いつくしむ、さを鹿の声

itsukushimu, sawo shika no koe

いつくしむ、さを鹿の声
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神40
  • 萌×219
  • 萌12
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
315
評価数
74
平均
4.3 / 5
神率
54.1%
著者
春之 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リイド社
レーベル
SPコミックス mimosa
発売日
電子発売日
価格
¥710(税抜)  
ISBN
9784845857746

あらすじ

高校生の頃剣道部に所属していた冬月は、部の集まりで8年ぶりに同級生の陽介と再会する。
陽介が主将を、冬月が副主将を務め、部を大きく成長させた二人。
しかしある事がきっかけで距離ができてしまい、卒業後会う事はなかった。
再び友人という関係を築き、今の陽介を知っていく冬月。
一方の陽介は、ある事に対する後ろめたさが残ったまま冬月と交流を続け──

表題作いつくしむ、さを鹿の声

26歳,剣道部主将→柔道整復師勉強中
26歳,剣道部副将→教科書編集者

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下キャラプロフィール

レビュー投稿数7

長い片思い…?

作者の過去作がon BLUEから出ていることを全く知らなくて、今回リイド社のmimosaレーベルから刊行された本作によって初めて知りました。

電子単話版で読了済みでしたが、作家様がTwitterで装丁の紙質や帯について興味深いご紹介をされていたので、紙の御本を購入。単話バージョンからネームを変えた部分があるそうで、なるほどあのシーンか…と、読み比べの楽しみもありました。(カバー下にもキャラたちが描かれています!)

高校剣道部で仲が良かったコンビが、社会人になってから同窓会で再会。お互いの間に育ててきた友情→恋への軌跡を描いた爽やかなお話です。

メインカプはもとより、二人を取り囲むサポートメンバーがみんな思いやりのあるいい人たちで、気持ちよく読了することができました。冬月の描写からスタートするので彼視点で進むかと思いきや、神視点で進んでいきます。そこが単話版とちょっと印象が変わったかなと思いました。

冬月の方は高校時代、すでに陽介への特別な思いを自覚していました。随分と時間がかかってしまったけれど、陽介は8年後の再会で、冬月を大切に思うがゆえに拗らせてきた複雑な気持ちを見事に刷新し、とうとう欲情を伴う「好き」を自覚するに至り…。その気付きを、二人が言葉で確かめ合うシーンがとっっっても素敵でした……‼︎

描き下ろしでは本編のその後。二人が初めて体を繋げるサービスシーンが盛り込まれていますが、なんていうか妙にリアルというか、目撃している自分が恥ずかしくなるような、初々しくも可愛い二人笑。なんだかずっと見ていたいカプです♡

冬月くん、けしからん眼鏡キャラです。口元と首筋にあるホクロや、眼鏡有り無しのどちらもエロっちいところとか…。本編から冬月の色っぽさはダダ漏れていましたけど!

キャラクターはもちろんですが、彼らのセリフやモノローグがめちゃくちゃ刺さる系で、心に沁みてきます…。何度も読み返して印象に残ったのはセリフの力でした。

「ローリスク、ローリターン」がモットーのリイド社。母体はあの、『ゴ○ゴ13』作者のプロダクションが母体なんですね。今後もmimosaに注目していきたいなと思いました。

10

タイトルが素敵です!

こちら少し前の作品です。前に読んだことあったのですが、改めて読んだらすごく良い作品じゃない?そういえばレビュー書いてないなてことで
まず最初に言いたいのは、陽介は幼い頃野球の朝練のとき助けてもらったら冬月に一目惚れだったよねということです!
本人たちは友達のフリしてるけど思いっきり両想いのやつだと思いました!
なぜ両想いだと言い切れるのかですが、野球を捨てて(元々好きではなかったけど)
すぐに剣道やりたいといったこともう本人は冬月の笑顔にドキドキしてます!
だから冬月を追って一緒にいたくて剣道したいて思えるんですよね
高校まで追いかけていってる小学校からず
っと見てたってことですよね。ストーカーですね!好きすぎるでしょ
一方の冬月はというと過去のことは忘れているものの人気者で人を惹きつける魅力のある陽介をすでに高校の頃から意識してます
陽介は高校で偶然を装って図書室で冬月に会いますが、その時冬月は剣道を辞めるつもりでいたのですね(こちらも元々剣道はそんなに好きではなかったっぽい)
でも陽介に押されて結局剣道続けることになってしまう!なんだかこの二人お互いに違う所を見ているようで、実は剣道が二人を結びつけていたんだなと思いました。
なんだかオー・ヘンリーの短編賢者の贈り物を思い出してしまった

ほんとに最初はイケメン人気者の攻めに美人で控えめな受けが片思いする話だと思っていたのですが、表紙からもそんな感じ?がしたのですが、全然良い方向で違ってた
2人の友情と恋愛をゆっくり丁寧に描かれていますね
でも最後ブロマンスっぽく終わると思っていたらちゃんとBLしてたのですごくよかったです。

0

再会ものの切なさが味わえる

昔仲良かったけどいろいろあった相手と同窓会で八年ぶりに再会して…?という超ベタ設定のお話。他にも王道エピソードが多いので筋が分かりやすいんですが、序盤からいくつもの伏線を張る形で焦らしながら出してくるので、二人の意味ありげな雰囲気を長く楽しめました。かなり詰め込まれてるけど流れが自然なので読みやすいです。ボリュームたっぷりなお話に浸れた満足感がありました。
フユと陽介はお互いに不器用で、話し合わず自己完結してしまい、すれ違ったまま離れます。そうして学生時代に上手くいかなかった二人が、大人になって再会すると関係性を変えられるっていう、言ってしまえばそういうお話。
どちらも引き摺り方が重かったのか、時が止まったみたいに成長していないようで、すんなりとはいきません。このゆっくりじっくりな中で過去が少しずつ分かっていく展開は良かったです。
で、問題が綺麗に片付いてから、くるっと雰囲気が変わってBLが始まります。ここまでの過程で熟成された気持ちを読み取れってことかもしれませんが、私にはBL部分が作品から浮いてるように見えました。ここだけ攻め視点オンリーになるのも謎。
BLも人間ドラマの中に綺麗に馴染ませてくれたら萌えられた気がします。
二人の関係修復に関するストーリーは良かったのに、取って付けたようなBLが逆に余韻を消してしまいました。途中まではとても好きでした。

3

吉野も後藤も山下もいい奴

デビュー作のエレベーターストラテジーが好きだった春之先生の新刊!噂の意味がわかるとエロいタイトル!笑

もともとお上手だった絵が一層うまくなってます。あとがきにもチラと書いてらっしゃいましたが、剣道もサバゲーも装備描くの大変で大方避けるだろうところ、向かっていく先生がとても好きだ。
あとがきに読み返すと〜って話もあったのだけど、読み返すと高校一年生の図書室シーンの白々しいストーカーっぷりが怖いよ!

前半は青春の延長戦成分強めです。恋愛というよりは、深めの友情の物語。冬月の方は自覚こそ半信半疑というような感じなれど、高校から恋愛的な意味で好きっぽいですね。
終盤に増してきたラブ成分も良し。

シーモア限定おまけ漫画2枚 高校時代から公式夫婦じゃないか

萌2〜神

1

剣道男子


面白かった〜!
同級生、再会もの、好きなビジュアルの受攻。そして高校の時の部活が剣道というのが購入の決め手です。
わたし自身剣道に馴染みは無いですが、高校生の剣道男子はなんだか格好いい(^。^)
それに主将と副主将というポジションもおいしいですね。パートナーなんですよ、パートナー!!
副主将のフユが天然で面白い。防具を身につけ竹刀をもつ姿とは真逆でどこか抜けていて隙?があるような、そんな感じです。
二人の致すシーンは本当に最後だけのじれじれしたお話でしたが、周りの人達も優しく良い人ばかりで面白かったです。

1

コスチューム萌え

8年の歳月を経て再会する、元剣道部の主将と副主将の再会BLです。
帯タイの『僕はずっと、君の最高の愛棒《パートナー》でいたかった。』という煽り文にグッときました。
表紙カバー絵に描かれている二人の表情が豊かで、読む前から何となくの関係性が伺い知れるのはとてもプラスポイントでした。

発売日から少し経過しているので中身についてのレビューは軽めに。

今回のような、未読(であったり買った記憶があいまい)の先生の本について、私は ①表紙絵②帯タイ③あらすじ④タイトルの順に攫って、それから購入するか否かを考えるのですが、今回は①(外カバーの構図・二人の表情)が決め手となって購入しました。
発売日から経過しての購入に思うのが『発売当初から店頭で見る度に気になっていた本、こういう本はフェアやら何かの機会には買うんだから、リーフレットや特典がついている発売当初に買った方がマジでいい』ということ。

……春之先生の本は発売日に買おう。
(剣道着とサバゲー服が最&高でした!)


0

ちょっと危なっかしい攻め

 剣道を通して描かれる、長年に亘る拗らせた想い。高校時代の青春で終わらせず、2人とも大人になってからも剣道に関わっているところがこの作品の1つのポイントだと思います。陽介があそこまで当時の事故を悔やんだのは真面目だからなのかなと思っていましたが、昔からの憧れの人から剣道を奪ってしまったからだと知り、後悔の深さに納得しました。陽介と比べると一見ネガティブそうな冬月の方が、案外物事を客観的に冷静に見ていた気がします。そういう意味ではバランスのとれたカップルかもしれませんね。個人的にはどうも濡れ場までの流れがしっくり来ず、もう少しプラトニックでも良かったかなと思いました。

0

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