カッパーレッドの悪魔

Kappa red no akuma

カッパーレッドの悪魔
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×218
  • 萌20
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
8
得点
209
評価数
57
平均
3.7 / 5
神率
26.3%
著者
春之 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784396784836

あらすじ

琢馬(童貞)は、赤紙の若者・将太をウリセンと知らずに家に上げた。
その晩、将太の舌ピアスが裏スジを這う濃密なフェラでやすやすとフェラ童貞を奪われてしまった琢馬。

とんだ悪魔を拾ってしまった…!!かと思いきや、客に乱暴されて震えながら泣く将太の姿を見て、琢馬は将太を守りたいという思いが込み上げる。
付き合い始めた2人だが、初セックスまでの道は寸止めの連続…!

待ってろ将太、今日こそ童貞喪失キメてやる――!

表題作カッパーレッドの悪魔

水苑琢馬, 24歳, アニメオタクの公務員
鐘森将太, 20歳, 美容師,ウリセン

その他の収録作品

  • bonus track(描き下ろし)
  • キャララフ・あとがき

レビュー投稿数8

良いお話です!

帯がちょっとなんだかなぁ〜と思いながらも読み始めました。
なんか、帯のせいで中身の無い様な軽いお話なの?!と思いましたが…
が!
そんな事ありません。
とっても良いお話です。

そして、帯にある一皮剥けるってのは……
エロ目的の読者が帯に釣られて読んだら怒られるんでは…?と思いました。
一皮剥けるの最後の方なので…。

と、帯に対して文句ばかり言ってしまいましたが。

とてもしっかりとしたストーリーで、素敵なご本でした。

最後に出てきたお姉様もあれだけでは勿体ない良いキャラでした。
なるほど、タトゥー。てなりました。

琢馬のキャラがとても好きです。
ギャグ好きなのでw

将太は、琢磨と琢磨の家族とこれから仲良く幸せに過ごすんだろうな…。とホッコリ。

沢山の人に読んで欲しいなぁ〜。

2

心の救済を綴った感動的なお話なんですよ!!

この表紙でこのタイトルでこのあらすじですけど、心の救済を綴った感動的で素敵なお話でした。

いや、エロ特化に見えそうだよな~と。
「童貞が一皮むけたらスパダリチ♂コ」って帯も微妙だよと!Σ( ̄□ ̄;)
てか、このレーベルの帯はやらかしてる事が多い気がしますよ・・・。

内容ですが、童貞アニオタ公務員・琢馬×ウリセンの青年・将太による、明るい童貞卒業ストーリーです。

ひょんなキッカケで知り合った赤い髪の若者・将太を、ウリセンとは知らずに泊める事になった琢馬。
「お礼に抜いてあげる」と濃厚なフェラを仕掛けられてー・・・と言うものです。

で、こちら大筋としては、アニオタでお人好しの童貞公務員が、偶然知り合ったウリセンのチャラい若者・将太と付き合うようになる。
で、童貞卒業を目指して頑張るものの、何故かなんのかんのと邪魔が入ってエッチ完遂ならずー、と言ったものになります。

と、大筋だけ見ると、ライトなノリのエロエロ作品なんですよね。
実際、明るくエッチで楽しいノリで進むんですよ。
基本的には。
が、その裏にあるものが、実は結構シリアスで重いのです。

将太ですけど、身体にはタトゥー、舌にはピアス、そして赤い髪とチャラい外見なんですよね。
で、「お礼にフェラしてあげる」みたいな、ビッチキャラに見える。
が、実は寂しがりやでとても臆病。
心に深い傷を持っているようで、誰とでも簡単に寝るのは「セックス依存症」だからー。
こう、彼にとってセックスと言うのは、自傷行為なんですよね。
腕のタトゥーも、リストカットを隠す為なんですよね・・・。
いや、すごく人懐っこくて明るいんですよ。
だからこそ、不意に見せる寂しげな笑顔とか、フラッシュバックでパニックを起こして震えてるのが痛々しくて。

で、そんな彼と心を通わせ、孤独から救い出すのが平凡な公務員・琢馬。
ちょっと童貞を拗らせてし、アニオタでもあるんですよね。
こちら、見処の一つがですね、そんな彼の意外なスパダリぶりと言いますか。
こう、かなり包容力があって、ビッチにしか見えない将太の、本当の姿を見ようとする。
そして、大事にしようとするー。

まぁそんな感じで、トラウマ持ちの受けがですね、主人公である攻めの大きな愛で救われる的なお話でもあるんですよ。
童貞卒業の裏にあるのが。
ラストでの、将太の心からの笑顔には、ジーンと来ちゃったりして。

あと、前面に押し出されてる事からもお分かりになると思いますが、エロが濃厚でして。
琢馬がしつこいけど童貞なのです。
ウリセンである将太のテクの前ではひとたまりも無いのです。
フェラされると、受けなみの可愛い表情で喘いじゃうんですよね。
が、ページが進むに連れ、こっち方面でも成長。
めっちゃ積極的になってるのがニヤニヤしちゃうんですよ。

ところで、微妙に引っ掛かる部分もあって、まだ将太がウリをしてる事は言って無いはずなのに、何故かその事を琢馬が知ってたり、将太の過去が描かれて無いので、何があったのかモヤモヤしちゃったりして。
う~ん・・・。
父親に性的虐待を受けたんかなぁと。

と、ちょっぴり引っ掛かる部分はありつつも、とても感動的で素敵なお話でした。

あと、直接作品とは関係無いのですが、作者さんがあとがきで「魂の結びつきこそがBLの醍醐味だと思ってる」と書かれています。
実際、そんな部分をこそ、熱意を持って描かれてるのも伝わって来ます。
だからなんか、やたらエロを強調してる編集側にモヤモヤしちゃうんですよ。
エロを強調しとけば読者は飛び付くと思ってるなら、バカにされてるとしか思えないですしね。
濃厚なエロ描写が作者さんの魅力でもあると思うんですけど、それはあくまで魅力の一つなんですよね。
しっかりした心理描写も、また魅力なんですよ。
そこの所もアピールすべきじゃないかよと。
グダグダと失礼しました。


20

すごく温かいお話でした。

ちょっとギャグよりなコミカルエロ作品ですが、せつなさとホッコリさせられる家族愛もあり、
読み進める内に思わぬ展開で、初めのイメージとはかけ離れた読後に、最後はじんわりとさせられる…
ただのコミカルエロではありませんでした。
しかも、表情変化の細かい描写がお上手な作家さんで、顔をみているだけでも面白かった。

童貞オタクで冴えない公務員の琢馬に、電車から後をつけて来る若い赤毛の男 将太。
一晩泊めて欲しいと言われ断るも、推しのお気に入りのストラップを人質にされ泊めることに…
気付けば襲いフェラをされて朝には消えていた。

実は将太は美容師でお礼に散髪をしてくれ、中卒で苦労してで美容師になったものの、
ウリがバレて職なしになった身の上話を聞き、将太の見かけと違った内面を知る。
そして、実家が理容室の琢馬は、継ぐのが嫌で父と衝突していたこと等話しお互いに打ち解ける。

将太に誘われその気になった琢馬ですが、
一緒にいて心地いい人はみんな好き、人肌に安心すると将太に言われたことで、
それは本物の感情じゃないと返し終わってしまう。

ずっと将太が頭から離れない琢馬の元へ、ウリでひどい目にあい逃げてきた将太。
何かと下の話になり深まらない将太ですが、
学費稼ぎのために始めたウリがもう自分ではやめられない、ボディタトゥーにボディピアス…
自分を大切にして欲しいと将太を放っておけない琢馬は付き合うことになる。

やっと童貞卒業かと思ったら、ヘタレ童貞の甲斐性なしも手伝って何かと思い通りにならず。
やっと覚悟を決めた琢馬が将太の腕を掴んだことで、トラウマが発動し消えてしまう。

毎回、離れた時間に琢馬が将太に想いを巡らし、再度会う度に気持ちが深まる展開。
それでもなかなかお邪魔が入り、童貞が卒業できないのです。
琢馬の父が倒れ、将太の存在に支えられて琢馬が父と和解する…じんわりさせつつ笑いありです。
琢馬の個性的な家族に、将太が違和感なく溶け込めているのが何よりでした。

そして、やっと童貞卒業…ここまで長かったですが、もちろん童貞攻めの醍醐味である直ぐ終了も。
ですが、初挿入シーンがとてもキレイな描写で、修正なしに嬉しい驚きでした。

最後は家族愛で締めくくり…淫魔ペイントの謎が解けました。
将太の父がろくでなしで、お姉さんと二人で苦労してきたんですが、お姉さんが彫り師でお守りに…
しかも姉御肌のお姉さんにはかわいい彼女がいました。
最後まで将太のトラウマの詳細には触れませんでしたが、理由は解っているのでそれもありかな。

将太の髪の毛が、赤から黒、最後は色抜きと、全然雰囲気が違って面白かったです。
将太はもちろん救われたんですが、琢馬の方が将太と出会ったことで、人として大きく成長ましたね。

※シーモア:修正なし。もともとトーンや白い描写はありますが、初Hは見応えありの美しい描写です。

8

表紙に惑わされるべからず!とても素敵なストーリーです‼︎

この表紙とタイトルでかなり損していると思います!
イメージで勝手に人外だと思い込んでいましたが違いました。
タイトルに関しては、読んでいくうちに納得‼︎
ただ、表紙〜よくないよコレヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

エロが多いわけではなくほとんど寸止めだし、
ちゃんと思い合ってからしか繋がってません!
エモい表紙にすれば、もっと手に取る人が増えたと思います。

元美容師でウリをしている将太とオタクで真面目なDT公務員・琢馬が出会い、家族も含めて心を通わせていくラブストーリーです。

将太がトラウマからセックス依存症になっているのでは?という表現があったのですが、そこはハッキリ触れられないままで残念でした。
そんなわけで、どうしても体先行になりがちな将太なのですが、
琢馬は「セックスは流されてするものじゃない」と考えています。

対極の2人が本音をぶつけ合いながら恋人として、
人として成長する過程が丁寧に描かれており、
とても心に響くものがありました。

優しい人はみんな好き!ヤリたい!だった将太が、
〝琢馬くんが好き〟に変わっていく。
琢馬もまた、〝家族と同じくらい将太が好き〟になっていく。
好きの重さが伝わってきて、とても素敵な二人だと思いました。

そして、お互いの家族が個性的でとてもイイ!
しかも家族のことをとても大切に思っていて、
家族が大切にしている相手のことも大切に思ってくれる……
そんな素敵な人たちでした^^
ただ、将太のお姉ちゃんが将太に入れたタトゥーはちょっとね(^◇^;)

Hは比較的あっさりです。
好きすぎてすぐイッちゃう二人が可愛かった♡
なによりも、お互いを思い合う気持ちに感動しました!

表紙やタイトルに騙されず?、
もっと多くの人に読んでもらいたい作品です。

2

童貞でも男らしい優しさは完備

セックス依存症ウリ専の将太が親がろくでもなくて苦労して
学費の為にウリ専してこれまたいろいろ苦労してる。
しかし、暴力を受けてる感じの描写も細かくは描かれていないので
あの回想シーンは父親かな?客かな?って感じで
将太の過去はあまり深く掘り下げられていませんでしたね。

逆にそれが無かったから作品全体が重くなり過ぎなかったのかな
とも思いますが。


帯に「内面スパダリ童貞」ってありましたが
「まさに」でした!
琢馬の真っ直ぐな優しさが将太を救うけど
童貞の初々しさのような可愛さがめっちゃ癒されました(笑)

童貞の琢馬が参考のために読むBLが
「エレベーター・ストラテジー」だったのは爆笑しました♪

2

表紙とちょっと違うほっこりした話

エロティックで扇情的な表紙ですが、二人のラブはもっとほっこりした感じ。

作中で、攻めが男同士の恋愛にとまどいBLを読むシーンがあるのですが、よくよくみるとこれ、エレベーターストラテジー、ん?同じ作者さんでは?と思ったらそうでした。

美容師だけどH依存症?でお金も稼ぎたくて売りをしている受け。ある日、役所でお堅い仕事をする地味DT攻めのところに転がり込んできます。気持ちより先に体でつながろうとする受けに、流されず、ちゃんと気持ちが通ってから、という誠実な攻め。

家庭環境が悪かった受けと、家を出たトラウマを持つ攻めが出会って、かけがえのない絆を、というほっこりする話でした。
攻めの家族が面白い。ちょっとギャグテイストで面白かった。今後も注目したい作家さん。

2

始まりから予想しなかった雰囲気に

将太(20歳,ウリ,美容師)の目が割とずっと死んでるのがリアルだなぁと思いました。かなり明るくコメディテイストで描かれてますけど、実は闇が深いお話です。2人が執拗に幸せを追い求めてることにちょっと狂気すら感じてしまったのは、深読みしすぎかもしれない。

大好きな「エレベーター・ストラテジー」がまさかの登場で、「受けのメンタルが屈強すぎて参考にならなかった」ってバッサリ切られてるのが面白すぎる笑

テンポが謎で若干読みにくいところがあったのが気になった。唐突な場面転換というか、そことそこの繋ぎのシーンないんだ…みたいな。
あと話の始まり方がなぁ…謎の家連れ込み系どうしても苦手。それがなければ萌2

1

天使か悪魔か

電車を降りてから家までの道をつけて歩き、なかば強制的に家に泊めてもらうという始まりが「うーん?」という感じで…なんでそんな出会い方にしたのか引っかかる部分はあったけれど。
お話が進むにつれてふたりの関係はすごく良いものになり、お話自体の印象が変わっていくのが面白かったです。

泊めてくれたお礼をエッチなことで返そうとしたり何かとすぐセックスに持ち込もうとする将太ですが、その心の内はかなり複雑で。
でもお互い逃げずにきちんと向き合ったので、ふたり揃って前に進むことができる展開になっていて良かったです。

ヤリチンお兄さんというネーミングセンスは微妙ですが彼の言っていたことはかなり的確で、そこから琢馬の気持ちが変わっていったところもあったので、ヤリチンお兄さんがいい仕事をしてくれたなと思いました。

家族の大切さがわかるような場面にはすごくあたたかい気持ちになれたし、しっかり幸せなところに落ち着いてくれて良かったです。

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