共感性羞恥的なものが大爆発しました。
智紀の行動は厨二病で片付けられる内容ではありませんが、ひねくれ高校生(絶賛厨二病)らしさがありました。

なんやかんやと書き連ねてしまいましたが、物語としては面白かったです。
兵頭に文句を言いながらも詰まることなく最後まで読むことが出来ました。
BL部分はこれから好きになれたら良いなと思います。

0

本当に素晴らしい名作!

こちらの1巻から全8作を通して読みました。すみませんが、その上で感想を書かせていただきます(ネタバレはいたしません)。

10年以上前の作品ですが、答姐でおすすめされていて、執着攻めが好きなのと、試し読みしてとても面白そうだったので読んでみました。

どの巻も大変面白くて感動しました!年月が経っても全く内容の面白さが色褪せないですね。さすが何年もご活躍されている作家様だなと思いました。

とにかくストーリーが抜群に面白い!コミカルとシリアスが絶妙にバランスよく織り交ぜられていて、どの巻も飽きさせないストーリー展開でグイグイ引き込まれます。そしてあっという間に読了してしまい、次の巻が読みたくて止まらなくなります。

またBLとしての萌えもしっかりあります。
安定の俺様執着攻めと、絆される美人(だけど男らしくてしゃべるとちょっとオッサンの)受け。その関係がヤクザと交渉人、過去は高校の後輩×先輩とは…もうなんというか、面白くないはずがない!

登場人物はメインカプはもちろん、どの脇役もみんな個性があってとっても魅力的です。たまーにしか出てこない組の構成員たちでさえ、いい味出してて楽しいです。

こんな面白い作品に出会えて、ちるちるの姐様方に感謝、先生にも感謝です!

とにかく読まないのはもったいない、素晴らしい名作だと思います。多くの方に読んでもらいたい〜!

榎田先生の他の作品も、これから少しずつ読んでいきたいと思います☺︎

1

何年経っても面白い

何度目かの読み返しです。やっぱり面白い!スラスラ読める!最後に読んだのは5年以上は前かな。奈良さんのイラストが色っぽいんですよね〜。毎回4か5冊目くらいで止まっちゃってまだ最後まで読めてないんですよね。

理屈屋の芽吹でも敵わない男、兵頭。まず兵頭って名前からしてヤクザですよね!
シリーズ一作目、再会編ですかね。

芽吹が頭脳と理屈を駆使して世渡りしてきたのに、兵頭に見つかっちゃって、あれまあですよ。芽吹が口でも頭でも敵わない、もちろん暴力でも。
二人ともとっても良いキャラですよね。女にモテないけど若くてピチピチの女の子のお尻見て鼻の下を伸ばしたり、兵頭に攻められて快楽に弱くて素直に味わう芽吹。

芽吹が欲しくてたまらない兵頭。人望もある若頭でしかもかなりの男前。高級スーツにロングコート!芽吹のことを高校生の頃からずっと忘れられなくて。

当時もほぼ話したことも少なくさらに十四年ぶりに再会したのに、二人の掛け合いがポンポンして楽しくて。

裏社会ものでもあり人情ものでもあり。お互いなんだか特別なんだけど理屈で説明できない感情なんでしょうね。

いつもなら早くほだされてあげて〜と思うところですが、兵頭の理屈ではまだまだ納得いかないなあ。ひょっこり現れた先輩が悪いって。

自分も充分大人なのに、この話を読むたびに大人のお話だ〜と思うんですよね。

しかもドラマCDも聴いたのであの二人の声で蘇るんです!もちろん他の声優さんも豪華でしたよね。

3

両国が舞台 名作BL

中身はコメディに近い。テンポ良い展開で、読みやすい。

・・なのに読み進まず、二年かけてやっと読了。
一冊をすぐ完読しきれなかったのは、何故だったんだろう??
有名すぎて、粗筋ネタバレも知っているし・・で、途中で積読にしたまま 
中々読む気になれなかった。
・・深く考えてみたら、舞台がよく知る場所の両国 緑町だからだと思う。
あそこには東大進学率高の有名な進学校があるし、
**組のモデルは、アレかな?
と、知りすぎている場所だから、ファンタジーの妄想イメージを沸かせにくい。

榎田先生、両国界隈をよくご存じで、街の雰囲気が凄く良く描写されてます。

物語は、受の芽吹章の視点で進む。
親は法務省のお役人、アイドルのような美貌の優等生。
検事も、弁護士も、性に合わないからと辞めて、交渉人になった。
34才になっても、美男子で若く見える人。

交渉人の事務所を開設したのが、両国。
そこは、やくざの若頭になった、高校の後輩・兵頭寿悦のシマだった。

二人の掛け合い漫才のような会話が面白い。
芽吹も、兵藤も、内側に寂しさの空洞を持つキャラ。
起承転結の型に綺麗に構成されていて、〆は桜吹雪と古典落語のようだった。
・・江戸時代の名残が残る街だから、両国を選んだのかも。

全シリーズ一気に揃えて購入したけれど、次巻を読むのは、当分先にする予定。

---読み順と内容のメモ。

交渉人は黙らない:かけあい漫才
交渉人は疑わない:兵頭の過去 府中に居た話
交渉人は振り返る:芽吹の意外な一面
上: 交渉人は嵌められる:兵頭の芽吹への愛情
中: 交渉人は諦めない:兵頭に捨てられ落ち込む芽吹
下: 交渉人は愛される:ハッピーエンド 兵藤は嫁で芽吹が旦那
交渉人は休めない: 榎田尤利100冊記念特別版:二人は共に生きていく

スピンオフ:スウィーパーはときどき笑う:(美村紀宵x橋田智紀)美貌のキヨの本業

時間をかけてじっくり読むつもり。

2

BLとしても小説としてもレベル高し

少しずつBL小説にも手を出し始めてるのですが、有名作から読んでるせいか今のところハズレ無しです。
この作品は「交渉人」の文字が難解げな雰囲気を醸し出していて、なかなか手が伸びなかったの作品ではありましたがなんの事は無い、あっという間に読了でした。

子供時代には話し合うことをせずに、家族を亡くし、人間関係を築くことをしてこなかった芽吹が、交渉人となり大人になって話し合う事の大事さを知ってからの出会いや再会、交渉人という仕事の中で関わる人間関係が軸となっている作品です。
お相手のヤクザ、兵頭も過去に傷のありそうな人物なのですがこの巻ではまだ詳しくは語られていませんでした。

最悪な思い出と、最悪な再会からイヤイヤながら関わるようになる中で、兵頭の芽吹に対する執着や独占欲の炸裂と芽吹の絆されていく様子と快楽に抗えない描写がとても良いです。
濡れ場の描写も流れるように頭に入り込んで来て、めっちゃ痺れます。
身体はもう兵頭にメロメロにさせられつつある芽吹ですが、気持ちの方は?
続刊にも期待しかありません。

3

インテリヤクザ攻めを堪能

人気作ということで、何の前情報も無しに読んでみた。まず仕事が本当に交渉人で、なるほどこういう職業の話か、と。導入から笑いどころが多く投入され、意外にコミカルなので気楽に読めた。

さらっと実演でお仕事紹介があり、すぐに強引な兵頭の登場。話に引き込む力が強く早い。序盤から一気にぐいぐい読まされる感覚で、あっという間に終わってしまった。
読みやすい文章とテンポよく進む展開、分かりやすく魅力的なキャラ設定で、高評価に納得だった。

シリーズ一作目の本作では、語られていない点がまだ多くある。特に芽吹の検察官時代や弁護士時代が気になるが、この時期は兵頭と離れていたようなので、ちゃんと書かれるのか心配。ぜひそこもガッツリ読みたい。BL的な絡みだけでなく、キャラ個人への興味も生まれている。

兵頭は結構な執着攻め様のようで……影での暗躍を匂わせるように書かれていて萌える。断片的に語られる過去や異常な執着に興味を惹かれ、芽吹とセットで気になる。
強引だったり、口説き文句があけすけだったり、迫るときだけ敬語からタメ語になったり、インテリヤクザ攻めを存分に堪能できるところも良かった。

交渉人といっても本格派でなく、一冊目だからか簡単に上手くいく交渉ばかり。巻き込まれる事件はヤクザBL定番の女と薬物。二人の関係性も曖昧に始まったところまでなので、これ一冊ではまだよく分からない。
それでも先への期待はマックスで持たせてくれる作品だと思った。

2

登場人物が魅力的

高校時代は死んだような目を持っていた2人。そんな設定なのに話はテンポよくてあっという間に読み終えた。芽吹が頭が良くて、交渉シーンも謎かけをしている時も生き生きしていて引き込まれる。それで弱いものには優しい美人だなんて♡
兵頭も怖いヤクザなのかと思いきや「好き」という気持ちがよく分からないところとか可愛くて良き。
これからは愛ある絡みとかあるのかな?楽しみ。

3

神評価が多いだけに期待値が上がってしまい…


執着×美人で検索すると浮上するこの作品、やっと手を出せました…。

攻めはグイグイなのに受けは嫌がってるの、最高です。

攻めの兵頭は高校の後輩で若頭。社会人になり二人は再会します。
受けの芽吹が美人設定なのもいいですね。

兵頭が関西弁で黒髪眼鏡で、雰囲気がどことなくテ●プリの忍●に似ている気が…(笑)

内容をザックリ説明すると、交渉人の仕事をしてる芽吹に兵頭が(なかば強引に)仕事を依頼。
そこから色々な事件に巻き込まれていくお話です。

また、今作では両想いまでには至りません。
芽吹は好きオーラ溢れてるけど、認めないまま平行線。

芽吹とツンデレの掛け合いは、微笑ましく萌えました。

ちょっとエッチなシーンもありますが、本番はないのでエロ重視の方は向かないと思いました。

とにかく神評価も多くて期待が高まりすぎてしまい、読み終わって少しだけ「あれ?」と思ってしまいました。

きっとこんな感じで毎回事件に巻き込まれるんだろうな~と想像できてしまいましたが、次巻まで購入してから買い続けるか検討しようと思います。

2

文句無しに面白いストーリーと人間味溢れるキャラクター達

人気作と知っていましたがヤクザに特に萌えない為、勧められても読んでいませんでした。
読了し、それを大後悔。
人気な作品は人気な理由がきちんとあります。
物凄く面白い。
何が面白いって恋愛面はキャラクターの合う合わないがあると思いますが、仕事の描写が面白い。
受けである芽吹の仕事は交渉人と一風変わっています。

交渉が上手くいくシーンは痛快です。最高の一言。
頭が良く、正義感も強い。巧妙な話術と心理戦で依頼人の為の行動をとる芽吹。
その正義感が鼻に付く事がないのは芽吹に抜けた一面があるからでしょう。
完璧じゃなく、人間味がある。
攻めである兵頭もヤクザですが、魅力たっぷりです。愛の戦士ですね。
物凄く執着心と独占欲を持っているけど立場上動けない場面もあったり。
とにかく矛盾を感じずスラスラ読めるし、登場人物が多いのに世界観にどっぷりになります。

ただ基本的に文章は一人称で進むので一人称の文体が苦手な人にはキツイかも。
キャラクターがみんな生き生きとしていて人情味に溢れストーリーが面白いので、自分の萌えとか置いておいても読むべきシリーズだと痛感しました。
文句無しの神作品。1週間でシリーズ読了しました。
もしもまだ読んでいない商業BL小説好きさんがいたら最後まで読む事をオススメします。

3

BLとしての萌えは◎

評判の高さに期待値を上げすぎた作品でした。今ではBLの職業ものが多く出版されていて、目にする機会も多いので、目が肥えてしまっているのかもしれません。この本が出版された当時に読んでいれば、違った感想が持てていたかも…。職業ものでは、男中心の世界が描かれるからこそ、緊張感あふれる派手な攻防戦を見たいんです。ところが女性作家さんの場合、日常的な人と人との関わりの部分にスポットを当てられて描かれる事も多いので、タイトルや世界観から想像したものと違って拍子抜けする事があります。

この小説も、交渉人の仕事に大きなスケールの仕事を想定していたのですが、小ぶりな事件が多く、切り口に目新しさもなく、かといって圧巻の交渉術が披露される訳でも無く、全体的に職業もとのしては地味に感じました。
良い意味で予定調和なストーリーで安心感はありますが、捻られたものを好んでしまう自分には少し物足りなく感じました。職業ものというより、人情味あふれる日常系という認識で次巻以降を読み進めようと思います。

個人的に主人公の両親の自殺という設定にリアリティーが乏しいのが気になりました。自殺までいくのに壮絶な葛藤の経緯があったはずなのに、主人公から語られる事実は弱く掘り下げ不足に感じました。余り深い事を考えず楽しむのが勝ち!なシリーズなのかもしれません。

それでも 文章の紡ぎ方はテンポが良くコミカルで読みやすいですし、キャラクターもたっているのでBLエンターテイメントものとしては楽しめました。高校の時の先輩、後輩という関係も萌えますw

作家さんの文章により醸し出される風情が印象的であり、言葉の表現も力強く余韻があるので、一般小説でも活躍されているのは納得です。特に食べ物の表現は本当に美味しそうで良かったです。


1

キヨ押し

実は・・・人気作品なので購入してはいたのですが、ちょっと個人的にイラストが苦手でなかなか読めてませんでした。
積ん読にしても10年以上寝かせ過ぎですよね(;・∀・)

話は安心安定のクオリティで面白かったです。
天使と悪魔の謎かけ出てくるところなんかも榎田先生っぽいな~とか、抹茶白玉スペシャルパフェの描写もよだれものでした。
食べたいっ!
でも、他作品に比べるとまだのめり込むまではいってないので、取敢えず「萌」評価でした。

そしてそして、一番気になったのは「キヨ」でした~。

勿論ころから面白くなりそうな予感はあるし、人気あるってことはそういう事なんだろうと思います。
まだ始まったばかりなのでこれからやっと続巻もモリモリ読んでいこうと思います!

それにしても、この当時はまだ挿絵の局部、がっつりしっかりなので、久々にドキドキしちゃいました。
エロくて良かったです!

0

大好きな作品のひとつです

この作品を読んだのは、もう何年か前です。私が初めてBLというものを知り、はじめて手に取った作品でした。どうしてこの本を手に取ったかは正直覚えていませんが、たまたま本屋で見つけて思いつきで買ったような気がします。初めてのBLなので、いろいろと驚きました。挿絵やえちシーン。あの頃の私には刺激が強すぎでした(笑)
当時の私なら、そういうシーンがあるともういいやーと読むのを止めていたと思います。(そういうのが恥ずかしい年頃でした)しかし、なぜか止めることなく読めたのは、面白かったからです。
もともと、一人称で物語が進む話が苦手なのですが、こちらはそんなことも感じさせない構成。とても面白い。読むたび次はどうなるの?とワクワクしながらページをめくる手が止まりませんでした。そして、今日久しぶりに読むとやっぱり面白い。何年経っても楽しい、大好きな作品のひとつです。

2

交渉人は黙りません

(CPやあらすじは他のレビュアーさんが書かれているので割愛します)
とある一人称の小説で痛い目をみて、この作品もちらっと見て一人称だな……と思い、恐る恐る読み始めました。

まだこの一巻しか読んでいませんが、文句なし、お見事です!
交渉人というだけあって、言葉の武器の使い方が本当見事。
一つ一つの文章や台詞に意味、裏、があり、「言葉遊び」としても構成されていて、読んでいて本当に面白かったです!
ロジックパズルの天使と悪魔への質問が出てきた時は、鳥肌でした。(個人的に、ロジックパズルのような推理要素がとても好きなので)
言葉と言葉の意味を楽しめる本でした!

テンション上がりっぱなしで鼻息荒くして続きへ進みます。
流石「交渉人」、本当に黙りませんね。

1

the夫婦漫才

榎田先生ーーーーーーーーーーやっぱり大好き!!!!
榎田先生の本で未読の本はまだあるのですが、
奈良先生の挿絵が最近好きになったので
あまり得意ではないヤ物か? と思いつつ手に取ってみました。

なーにこれ、なんでこんな面白いの????
やっぱり有名なシリーズって、ちゃんと理由があるんだなあ と納得。
ドタバタではなく、くすくすけらけら笑えるこの軽妙さ、
登場人物のキャラ、とっても大好きです。
全8作?のシリーズ1作目。本編260P弱+榎田先生のあとがき。
あっついバディもの がお好きな方等にはウケるんじゃないかなと思います。

攻め受け以外の登場人物が、これまたどいつもこいつも素敵。
サユリさん:受け事務所のちゃきちゃき江戸っ子ばあちゃん、72歳。
キヨ:ロシアかどっかの血が入ってる超イケメン。寡黙。事務所のバイト。
智紀:攻めの所属する組の組長甥っ子。
   ちっちゃくて可愛いらしいが頭のいい小悪党な高校生。短気。
伯田:愛想のいい攻めの用心棒。武闘格技デパート状態の強い方。
忠範:攻めのおやっさん。パフェが好き。

ねっとりエロいシーンもありますが、1作目では最後の最後までは
到らず、友人以上、恋人未満といった感。
楽しかったー。
攻め受けとも30代、色々既にあったようなので、その内容を楽しみに
続きを読んでいきたいと思います。

4

読み込み過ぎて寝不足に

これ程までに何度も読み返した作品は初めてでした。
図書館にあったので軽い気持ちで読み始めたら、面白くて 一気に大人買い!
夜な夜な読み耽ってしまい、しばらくの間は毎日寝不足に…
何度読んでも良い作品です。とても人気があるのが納得。

お互いが大事な人になって、弱点になって、共依存な感じで、大丈夫かと心配にもなりますが、人間ってそれでも何でも愛が無いと生きていけないですよね…
そう思いました。

頑張って生きている芽吹は素敵です、私の中でNo.1男前受けとなりました。

2

面白い!!!!

人気シリーズという事、ドラマCDが入手困難でプレミア状態になっている事・・・は知っていたものの、シリーズものという事もあり躊躇していたんです。
でも、完結しているという事を知り、思い切って1巻目を読んでみることにしました。
今さらなんですが、本当にこの作品、面白かったです!!!!!
交渉人・・・と言う事で、当初は、規模の大きなサスペンスロマンスだと難しくて疲れちゃいそうだけど・・・と思っていた私でしたが、身近な依頼を受ける下町の小さな事務所という設定で、日常が舞台なので小難しい事もなく、とても読みやすかったです。
しかも、兵頭と芽吹の会話が凄く面白い!!!
迷コンビの小粋なドラマをみているような感じです。
それでいて、Hなシーンは物凄く色っぽくて素敵で・・・

ドラマCDでは、平川さんと子安さんがお声をされているとのことすが、今簡単に聴くことができないのが残念です・・・どこかの会社で再販してくれないかなぁ・・・

1

兵頭の縄張りに入ってしまった芽吹

元検事・元弁護士という経歴をもちながら交渉人になった芽吹。
彼の元に893の若頭となった高校時代の後輩兵頭が現れます。

強気な兵頭と、負けん気が強いけど御茶目な一面もある芽吹。
想像とおり、会えば口喧嘩で笑ってしまいます。
まだ兵頭に対して抵抗感のある芽吹ですが、兵頭にほだされるもの時間の問題ですね(笑

そして、二人とも過去に何か抱えているようなので、何があったのか続きが気になります。
登場人物が多いですが、みんな魅力的なキャラなので楽しめます。

2

メインよりキヨが気になる

「答えて姐さん」でおススメされたので読んでみました。

「交渉人」というイメージやイラスト、
それに、ちるちるさんのあらすじやヤクザものとあったので
シリアスな感じだと勝手に誤解してました。
「トーン」のところにちゃんと書いてあります。
「コミカル・シュール」って。

シリーズものの1作目で、まだ導入部。
芽吹が弁護士を辞めたいきさつとかまだ謎のままです。

芽吹自身の過去など暗い部分とストーリー全体のコミカルな感じが
私にはアンバランスに思えて、とりあえずこの評価です。
続きが気になるので、続編に期待です。

3

本格的に商業BLにハマりだした切っ掛けの1冊

【再読】
やくざの若頭×交渉人、共に大人な男性設定。
実はこの本を読むまでは受けは高校生ぐらいの若い子しか読んだこと無かったのですよね。
なので成人男性か…と、ドキドキの購入だった思い出。
まーそんな心配なんて全然いらなくて翌日2・3巻買いに走りましたw

会話のテンポも雰囲気もとても面白く、軽快で読みやすい!
「交渉屋」という仕事に拘る理由とかも明確に書かれてあり納得できるものでした。

商業BLに興味を抱き始めた時にこの本に出会うことができて本当に良かったなーって思います。
当時はちるちるのサイトも知らず、アニメイトでたまたま表紙が気になって購入したので。

“交渉人”…堅いイメージ・難しいイメージで二の足を踏んでいるのならば是非踏み込んでいって下さい!

3

交渉人は休めないまでの総評で

ここのサイトでもそうですが、どこで検索かけてもこのシリーズの評価は神。
迷わず購入
間違いありませんでした!
私の好きな敬語攻め 受けも美人で芯もしっかり 男らしい(紳士)
途中自分の苦手とするレイプや小道具ものがちょっとだけ入っていて「あ・・・」とか思っちゃいましたが拒否反応示すほどのものじゃなかったです。
むしろ後の展開を盛り上げるよいスパイス?になってました
個人的に「交渉人は振り返る」が一番好きです 挿絵も一番好みかな

個人的な話ですがこの作品を読んで自分はヤクザものは大丈夫なんだと勘違いをしてしまい いろいろ手を出したら全部失敗しました
ダメですヤクザもの この作品以外は

文体も読みやすく万人受けされる作品なんでしょうね
皆様の神評価も納得です

6

萌える王道だった

人気作ですが長らく積ん読でした。読み終えてさすが著名作家さんとうなった作品。

極道ものといっていいと思います。クールな若頭攻めと美人ツン受けの王道CP。標題にある通り、交渉術がテーマとして使われているのが面白かった。受けの芽吹は交渉人。簡単な論理ゲームもありますが、人間の心理をふまえた交渉術も出てきて、お仕事ができるツン受けとして描かれます。

攻めの兵藤は同級生。今では同じ地域のヤクザとなってみかじめを要求してきますが、基本高校生当時の恋心をひきずった一途攻め。執着と甘い言葉でツン受けの堅い鎧を突破してメロメロにするところが、王道ながら物語の醍醐味。

交渉人というテーマでひとひねりしてあるものの、BLとしては王道の展開。しかしながらプロットの確かさで読ませます。出だしの甘味処での一幕から始まって、芽吹のお仕事描写、事件をからめて深まる攻めとの関係。
男の色香をふりまきながら実は純情な攻め、優等生だったが今は裏世界に近い交渉人として小さい事務所をかまえる受け、安心のあまあまストーリー。

4

萌え要素などいらぬ2人。

これからシリーズ物を読むぞという気持ちで読んだからか、シリーズの導入部という印象を受けました。
…最後までいたさなかったし。
あそこまでしといて最後までしないって兵頭さん紳士だと思います。
挿絵がエロエロだったので特に不満はないですが(笑)。

とても魅力的だったのは、兵頭と芽吹のキャラクターです。
単なる俺様攻めと美人受けではなく、どちらも大人の経験値と小粋さと色気が備わっていて実を伴った男性という印象を受けます。
そして弱い立場の人たちに優しく接することができる、なんて素敵な2人なんだろうと思いました。
口先だけじゃなくて肝も据わっているんですよね。
下町らしい江戸なまりもたまらなかったです。
その親近感というか飾らなさも魅力になっていると思います。

2人の魅力ともう1つ、芽吹がネゴシエーターをしている動機にもとても感動しました。
できる男ですが、その裏には自分の傷を埋める行為があるという所に説得力がありました。
今まで美人受けってピンとこなかったのですが、芯の強さの中に適度なもろさと健気さがあって美人受けの良さを思い知らされた気分です。

萌え要素はもちろん沢山あるのですが、人間性の魅力だけでもずいぶんと語れるというのは相当凄いことなんじゃないかなと思います。
そんな2人から繰り出される萌えがヤバそう…(>_<)

ストーリーが激しく展開していくというよりも、じわじわとこの世界に引きずり込まれるという雰囲気を感じました。
巻を重ねるにつれてどんどん好きになっていくのはシリーズ物の楽しい所ですよね。
兵頭の過去と、これからどうやって絆を深めていくのかがとても楽しみなポイントです。
今後の期待値が多く入ってしまったので萌え萌え止まり。

個人的に挿絵の兵頭の目だけでも一見の価値はあると思っています。

5

先輩…。あんた、バカですか。

 「魚住くん」シリーズが大好きで、思い入れの強い作家さんでした。そんな榎田さんの代表作を読まないわけにはいかないよなぁ…と思いながらもヤクザ×交渉人という重く堅苦しそうな設定に尻ごみしていたのですが、ようやく腰を上げて読んでみました。一気に蘇ってきたBL熱。もう上げた腰が下がりません。
 現在出ているシリーズ8冊目「交渉人は休めない」までを読んでのレビューです。

 シリアスな設定、ハードボイルドな展開、コミカルな文体。そしてハートフルなキャラクター達。
 さらっと楽しく読めるのにボリュームたっぷり。口当たりが良く飲みやすいけど実は度数が高いカクテルのようなこのシリーズに、まんまと酔わされました。

【芽吹章(めぶきあきら):主人公】
 輝かしい経歴と薄暗い過去を持ちながら、現在はお茶目なおとぼけキャラで街の交渉人を務める32歳。元エリートとは思えない庶民的な感覚やものぐさな生活態度がオッサン女子の共感を集め、たまに見せる毅然とした男らしさがオトメ女子の心をときめかせている、のかもしれません。ヘタレと見せかけてハートは熱く情に厚い愛されキャラです。

 芽吹視点の文章が読んでいてとても心地良いです。巧みな交渉シーンは爽快。どんよりしがちなシリアスシーンでも前向きで、希望が失われません。何より文章の端々に兵頭への愛があふれているのが嬉しいところ。仕事の話をしているのに無意識にノロケちゃってたりする所なんかは兵頭にも読ませてあげたいです。
 ハードボイルド物は「いつBL始まるのー?」と焦れったくなる事が多いですが、このシリーズは作品全体に芽吹という人柄と彼が兵頭を愛している事が滲み出ていて、どこを読んでも美味しいのです。

【兵頭寿悦(ひょうどうじゅえつ):ヤクザ】
 芽吹の高校時代の後輩で、芽吹を「先輩」と呼ぶ怖いヤクザです。しかし実のところは高校時代から芽吹に惚れていながら何度も諦めようとしていた健気で一途なヤクザです。
 兵頭が芽吹のピンチに必ずかけつけてくれるのは小説だからではありません。舎弟に芽吹をストーキングさせているからです。そして芽吹に会う時間を確保するために、日々並々ならぬ努力をしているに違いないのです。
 芽吹に執着じみた愛情を寄せつつも無理強いはしない優しさ。心を鬼にして厳しくなれる強さ。一本筋の通った愛を貫く漢です。

【あんた、バカですか】
 一番好きな台詞です。バカな事はせずに安全な所で自分を待っていて欲しいと願う一方で、兵頭は愚直に生きる芽吹を1人の男として尊重し、認め、信頼しています。結果、芽吹はバカを見る羽目になることが多々あるのですが、そんな時の一言が「あんた、バカですか」であり、この言葉には甘い愛情だけではない、傷つく覚悟の上に成り立つ男と男の力強い絆を感じるのです。
 ちなみに二番目に好きな台詞はシリーズ2冊目の「さあて、だせぇアロハは脱ぎましょうか」です。年下だけど俺様、俺様だけど紳士的、紳士的だけどエロい、そんな兵頭のエンドレスな魅力が集約された台詞だと思います。

【順番:「もう…っふ、はあっ、あ…、いや…」】
1.『交渉人は黙らない』
2.『交渉人は疑わない』
3.『交渉人は振り返る』
4.『交渉人は嵌められる』
5.『交渉人は諦めない』
(6.『スウィーパーはときどき笑う』)
7.『交渉人は愛される』
8.『交渉人は休めない』
 各巻完結型ですが、4→5だけは続きになっていてしかも辛い展開。辛いですが2人の絆の強さが証明される、無くてはならない巻です。人生観が少し変わって全てに感謝したい気持ちにさせられます。6はスピンオフな番外編ですが、兵頭×芽吹がHシーンを覗き見される役で出てくるので必見。時系列順に読みたい方はこの順番で。

 一応完結している交渉人シリーズですが、『帰って来た交渉人』『交渉人よ永遠なれ(死なない方向で)』的なものに、200冊記念、300冊記念の際にまた会えたらいいなぁと願っています。

9

ヤクザものにハマるなんて

すでに レビューされている中にも同じような感動を叫んでいた方をお見受けいたしました、、が、、私も敢えて叫ばせていただきたい

あぁぁぁぁ!なんでもっと早くに読まなかったんだぁぁぁ。
すごく人生損していたぜぇぇぇぇぇ。
みんなの声に耳を傾けて、「やくざ~?」なんて食わず嫌いせず
手にとっていれば、もっと早くにこの二人に、ネゴオフィスのみんなに会えていたのに!
っと悔しがったのは一瞬。
いまはその世界を堪能しまくっています。
とにかくキャラがいい。こんなに惹かれたキャラクターはいないです。
かっこよくって頭が良い主人公は数多といるけど、芽吹章は何か違う。
絵空事の物語の王子様じゃなく、振り向いたらそこに居てくれるような親近感がある
気がします。
兵頭との掛け合いも絶妙で面白い。
ザ・エンターテイメントは一冊

5

弱い人間にしか得られない強さ

『芽吹ネゴオフィス』を開業して五ヶ月半、少しずつ依頼も増えてきたある日、
高校時代の後輩の兵頭が、暴力団周防組の若頭となって突然芽吹きの前に現れます。
そしてミカジメ料を要求した上に、突然激しいキスをしてきて・・・
頑なに暴力団を拒絶する芽吹きですが、今後事務所に嫌がらせをしない事を条件に、
三日間兵頭の専属の交渉人になる依頼を、不本意ながら受けることになります。

とにかく、兵頭の芽吹に対する執着っぷりが凄いです。
高校時代はレイプしちゃった上に、ストーカー紛いの事までしてるし(笑)
昔は優等生だった芽吹を別世界の人だと必死になって諦めた兵頭ですが、
『交渉人』となった芽吹にもう遠慮はないですね、猛アタックです!
二人で歩きながらたこ焼きをつつくシーンもそうですが、
ヤクザの若頭として一目置かれている兵頭も芽吹の前ではなんだか可愛いです(笑)
芽吹の事が好きでたまらない様子が、行動の端々に表れてる・・・
兵頭の舎弟達に対する『周知徹底』ぶりは、爆笑しました。
確かにちょっとアブナイですね(笑)

芽吹の交渉術は、なかなか巧みで読んでいて楽しいです。
でも、優秀なだけではなく、一生懸命でちょっとズッコケで人間臭い。
決して完璧なヒーローでは無くむしろ弱い人間なのに、何故か人を惹きつける・・・
このお話の魅力の大きな一つは、芽吹の人柄だと思います。

芽吹の過去は、読んでいてかなり辛くて痛いものでした。
必死になって勉強して良い成績をとる事でしか、家族を守る術がなかった子供時代。
でも結局は両親とも自殺してしまう・・・
芽吹は大人になってから、父母ともっと話し合うべきだったと深く後悔しますが、
まだ高校生だった芽吹に、何も出来なかったのは仕方ないと思います。
最後に芽吹が見た夢の『――もう遅い。』は、可哀想でグサリと来ました・・・
過去の辛い出来事と大きな後悔が、芽吹に会話する事の重要性を植え付け、
現在の芽吹の人柄を作っているのでしょうね。


お話は、所々に高校時代の二人のエピソードを絡めながら進んでいきます。
とにかく、全体のストーリーの展開がよくて、読みだしたら止まりません。
そし何より、芽吹と兵頭の二人のやり取りがむちゃくちゃ面白い!
それ以外も笑いどころ満載で、声を出して爆笑してしまう事もしばしば(笑)
でも、笑いだけでなくシリアスな内容もあって、登場人物が実に魅力的です。

芽吹と兵頭の二人のラブもまだまだこれから盛り上がっていく感じ。
今後の展開が楽しみなシリーズです!

7

シリーズ1作目

過去に高校の先輩後輩だった攻め様と受け様の
再会の巻・・・となっていて、
それ以外にも、これから主要人物となる人々もたくさん出てきました。

ネゴシエーター(交渉人)なんてタイトル見ると
難しい専門用語なんかが出てきたりするのかな?と
ちょっと構えてはいたのですが・・・とても読みやすい!
そして、短めの間隔で“クスッ”と笑える。
サクサク読めました。

冒頭の喫茶店でのくだりに出てくる人物が
のちのちにも出てくるのですが、
こう言う書き方は小説なんかに良くありますが
やっぱり、「おぉ」っと思えて、読んでいて楽しい書かれ方ですね。
こういうところが読み手を引きつける巧妙さだな
なーんて思ってしまいました^^

2

面白い。とにかく面白い。


交渉人、またの名をネゴシエーター。

ごく一般的な生活をしていれば馴染みのない職業である受け・芽吹がこの作品の主人公。
お話は遡って高校生時代、先輩後輩関係であった二人が極道者と交渉人という、以前よりもずっと近い関係で再会してから…というものです。

芽吹にとって攻め・兵頭は過去に自分を犯した男。
ゆえに二度と会いたくないと思っていたのですが、そんな意思とは裏腹に、兵頭は芽吹に妙に執着しているわけで。
過去の苦い記憶と兵頭の存在に振り回されつつ、自分の仕事を全うする芽吹に好感がもてます。
そして、二度と自分に嫌がらせをしない対価に、三日間限定で兵頭の専属ネゴシエーターになった芽吹が事件に巻き込まれながらも、ゆるやかに兵頭へと気持ちが傾いてゆく様が丁寧に描かれており、ぐいぐいとお話に引き込まれていきました。

兵頭はただの強引な攻め様かと思いきや(それでも極道者の年下敬語攻め萌え!なのですが)、まさかの溺愛攻め。
そしてまさかまさかのストーキングの前科アリ。
一度、二度とその欲望を諦めた兵頭は三度目はないぞ、と芽吹に迫るのですが、高校生時代から芽吹を大切にしている描写にトキメキが止まりません。
ああああ大切なんだ…大好きなんだ…愛しちゃってるんだ…と兵頭が聞いたら沈められそうなこと思いながらも、芽吹だけには妙に優しい兵頭にきゅんきゅんする、そんなたのしいお話です(笑)

シリアスかと思えばギャグちっくなシーンもあって、裏社会が舞台なのに穏やかな気持ちで読めるところも素敵。
かといっても中身が軽いわけではなく、むしろしっかりとしており、作者さんの文才に脱帽です。
中でも芽吹と兵頭のやり取りが素晴らしい。
会話することは大切なことなのだと芽吹が言っているように、この作品の中での会話シーンはとても重要な役割を果たしているように思えます。

超人気シリーズと言われているのも頷ける、読みごたえのある一冊でした。

(ちなみにわたしは冒頭の、『ネコ屋ではない。』に全部持っていかれちゃいました(笑)そうだね芽吹さん、ネコは売ってないもんね…)

5

読んでいて面白い

ノベルズにはなかなか手が出ないのでこのシリーズ手を出さなかったのですが、あまりにも「erotica」の読後印象が他のレビューアーさんと違うので榎田さん研究不足なのかと思って手に取りました。
シリアスなのかな~と思ったらギャグっぽいですね(笑)
ツンデレネゴシエーター芽吹にストーカーやくざ兵頭。
ふたりは先輩後輩です。
どちらかというと兵頭が芽吹きを好きなんですね。
1冊目は軽快なテンポで進みました。今後が楽しみです。
私的には、キヨがお気に入りかも。

3

おおお…

裏社会モノが好き!っていう自覚はなかったんですがなんか最近気付いたらそういう話ばっかり手を伸ばしているので(BLでないものも)たぶん好きなんだなと……
あまあまでいちゃついてるより睨み合って神経擦り減らして死ぬ死なないのレベルで愛し合う男ふたりの方が好きなので、こういう話には弱いです。
しかしBLでヤクザやら何やら。うーん? そういう肩書だけでしょ? とか思ってたんですが、割と事件とかしっかり書かれていて面白かったです。

他の方も書かれてますが、受けの芽吹がいい具合に完璧人間じゃないところに好感が持てます。賢くて美人で正義感が強くて、でも冷たくなくて人間味があって。オヤジギャグが好きで女の尻が好きで。
個人的な感想としては……受けに夢見過ぎる傾向があるので、もうちょっとなんかこう……絵にかいたような美人的キャラでもよかったなあと思うんですが、多分そうなっていたらこの話できない。芽吹はこうだからこそ芽吹なんだなあ。
攻めの兵頭がまた……最初の登場シーンで「ああこれは鬼畜だ……果てまで鬼畜タイプだ……」とか思ってたんですが割と先輩愛しまくりで素敵でした。敬語がまたいいですね。先輩呼びもいい。
出てくる男キャラ大体美形なのでお腹いっぱいです。いやいやねえだろ(笑)って思いますがそれはだってBLだし。助手のキヨなんて出来過ぎててもう何が何だか。

危なっかしいことばっかりする芽吹を気にかけて助けて叱る兵頭がイケメンすぎて抱いてほしい。芽吹を。
兵頭はヒーローみたいな存在なので緊急事態になると兵頭!兵頭はまだなの!?って焦れます。読者が。
こういうチートな攻めが好きで好きで……受けを護って安心させる攻め。いいです。

NTR大好きなので……(笑) 鵜沢に縛られ襲われるシーンはありがとうございますな感じでした……。
助けに入るキヨと怒り狂う兵頭、あと伯田のヒーローぷりったら。兵頭に抱かれて安心する芽吹のヒロインぷりったら。

でもなんだろう、夏の塩ほどの衝撃と余韻は……無かったかもしれない。これは完全に個人の趣味ですが。神……としたいところだけどそこまではいかない……。でもやっぱり兵頭マジイケメンだし……芽吹危なっかしいし……榎田さん恐るべしって感じです。続き読むのが楽しみ。

2

芽吹と兵頭の漫才です!

とにかく2人のやりとりが面白い!
芽吹きは最初は兵頭をヤクザだと言って嫌ってますが、息はピッタリ。

高校時代にある因縁があった2人が、
芽吹きが兵頭のシマで「ネゴ屋」を始めたことがきっかけで再会します。
最初芽吹きは兵頭の事を全く覚えてなかったんですが、
兵頭に耳元で囁かれたある言葉と強引なキスで心の奥の記憶が蘇る・・・

再会した当初は、芽吹きはヤクザの兵頭を拒絶してますが、
色々あって不本意ながら3日間兵頭の交渉人として行動を共にすることになります。
その時の、最初の車の中での会話からすでに漫才炸裂。
イメクラで女の子のお尻を見て鼻の下を伸ばしている芽吹きを、
兵頭が突き刺さる視線で睨んだりとか。
個人的には、次の日の事務所訪問がツボでした!
組員たちの芽吹きに対する態度も、「周知徹底」と称して引き延ばされた写真も(笑)
とにかく、全体通して笑いどころ満載です!

途中、芽吹きが兵頭に無理やり押し倒されちゃう場面があります。
結局未遂に終わりますが、その時の兵頭の芽吹きに対する執着っぷりは、
なんかもうドキドキ胸キュン!
芽吹きも最後には、兵頭を高校時代から意識していた事に気付き、
今の気持が恋愛かどうかまだ分からないながらも、受け入れます。

まだ「ラブラブ」には程遠い2人ですが、
今後がとても楽しみです。

3

ようやく読み始めました

ドラマCDを聞いた直後だったので
サクサク読んでしまいました。
、、、もったいなかったかな(-ω- )

お話は、交渉人な受とヤクザ屋さんの攻。
過去、同じ高校の先輩と後輩の関係だった二人。
一度、身体を重ねた過去。
それ以来の再会を果たした二人がどーなるかというお話。

先輩が好き好きなヤクザ屋さん兵動。
ドラマCDを聴いたときもおもったんですが
「ぞくぞくする」のくだりが相変わらず変態臭くて好きでしたw
や、一度言い直させておいてからの~が好きなのです。

2度諦めた。
あるいみ一途でまっすぐ。
狂犬であるのに加えて、忠犬一途。
大きいワンコだと思うとちょっぴり可愛く見えてしまう。
推理だの事件だのなんだのってのは苦手分野ではあるのですが
サックリざっくり、スッキリ読める作品だなと思いました
面白かった。

0

榎田さんの良さがよく分かる作品

榎田さんの良さや上手さがよく出ている作品だと思います。
導入部分からしてまず読み手を引き付け、尚且つ芽吹〔受〕の交渉人という仕事の説明にもなってる。
芽吹は32歳という年齢なんですが、年よりもむしろちょっと性格にオヤジ臭い部分があるのもおもろい。
寒い駄洒落を言ったり、若い女の子のプリ尻に喜んだりしてる芽吹ですが、交渉の話術は巧みでその対比もいいですね。
そんな芽吹が、かつて高校の後輩で今はヤクザの兵頭〔攻〕と再会するのですが、その兵頭がゲイと堂々とカミングアウトしてるのがまたいい味を出してます。
文章はコミカルな部分と、がっつり読ませる部分との匙加減が絶妙。
榎田さんは比喩表現が分かりやすいけど上手いという表現がしみじみ上手いと思うのですよ。
高校生時代の芽吹の精神状態をスープの上のクルトンと表現したり、実に上手い。

東京の下町を舞台にして昔ながらの任侠を残したヤクザや、生き生きとした登場人物、そして未だ恋愛未満な兵頭と芽吹の関係。ちなみにエロは挿入はまだしてないのですが、そこがいいのですなー!
シリーズとしても完成度が高いし、これはもう神で!

3

ここは両国 おいでませネゴオフィス

交渉人というイメージは、緊迫感漂う硬派な洋画か
はたまたちょっとぼんやりな某氏だったりしたのですが、
冒頭からさわやかな青年の流麗でユーモアの効いた話術に、
あっという間にイメージは一新しました。
テンポの良い台詞運びや衣食住のある日常のさり気なさ、
ちりばめられるユーモアとエンタメ要素のバランスも然ることながら、
主人公である交渉人、芽吹の魅力でそれらがより
引き立っているなあとしみじみ思うのです。

愛想良く友好的、オヤジギャクを飛ばす女の子の尻が好きな
30過ぎの芽吹ですが、ヤクザだろうがなんだろうが
理不尽な力には屈しないという毅然とした態度に
肝の据わった性格など、男女問わずに慕われるのも頷ける
実に気持ちの良い男です。

そんな良い男に執着するヤクザの若頭、兵頭の
道理も何もあったもんじゃない俺様ルール
『先輩の全てはオレのモノ』を巡るすったもんだのやり取りは
実に痛快愉快。芽吹にとってはいい迷惑でしょうけれどね。

これが2人の間だけならまだしも、組の事務所に赴くと
見張りのあんちゃんが姿勢を正して、
「お世話になってます」の一声。
中に入れば拡大された自分の盗撮写真が
でかでかと貼ってある始末。
挙句に兵藤の伴侶になってくれといわんばかりの言葉攻めに、
冗談じゃないと言い張る芽吹ですが全く取り合ってもらえず。
素直に諦める他ないのですが、どうして中々諦めが悪い
芽吹の態度も、本シリーズにおけるラブコメの魅力ですね。

同業者もビビる若頭の兵藤ですが、
芽吹と一緒だとどうにも可愛く見えしまう不思議。
俺様敬語攻めが、また大変いやらしくて素敵に無敵。
エッチでの主導権はがっちり握っていても、
普段は芽吹に頭が上がらないのが微笑ましいです。

アットホームな芽吹のオフィスで、諸々の権限を握っている
かくしゃくとした老婦人のさゆりさんや、無口な美青年のキヨ、
頭の切れる組長の甥っ子など、シリーズできっちり活躍する
多彩な脇キャラの魅力も1作目から健在。
誰をとってもドラマがありそうな存在感です。

10

やっぱり好きだなあ

元検事で元弁護士、そんな肩書きを持つ男、芽吹彰は今では下町で小さな交渉屋『芽吹ネゴオフィス』を経営している。
平和だが賑やかな日々を送る芽吹の前に現われたのはかつての後輩で、今や立派なヤクザの若頭になった兵頭寿悦。
できることなら二度と会いたくなかった男の出現によって、芽吹の日常に嵐の予感?

力も権力もないけれど自分の口先と信念で弱者を救おうとする交渉人の芽吹と、高校時代から彼に執着している元後輩でヤクザの兵頭。
二人の会話のテンポや、ヒトクセもフタクセもある登場人物たちのさじ加減がなんとも絶妙です。
あんなこんなでそんなことになりながらもなんだかんだ最後までしていない二人の関係性がもどかしくて、そこがたまらないのです。

やっぱり好きだなあ。

3

上手い!プロットしっかり!!

んー。読後感を言うなれば、いい映画を見た後のように充実感♪♪♪
キャラの魅力、伏線の張り方、ストーリーの流れ方、世界観、いずれもバランス取れてると思います。
ありそうでない、量も味もちょうどいいディナーコースに出会えた感じですwww

榎田先生の文章はテンポが良く、風景までしっかり表現される鮮明な描写にぐいぐい惹きこまれます!!!

主人公芽吹視点の心情が、読み手にうまいことシンクロさせるごとく、登場人物に向けて入れるツッコミが絶妙www
ストーリーを暗がりに行かせないようにちょいちょい読み手に笑いを落とす榎田マジック!

同時にその人間らしい心の言葉は、つらい過去を持っているのに、芽吹の飾らない良さを表現できてると思いました。受けだけど、弱くなく、男としての仕事力、正義感の強さもかっこいい!!でもケンカは弱い!www
自分の弱さを知りつつも、強がることもしない、等身大の自分を自分らしさだと分かっている大人な芽吹にすごく共感。
作りこんだかっこ良さじゃないところがイイ♪

ヤクザ×交渉人という、アクの強そうな世界をうまい具合のスパイスにしてお話が進んでいくので、意味が分からないという部分もなく、読み止まることもなく一気に読めました。
兵頭と芽吹の恋の進み具合、続きも超気になる!!余韻がとても心地よいです。

うーん。話の組み立て方に一本!!どこまでも素晴らしいテクニックにひたすら唸るしかない!
BLとしても、物語としても、ひとつの文章の形態としても、評価されるべき一冊だと思います。

4

アニメで見てみたい

キャラクターの個性をうまく活かして描いてて、シリーズ読み進めていくにつれすごくキャラクターに感情移入していけます。
とくに主人公の芽吹、完璧な男でもスマートな男でもないってのがいい。顔は確かに良い。頭も良い。だがなんだかなかなかキマらないやつである笑
そして脇役のキャラクターが本当に良い。仲間も敵役にもモブ的なやつらにもどのキャラクターにも花を持たせている。
文章のうまさっていうより、キャラクターをうまく動かしてるっていうか、キャラクターのモノローグがほんとすっばらしく面白く、これアニメだったらすごく面白そう・・・と、BL小説では珍しい感想を抱いた作品でした。

1

会話をしよう

前々から読みたくてついに買えた「交渉人は~」シリーズです。
わくわくしながらページを開いたんですが、……期待通りの良作品でした。

一気に読み進めて、気がつけばもう朝……。
すごく読みやすかったんですが、以前にも書いていらっしゃる方がいるように、……ハード系?という感じのコミカルな要素が結構あったからだと思います。いい意味で!


主人公の芽吹さんがとても好きで、彼は決して表の道ばかり進んできた訳ではないですが、そこがかえって言葉に軽さを持たせないでいてくれます。
頭が大変切れます。
ですが、もうちょっと自分の身を大事にしてくださいw
自分一人の体ではないんですから…。

兵頭もまたセクシーで、普段の何気ない会話からもにじみ出る色気!
麝香の香りかあ……また一層ニヤニヤしてしまいます。
私の好みにビシバシ来る熱烈な愛しっぷりでしたw


恋愛の方では…まだ恋人未満で、まあする事はしちゃってますがw
これぞ30代の男たちの恋愛でしょうか。


挿絵の奈良さんのイラストもまた本編のいい味を引き出しています。
ユーモアとセクシーの両方がいい具合ですよね。


これから二人はどんな会話をしていくのでしょうか。
続刊を買い続けますw

5

小説にしても、これは王道でしょう!

ヤクザと、優等生の交渉人。
昔からの知り合いが、どちらも正反対の性格なのに、なぜだか憧れていた。
始まりの、芽吹の交渉中に現れた、おじいちゃん。
なぜか気になっていたら、なんとヤクザの組長う~ん、やられましたね、
それに、お相撲取りの、花吹雪ちょっとの登場なのに、なんかカワイイ。

そして、事務員のさゆりさん、とても興味深い、ぜひ奈良漬食べてみたい。
そして、謎の人、キヨなかなかに人物と見た、続編に期待したい。

話が脇役ばっかりになったけれど、二人はいいコンビだと思う、
無鉄砲な、芽吹と、おちゃめな兵頭、なんか反対見たいだけど、
兵頭の悪戯や、たこ焼きの時を見とぃたら、あてはまるよね。

そして、イラストの奈良先生、も~!!素敵、ヤクザも交渉人も、
ハマりすぎ、大好きです。

ぜひ、また見たい作品でした。

4

いやあ面白かった!


まず主人公である芽吹のキャラがすごく好感が持てる!
見た目は超スマートで格好いいのに、オヤジギャグ好きで(笑)
優しすぎるから弁護士も検事も自分には合ってないってやめちゃう。2つ共高収入な上に誰にでも出来るものじゃないのに潔いというか…!

それらをすっぱり辞めて今は「交渉人」として、大した稼ぎはないのに少しでも人の役に立とうとしてます炫

そんな芽吹の前に高校時代一度だけ体を重ねた(って言ってもほとんど向こうが無理矢理)後輩・兵頭が、極道の若頭となって現れます。

兵頭は極道となった今でも、芽吹のことは「先輩」って呼ぶし、タメ語も混ざりつつもちゃんと基本的には丁寧語で接してきます。なんかそのギャップがいいんですよね~ڂn[g

個人的に完璧な敬語攻めってあんまり萌えないんですけど、兵頭みたいな「崩れた丁寧語(笑)」には妙にそそられましたn[g

何だかんだ言いつつ芽吹も兵頭に惹かれてってます。まああれだけ愛されつきまとわれると…しかも相手は格好いいし…

でも芽吹は素直になれないというか、自分の気持ちがよくわかっていない様子´`

結局今回はエッチも最後まではいかず兵頭はお預けくらわされてまーす(笑)

8

ビバ30代!

タイトルからして、何かシリアス・サスペンスなお話かと思いきやそんな事全然ありませんでした!
なんでもっと早く読まなかったんだ&まとめて買わなかったんだ…!
シリーズ物の1作目です。

年下ヤクザ×年上交渉人です。
なんと言っても、敬語攻めがたまらんです。ヤクザなのに先輩先輩って、萌えるじゃないか!年下攻め&敬語攻め好きなかたホイホイです。
交渉人として働いている受けの元に、突如絶対に会いたくなかった男、攻めがヤクザとなって現れ、あれよあれよと言う間に攻めから仕事の依頼を受けます。それは3日間、攻めと共に行動し攻めの交渉を代行すること。
まぁ、こんな感じでお話が進んで行くのですが、またこの3日が濃くて濃くて……あ、エロで!と言うわけではなく。
攻めが我慢してるのもいいですね。我慢できずちょこちょこ手を出したりしていますが…。交渉の時などの受けに黙っていろと言われて、ちゃんと言うこと聞いてるのが可愛いです。
交渉シーンは、人間の心理を事細かく書かれていて現実味がとてもあります。
自分が、この受けに交渉されたら確実に負かされますね。

榎田さんの作品は初めて読みましたが、ここまで面白い作品を書ける方とは……!こりゃ、人気な訳ですね。
今まで、学生~ショタが好きだったので、30代なんて無理!と思っていましたが、そんなこと全然ないですね!三十路男萌えます!寧ろ三十路だからこそ萌えます!気づくの遅すぎだろ……
2人の進展が気になるので早めに全巻揃えたいです。
読んでみたい!と思った方は、ぜひ全巻揃えて購入するのをお進めします。
あれ…これいつも言っているような……。

4

読まなきゃ損!損!!高揚感に震えます

なぜもっと早く読まなかったのか・・
大人気であるらしいことはわかっていたのに
おそらくちるちるユーザーの殆どの方が当たり前すぎて、レビュー数少ないのはそのせい!?
皆さんすでに知ってるから??

というわけで細かいあらすじとか省略です。感想オンリー
榎田さんの作品てハズレってものがほんとにない。
誰が読んでも納得の面白さ。

のっけからこれぞというシーンにワクワクが止まりません。
この素敵な交渉人は誰?

その素敵な登場シーンを裏切る主人公・芽吹の人間臭いキャラが徐々にあきらかに。

そして兵頭の登場ですよ。
ヤクザで危険な匂いをプンプンさせてフェロモン撒き散らしてって芽吹と読者の心臓わしづかみです。なんなのこの男は!!

んっでもって芽吹を「先輩」と呼ぶ。
ああいい男に先輩呼びされたい・・・萌える

どうやら芽吹と兵頭にはただの先輩後輩に収まらないただならぬ何かがあるらしい。またお互いが知らない過去も気になる。

気になりだしたら止まらない。
読み出したら一気です。
もちろん交渉人とヤクザが出会ったら起きないはずがありません。事件です。兄(姉)さん。

しかも芽吹が解決するのは一つだけじゃないので読み応えたっぷり。
この一冊にあれだけ登場人物出しても、一人一人が個性的なキャラとして動き出す。

物語の終わり方もお見事としか言いようのない。
読後感の幸せ満足感が魅力です。






13

文句なく、神!!

榎田尤利節が炸裂する一冊です。
文句なく面白いです。
どこが見所か、ひとくちじゃ書けない。とにかく全部見所です。

なにげない冒頭の演出も、伏線です。おお、ソコに繋げたかー!と。
ちらちらと明らかになる過去。読者の興味をじわじわと炙ってくれます。
主役(受け)のキャラ設定。女の子のぷりぷりのお尻が目の前にあると思わず鼻を伸ばしてしまうオヤジなんですが、仕事になるとカッコいい。交渉人という口八丁なお仕事を、読者が納得できるかたちで「ちゃんと」してるのがイイ。ここで子供だましすぎるナンチャッテ交渉術を披露されると、一気に萎えますからね。
んで、攻めのキャラ。ヤクザです。タイプでいえば執着系の俺様攻めなんですが、天然っぷりがたまらない。組事務所に引き伸ばされた受けの写真が飾られてるって、どうなんだw

随所に挟み込まれたユーモアがいいスパイスになっています。
好きなとこいっぱいあるんだよね。
受けがレイプされかかるシーンで、「入っちゃった」のも結構好きwほら、セオリー通りなら、入るギリギリ直前で助け出されるじゃないですか。
70歳こえたさゆりさん。彼女がヒエラルキーの頂点にいるのがイイw

あー、これぞ榎田尤利節だなァという感じでした。

15

ヤクザものは読むものかと思っていたのに

どうも今までヤクザものは避けて通って来た私ですが(コメディものはいいんです、ハードなのはダメだったんです)
奈良千春さんの美麗な表紙と、あらすじに惹かれて買ってしまいました、交渉人シリーズ。

いやぁ~めっちゃおもしろかったですvv
攻の兵頭はヤクザといえどインテリヤクザで、しかも敬語攻めなんですよね~
しかも「~です?」って尋ね方がめっちゃ好き!「~ですか?」じゃなくて「~です?」なんです!
可愛い…!!
しかも、いつまでたっても芽吹のことを「先輩」呼びなんですよね。
そこも好きvv
絶対兵頭のほうが強いはずなのに、いつまでたっても立場は芽吹のほうが上なんですよねー
惚れた弱みってやつなんでしょうか。あぁ好き!!
芽吹もしっかり男前でして。
こーゆー美人系受は下手したら女っぽく表現されがちですが、
芽吹はお尻のプリっとした女の子が好きで、女の子を見りゃぁ鼻の下をのばすし、
さむーいオヤジギャグはかますし、情に熱い、とっても男前な男なんです!
そして奈良千春さんの描かれる芽吹もとーっても凛々しいんです!
そんな芽吹があんな兵頭にアンナコトヤコンナコトされてると思うと…それだけで涎が出ますよね~ニヤニヤ

その他のキャラも濃くっていい!
お気に入りはさゆりさんvv芽吹もキヨも兵頭さえも彼女に頭が上がらないのがスゴイ。

ストーリー自体もそんなにハードなものじゃなくって、芽吹の交渉術が実に面白かったです。
続きでは気になる兵頭や芽吹の過去が語られるのかな。楽しみvv
そして二人のラブが早く発展してほしい!
早く繋がって、お互いに愛を囁いてくれ~
でも捻くれ者の二人だからなーそんなにうまくいくのかなぁー

小説って一度シリーズで読みだしたら次々に買ってしまいますね。
…なかなか大変。読むの時間かかるけど、すっごく楽しくなってきました。

5

Not ネコ屋

ヤクザ×交渉人。
内容はハードかなあと思ってましたが、そんなことありませんでした。
むしろおもしろかったですw

交渉人として自分の事務所を持つ芽吹のもとにある男が現れます。
男はここは自分のシマだからお前は俺のものになれと勝手なことを言い芽吹を混乱させます。
でも男の顔をよく見ると…高校のときの後輩の兵頭だったのです。
しかも彼はヤクザの若頭になっていてホモだという噂が。
そんな兵頭に芽吹は交渉の依頼を受け3日間ずっと彼と一緒にいるハメに。

兵頭はビジュアル的にもあまりヤクザに見えませんでしたね~
言葉遣いも芽吹に対しては先輩呼び+敬語だったし。
俗に言う経済ヤクザってやつですかね。
芽吹は美貌の交渉人w交渉のテクは抜群ですw
芽吹と兵頭のやりとりが結構おもしろかったですね。
でもこの一冊ではまだ2人ははっきりと相手が「好き」と自覚してないまま終わってしまいます。
エチはありますが、ぶっちゃけ指までです(笑)

脇キャラで芽吹の事務所のバイト君・キヨが結構好きですw無口だけどなんか可愛い!
天使と悪魔の謎かけは理解するのに時間かかりましたw
兵頭は交渉人→ネゴシエーター→ネゴ屋と呼んでいるのですが、舎弟がネコ屋って聞き間違えて覚えてるのに笑いましたwネコ屋ってなんだよ!笑

2

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