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『性の劇薬』著者最新作 傲慢な男たちの執着愛
koi no dorei
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
第1話に主人公たちが出てこないっていう意表を突く序盤から、主人公である犯罪者と彼を追う探偵の過去を描く中盤……とまるで映画のような印象。
やや複雑なお話なので、じっくりと読みたい方にオススメです。
エロは少なめですが、ツンデレな犯罪者(受)が段々ほだされて素直になってくのが可愛くて、読み終わる頃には「小野間かわいい……かわいい……小野間」ってなってました。
探偵も、パッと見は強面だけど優しいスパダリ。ケンカップルなふたりがなんとも愛おしいです。
『性の劇薬』での過激な性描写が印象的な水田ゆき先生ですが、こちらはこじらせた純愛を不思議な形で実らせた2人のお話で「あ、こういう作品も描かれるんだ」と驚きました。
初心な恋って良いなー。
受けの父親による呪縛の重さ(父の言葉が絶対という半ば宗教めいた考え、個人的にはこの部分には共感しましたが)の憂さ晴らしが模倣した監禁・脅迫は無いなと思いました
性の劇薬の時もそうでしたが女性の考え方が固定されていてここも柔軟性がないなとも…
あと他の方も言われてますが11年も車椅子生活だったのが2か月で回復できるのはどうかと思います(もう少し時間かかるはずですが)
正直、受けのやり方に疑問が多すぎと思いました
【性の劇薬】の衝撃から待ち焦がれた水田さん
『衝撃』とは言っても 強烈な出だしからは想像しなかった甘々なラストとのギャップに衝撃を受けただけで 強くなにかが残ったわけではなかったので 2冊目がどうくるかほんとに楽しみしていた作家さん
なのに ん~
出だし 何がなんだかわからないまま始まったゲーム
鬼気迫るほどのインパクトはないにせよ 異様さ 薄気味悪さは健在
あたしが前作を意識しすぎてるせいなのかな?
燻る深層心理を魅せたいんだろうけど あまりに遠回しで くどくて しつこい?
互いが拗らせた執着に勝ち負けをつけたがる事に 女との闘いがそこまで卑屈に成らざるを得ないほどだったか?とか 父親からの抑圧がそんなに酷かったか?と
もともと閉鎖的な性格?なのか親の言葉が全て その自分の小さな世界で求められるすべてをあっさり越えていく相手に向ける憎悪や嫉妬 憧れ
狂った執着のはじまりがきちんと描かれ そこからはじめて始まる恋の話になるまでなんとも言えないモヤモヤが
どうなんですかね?
個人的には 最後まで読めば真ん中がっぽりないほうがスッキリしたのかも?とか
この2組のわちゃわちゃメインの方が面白かったんじゃないのかな?と…
そうなのよ!
過去に囚われ苦しんだ11年の想いからラブラブなのはいいんだけど こちらとしては置き去りの「ゲイ狩り事件」が気になりすぎちゃって
ねぇッ!あれの犯人追わないの?
君らの情報収集力があれば あっという間に犯人に辿り着けるんじゃないの?
もう 4人で探偵業を仕事にしちゃいなよ で 猫よりそっち追っかけてよ ねぇッ!
(※ またどーしょーもないこと考えてんな と生暖かい目で見てやってください)
なんて 4人の絡みが思いの外よくって ついそんな事を考えちゃったのは 欲以上のなにものでもないですね すみません
『性の劇薬』を描かれた水田さんの新刊。
『性の~』ってめっちゃ評価が高いですが、申し訳ない、個人的には今一つツボに入らず。
で、今作品も購入を躊躇ったのですが表紙も綺麗、面白そうなあらすじ、ということでお買い上げ。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公は大学生の小野間。
彼は大企業の社長令息で、子どもの時から常に一番であることを求められてきた。その期待に応えるべく常に努力を怠らない小野間は、大学生になり圧倒的な敗北感に苛まされることになる。四条という男の存在によって。
成績は常にトップ、人当たりも良く常に人に囲まれている四条を初めはライバル視していた小野間だったが、それは少しずつ恋愛感情へと変化していく。だがしかし、二人の間を割く決定的な出来事が二人を襲って。
時は過ぎ11年後。
彼らはとある事件を介して再会することになるー。
というお話。
水田作品は暴力的なシーンが多く描かれます。それは別にいいんですよ。でも、その暴力シーンって、必要ですか?っていつも思ってしまう。
例えば今作品で、二人が再会するシーンはある事件がきっかけになっています。
一人の青年が、拘留され、犯人の要求に従わないと足を切断される、というもの。
この犯人と、犯人を追う探偵、という立場ですが、正直に言ってしまうと、こんな凄惨な事件が起こったのであれば刑事事件になるんじゃないのかなあ…。と。そして何よりこの事件を起こした「犯人」の意図が、まったく、さっぱり理解できない。
大学生の時に出会い、11年という時を経てなお消えることのない愛憎、を描きたかったのだと思うのですが、凄いご都合主義な感じで事件は起こりそして解決に至る。
犯罪がらみの出だしでどうなるのかとグイっと心を鷲掴みにされました。
さらに攻めさんの嫌な感じの彼女(この彼女と四条の絡みがあります。あっさりしたものですが、女の子とのセックスシーンが苦手な方は注意が必要かもです)とか、11年も引きずった愛憎とか、攻めさんの執着心と受けさんの断ち切ることのできない恋心とか、多くの腐姐さまの萌えを掴むであろうバックボーンはてんこ盛りなのですが、その後の展開が、ごめんなさい、バッサリ言ってしまうとなんともチープというか安易というか…。
特に強く感じたのが、受けさんが何をしたいのかわからない。これに尽きるような気がしました。
犯人の憂さ晴らしのような犯罪に巻き込まれた大学生2人があっさり許したのも、足を怪我し車いすの生活を11年間も送っていた受けさんが、たった2か月のリハビリで普通に歩ける生活になる、というのも、突っ込みどころ満載というか何というか…。
小野間は父親に対する複雑な感情を抱いています。
父親に認められたい、父親のような経営者になりたい。
彼の根っこを押さえているのが、彼の父親。
ゲイで男が好きという性癖が父親にバレたらどうしようと悩むシーンがありますが、いやいやいや。それよりも引き籠って、さらにこんな犯罪を起こしてどうする。ゲイという性癖よりも犯罪者の方がよっぽどやばいよ?とかね、思ったりしました。
痛さ。
強烈な愛憎。
11年に及ぶ執着愛。
これらを描くにはストーリーに求心力が足りなかったように思います。
実力・人気共に高い作家さまですが、個人的にちょっと相性が合わないのかな…。残念。反対に言うと『性の劇薬』がツボだった方には、きっとこの作品もドツボに突き刺さる作品なのではないかと思われます。
評価を下げてごめんなさい。
次回作に期待。
前作「性の劇薬」で性と生をテーマにかなり深く重い物語を描かれていました。今作はそれに比べると、少し軽めです。前作ほど理由もなく無理やりな感じはありません。
それでも、古い雰囲気の絵柄と重そうなあらすじで躊躇してしまうかもしれませんが、ぜひ読んでもらいたいです。
きっと読み終わったらふたりを「可愛いなぁ、お前ら」ってなると思います。
過去に囚われたままのふたりが、拗らせて執着して周りの人を巻き込んで…やっと素直になって結ばれる!ああ、よかったと嬉しくなります。
ちょっと途中から駆け足っぽくなっちゃったのは残念ですが、それはBLならではの1巻で終わらせなくちゃいけない事情なのかなと。
表紙も過去と現在の攻めに執着されている受けの色っぽさが話を匂わせていて、とっても素敵です。
最後に電子版・紙版についている特典漫画はそれぞれ違う内容ですが、どれも本編と違って軽い内容で、可愛いふたりの甘々な様子が見られます。ぜひ、ほんわかしてください!