Ωに密かに想いを寄せるβ×運命のαを捜すΩ、希求と切望のオメガバース!

シティ・ライツ・バースデイ

city lights birthday

シティ・ライツ・バースデイ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神87
  • 萌×255
  • 萌18
  • 中立6
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
21
得点
715
評価数
171
平均
4.2 / 5
神率
50.9%
著者
本郷地下 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
電子発売日
価格
¥800(税抜)  
ISBN
9784834264999

あらすじ

あるホワイトクリスマスに、β(ベータ)の東馬は、Ω(オメガ)のまほろと出会う。
怪我をしたまほろを手当したお礼にと、セックスの手ほどきを受ける東馬。
風俗に勤めるまほろは、お金を貯めながら、幼少期に出会った〝運命のα〟を捜しているという。

まほろに惹かれてしまった東馬は、せめて役に立ちたいと「運命のαを一緒に探します」と提案。
受け入れてもらったものの、二人で過ごすうち、まほろへの想いは膨らみ続けていった。

そしてまほろも、運命を求めながら、東馬へ名前のつけられない感情を持ちはじめ……。

「あなたは、ちゃんと運命の人と幸せになってください」

確かな〝運命〟を前に、ひたむきに生きる二人と一人の、切なくも優しい恋の物語。

表題作シティ・ライツ・バースデイ

井ノ原東馬,18歳,スポーツジムの従業員,β
まほろ(真巾晃太郎),20歳,男娼,Ω

レビュー投稿数21

言葉にできないこの余韻に痺れる❤︎

ハッピーエンドなんだけど、
違う道があったのに…!と思わずにいられない
やるせなさがあるんですよ。それがまたこの話の、というより先生らしさの魅力。。
なので、やるせなさを感じながらも、満足感とも幸福感ともいえる複雑な感情を噛み締めております。

先生の作品や、オメガバものを話題にする時に
必ずと言っていいほど、このお話が出てくるんですけど
天邪鬼、というかタイミングの悪い私は
今のいままで読んだことがなくて、
世田谷シンクロニシティ、メトロに続いて
3冊目の御本になったわけなんです。

実際は様々レビューがあって、迷った時もありましたが、でも正直読んで良かったです〜

先生の本を読んでると、
ふつうってなんだろうね。って
言いたくなります。

マイノリティだろうと
トラウマを持っていようと
辛い境遇で育ってきた身の上だろうと
それを無かったことにはできない
抱えて生きていくしかない

そして、幸せも不幸せも、
ラッキーもアンラッキーも
出会いも別れも
全員もれなく平等に降りかかるけど
それでも、その現実を生きていくしかない。

なんだか現実にある
日常の縮図みたいだなぁと
思えて切なくなってきました。

でも読んでる時はそんなことは
気付かないんですよね。
作中であんまり核心的なことを
言われなくて、あとから思い返して
みたくなる。名作だよなぁ

この本にはあとがきがあって、
作品を書くにあたって先生の気持ちが
書かれていたんですけど、
それを読んでなんか上で書いたような気持ちになった気がします。

運命なのか、自分の心の声なのか
どちらの選択をしても、
その後もラベリングされていない
どこにでもある日常というものが
訪れて、2人はそれに生かされていくんだろうな。
そして選択がどうだったのかの答えは
2人だけの秘密みたいになるのかな。

是非、あとがきも読んで
しみじみと余韻を味わってもらいたいです❤︎



2

合わなかった

βの攻めも受けも突然最後に沢山語りがでてきたαもどれにもあまり共感が出来ず、なかなか読み進められない作品でした。

βとΩなのでどうなんだろう?と思ってたけどそれ以前に、Ωが人探しをするのにお金をとってβに会いに来てもらっていることが疑問でした…

性的なことやそれに近いことするならまだしも人探しを協力してもらう時点で店でじゃなくて普通に会おうってならないのかな?、Ωは図々しい感じがして、βは金持ちという設定でも無いし違和感がありました

分厚い割に丁寧に恋愛感情が描かれてると言うより、人探しのくだりが長く、最後に突然α(探していた人)の人生を書いた手紙が登場して冷めてしまいました

突然αとβのふたりが恋愛感情に気づき、くっ付く流れも唐突で私には理解できませんでした…

1

普遍的な。縁とタイミング

愛か、運命か。
オレか、オレ以外か。
…ってまた書いてしまった。
ケド、オメガバースの「運命」を考えるとどうしてもこのフレーズがチラついてしまう。
そして本作は正に「愛か、運命か。」を考えさせる作品だと思う。

主人公は、βの東馬。
出会ったのはΩのまほろ。
まほろは幼い頃に出会った名も知れぬ「運命の相手」を探している。
東馬はまほろに恋する。
まほろだって東馬に好意を抱いてる。
でもそんなほのかで優しい感情は「運命」の前では。

ストリートビューなどを駆使して運命の相手・蓮を探す過程はなかなかにスリリング。
そうやってついに突き止めるわけだけれど。
何もかも遅すぎた…のでしょうか。
これはαとΩの運命の相手の話ではあるけれど、突き詰めれば現実でもままある話。
結局は「縁とタイミング」の事例。
蓮はαなのにつらい人生を生きて、それでも心ではまほろと同じ事を考えてる。
そこはさすが「運命」。
でも、蓮はまほろを探すのを諦めた。
運命でも添えないことがわかったんですね。
だから。
まほろが諦められる事にどこか安堵した時も響きあう。

運命ではなくても。
そのエンディングは暖かくて熱かった。

2

素晴らしいオメガバース

本郷地下先生のオメガバース読めて良かった。
電子書籍で、277ページ。とても丁寧で、隙がない。納得の1冊でした。

読後、ぅぅぅぅう〜!良かった!(涙)の一言。

オメガバースの格差社会。
α、Ω、β。
それぞれの立ち位置で、懸命に生きる3人の人生が描かれている。
αの、蓮さん。
Ωの、まほろ。
βの、東馬。

三人三様に、自らの運命に導かれ〜希望を見つけては砕かれ・・・
それでも、心の中でケリをつけて次に進む。
そしてまた、バース性に囚われず〜自らの選択で幸せを掴み取るお話しでした。

最後に、本郷先生のあらすじの所でもうひと泣きしたわ。
この世の中に、バース性が存在のしたのなら・・・

0

運命じゃない恋のオメガバース!

βの東馬×Ωのまほろの運命じゃない恋の話。

あるホワイトクリスマスの日に、東馬は、火事で家と貯金の全てを失いイメクラ(風俗)で働くまほろ(Ω)に出会います。
それから東馬はまほろに会いにイメクラに通い親しくなります。そして、まほろは幼少期にであった名前も知らない「運命の人」を探してると打ち明けます。少しでもまほろと一緒にいたい東馬はその手伝いを始めます。

ーーーーー
以下ネタバレあり。
運命じゃないオメガバースの恋。
なかなか難しい設定ですが、こちらはストーリーの構成が上手く、綺麗に纏まった1冊でした!「運命の相手」とのほどのセッ〇スにはならないかもしれませんが、ヒート時もあり、「あれ、β×Ωだよね?」と思うくらい濃厚でした!!

運命の人とは結ばれないけど、逆に運命の人を知ってるΩとβなんて、ある意味安心では!?良かったじゃん!って思いました!(特に東馬くんにはトラウマの上乗せになっちゃうし!)
結婚してから
Ω「運命の人に出会っちゃった...」
ってなったら悲しすぎますからね!
とってもハッピーエンドでした♡

0

リアル感高い設定のオメガバース作品だった

色々深く考えさせられた作品で、面白かった。

著者のあとがきの言葉の意味が深い。
オメガバースの世界観は、「この世界で生きるのは 悲しみがつきまとう」
オメガバは、悲しみと背中合わせのバースルールだから、読者が惹かれるのかもしれない。

運命の番は、遺伝子由来のもので、揺らがない。
  でも番同士が出会う確率は1%を切る。
運命の番と出会った二人が沿うことができず、他の相手と恋愛をして番になった場合、どうなるのか・・というのが、この物語のテーマ。

「あなたは、ちゃんと運命の人と幸せになってください」と、言うけど、
コーちゃんの運命のアルファは、どうあっても出会った運命の番と沿えない事情があって、他の相手と夫婦になっていた。
理性で分かっていても、やっぱり沿いきれない無念や悲しみが尾を引く。

遺伝子由来の衝動やすれ違いがあったけれど、夫々が幸せを得て納まる結末。
幸せは「こうあらねばならない」という、遺伝子由来の絶対条件の外にもあるってことなんだと思う。
遺伝子とは、先祖の体験した情報の凝縮と捉えたら、
この物語の二組は幸せを掴む例外の経験値に勝利して上書きを重ねた、
新しい情報を遺伝子情報に記録できた稀なカップルなんでしょうね。
オメガバースというバースルールはないけれど、諸々の格差がある今世の状況と一番今近い内容の物語じゃないかな、と思った。

1

誰に感情移入するかで評価が分かれる作品

東馬(β)→学生時代、想いを寄せていたΩが兄(α)の運命の番であることがわかり2人は結ばれ、それ以降実家に寄り付かなくなる。ある日、階段から落ちたまほろを助け、運命の番探しを手伝うことに

まほろ(Ω)→幼少期に出会った運命の番を探すため風俗店でバイトをするΩの青年。

蓮(α)→まほろの運命の番。幼少期に一度まほろと出会った。消息不明。

私は、中盤あたりから完全に蓮に感情移入してしまい、東馬とまほろを応援できなくなってしまいました。もう少し、蓮の顔が出てないとか、存在が薄ければ「2人が結ばれてよかった(^^)」と思えたのですが、蓮のバックボーンを知ったら、まほろと出会って幸せになって欲しかったなーと考えてしまいました。
そんな心理状況でラストの蓮からの手紙はバッドエンドの何者でもありませんでした。

「幼い頃に出会った運命の番を探す物語」であればしっくりきたかもしれませんが、あくまで自分の趣味や感性にヒットしなかったのかもしれません。

1

なんとも言えない

β×Ωもちょこちょこ読んできましたが、なるほどな……。
ちょっと、αが可哀想すぎて、メインの2人が霞んじゃいました。

蓮さん自身はもうまほろさんを忘れて、心を預けられる女性と子供に恵まれて幸せなんだろうから、まほろさんと東馬がくっつくことで話として万々歳なのはわかります。

だけど、一番感情が持ってかれて考え込んでしまったのが蓮さんで、その後の2人の成就を素直に祝福できなかったのは、BLを楽しみにしていた者としては少し微妙に感じられてしまいました。なので萌2で……。

ただ、オメガバース世界が持つ本質としてのグロテスクさや悲しさが描き出されていたのは、とても素晴らしかったと思います。
お話としてはとても、悲しくて、切なくて、面白かったです。

0

ラストとあとがきに感動

ふくふくハイツ(エロなしキスもなし)を読んだのがずいぶん前のような気がします(つい数時間前なのにw)。
そう思っちゃうくらい、また雰囲気の違う作品ですね。

本郷先生が描くオメガバ…以前よく見た、Ωがかわいそうで、αが強者で、βがモブで…というパターンとは一味違うんだろうなと思いましたが、その通りでした。

あとがきの先生のオメガバに対する言葉に感動しました。やさしく深い目線だなぁと。
先生のお人柄、作品づくりにかける思いが垣間見えるようでうれしかったです。

蓮探しが続いて、まほろと東馬の気持ちや関係はどうなるの?とずっと気になりながら読んできましたが、最後の最後でこうきますか!?とカタルシスでした。

運命は運命としてあるけれども
「でも 恋したのは 東馬だ」
いいシーン!!
長〜い引っ張りはここへくるまでのものだった。

ヒートになったまほろをむちゃくちゃにしそうになった東馬が「動物じゃないから」と理性でやさしくしようとするところもよかった。

「だいたい運命より前に 人と人なんだし」
と夕午のセリフも好きです。
何でも運命で片付けるのも無理がありますよねw そうだそうだ!と思いました。

Ωのヒートを使ってエロく見せるだけだったり、Ωが辛い目にあうばかりの従来の?パターンから脱した、こういうオメガバが増えてきてうれしいです。

2

オメガバース作品を沢山読んだ後に

オメガバースの"運命"を性的興奮と直結させなかったところに本郷先生らしさを感じました。「ただ一人の運命の人 いつだって思い出せる 君に出会った日の空の輝きを 忘れることを許して欲しい」このくだりがとても好きです。運命の人と出会った瞬間を感じる言葉が空の輝きなんです。なんと爽やかなことか。そして爽やかさを持ちながらあるのは失った恋というのがまた切ない。本郷先生の作品は「世田谷シンクロニシティ」でも別れが描かれてましたね。

大好きを表明しつつ萌2評価なのは、主役2人の価値観が自分と離れすぎでいてあまり心を寄せられなかったせいです。性風俗で働く人にお金を払いながら人探しに協力ってよく分からない状況である。

0

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