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kuroshishiou to unmei no tsugai
オメガバースです。
アルファの国王×アルファの騎士団長のお話です。
溺愛BLとはきっとこういう作品を指すのだと思います。
とにかく攻のゼルキア(国王)の受のカレルに対しての溺愛っぷりがスゴイです。
ゼルキアはオメガバースの世界線では最強である発情期のオメガが発するフェロモンをものともせずカレルに求愛します。
カレルはアルファです。
いや、地位の高いアルファなら本能さえも操れるのかも。
風格が違うからそれもありなのかも。
オメガバースを超える王家の血統。
さてどうなるのかこの二人・・・・
どうなるか。と書きましたがゴールは見えているんです。
オメガバースには色々なパターンがあるのですね。手に入れていく過程が甘くて甘くてとにかく強いんです。
容姿も心もすべてが強いんです。
完璧なアルファなんですよね。
ストーリーは受のカレル目線で進んでいきます。
安心して見ることができるストーリーです。
ただただ美形の二人の甘い空間を見せてもらう感覚です。
エロは多めです。
甘々で上品なエロです。
長髪の男前二人の両思いを欲している方におススメです。
うーん、「白鳥の嫁狩り」の時にも思ったんですがどうも東野海先生の作品は合わないみたいです。今回は先生初のオメガバという事で楽しみにしてましたが、いつもの先生の作品との違いが分かりませんでした。
先生はファンタジー作品を描かれる事も多くて、登場人物も皆美麗なんです。でも会話や絵が硬かったりして、漫画としては…って思ってしまいます。
帯の「先の読めない純愛オメガバース・ラブ!」ってのも身の丈に合ってない宣伝文句に思えました。
迷走して先が読めないってなら合ってます(すいません)
ただ、ハイノーファ王国の国王であるゼルキアと、騎士団長であるカレルの出会いはロマンチックで萌えるんです。それが活かせて無いっていうか、ちょっとカレルの頭が硬すぎて途中で萎える事もしばしばでした。
カレルの部下のレグナードの件は要らなかったかなと思います。
レグナードといい、魔法使いといい、黒獅子のノーファの事も、不安要素を煽っておきながら結局はそれ程の大事でも無くて肩透かしを喰らった感じです。
もっと登場人物を減らして、ゼルキアとカレルが感じた「匂い」に対して掘り下げて欲しかったです。
先生の好きを詰め込み過ぎて、纏まらない印象を強く受けました。
オメガバは初めてらしいので、期待を込めての萌ですが限りなく中立です。