俺は今まで誰かに恋したことはなかった

溺愛王子、無垢なる神子を娶る

dekiaiouji mukunaru miko wo metoru

溺愛王子、無垢なる神子を娶る
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神64
  • 萌×270
  • 萌20
  • 中立4
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
20
得点
664
評価数
165
平均
4.1 / 5
神率
38.8%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773063165

あらすじ

銀髪碧眼の王子は神がつかわした神子、娶った国に加護をもたらす。
そんな「白き花嫁」の伝統に従い、嫁ぐため慎み深く育てられたシャウーリャは隣国の王子・ヴィハーンに輿入れする事に。けれど実は時代遅れの男嫁など望まれていなかったと知ってしまう。
冷めた辛い結婚生活を覚悟するシャウーリャ。一方、信仰心が薄く世慣れたヴィハーンだが完璧な美貌とは裏腹にちょっとドジで一生懸命なシャウーリャの愛らしさに衝撃を受け……。

表題作溺愛王子、無垢なる神子を娶る

紅玉国の第四王子,25歳
隣国に輿入れした蒼玉国の王子,19歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数20

美麗で泣き虫でおっちょこちょい、そして勤勉な受け様に萌えに萌えた

いや〜〜タイトルから、溺愛攻めに萌え萌えする物語かと思いきや…!

読んでいて圧倒的に萌えたのは、「おいひい」と泣きながら嫁ぎ先で故郷の食べ物を食し、なんとかサンド(←名前うろ覚えでごめんなさい;)がうまく食べられなくて、口と手をタレでベトベトにしながら小さな口で頬張る受け様、シャウーリャでした( *´艸`)

もーこの受け様、健気で可愛いんだ…!
そして陥没乳首の持ち主なんですよ。。攻め様に吸い上げられ、舌先でほじられて。
やーーーーーーもう、可愛すぎるじゃないか!!!
自分の性癖大丈夫かなとちょっと心配になるけど、、

一方の攻め、ヴィハーンは正直、最初あまり好きになれなかったんですよね…
女と見れば甘い声をかける無類の女好きの女たらしで、複数の女性の恋人持ち。もーーーこの時点で自分の中の攻めの好感度ダダ下がりなんですが、極め付けは輿入れ時にシャウーリャが聞いてしまった、シャウーリャを侮辱する言葉。

決められた運命に逆らわず、自分の責務を果たそうと覚悟を決めて慣れない他国へ輿入れしたシャウーリャに対して、「髭の花嫁」「男の花嫁なんて」と家臣と共に笑い合うなんて、何事ーーーー!!と、怒り心頭でございました。

で、やっぱりこの序盤の印象は最後まで多少引きずってはしまったものの。

…攻め、変貌を遂げるの巻。。

詳しくはぜひ物語を読んでいただきたいのですが、輿入れ後ベールを上げてシャウーリャの顔を見てから恋に落ち(一目惚れってやつだ!いいね!!!!)、女性の恋人たちを全員切る潔さ。

元恋人に恨まれ襲われたシャウーリャを危機一髪で救った際の、想いの告白。

も〜〜たまらなく萌えました。。シャウーリャが幸せなら全て良し。

シャウーリャが髪を切ると決めた時も、「お前の初めては俺が!」と最初に鋏を入れる溺愛…というか執着っぷり、あっぱれでした◎

欲を言えば、二人の気持ちが通い合い体を重ねハッピーエンド!というところで終わっているので、二人が愛を育てていくその後の様子をもっともっと見たかったなあ、と。

でも、どノンケの女たらしがズブズブと恋に落ちていく様子が爽快で、乾いた心を潤してくれる溺愛糖分が摂取できる、楽しい民族ファンタジーでした✨

0

ハラハラしない優しい展開

白き神子としてと隣国の王子に嫁いだ受けと、当初は男の嫁を持て余していた元プレイボーイの攻めが、少しずつ互いを知って距離を縮め、心を通わせてゆく優しいストーリーです。

それほど大きな事件は起きませんので、表紙の見目麗しい二人のじれじれした日々を美しい挿絵と共に堪能できます。

中盤、攻めが受けのことを嫁ではなく弟として可愛がろうとするんですが、受けの愛らしい姿にどきどきしちゃって悩み苦しんでいる様が、読んでいるこちらとしては逆に可愛らしくてたまらなかったです。

0

プレイボーイ、ヤリチンなノンケが男に落ちる~!

ノンケで女好きな攻めが美人(内心は普通の青年←これ大事)に惚れる。
プレイボーイ、ヤリチンなノンケが男に落ちる~!これ好きな人~ここに貴方の好きな作品がありまーす!

●文章や世界観が神レベルにかっちりしてて美しい
普段ライトな文章ばかり触れてたので「おお!」ってなりました。
とてもきっちりした美しい文章で感動。
蒼玉国(ニイラム)みたいなちょっとした綺麗な字面+ファンタジックなルビにわくわくが止まらんです。

●男性同士で政略結婚するけど「男性だぞ?」って言われる世界観なんです。
ほら、多いじゃないですか。
男性の花嫁当たり前とか男性を抱くのが当たり前な世界観。
この作品の舞台になってる国や人々は違うんです。
「真似事とはいえ初夜には男と同衾せねばならんのだ」「想像だけでゾッとする」そんな言葉が出てきます。
いいぞ!「男性がお嫁さんなのが当たり前な世界」って書かれるより評価したくなるぞ!

●じゃあなんで政略結婚するの
受けのシャウーリャが銀髪碧眼の白き神子(神聖)で、神子は生まれるたびに周辺国に毎回嫁ぐ定めらしいです。(主人公から「国の産業」と言われている)

●攻め、いいぞ!
令和の時代、攻めというキャラは受けにひたすら都合の良い理想のダーリンが求められがちです。
例えば、受けは過去に経験しててもいいけど攻めはだめっ、受けは浮気してもいいけど攻めは一途じゃないとだめっ、あれもだめっ、これもだめっ、全部クリアできて受けに矢印を向けて溺愛してくれるスパダリ最高っ、みたいな。
前述の「男性がお嫁さんなのが当たり前な世界」とあわせて、「受け=あたしよぉぉぉ攻めはあたしの理想のダーリンとしてひたすらあたしのために存在するのよぉぉ!」って感じがびんっびん感じられちゃうわけでして。

そんな中、この「男性の花嫁は当たり前ではない価値観」「プレイボーイ、ヤリチンなノンケ、男を抱くなんて想像もできない」って攻め様を書いたってだけで私の中では「いい!」です。

だって攻めの立場になって気持ちを想像してみたら「そりゃそうだよね」って思うもん。
この攻め様、元々シャウーリャ(受け)の婚約者じゃなかったんですよね。
シャウーリャ(受け)は元々の婚約者だった病弱なイシャン王子と文通していて好ましいと思っていたのにイシャン王子が他界してしまい。
代わりに兄のヴィハーン王子が婚約者になったわけでして。

ある日突然「えっ、弟の婚約者だった顔も知らない男と結婚するの、抱くの!?男色じゃないんだが!?」ってなったら、ね…。ね。
でもそれが「好き!抱く!」ってなるから最高に美味しいわけですよ!

お互い不幸・悪印象からのスタートです、そこから美人だなー意外と気が合うなーって落ちていくわけですねーいいですね!

0

シャウーリャが健気で可愛いんですよ…!

元々女好きで男なんて絶対に抱けないと言ってたヴィハーンは
色々な事情でシャウーリャを嫁として迎えなくてはならなくなります。

シャウーリャが健気ですごく可愛いんですよね。
ヴィハーンも悪い人じゃないので、女好きだけど憎めないキャラなんです。

自分の気持ちが恋だと言うことに気づいたシャウーリャが
ヴィハーンにこの気持ちを伝えると困らせてしまう…と思って
心に蓋をするシーンがたまらなかったです…。
あぁ…素晴らしい…!!!!

そんな健気で可愛いシャウーリャの初恋が実って良かったです。
ヴィハーンも本気で人を好きになったことがないから
二人共初恋同士なんですよね(*´▽`*)
イイ!!!(*´▽`*)

溺愛する攻めも好きだし、健気で純粋無垢な受けも好きだから
この作品は最高でした…!(*´▽`*)

3

無類の女好きが恋(一目惚れ)するお話

宗教的な理由で結婚をすることになった紅玉国のヴィハーンと、蒼玉国のシャウーリャ。シャウーリャは銀髪碧眼で白い肌をもつ、数年に一度しか現れないという「白き神の子」。(シャウーリャはアルビノなのかな?)

神子を娶ることで神の加護を得られるという理由から、ヴィハーンの元へ嫁ぐことになりますが、レビュータイトルに付けたように攻めのヴィハーンは無類の女好きで、流した浮名は数知れず。そのうえ昔の風習や宗教的信仰心もないので、男性のシャウーリャを伴侶とすることに、あまりいい気はしてしません。
冒頭でもシャウーリャを「髭の花嫁」と揶揄して、男と結婚するなんて最悪だな、と言わんばかりの会話を仲間内でしています。シャウーリャが実はこの会話を聞いていて、傷つきます…もうムカつくったらなんの。言っておきますが、シャウーリャは超超美人で髭なんか生えていません。全身ツルツルです^ ^

でも本のタイトルは、「溺愛王子」ってあるのでこの彼が今後どう変わっていくのか…ここは怒りを抑えながら読んで下さい。

初夜の儀式(ベールを脱ぐだけ)を迎えるまでは、シャウーリャの姿は誰も見てはいけないきまりなので、しばらくベール姿なんですよね…。ヴィハーンの冒頭のムカ発言があるので、早くシャウーリャの顔を見て欲しい気持ちで私の心臓はそのシーンがくるまでドキドキしていました。

ついに!
ヴィハーンはシャウーリャの素顔を見てめっちゃ驚きます。シャウーリャが美しすぎて言葉にならないようです。心の中で小躍りしました♪(私が)
一目惚れですね。フフン

シャウーリャは健気で頑張り屋なんですよ。異国の地で体調を崩してもそれでも頑張るんです。それに読書好きの博学。それでいて美人で、お茶目でドジなところもあって…となったら、ヴィハーンはますます好きになるしかないですよね。そもそも一目惚れしてますし(笑)

超のつく女好き(だった)のヴィハーンですが、もうシャウーリャに惚れまくってるので、女遊びもせずシャウーリャと一緒にいることが多くなるんですよね。シャウーリャの笑顔に照れまくったり、ちょいちょいキスしたり…おまけに視察先の温泉ではシャウーリャに欲情しまくっています。
シャウーリャもヴィハーンのことを好きになっているのですが、ヴィハーンは女性が好きだと思っているので、自分の気持ちを抑えています。
とても切ないです…

というのも、ヴィハーンは、男の嫁を抱く気にはなれないとか、シャウーリャを家族として弟のように思っているとか言いまくっているので、シャウーリャが落ち込むのも無理はないんですよね。その発言のたびにシャウーリャは傷付き、読んでるこちらも胸が痛くなりました。ヴィハーンはこう言うことばかり言うので本当イライラしました。

そんなヴィハーンなので、別れに納得いかない元カノがシャウーリャを襲い、庇ったヴィハーンは背中に傷を負います。そのときにヴィハーンはシャウーリャに好きだと告白します。
やっとここまできましたね。シャウーリャも想いを伝えて、2人は身も心も夫婦になりました。
ヴィハーンが結構シャウーリャに傷つくこと言うから、このときを待ち兼ねていました。
ついに「溺愛王子」の看板を堂々と掲げられました^ ^

可愛いしおちゃめで健気なシャウーリャが幸せになって本当に良かった。ヴィハーンは、本当余計なこと言いすぎてちょっとな…って感じでした。仕事はできるし優しいし良い人ではあるんですけどね。元カノも豊満なゴージャス美女で…いかにもな女性でした。
でもシャウーリャ一筋を公言して、側室も持たないと言ってくれたから許すとします。

エッチシーンは少しだけどあります。
しかも傷を負って医者から運動は避けるように、と言われているにも関わらず、ヴィハーンは我慢出来なかったようです。あんなに男を抱くのはムリムリ言っていたくせにって感じでですが、2人が幸せそうなので良かったです♪


異国民族もの作品の口絵はとにかくビジュアルが美・美・美ですね。表紙も美しすぎてビビリました。小中大豆先生も仰っていた通り、表紙めくって最初の口絵でのヴィハーンの水浴びシーンの裸体の見事さに目を奪われます。
書店ではブックカバーサービスをお断りしたい感じです(私はですが)。
セルフレジがあって良かったです♪



3

セクシャリティをも凌駕する一目惚れ

女好きの遊び人攻ヴィハーン×深窓の天然健気受シャウーリャの物語、とっても面白くて一気読みでした。

お互いにほぼ一目惚れ状態なのに、中々自分の気持ちに気づけない2人の心の揺れ動きに焦れながら読む楽しさを堪能致しました。

小中先生も書かれてましたが、表紙をめくってすぐの口絵カラーのヴィハーンの色気にクラクラして、あまりの色気に直視出来ず、思わず本を閉じたり

小中先生と石田先生のタッグと聞けば、今回はどんなスパダリかと思っていたのですが、最初はなんてクズ野郎なの!という印象で、シャウーリャが可哀想で切なかったです

でも読み進めていく内に、人としてはとても魅力的ないい人なんだなぁ…惜しい!っとなり、最後はもうスパダリ確定なこれからのヴィハーンへの期待がいっぱいでした

シャウーリャも男なのに他国へ嫁がなければいけないという自身の境遇を悲観するでもなく、淡々と受け入れて前向きに努力しようとする芯の強さがあって、とっても好感がもてました。

読み終わって、この物語がいつまでも終わって欲しくないという思いに駆られ、即読み返し始めてしまいました。

7

魅惑の王子と健気な妃

第四王子でありながら屈託がなく臣下や民にも慕われ、性愛は奔放で女性にしか向けられず日常的に甘い言葉を囁き、それでいて嫁いできた"男の嫁"を性的には見られないものの家族として丁重に扱う、そんな魅力的なヴィハーン。
彼は所謂箱入りで嫁いできたシャウーリャにたくさんの経験をさせてゆくだけでなく、自身もシャウーリャに対して他の誰とも違う初めての感情を抱いてゆきます。

シャウーリャも惹かれてゆく過程でヴィハーンにとって自分はただの形式だけの夫婦と言い聞かせながら支えようとするところは健気で、石田先生のイラストから伝わる美貌と内面の無垢な美しさにうっとりとしてしまいます。
それでいて、ちゃんと男性らしい好奇心などの魅力も描かれていてヴィハーンの宗旨替えに説得力ある人物像が描かれています。

魅力的な設定が散りばめられながらも、頭の中で難しく考えなければならない描写がなくて、本当に面白くて読みやすい作品でした。

6

女好きだけどクズじゃない王子

思ったより平和なストーリーでした!
ヴィハーンがもっと酷い男で、シャウーリャを傷つけるのかと思いきや…


シャウーリャの外見含め人となりを知らなかった頃に側近と共にシャウーリャを男だからと「髭の花嫁」とからかい悪口を言ってた、ってくらいです。
シャウーリャへの態度も振る舞いも形だけだったとはいえ最初からきちんとしていました。
その後はシャウーリャの美しさに、あれ、男だよな、オレ男無理だしな、でもアリだな、とグルグルしつつ外見だけでなく中身も好ましいことが決定打となり、好きだー!となりますが、昔のツケが回ってきてシャウーリャが襲われ、庇ってヴィハーンが怪我をしてしまいます。
この頃にはもうヴィハーンはシャウーリャしか見えてないので、この先は養子を迎えて幸せに暮すのだろうと思います。お幸せに!!

生まれたときから男性に嫁ぐことが決まっていたシャウーリャ、本来はヴィハーンではない王子との結婚が決まっており手紙のやり取りもしていましたが亡くなってしまった、というところはせつなかったです。
見た目はほぼ女性のシャウーリャですが、ヴィハーンと二人の時は元気な青年で、ヴィハーンはギャップ萌えにも目覚めたのかも?とニヤニヤしました。

なにより、開いてすぐの口絵のヴィハーンが恐ろしいほどに妖艶で美しいです!!

8

水も滴るエロい攻め!

表紙の受けがべっぴんさん。そして次に現れたんですよ、マジックマ◯クのストリッパーみたいなエッロい攻めが!
ここに全部持ってかれた私は濃厚なエロを期待し過ぎてしまった。

セクシーなエロい攻めかと思ってしまったんですよ。うーむ表現できないけど、ハーレム上等かと思いきや、誠実だったり?可愛かったり?
作者様のお話によくある?来るもの拒まずタイプの無気力ヤリ◯ン。
そして女の趣味が悪い。凶行に走る女が。
あ、あの犬のヤツに近い?と、思った。

香油の代わりに出すな!飲め!もっと出来る子なはず!って思いながら読み終えました。

水も滴るエロいイラストがとても素晴らしかったです。


3

見た目キラキラだけど、中身は案外普通な受けが良い。

「見た目女にしか見えない受け」プラス嫁要素は通常読まないのですが、同じ系統である小中さんの「盗賊王の溺愛花嫁」(注:スピンオフでもなんでもない別作品です)が楽しく読めたこともあり、こちらも読んでみました。

この作品の受け・シャウーリャは、長髪だし挿絵も女性にしか見えないのは確か。
でも、中身は案外普通の男というところが良かったな。

「白き花嫁」という自分の立場を理解してるからこそ女性のような振る舞いをしているだけ。
責任感が強いから皆の期待に応えて「白き花嫁」として振舞っているけれど、素のシャウーリャは大食いだし、好奇心旺盛で、ピュアな青年って感じ。
そして真面目で素直な努力家ときたら、読んでて好感しかない。

多分「溺愛」の文字に惹かれて読むと、最初のあたりは、どこが溺愛なんじゃー!!と憤慨すると思います。
でも、これも仕方ないなって思えるんですよね。

本当なら他の王子とシャウーリャが結婚するはずだったのに、その王子が早逝したため急遽自分にお鉢が回ってきてしまったヴィハーン。
先進的な考えを持つヴィハーンは、「白き花嫁」が持つとされているご加護など信じちゃいないけど、信心するじいさん勢力を無視するわけにもいかず、結婚は避けられない。

ヴィハーンは息を吐くように甘い言葉を撒き散らし、常に複数の女と関係するほどの女好き。(この腐れヤリチンめ!とは思わなかったです。)
男同士となんて虫酸が走るのに、国家のために男の花嫁を迎えいれなくてはいけないなんて、ヴィハーンからすると降って湧いた災難なんですよね。

だから現時点、攻めの属性に「ゲス・クズ」とあるけれど、私自身はそう思いません。

確かに、最初こそ周りからの「お前、髭の花嫁貰うのかよw」的な揶揄いをいさめるどころか同調してたのは事実だけど、男とは死んでも無理な人ならそれが本音だろうなと思うし、シャウリーシャがどういう人なのか知らない状態での発言なので許せる。

で、そんなヴィハーンが実際にシャウーリャと対面してからは、心が揺れまくりなのが読んでてわかるんです。
「俺はどうしても男は抱けない」とかわざわざ言うんだけど、絶対にクラリ……となった己を制するべくあえて言ってるんだろ、お前!ってな感じで、シャウーリャにひれ伏すのも時間の問題だとわかる。

それと、ドノンケ攻めが受けを愛するようになる場合に良くある「俺は男が好きになったのではない、お前だからだ」みたいなやつ。
現代モノだとどうしても嘘くさく感じられて、んなわけあるかい!!と思ってしまう人間なのですが、この作品は不自然に感じられるどころか、そーでしょうとも!!シャウーリャ様にひれ伏せ!!と思う自分がおりました。

お付きの人たちも王族もいい人ばかりで、陰謀めいたこともなく平和な世界であるところも良かったです。

9

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