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クソイケメン魔王×癒し担当の勇者、現世に戻ってきたら先輩と後輩でした
isekai kara kikanshitara renai flag ga tachimashita
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
3年前、異世界モノが流行っていた頃の作品ですが、ページ配分は
・異世界シーン:10%弱
・現実世界シーン:90%強
なので、異世界シーン目的の方は要注意。
私も好きな方ですが、それでも存分に楽しめました。
「魔王x勇者」=「大学の先輩x後輩」。
現実世界に戻って来た瞬間から物語スタートという珍しい構成です。
表紙を見た瞬間、ウェーブロン毛攻めキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と思ったのも束の間、異世界限定ヘアでした。ぐっすし。
でもタレ目の攻めには中毒性があるって腐友人が行ってた。
私が本庄さん作品を好きな理由の一つに、「非常に美しい扉絵を描かれる」という点があります。
本作では表紙と3ページ目(カラー)、さらに3話の扉絵も白黒ですが、同じような
「異世界の恰好のまま 現実世界に溶け込んだシーン」
(実際、作中にこんなシーンはありません)
アイディアが素敵です。
ぜひ他著作「オトコのスイッチ」の2ページ目にあるカラー扉絵を一目見に行っていただきたい。
人物がこんなに小さいのに、なんという美しさ…!
本作には「オレを愛したドラゴン曰く」というスピンオフがありますので、お気に召した方はそちらもぜひ。
ドラゴン好きにはたまらない内容です。
同時収録は血のつながりゼロの義兄弟モノ短編で、
「弟x兄」。
年下ワンコ攻めな方にオススメです。
異世界の記憶しっかりで、当時を分かり合える人が互いにしか存在しない場合、特別になるのが必然でもあります。
話はほぼ現世ですので一般的に多い異世界転生ものとは結構違っていて、例えば就職先に海外の同じところに留学経験した人がいて、その話ができるのが楽しいと言うのにも似た感じ。
でも最後の方で異世界転生ものだからこその展開が上手に織り込まれています。
題名に偽りは無いですが、異世界転生ものが好きな人には勧められないですね。
表紙もそうですが、扉絵が現世なのに二人は異世界衣装なのがステキです。
異世界に飛ばされてからの話は多いのですが
戻ってきてからスタートなのはなかなか珍しいのかなと思う。
勇者として召喚されて、魔王と対峙!のところで
強制送還。
もどった日常で遭遇したのは、ま、、、、魔王?!
魔王と勇者、双方それぞれ召喚者で
それぞれの立場思いがあって
そんな中、近づくにつれてお互いを知っていくほどに
距離が・・な展開。
面白かった。
呪いを受けてまで魔王として奮闘した理由とは、ですね。
というか、勇者は召喚されても姿そのままなのに
魔王だけなんかいい感じにディフォルメされてるのなんでなん?
個人的には魔王バージョンの方が好きなので
現代の方も長髪の方が萌えたな。
異世界ものがちょっとしたトレンドなのか。BLに限らず増えていて、トリップの手法というか設定も様々になっている。よく読んだのは、事故で死んだ、と思いきや第二の人生と呼べるものを異世界で続けるというものだ。
ところが。本作はそういう意味では異質だ。異世界から「帰還」したところからスタートするのだ。異世界での冒険をザックリ端折って、様々な経験をした「記憶」を持ったまま、現代に戻っている。蛍斗はどちらかというと平凡な大学生。なので、勇者として召喚されたのに関わらず。普通の大学生としての生活に戻るのだ。大学生らしい飲み会などを経て、気になる美形の先輩が同じく異世界での魔王だった、ということが無ければ、全く普通の学生BL。
それがちょっぴり新しい。
牧野先輩は、蛍斗にとって。勇者として召喚された異世界では打倒すべき魔王の筈だったけど。普通に優しくて、その顔面力だけで絆されてしまう程のイケメンだ。蛍斗は先輩と過ごす内に、先輩の頭痛を癒すという魔法を使う内に、牧野先輩が魔王として召喚されて何をして来たか、打倒する敵では無かったことを知って行く。異世界の勝手な都合で慌ただしく。行ったり来たりを繰り返す2人だが、大きな事件を起こすまでも無く、現実世界へ戻り、また、普通の生活に馴染んで行く。ごく普通の彼等が恋をする為に、吊り橋効果的に用意された、行き過ぎた御膳立てとでも言おうか。流行ってるから異世界トリップ入れてみました感は否めない。でも、作者の楽しい妄想を見れて面白かったと思う。
同時収録は、まるで何かの番外編の様な「義兄の流儀」
大した葛藤も無く、実家でセックスする義兄と義弟。とっくに身体を許しまくってから、ハタと我に返ってモダモダする兄。そんな兄にひたすら懐くワンコ弟。
という、ショートストーリー。まるで途中で終わったかの様にプッツリと終わる。
異世界では魔王と勇者、現実世界では大学の先輩後輩という不思議な関係でしたが
あまり異世界のファンタジーな雰囲気に偏ることがなく、程よく切なさもありキュンなところもある恋のお話でした。
悠司も蛍斗も突然に召喚され、何の情報もないまま異世界での立場を与えられたけれど
現実世界に戻るためにはそこで頑張るしかないという気持ちで日々を過ごしていて。
その後あっさりと帰還することになるわけですが、偶然にも同じ大学の先輩後輩だったという面白い展開に。
異世界で敵対していても彼らが憎み合っていたわけではないので
同じ異世界に居たもの同士、距離が近くなるのも頷けました。
終盤で悠司だけがまた召喚されてしまい、戻らなかったところはハラハラしたけれど
お互いに同性同士の恋愛に抵抗はないし、安心して見守れる恋のお話だったなと思いました。
魔王と勇者で本来であれば二人の関係はバチバチだったりするだろうに、なぜかゆるふわでした。あ、いがみ合ったりとかないんだね?みたいな。拍子抜けする感じです。
すごい良い骨組みたててるのに、勿体ないとすら感じました。
甘さも控えめ、セッも控えめです。
異世界の醍醐味も感じられませんでした。
かなり期待してたから、がっかりな気持ちもありました。