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民族BL×両性具有
ookami no hanayome
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
アズラクが登場してからルーイのお母さんとの話がもうわかったて…ってくらいチマチマ同じ内容繰り返されてた印象でうーん…ってところ以外は安定の面白さ。ルーイのお母さんもルーイと同じ両性だったらこのモヤモヤはなかったかも。BLになるしね。
このシリーズは不憫受けが好きな人は絶対好きだから読んでほしい!
ショックな事に4巻を読む前に3巻でおさらいをしようと思ったら、未読どころか未購入だと判明して慌ててポチりました。泣
こちらは3巻未読の4巻を読んだ感想になります。
ルーイの異母兄のアズラクのした事は確かに酷く愚かなんですが、前もちょこちょこ出て来てましたが彼にも重く辛い過去があるんですよね。全ての諸悪の根源は父王なんです。
そして今回は狼の国の第一王子のハシによって、彼等もまた父王によって翻弄されて来た事が分かりました。
狼の国しかり、西の国しかり、次代の子どもたちが国の犠牲になったり、現王の欲の犠牲になっているのが何とも切ないです。
辛い立場ながらに精一杯頑張って、ルーイが周りに徐々に認められるのが嬉しかったです。
そして戦場にいるゼスの過酷さに、戦が早く終結する事を願いました。
4巻は5巻に向かう重要な起点になる内容だと思いますが、ゼスやハシ兄弟の願いやルーイが笑える未来になる事を思わず願ってしまいました。
おや。と、私は思う。ゼス様の帰還を待つ、健気なルーイ。であろう事は予測済みなのだ。前巻の終わり、と次巻へと続く物語である本作は、惜しい事にそれほど重要な役割を務めてはいないと思う。次巻が出るまで待てば良かった、と少々悔やまれる。
国交の親交の為にと結ばれた結婚は、役にも立たない人質というか。もはや捕虜の様な扱いを受けているルーイ。何故、ルーイはそんな理不尽な目に遭っているのかは、前作でもう充分に描かれているのでは無かったか。
本作は、捕虜として待つしか無いルーイが、戦とは何かを身を持って知る事になる。
前作で、ルーイの兄であるアズラクが失恋と失意の末に起こした事件によって、ルーイの祖国とゼスの国とは緊迫した状態になる。
既に国境付近では、「狼の国」の国境警備隊が襲われ、負傷した兵士が運び込まれていた。彼等の為に何とかして働きたいと健気に懸命に働くルーイだが、周囲の人々の目は冷たい。
大勢の人が傷つき、死んで行くこと。戦争とはそういうものだ。
戦地へと急ぐゼスもまた。下士官に教えて行く事となる。戦争とはただ人の命を奪う事なのだと。
アズラクは、てっきり牢で拷問されて死んでいるかと思っていたが、そうでは無く。「狼の国」第一王子であるハシは、アズラクを西の国へ返還する事で、此度の戦を終わらせようと画策していた。そんな事をすればアズラクは祖国で父王に殺されてしまう。
案じたルーイは、侍従のマルジャからアズラクをそっと逃亡させる計画を聞く。それは、ずっと側についていてくれたマルジャとの別れを意味する。切ない別れ。
また、第一王子のハシも冷徹なわけでは無く、民の事を一番に考えての事。彼もまた、自分が父王の駒の一つなのだと悩み、自分の大切にするものよりも先に、国を優先させねばならないと真摯に考えているのだ。だからこの残酷さも辛さも哀しみも。ルーイにあえて見せたのだと思う。
さて。アズラクがルーイの母に抱いていた切ない恋心は、前作でも充分に描かれていたと思うので、些か重複に感じられました。彼もまた父王の駒にしか過ぎない事は分かってる。可哀想だとは思うけれど。ルーイにした酷い仕打ちは相殺とはならないからね!っていう。
作者もBLだから、アズラクとルーイの母の恋については端折ったつもりらしいけれども。
いや、結構描かれてたかと思います。なので、男女間恋愛はそんなに見たく無いよ!という方には余分に感じてしまうかも。
前作の番外編で、義姉がとても優しい素敵な人だったので。ハシ王子もきっと素敵な兄様だろうと思っていたけれど、予想以上で嬉しく思います。
彼が第一継承権があるんだと思うんだけど、ハシ王子の代になれば。もっと過ごしやすい国になると思う。
今はゼスがただ無事にルーイの元に帰ってくる事を願って待ちたいと思います。
bookwalkerで電子版購入。
隣国との戦闘がこの巻で終結するかな?と期待したけれど、
まだ続いている。
ゼスが要望したルーイの保護は、王の命で破られる。
ますます立場が危うくなるルーイを助ける為に、自分の命を捨てる覚悟の従者。
ルーイが兄・アズラクから母の最期の様子を聞く場面、とてもやるせない。
戦闘場面描写が苦手な著者なので、速く流血場面が続く戦争を終えて欲しい。
次巻は、アズラクの件でまた拗れそうだけど、可能なら明るい展開に早く移ることを期待。