王と王子の甘くないα婚

ou to ouji no amakunai alphakon

王と王子の甘くないα婚
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神48
  • 萌×245
  • 萌11
  • 中立5
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
17
得点
458
評価数
115
平均
4.1 / 5
神率
41.7%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
三廼 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784344848788

あらすじ

大学生の若公士貴は容姿端麗、頭脳明晰、家はお金持ちで「王子」とあだ名されるのも納得のα。だから家族から感じる疎外感なんて勝手なひがみでしかなく、この先も幸福な毎日がずっと続いていく。そう思うしかない日々に出会ったのが同じ大学の卒業生、伊王野だった。現在32才、自ら興した会社で20代でビリオネアとなった有名な経営者でαだった。同じαのはずなのに、自分と伊王野ではあまりに違う。まだ何者でもない自分というコンプレックスを刺激される士貴だったが、ある日酔った勢いで一夜の過ちをおかしてしまう。αなのに士貴は伊王野に抱かれたのだ。そして「婚約しないか」と突然言われて戸惑うがーー。

表題作王と王子の甘くないα婚

伊王野神門,32歳,起業家
若公士貴,21歳,アルファの大学生

同時収録作品王と王子の甘くないα婚

(仮)若公士貴,α,大学生
(仮)ミヤ,Ω,士貴の友人

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数17

いやいや、甘いアルファ婚

いやぁ、ヤバいですねぇー。
読み出したら止まりませんっ
注意して読んで下さいませね。
オメガバースは作者様の酌量で、変幻自在!

今回はアルファ‪‪✕‬アルファです。
攻めであるアルファは肉体美も然ることながら、恵まれない環境から頭と才能一つで這い上がり、今や世界でも注目される人になっている。
受けであるアルファ。彼も美しい容姿に才能を持ち、しかも有名な大企業の息子として生まれた。
しかし双子の妹(オメガ)に、愛情も何もかも奪われ、ただ生きて行くだけ(勿論目立つし注目の的だけど)と言う辛い人生を生きて来た。

そんな時に出逢ってしまうんですよね。
受けの大学祭でどうしても招待したい!な友人からの頼みで、如才ないメールを送り。
本来なら知らない人達から溢れるばかりのメールが届き、全て見もせずに処理される筈が、何故か攻めから返信が来る。(ここが既に燃える)
そしていよいよ二人の物語のスタート!
最初は??
そっそんなんで良いの?
な二人の始まりですが、それもこれも天才な攻めの綿密な計画があったのですねー、ムフフ。
こんなん好きや~~~໒꒰ྀི∩˃ ᵕ ˂∩꒱ྀི১♡

小中先生お得意のラストにちゃんと攻めの心情がたっぷりと書かれていて、満足満足⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾
妹はいつかギャフンとやられて欲しい!なんちゃって。

電子限定のおまけ、これがまた良いわ~~~。
攻め視点なのが余計にはなまる100点//
本と悩んで居られる方が居られたら電子をオススメしちゃうよ!

小中先生、今回もめっちゃ良かったです。
黒髪攻めサイコー♡♡
茶髪受けサイコー♡♡
はぁ、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします♡ᐡ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ᐡ♡

1

好みの問題で盛り下がっちゃったかも…

私小中先生の作品では、「新婚さんはスパダリ同士!」が大好きなんです。バリバリ攻めさん同士!という2人なのに、お互いどうしようもなく惹かれ合ってーみたいなのが好きで。
今作についても、それ期待したんですよー。オメガバースの設定を踏襲しつつもアルファ同士の2人、という。
で、その期待通りにアルファ同士の2人が婚約、という流れの中惹かれ合ってくーという展開に滅茶苦茶萌えながら読んだんですが…うん、個人的な好みの問題で、その着地点かーと盛り下がってしまいました…。

予想はついてたんですよ、アルファ同士の妊娠についてもわざわざ丁寧に説明があったから。だから、その展開になって、ああーとなったのは、単純に好みの問題です。好きな人は好きだと思うので…。
私自身の好みとして、BLでも男女ものでも、結婚前、それも両想いだと判明する前に妊娠って、何だかなあなんですよ。いや、現実世界のデキ婚を否定してるんでなくて。
フィクションなのに、急に現実的になるというか(リアリティ追求という部分ではいいと思うけど)、何か…「責任」っていうのが途端に大きく印象としてやってくるというか。それまでどれだけ両片想いな感じを甘酸っぱく描いてたって、2人の駆け引きをじりじりと描いてたって、もう子供出来てしまったら、観念するしかないみたいな空気感になってしまう気がするんですよ、個人的に。後からどれだけあの時にはもう好きだったとかいってたって、後付けでしょー?みたいな空気感というか。

なので今作はそこが本当~~に惜しい、個人的に。フィクションとして物語が紡がれる時、設定に過不足があってはいけないと思うのですが、今作においては、オメガバースの世界観の中、オメガやアルファの妊娠について、あまり他では見ない独自設定があり。詳しく書かれてた以上、それが掛かってくるとは思ってましたが、いやあ、この2人においては、必要だったのかな?と疑問点。
受けさんは、世間的には優性だというアルファに生まれながらも、家庭内での愛に恵まれなかった。その中で出会った、自分より優れたアルファに婚約を持ちかけられてーという話なのですが。
この話の肝としては、受けさんが、自分は愛情に飢えていたということを自覚し、アルファでありながらも、抱かれることで愛される幸せを知る、ということなのかなあと個人的には思いました。
なので、妊娠するという部分は、必要性は高くないんじゃ?と思ったんですよね。寧ろ、形から入りながらも愛を育んでく様を見たかったし、自分達は子供を成せなくても家族になれるし幸せになれるみたいな流れにもしてほしかった。だから、アクシデントで発情してしまった結果妊娠してしまって、でもこれは迷惑だからと受けさんが離れることを決意する…って、何か急に凄い安っぽいメロドラマになった感があるんですよね…。
普通にアルファ×オメガな話でも、その展開は、ああいつものパターンね、という感じだし、今作のようにアルファ×アルファなのにその展開は、えーせっかくのアルファ同士なのにこんなありきたりな流れ!?みたいな…。
つまりは、個人的に、せっかくのアルファ同士だとか、不憫な受けさんが愛される幸せを知るというあらすじだとかを、全部無理矢理妊娠しちゃった!という…それが「責任」という印象にもかかるんですが、荒技で終わらせられた感があって、物語最初で感じたワクワク感を奪われてしまった気分です。うーん、個人的好みの見解だとは解ってますが。

受けさんの人となりや心情描写は流石小中先生。攻めさんが興奮して先走りびしょびしょなのとか描いてるのも大好きです。
そんな萌えもあったけど、やっぱり今回については、設定と流れが個人的には好みじゃなかった…という結論です。

1

なんの疑問なく読んでましたが

初作家さんですが、前々からよく見かけるお名前で周囲にファンもいるため、
はじめて読む作家さんとはいえある程度信頼感がありました。
そして実際に読んで、さすが人気先生であり、やはりとても読みやすくて、そして主人公の心情描写がとても上手という印象がありました。
物語もおもしろく、そしてα×αという珍しい設定もとてもよかったです。
この話は通常のオメガバ設定とまたちょっと違っており、αでもラット中に中出しされたら妊娠可能という設定です。
つまりこの作品の世界では、α同士が付き合うことは決して珍しくはないと認識しました。
はじまりは契約婚約、気持ちが徐々に攻めに傾けていく受け、二人はどういう形で結ばれるか、続きがとにかく気になってどんどん読んでました。
とても面白くて読みやすくて読後の満足感が高かったです。
しかし同時に、読み終わった瞬間、「これα同士でやる必要あったかな?」という疑問もたしかに浮かべました。
以下はネタバレ感想なのでご注意ください。
男のαでも妊娠可能という設定で、受けの元セフレΩがヒートになって受けに助けを求め、そのΩの家に行ったら当たってラット状態になった受けと攻め。避難して自宅に帰った攻め受けはラット状態のままセックスをする。
妊娠したかどうかハラハラしている中、受け家族との会食で攻めが初めての受けのお姉さんΩに会って、そこも突然ヒートが始まったお姉さん。
運命の番かもということで家族たちは攻めとお姉さんが結婚すればいいという話になり、
攻めに捨てられるのが怖くなった受けは妊娠したまま逃げることに。
(もちろんそのあとすぐ攻めが探してきて無事に和解してハピエン)
オメガバでよくある、妊娠したΩが攻めから逃げて一人で子を産むというテンプレがあると思いますが、まさかこの作品でこのテンプレが出てくると思わなかったです。
受けもαで、攻めと出会うまでΩと遊んできたが、家族との関係は悪く、他のオメガバ作品に出てくるαより自己肯定感が低くて、攻めのことが好きになってから女々しいというか、ネガティブ思考が続いてます。(αらしくないαという一言で片づけていいのか)
妊娠できるαという設定がとても好きだし、α×α目当てで購入した作品だが、
読み終わって落ち着くと「わざわざ受けをα設定にしなくても…」と思いました。

3

αの妊娠や胸くそ家族が受け付けなかった

伊王野神門の心がいまいち見えづらかったのと最後は胸くそ家庭問題と妊娠について悩まされたことで、話に入り込めなかった。というか、楽しい気分で物語を享受できない。

だが、個人個人のバッググラウンドの書き込みは常軌を逸してる。天才。
20代前半で大学生の受、若公士貴の心の揺れ動きなんか、まるで本当に一人の青年を観察して書き上げられたのではないかと思わされる。
20代前半独特の大人になりきれていない子どもな部分。衝動や勢いで動いてみたり、家庭にまだ抗えず押さえつけられているのにそこにはきちんと自我があり、なんとか抜け出そうとしてもがく様、自分より大分年上の神門に嫉妬と憧憬、そこから繋がる今まで感じていなかった愛情を受けての傾倒は仕方がなさだったり…。

小中大豆先生の作品を読むのは3作目だが、とにかく人物の背景からくるコンプレックスや葛藤の描き方が特段にうまい。
だが、そのコンプレックスや葛藤がうますぎる故に私には幾分か昏い気持ちにさせられてしまう。

この作品において、恋愛模様については、気持ちの揺れ方が些か雑なようにも感じられる。
神門という人物の人たらしぶりを描き込むため、愛のない関係の相手に対しても紳士的に好意的に愛情を持って接する描写があるが、実際最終的に今気持ちに気づいたと書かれ、今までの親愛描写はなんだったんだという気にさせられた。
士貴に関しても憧憬と初めて与えられた安心できる場所から愛を感じてしまうところがチョロすぎるなと思ったが、この辺りは人間そんなもんだなとも感じさせられる。
そして、このあとその愛情が暴走して一つ事件を引き起こすのは面白い。

とっ散らかった感想になってしまったが、私の好みには合わなかっただけで、ストーリー自体は文句の付け所もない。
オメガバースの機能もα同士の物語にどこまで作用するかと思ったが、αなのに抱かれる方に回るプライドやラット状態について描いている部分できちんと働いている。

4

妊娠描写がなかなかリアル

感想がまとまらないので箇条書きにて。

【要注意な点】
・受けの母親と双子の姉が胸糞なので、出張る女性が苦手な人は避けたほうがいいと思う。奴らに天罰がくだりますよーに!
・α同士だけど、αでも妊娠可能なので、受けが妊娠検査薬でどうこうとか、つわりがどうこうみたいなのを読むと、私はBL読んでるんだろか?と思ってしまう自分がいた。
あと妊娠出産は地雷ではないけど、妊娠中にセックスしちゃうのは苦手。
お腹張らないのかしらとつい心配になっちゃうし、「身体に障るだろ」とかもう何読んでるんだろ?って気持ちになります……。

【攻めへの印象】
パッとしないまま終わってしまいました……。
好きでもない相手に、いきなり婚約を言い出して、何なんだろ?この人という印象が最後まで拭えなかった。
甘い言葉を吐いてても気持ちが読めないというか、嘘くさいなぁと思ってたら、やっぱりなぁって。
その後も特に好感度もあがることなく低空飛行のまま終わってしまった。
攻め視点があったら、胡散臭さが少しはマシになったと思う。

【納得いかないところ】
元セフレのΩがヒートを起こしちゃって、αである受けが助けに行くんだけど、あんな貰い事故みたいな状態になったにも関わらず、なんで自宅に帰るのかしら……。
帰っても自宅には抑制剤が一本しかないんだから病院に駆け込むとかすればいいのに……。

α同士って新しいかもと思ったけれど、よく考えてみれば一周回っていわゆる単なる「男同士」と同じところに落ち着いただけでは?と思いながら手に取ったこちらの一冊。

対等であるはずの男同士に、オメガバースという世界観が導入されてαとΩという格差を前に苦しむΩをたくさん読んできました。
この作品は同じα同士なので格差はないはずだけど、圧倒的なα感、αの中のαといった攻めを見て、劣等感を刺激されてしまう受けの姿は特に目新しいものではなく、従来のBLでもたまにあるやつだなと。

この作品では「運命の番」という伝家の宝刀が、ちょっと違った形で使われているのが、そうきたか!!って感じでしたが、あの女は虚弱そうで実はかなり逞しいからなかなかしぶとく生き続けそう。

ここが萌えた〜!って箇所がなかったので中立で。
すみません。

9

タイトルなし

作家買いです。

イラストも綺麗でかっこいいのに、勿体無い感。
展開がありきたりな感じで、先が読めてしまいました。
先が読めててもそこが面白い、と言う楽しみ方もあるのですが、これに関しては楽しめず…

受けも攻めもさっぱりしてる性格で、
個人的には印象に残らない作品でした。
(受けが酔ったくだりでもう少し萌えを感じることができればよかったのですが… 先生すみません!)

4

失敗した…地雷だった

てっきりアルファxアルファは妊娠とかないと思ってた…事前にレビュー確認すべきだった…

妊娠を除いていくつの気になる所もある。
まずは受の家庭環境の設定についてすごく疑問感じる。頭のいいそこそこできてる受を置いて、ろくに学校も行ってない姉さんを家業継がせる受の親族は、到底グループ企業の経営者務める人間だと思えない。アルファの大変さ語りたいだろうけどこれ方向性が違うし不合理だ。
オメガ友人がヒットになって受まで助け求めてきた所にも疑問。電話する体力もあれば普通救急車呼ぶべきじゃないか…アルファ呼んでもどうにもならないでしょう…
友人のフェロモンに当たられた攻と受の行動は本当に不可解だ。こんな時は病院に行くんでしょう病院に!タクシーで家に帰るんじゃねーよ…それで妊娠した羽目になった。
受のオメガ姉は攻の運命の番。姉のキャラも気味悪い。女性をあえて悪役として立てられるのは感心しない。

11

運命よりも大事なもの。

作家買いさせてもらってる小中先生、やはり私の萌えツボを押しましくりです。
オメガの発情によってのみアルファは発情する。
オメガもアルファも発情していたら妊娠可能、という世界のオメガバースのお話。


受け様は大学生のアルファ士貴。
名門出身で、何事もそつなくこなすまさにエリート王子。
でも、家族はオメガである双子の姉至上主義で、省みられることもない寂しい存在。

大学祭をきっかけに経営者で成功を納めている伊王野と知り合し、親しくなる。
この王者の風格を持つ伊王野が、今回の攻め様。

ある日、酔っぱらって伊王野にお持ち帰りされたあげく、抱かれた士貴。

翌朝、動揺する中で、利害関係が一致してるから、とりあえず婚約しよう、と契約婚約を持ちかけられる。
伊王野の言葉や態度に一喜一憂する士貴が、いじらしくて不憫。

士貴は、優しく気遣ってくれる伊王野をどんどん好きになっていくのだけど、伊王野の気持ちはわかない。
愛を育んでいければいつか、なんて、慎まし過ぎるわ〜。

オメガの友人のヒートにあてられ、発情した状態で抱き合った2人。
体調を心配する伊王野に対して笑顔で対応するのに、伊王野に隠れて妊娠を気にしている士貴の姿に、どこまで気を使う子なんだ、とたまらない気持ちになる。

さらに、家族との会食で姉が爆弾宣言をし、士貴の気持ちを全く省みない家族に唖然(;゚Д゚)
伊王野がオメガの姉を振る様を想像しまくって溜飲を下げましたよ(#`皿´)

そして、士貴にいなくなられて、動揺し焦燥したであろう伊王野を思うと、萌えマックス(≧▽≦)
探しまくるがいい、と思ってやりました。

「運命?知るか」という伊王野のセリフがグッとくるσ(≧ω≦*)

オメガバースといえば『運命の番』というロマン、大好きですけど、そんなものより好きだという自分の気持ちだろ!という想いに萌えさせてもらいました(*´∀`)




9

αとαでも妊娠する世界(条件付き)

オメガバースの世界は自由ですね
今回のオメガバースに関してはα同士の恋と言う為かオメガの存在価値及びその作用があまりに不穏すぎてこれはほぼほぼ敵な設定だよなと思い
作中に出てくる2人のオメガどちらがどの弾を撃ってくるのか2人の恋物語の行方と同時にヒヤヒヤしながら読んでおりました

ネタバレありです




孤独を抱えながらも必死に生きていく士貴の愛されないことに慣れすぎているが故に自分が愛されていることに全く気がつかない悲しさがとても愛しかったです
神門が士貴を可愛いと思ってるのは確かだろうが
どういう風に思っているのか
物語の流れ的にはベタ惚れなんだろうと思いながらも所々の不穏な行動に絶対的な確信が持てない中
まず一発目のオメガからの銃弾がやって2人の関係のを変える一発が
二発目のオメガ弾が2人の関係の土台をひっくり返すくらいの勢いで

なーんーでーすーがー‼︎‼︎
その弾の種類と言うよりはその射手と状況があまりに醜くて醜くて全身の血液が一瞬にして沸騰する位頭にきました
他の方もおっしゃっていますが久しぶりになぶり殺したくなるキャラクターでした

そして怒涛のラスト40p
この展開は二次もので何回も読んだ展開ですがやはり切なくて切なくて
大団円を迎えられてよかったです

面白かった!

10

オリジナルバースルールで面白かった

電子版。
小中大豆先生の今作は、α同士で番い、子が生まれるオリジナルバース設定。
財閥の長男だけど惣領候補はΩの姉、愛情欠乏の家庭で育った、αの士貴。

・伊王野神門 32才。母子家庭で育ち、起業。20代でビリオネアとなった王様α。
・若公士貴  21才。財閥の長男。双子の姉に過保護の家族、親に愛されない孤独な王子。

大学のイベントを終えた夜、士貴は、神門に酔わされ、α同士で抱かれて掘られ、求婚される。
家族に愛されず育った士貴は、神門から結婚の申し込みを受けても、「愛がない」と感じて喜べない。
同居を始めたある日、士貴の知人Ωの発情で、ラットを起こした士貴と神門、そして士貴は妊娠する。
妊娠を神門に伏せ、士貴は家族に神門を紹介する席を設ける。
その会食の席で、二卵性双生児のΩの姉が突然発情。
そして、「神門は、自分の運命の番で士貴より自分と結婚するべきだ」と言い出し、一族を振り回す。

姉の「運命の番」発言と家族の様子に絶望した士貴は、自分が欲しかったものは何かを認識する。
そして、子を守るため、独りで生んで育てようと、家族と縁を切り、家出をする。
でも世間知らずで育った士貴は、すぐ壁にぶち当たり、一人暮らしの地盤を造れず途方に暮れる。
つわりもひどくなっていく。
・・・といった展開で、後半一気に伏線が回収されて、士貴と神門は幸せ夫婦に落着。

付属のSSには、二人の間に生まれた息子が初めて覚えた言葉「パパ」が、誰のことなのかがテーマ。
双愛の二人が幸せそうな様子が書かれています。
読後爽やか、心が温まる作品。

8

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