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haru wo daiteita
作家さんの新作発表
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11巻。
前巻で宮坂から恐喝されて岩城ピンチ⁉︎というところからの続き。
10巻11巻と一続きのストーリー展開になっています。
結論としては…
ひとりで抱え込むタイプの岩城さん、最悪の泥沼に陥るかと思われたけど、すんでのところで香藤にいきさつを打ち明けるのです。
もちろん香藤の怒りは凄まじいけど、読者的にはもう安心一択。
2人手を取ればなんにでも立ち向かえる。そんな最強の愛なのです。
そこのところをやっと理解した宮坂はもう2人の敵ですらナシ。
さて、「冬の蝉」の撮影もついに終わり、岩城に次のオファーが。
それがまたクセのある監督で、岩城に何かを企んでる?
波乱でもあり、岩城が数倍も大きくなれる転機の予感。
10巻の最後の爆弾がどうなるかハラハラしてました。
岩城は香藤を守るために宮坂に一度抱かれれば…と思いつめちゃうし。
宮坂はこれはこれで気の毒な人ですね。
好きで好きででも絶対に手に入らなくて。
強行手段に出たものの脅すかと思われたのに、岩城が自分をどう思ってるか知りたい声が聞きたい繋がってたいと電話をかけ続け。
この一冊でこの件は収まります。小野塚もなんだかんだで友情に厚いですね。
冬の蝉の撮影も終わり二人が役に自分を重ねて考えたり。ご先祖さまも喜ぶよ!
次は謎の有名監督が現れ岩城を挑発し…。岩城の今まで見せてないところを引き出したいようで。その為には香藤と引き離すことに?
冬の蝉の撮影も終わってこの後どうするのかな?と思ったら次から次へと横槍?試練が。
その先には冬の蝉の公開があってハッピーエンドなのかな?
もう意地で読んでます。
前巻の最後に宮坂に襲われかけ、脅迫まで受けた岩城。彼の性格からしてやはり最初はなんとか香藤に隠し通し、自分が我慢して上手くやらなければと思い詰めてしまう。けれど、そういう考えが長くは続かないところが春抱きのすごいところ。香藤のたわいない言葉から、岩城は香藤がけっしてそういった事実を隠すことを望まない、ということに気付きます。どんなに香藤を傷付ける内容であっても、隠すこと以上の裏切りはない。それに自ら気付き、すぐ行動に移す岩城に、この2人の絆の強さをまざまざと感じさせられました。一旦は当然宮坂に対して逆上するものの、岩城の声に落ち着きを取り戻し、冷静に厳しいことを言った後、岩城の今までの気持ちを察して抱き締めてくれる香藤も、本当に強い男だなと。
その後、岩城に対しては普通に接していても宮坂への怒りが収まらない香藤を見て、彼の怒りを昇華させるためにはいくら自分が言葉をかけても無駄で、宮坂と直接話して互いの考えを知ることが必要なんだと考える岩城に、また驚かされました。自分も傷付き、恋人も不安定な状態で、そこまで考えが及ぶのはすごいですよね。香藤のことであればこそ、彼も香藤以上に香藤自身の気持ちが分かるのかもしれない。かなり強引な手段で宮坂と相対し、自分達の真剣さを見せつけたシーンには緊張しました。そこで香藤を難なく抱いてみせる岩城の大人さ、香藤への一途さに感動。結局は小野塚も岩城も、香藤と宮坂を取り巻く友情をとても気にかけているんですよね。宮坂を切り捨ててしまうのではなく、最後まで彼のことを諦めなかった2人が素敵だなと思いました。