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これは好き嫌い別れる

SHOOWAさんファンです。とりあえず片っ端から読んで、現在出ているものではこれが唯一読めていなかった作品。
向日性スピンオフとは知りつつもなかなか単行本が手に入らず今まで読めてませんでしたが、もっと早く読みたかったなあ…!
悲恋どんと来いな自分にはクリティカルヒットでした。ど真ん中豪速球でした。

■ジンと猫は呼ぶと来ない
向日性のとびらに出ていた情報屋ジン(基本受け)とほんの少し出てた殺し屋マリ(基本受け)の2人ですが、焦点はこの2人に当てられつつもこの2人一度もいちゃつきません。ジンはそこら中で愛人作って本命もいたりしてマリはマリで他の男とやってるし冷めまくり。
それでもジンにパシられジンを気にかけるこのマリの健気さ、心にくるものがあります…可哀想な受けが好きな人には超おすすめ。
あとマリと祐介との関係が…もーーー! 最高です。心底嫌いながらもやることはやるのね。
最後までジンはドSビッチでマリはドM不憫のまま終わるのでハッピーエンドとは言い難い。でも切ないながら、悲壮感はあんまりないんですよね。いや見てるこっちは悲しいんですが。2人の間にはない。これがこの2人の形なんだろうなーっていう。SHOOWAさんならではのカップルだと思います。
BLはサクっと終わるものが多いので、このように微妙なところで切れるのは珍しいかも。でもこれが好き。たまんない。終始マリが美人すぎて直視できない。
あとどうでもいいけど「(フランス)パーーーーーン!!!!」に地味にウケました。

■謝罪
DVっぽい攻めと聖母のような受け(にわたしは見えた)のお話。高校時代に一度からだ繋いだ先輩後輩。
これもなんというか、糖度0です。攻めの本音、弱音、懺悔をひとり受け止めようとする受けがもう…切ない。ただの暴君じゃなくて本当の事を背負った攻めもまた切ない。
このお話はもうちょっと掘り下げてほしいなあ……。

■残像
NON Tea Roomのアーサーと連次の出会いから、付き合ってた頃のお話。
これは!NON〜読んだ方には是非読んでもらいたい!泣きかけました。BLで泣きたくなるなんてそうそうないけど。
連次が髪を染めた理由も、アーサーが連次をバンドに入れた理由もよくわかってもう…あああつらい。切ない。連次ただのアホの子じゃないんだね……本当にいい子なんだね……泣ける。
NON~だけを読んだ時点では、アーサーほんとひどい男だなと思ってましたが、こちらを読むとアーサーばかり責めることもできないなあと。
SHOOWAさん得意の、一人の視点から独白調で進められるこの感じ、本当に好きです。心鷲掴みにされます。

■幸せになるのだっ!
各単行本にひとつは入ってるアホエロかと思いきや今回比較的真面目ですね!(笑)ちょっと設定ぶっ飛んでるけどいつもよりは飛んでない!
天界から来たセックス天使くんとたたない攻めくん。……いや攻めてないから攻めじゃないのかなあ。やるだけがBLじゃないんだなあと再確認させられます(笑)
終始よくわからないけどとりあえず幸せになれてよかったね!と笑顔で祝福できるお話。なんか色々どうでもよくなるお話。

■題名のない妄想会
もーーーマリがえろすぎてすごい。ただただ祐介とやってるだけですがこんなに色っぽい濡れ場久々に見ました。おいしい。
本気で嫌がる受けっていいですね。ぜひ正常位なんかも妄想していただきたいですね祐介には。

■マリとマリ
ゆるーい気分で読める描きおろし。向日性のシスとカイカップルとジンとマリが合コン。合コン?
ジンとマリがやってる(夢)場面がありますが百合臭半端ない。結局この2人はどっちが受けになるんだろう? 一応マリが攻め? もーどうでもいいな2人ともかわいい……。


全体的に切ない悲恋ですが読み応えあります。SHOOWAさんの作品の中で一番好きかも。パキっとしたBLを好む方には絶対におすすめできない作品です。ぬるっともやっと霞みがかかったような紗がかかったような、それでも何か見え隠れするような。解りづらいお話です。
あと、各所ちょびちょび出てくる小ネタというか、ギャグがツボなんですよね……天使ちゃんの話ではカイが番宣してるしさあ……。
さすがSHOOWAさんです。大好き。

おおお…

裏社会モノが好き!っていう自覚はなかったんですがなんか最近気付いたらそういう話ばっかり手を伸ばしているので(BLでないものも)たぶん好きなんだなと……
あまあまでいちゃついてるより睨み合って神経擦り減らして死ぬ死なないのレベルで愛し合う男ふたりの方が好きなので、こういう話には弱いです。
しかしBLでヤクザやら何やら。うーん? そういう肩書だけでしょ? とか思ってたんですが、割と事件とかしっかり書かれていて面白かったです。

他の方も書かれてますが、受けの芽吹がいい具合に完璧人間じゃないところに好感が持てます。賢くて美人で正義感が強くて、でも冷たくなくて人間味があって。オヤジギャグが好きで女の尻が好きで。
個人的な感想としては……受けに夢見過ぎる傾向があるので、もうちょっとなんかこう……絵にかいたような美人的キャラでもよかったなあと思うんですが、多分そうなっていたらこの話できない。芽吹はこうだからこそ芽吹なんだなあ。
攻めの兵頭がまた……最初の登場シーンで「ああこれは鬼畜だ……果てまで鬼畜タイプだ……」とか思ってたんですが割と先輩愛しまくりで素敵でした。敬語がまたいいですね。先輩呼びもいい。
出てくる男キャラ大体美形なのでお腹いっぱいです。いやいやねえだろ(笑)って思いますがそれはだってBLだし。助手のキヨなんて出来過ぎててもう何が何だか。

危なっかしいことばっかりする芽吹を気にかけて助けて叱る兵頭がイケメンすぎて抱いてほしい。芽吹を。
兵頭はヒーローみたいな存在なので緊急事態になると兵頭!兵頭はまだなの!?って焦れます。読者が。
こういうチートな攻めが好きで好きで……受けを護って安心させる攻め。いいです。

NTR大好きなので……(笑) 鵜沢に縛られ襲われるシーンはありがとうございますな感じでした……。
助けに入るキヨと怒り狂う兵頭、あと伯田のヒーローぷりったら。兵頭に抱かれて安心する芽吹のヒロインぷりったら。

でもなんだろう、夏の塩ほどの衝撃と余韻は……無かったかもしれない。これは完全に個人の趣味ですが。神……としたいところだけどそこまではいかない……。でもやっぱり兵頭マジイケメンだし……芽吹危なっかしいし……榎田さん恐るべしって感じです。続き読むのが楽しみ。

BL以上のなにか

コミックは読み漁る割に、小説(ティーンズ文庫系というのでしょうか)には全く手を出していなかったわたしです。小説ではほのめかせる程度のBLが好きだったので。
こちらの作品は人からおすすめしていただいて読んだのですが、ストライクでした…。

薄幸の美青年魚住くんの過去や傷は壮絶です。シリアスな話は好きですが、これはなかなか重い。言い方はものすごく悪いのですが、「所詮BL」という見方から入ったので、びっくりしました。全体を通して、恋愛色よりも、死と生、生きるつらさや喜びといった命題の色が強かったように思えます。

久留米と魚住の恋愛に関して言えば、BLにはありがちの、「とんとん拍子」がありません。ハイ出会い、ハイ告白、ハイ揉め事、ハイ解決、みたいなわかりやすすぎる起承転結ではなく、もどかしくじわりじわりと面倒臭い恋愛です。一歩進もうとしては一歩退いて、曖昧な距離のまま求め合って離れてくっついて。
時にはさっさとくっつけ!と叫びたくなりますがこの絶妙な距離感が良い。特に一番はじめの章の久留米と魚住の距離なんて、これ本当にBLのくくりなんだろうかというほど。そこからゆっくり丁寧に発展していきます。

久留米と魚住以外のサイドキャラがとにかく素敵です。サイドとも言えませんね、みんな主要キャラです。礼儀正しく優しい外国人に威勢が良く面倒見の良い美女、世話好きの先輩などなど、本当にいい役割をしています。周りの人物あっての魚住。
特に個人的ベストCP(そういう言い方すると一気にBLっぽくなりますが…)は濱田と魚住…! 研究室の先輩である濱田のいい保護者っぷりが! すごくいい!

これはとても個人的な感想ですが、普段読むものが余白たっぷりの読者の想像におまかせします系だったので、ここまで書き込まれた作品にはただただ圧された感もあります。
魚住の設定にしても、登場人物たちの関係にしても、隙が無い。余白が無い。悪く言うならば「こてこて」。そこからこの作品の素晴らしさが生まれるのですが、なんといいますか、胸焼けしそうな感じもしました…(笑) 餌与えられすぎてお腹いっぱいといいますか…。

この作品は萌えよりも痛みを感じることの方が多いのではないかと。わたし自身萌えたかと言われるとうーん?と首を傾げちゃいそう。確かに魚住の色っぽさは壮絶ですし弱る姿もグッとくるものがありますが、それ以上のなにかがあります。
読み終わった後の余韻が凄まじく、「ああ……魚住くん立派になったな…ほんとに…大人になったな……」と母親のような気分になります…(笑) しばらくは日常生活に支障を来しましたね……。素晴らしかったです。