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norotte norotte sorekara aishite
いとだ先生の描かれる、独特な世界観が大好きです。
一読し、「全部は理解しきれなかったかも」と二周目。「あぁ、この授業シーンも内容に大きく関わっていたんだな」と気づく。そして三周目、1話で攻めに抱かれている時の受けの目線が不自然なことに気づき、「もうすでに伏線があったのか」と鳥肌。本当に、ストーリーテラーな作家さんだなと……。重苦しい雰囲気が続きますが、まだまだ若い二人、最後は光が見えてよかったです。
1度さーっと読んだだけでは「ちょっと暗い系ね」と思うだけでした
しかしちゃんと読み直すと、受けも攻めも心の傷があり、2人で傷付けた相手を憎んでいるけど憎まないフリをしながらやり過ごしているんだと分かりました
傷と向き合わないことは傷を見ないことと一緒で、傷が膿んでも知らないフリをし続けるどころか、自分で傷口を開いてもとの痛みを見ないようにしたんだなあと思いました
受けの子は攻めの子にどうにか傷を受け止めて欲しかったけど、似たもの同士の2人は互いの傷を受け止め切れる筈がないし、でも最後の最後にちゃんと向き合って、受けの子に対してもちゃんと向き合うように背中を押せたのが良かったです
あと先生は結局なんなの?って気持ちにはなりました
何度も読み返したくなる作品です
いとだ旬太先生、初読みです。
この作品が、デビュー作なんて〜これから目が離せない作家さんの1人になりました。
内容は、タイトルと帯に描かれているまんま。
闇系大歓迎には、待ってました!と、言わんばかりの1冊。
セリフや、描写に遠慮が無くてエグリが凄い。
登場する大人は、全員狂ってます。
そんな大人に育てられた主人公の塔太と悠人
も、頭おかしいです。
狂った親に、搾取されたものを塔太と悠人が〜自力で奪い返し進んでいく姿がラストに描かれている。
それまでの途中経過が、素晴らしくムナグソ悪いけど、悪くないな。
ぼやかす様な描き方するなら、これくらいインパクトがある方が良い。
あとがきに、随分前に完成したものだったと・・・どこにも発表せずじまいだったと・・・
発表してくれた先生、編集者さんありがとう!とても、良かったです。
今後も期待しています。
実はこの作品ちるちるの闇?BLにおすすめされてたんで気になってしまって手を取りました。
作者様はこの作品が、デビュー作なのでしょうか?最初ちょっと哲学的?難解な感じかして、お話が、進むに連れて解きほぐされて行くしんじつ~みたいな…もちろん私にも地雷はあるのですが、メリバとかバッドエンドは嫌いじゃないので
しかしなかなか闇の深いお話で、でもどん底に落ちた人間は、這い上がるしかないのでこの2人どんどん強くなって幸せを手にして欲しいのです。最後は希望感じさせる終わりかただったのでちょっとほっとしました
あと多神先生がどうしようもないクズで、大学時代塔太の母親に憧れというかメガミサマみたいに思ってるとこあって、でも好きな人ができたら男に夢中になって裏切られたような感じになってその子供である塔太に愛憎感じているというところでしょうか?
好きな女性には手出し出来ずその子に愛憎向けるなんて、なかなかヘタレげすいですな
先生にお仕置きがあるともっとよかったのですが、2人で先生をいじめてほしかったですHな意味で♡
全体的に萌というのはあまり感じられませんでしたが、なんか人間ドラマみたいな作品だと思います
暗い、重い、辛い。
闇BLの3拍子揃った作品です。
仄暗い系がお好きな方、全身全霊でお薦めします。
モノローグやキャラクターの台詞が良い意味でちょっとクセがあります。
決して読み易いとは言えないのですが、このクセが堪らなく、独特のいとだワールドを作り上げていると思います。
私自身、このいとだワールドの虜になりまして、この作品は10回以上再読しました。
なんだか無性に読みたくなるんです。
デビュー作ということで、先生の活躍がこれから楽しみです。
あぁぁん 病んでる 傷んでるぅぅう
当然タイトル買いです
どう見たってあたしが食いつくに決まってるタイトルじゃないですか やだなぁ もぉッ!
呪詛・呪縛の 精神的・心理的に縛りつけて自由を奪うその感じ
そんじょそこらの闇や病みより より重くより深くのし掛かるみたいで
苦痛の度合いでテンション上がるこちらとしては スペシャルディナーいただく気分です ←サイッテイッ!
内容を隅から隅まで書き連ねちゃう壮大なネタバレはしたくないのだけれど 何をどう言えばそうならないかがわからないくらい入り組んでます
関係性に狂気しかないのですよ
近親相姦はお嫌いですか? 幼児虐待は?
可愛さ余って憎さ百倍の延長でされる屈辱的な扱いや性的暴行は許せますか?
自分より哀れなものにしかその価値を見いだせないのは狂ってますか?
奪われるだけの人生をただ歩むしかない孤独を直視できますか?
なにより 直接的な描写はないものの 容易く想像できるその絵面に耐えられますか?
死んだ母親に絡む その息子と教師
その関係を同級生 しかも隣の席の恋人が知っている
起点が母親にある三角関係にプラスされるイカれボッチ
そんな簡単な話でもなく 三者三様ひどい呪い持ち
当たり前ですが 好き嫌い絶対わかれる作品です
正直 浮かれちんぽで読み始めたあたしですら 前半戦さっぱりわからないお話に読むのがイヤになったし
プラスされたイカれボッチの過去を知るあたりから 自分の哀れを他人を傷つけることでしか癒せない狂ったヤツしかいないんだってのがハッキリわかる仕様
だから最後が気になる 虐げられることを狂っていると感じながらも 逃げることもせずそこに留まり溺れている その息子は その恋人は
どう傷つき どう死ぬのか
うぅぅぅんッ! 唸らずにはいられない
自分で作り上げた呪詛に 他人の痛みを見れずにいた彼が死んだ瞬間
恨むべきは他人 自分じゃない
痛いも 嫌いも すべて自分で選んでいい
いやぁ すげぇわ
ザクっと言ってしまえば ただの似たようなトラウマ持ち同士の救済もの
運命呪って自分呪って されど自分で溺れた闇のおかげで見つけたもの
タイトルの意味を思えば話の内容はどうであれ間違いなくハピエンだし 明るい未来はまだまだ見えなくとも自分を慈しみ愛しい人と共に生きる術は手にした訳で そこに報われた子がね うん 救いあげられてる ふたりが望む「普通」には程遠くとも
ただ教師がね 彼も報われればいいんだけど
愛した相手はもういないし 自分でかけた呪縛を拭う矛先すらなくなったし
他人につけられた傷より自分んでつけた傷の方が 意外に深くて治らないものだったりするんだよね
万人が諸手をあげて好きとはなかなか言えない作品だとは思うのだけれど 個人的にはなかなか面白く読めたわ