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ogikun no natsuyasumi
1巻を読んでハマった人は是非読んで欲しいです。
早く3巻が読みたくてたまりません。
誰かを傷つけないように好きになるのって本当は、どんなカップルだとしてもこのくらい難しいはずなんですよね。
お互いを理解をしようとする歩み寄りを「苦しみや辛さ」ではなく「難しさ」で描いている作品って少ない気がします。
どういう形になっても、二人が幸せになりますように。
単行本版で1巻2巻ともに読みました。2巻の方がより印象深かったのでこちらにレビューをば。
盲目DKとジェンダーレス男子(受け攻め未定)のお話です。
テーマがテーマなだけにただ恋愛に浸るBLとは違い、読みながらしんどくなったり色々考えさせられる作品でした。
超個人的な意見なんですが、盲目とジェンダーレスってどっちが大変そうかって問われたら盲目の方が実生活での苦労もありそうだし大変そう…と短絡的に考えてしまっていたのですが、これって本当に個人の性格とかが関わってくるんだなぁとこの作品を読んでしみじみ考えました。今作で盲目男子として登場する田子くんは楽観的でマイペース(作中では自己中とも言われてますが)な性格でトラウマになりそうな過去も、あーまたやっちゃったかな、謝らなきゃ〜ぐらいのテンションでいて、恋愛に関してもすごくラフに考えるような感じの男の子で、正直盲目であることを感じさせない、そんなイメージの人でした。一方小木くんは本当に周りの目を気にしてるし自信がないし可愛いものが好きなことにとても負い目を感じている印象を受けました。盲目のことも田子くん以上に周りからどう見られているのかを気にしていたし、恋愛もゲイであることに後ろめたさを感じていてとても生きにくそうだなぁと。実際同じことを見聞きしていても小木くんの方が圧倒的に深刻にネガティブに考えてしまっていて苦しんでいる印象を受けました。だから他人から見た苦労してそうとか生きにくそうとかって本当に当てにならないなとしみじみ思ったり。
個人的に2巻で小木くんが可愛いをどんどん断捨離していく時に心臓がおかしくなりそうでした。好きで大切にしていたものを切り離して切り捨てて、それって自分自身をどんどん削る行為だということをしみじみ感じて苦しかったです。それほど田子くんが好きなんだと思えればちょっと救われますが、いやでも好きな人のために好きな自分を捨てるなんてやっぱ無理があると思うし、友達にあって失恋したわけでもないのに泣き出してしまったのが本音なんだろうと思うとしんどすぎる…
結果それが田子くんを恋愛に動かしていったのでよかったですが!!!最後の方でまた髪の毛を伸ばしたりマニキュアをしているのを見て本当にホッとしました…
まだ続刊があるとのこと!楽しみです!
どうか小木くんが手放しに幸せと感じれるような展開になることを祈ります〜
1巻ではお付き合いを開始したものの、価値観の違いから
心はすれ違ってしまっていた小木くんと田子くん。
田子くんのお兄さんから、田子くんと付き合うのは
目が見えないことが小木くんにとって都合がいいから、と
指摘されてしまった前巻のラスト。
2巻では二人の関係の変化が感じられました。
田子くんと一緒にいるために好きなものを捨てて変わろうとする小木くんと、
小木くんと一緒にいるために彼のことを知って歩み寄ろうとする田子くん。
小さい頃から集めていた可愛いものグッズを捨てて、
伸ばしていた髪を切って辛そうな小木くんが切なかったです。
対して、前巻ではクズの片鱗を見せかけていた田子くんは
今回は小木くんをちゃんと喜ばせたいと思うようになっていていました。
小木くんのことを悪く言うお兄さんと喧嘩になったり、
小木くんを悲しませないように思いやるようになっていたり、
ひたすらマイペースだった田子くんの成長が感じられました。
はじまりは恋愛感情もなく、自分に都合のいいお付き合いだったけれど、
長い時間を一緒に過ごすうちに小木くんに恋をして、ドキドキして、
顔を赤く染めながら小木くんが信じてくれるまで何度も「好き」を
伝えようとする田子くんは初めて年相応に見えて可愛いらしく思えました。
そうして紆余曲折を経て、ようやく本当の恋人同士になった二人。
相変わらずではあるものの、以前よりは恋人同士らしくなり、
田子くんの高校卒業後には同棲生活をスタートさせます。
幸せの予感しかしない展開ですが、そんなイチャ甘生活の中でも
小木くんの臆病癖は変わらず、なんとなく不安げな表情が気になります。
次巻では何の憂いもなく幸せいっぱいな二人を見てみたいなぁ。。。
率直にとても面白かったです。
ただ、それぞれの視点があるので誰の気持ちで読むか‥に悩みます。
立場、考え方、受取り方、当たり前だけど人の数だけ違うのです。
相手を思いやる気持ちは大事だけど、自分の好きなものを封印する事で幸せになる?
ほんとに心の整理はできてる?など
読んでて苦しく歯痒く感じる反面、だからこそ面白い!とも思える。
最終的にどこに到達するのか気になって仕方ない作品なので続きは絶対読む!と心に決めている^ ^