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厭世的なマッチョ美オヤジ将軍×転生した美少年の、輪廻転生ラブ!
senaka wo azukeruniwa
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
購入してからずっと温め続け、ようやく完結まで読み終えました。
総評としては壮大すぎる設定と魅力的なキャラクターと緻密な伏線に圧倒されました。BLという要素抜きにしてもとても面白い作品だと思います。
そうくるか〜と唸らされたりハラハラさせられたりきゅんきゅんさせられたり中々に濃厚でドギマギさせられたり切ない展開に涙を流したり本当に忙しく、でもページを捲る手が止まりませんでした。
BLとしてみればウケがあまりにも好きです。
美しすぎて、そしてあまりにも儚げなレオリーノ好みの不憫受けとも違いましたが、中々に辛い境遇に度々立たされ、それでも本当に少しずつ強く成長していることが手に取るようにわかり応援したくなりつつもあくまで弱い存在であることが貫かれていたのがすごく良かったです。
個人的には最後の最後に王家に関する爆弾が投下され色々なことが明らかになりましたが、カイルの出生に関してだけはそれを付け足す必要があったのかずっとモヤモヤしています。悲劇は現王の両親までで良かったのではないか、それだけで宿敵の侯爵がただ同情されるだけの存在ではなくなったのではないかと。むしろカイルのことが加わって手放しに2人のハッピーエンドにならなかったことがちょっと切ないです。あくまで3巻まで読んだ現時点では、ですが。
とはいえ本当にこの作品に出会うことができて良かったです。稀に見る大興奮で3巻まで一気読みしました!
ええええええ……!?!?
ラガレア公爵を追い詰めて捉えて...からのヨアヒムの告白にびっくりして他の事が吹っ飛んでしまった!
だからあんなに似ていない異母兄弟で、なのにカイルとグラヴィスは似ていて、全部カイルは知っていてグラヴィスに王位を継がせて道を正したかったし、グラヴィスの御子が必要だったんですね。
手袋の意味も、レオリーノに話していた時は汲みきれなかったけどそういうことだったのか……。
昼ドラどころじゃない壮絶なドロドロだった!!!
不謹慎でごめんなさいだけど、すごくおもしろかったです……!
地に落とされるような展開大好き...。(ごめん)
人間の盾として背中を預かっていたあの頃。
繊弱で武器も満足に使えず、背中を預けてもらいたい気持ちに反して守られるばかりで苦悩したあの頃。
盾にするのではなく盾になると言ってもらったあの頃。
守られることを少し受け入れられるようになったあの頃、同時にそれは信頼で勇気だと知った。
そして今、あれだけ願った背中を預けられた。
そうですよね、人は肉体の強さだけでできていない。
心と体がある。
心を支える...預けられる。
よかったね、レオリーノ。
よかったね、グラヴィス。
おめでとう!なのだけど、これでハッピーエンド大団円!というわけではなかった。
夜明けにはまだ早くて、夜明けを待ち望みながら希望となる伴侶と邁進する終わり方。
ツヴァイリンクから見ている風景とシンクロしていたので、大丈夫...陽は昇ると思わせてくれました。
レオリーノの悲しい代償について書かれていて驚いたんですが、確かにあの特殊な体だとそうなのかもしれない。
甘々だけでは終わらない方が私は好みなので、この幕の閉じ方でよかったなと思いました。
そして、ルカーーーーー!!!
あえてツヴァイリンクの話をレオリーノに耳打ちしてイオを表に引きづりだしたクラヴィスに燃えましたし、やっとあの時の言葉をイオから貰えたルカが、「殺されてもいいから今だけ許してくれ」と言ってレオリーノの唇を奪うところが切なくて!!!!
それはグラヴィスにとって許せない行為であるとともに気持ちが分かることでもあって.......あの葛藤!
そこに一夜先生の挿絵!!
この挿絵すごく素敵で大好きなのですが、特にグラヴィスの表情がいい。
読みながらぐわーっと気持ちが溢れてしまいました。
ルカから流れ落ちてレオリーノに降り注いだ涙が、業火に燃えるツヴァイリンクの夢に慈雨として降り注ぎ、鎮火する変化を起こしていたのもよかった!
まるでイオの未練も浄化されたかのよう...。
本編の後に「婚姻の誓い」と「甘い肉欲の檻」というお話が続くんですが、名前の通り結婚式と初夜。
最後は甘々で締めです。
3巻表紙のイラストが素敵で、これが婚礼衣装だったりするのかなと思っていましたが、当日はまた違う衣装でした。
レオリーノに白が似合うのは分かっていたことだけど、私はグラヴィスもとっても白が似合うとこの表紙イラストのおかげで思わせてもらいました。
1巻せつない、2巻甘々、3巻ジェットコースター(闇があったり幸せがあったりで上がったり下がったり)!!!!
楽しかったー!
余談ですが、3巻まで読み終えてから、レオリーノがこんなに愛情表現が素直で甘え上手で素朴で純粋な理由が本当の意味で(?)分かった気がしました。
これは元々の気質がとか、純粋培養の箱入りすぎてという理由だけじゃない。
思えば1巻の頃はドレスを着せられ女子のように愛されていた。
あれがこの子の基盤なんだろうな。
父親も母親も今でもやっぱりレオリーノは特別愛らしい。
女の子は父親が優しくて甘やかしてくれること、母親の情緒が安定していること、両親の仲がよいことが人格形成に大きく関わると聞きますが、レオリーノがまさにこれだなと。
男子でありながら女子の扱いも受け、女子を強要され続けたわけでなく男子としてもきちんと受け入れられ、両方の立ち位置で愛された彼だからこそのこの出来上がりなのだと!
だったら、やっぱりグラヴィスはこの溺愛過保護両親には感謝しないといけない。笑
1巻・2巻と徹夜で一気読みしたのですが、この3巻だけは途中辛くて辛くて涙が止まらなくなってしまい、一気に読むことが出来ませんでした。
レオリーノが受けた拷問。ファノーレン王家の、驚愕の深い深い闇の歴史…
次々に明かされていく真実の重みに、息がつけなくなるような錯覚と衝撃を覚えました。
終盤、砦の上でヴィーがレオリーノに囁いた言葉。
「これからも、俺の背中はおまえに預ける」
レオリーノへの信頼と愛の重み…
壮大すぎるストーリーに、もう素晴らしいとしか。。言えない。。
全て電子で読みましたが、コミコミさんに限定SS付き3巻(1・2巻はすでに売り切れでした( ; ; ))があるのを発見し、即カートへ。
なんとか全巻揃えて本棚に並べ、何度も読み返したいと思います。
(※複雑に絡み合った人間関係など、一度では把握しきれていない部分が多々あるので;)
ストーリーが素晴らしいのはもちろんのこと、美麗すぎる&イメージそのまま!のイラストにも、毎回ため息が出ました。
願わくは、ヴィーとレオリーノに永遠の幸あれ( ; ; )
1巻も2巻もとても面白かったですが、様々な伏線が回収された最終巻は読み応えがたっぷりで圧巻でした。帯に書かれた「もう最高に面白くて泣ける」という言葉のわかりみしかない…。
かなりのボリュームでしたが、ちるちるさんが縁でこの作品に出会えて良かったです。
婚約から戦争、イオニア達に悲劇を引き起こした19年前の悲劇の真相まで盛り沢山の内容でした。全てが終わり平穏な日常が戻ってくると思った矢先に「これでもか…」というくらいに明かされる王室の闇の真実の数々に身震いしました。戦犯だけでなく、皆深い心の闇を抱えていた…。
泣けました。グラヴィスに流れる呪われた血の因果の深さよ。
言葉も出ません。。一族の中で残された者で背負っていくには重すぎる十字架、、。やはりレオニーノを始めとする愛する人達の支えが必要だなーと実感しました。
暗い話だけでなく、王家との華々しい婚姻話をBLで堪能できたのも良かったです。世界で同性婚が認められる中、遠くない未来には王家からも同性婚者が出てくるのかなーと興味深く読めました.。
麗しい二人の婚礼姿のイラストを見たかったな…!
緻密なプロットと文章力、表現力の裏付けされた大河ファンタジーをBLで読める贅沢さ…!何物にも変え難いです。先生の二作目に否が応でも期待が高まります。
個人的には「大河BLは中国の魔道祖師、日本の背中を預けるには」と唱えたくなるくらいにハマリました。
もう一度一から読み返せば、異なる物語が見えてくる贅沢さが身にしみます。
最終巻では影が薄かったルーカス。番外編での活躍を期待したいです。
イオニア一筋のルーカス、イオニアの魂を受け継いだレオニーノを愛したグラヴィス。二人の不器用だけれど真摯な愛の形がとても印象に残りました。
先生のあとがき通り、どんなに恵まれて見える人も抱えているものがある…という事について色々考えさせられました。言葉や表面上に現れるものでしか判断が出来ないので、人を理解するのは難しいと実感しました。
ちるちるYouTubeで過去に特集されていたのを見て購入しました。
鈍器本と言われるだけあって、紙本が手元に届いた時はこれをめげずに最後まで読み切れるのかと不安に感じていたのですが、そんな心配はまったく必要なくあっという間に読み終えてしまいました。
レオリーノがその美貌のせいで、どこに行ってももれなく襲われそうになったり、殺されそうになったりするので、毎回ハラハラさせられました。
でもそのレオリーノに夢中になってしまう男たちの描写は何度読んでもなんだか癖になる楽しさがありました。
三巻ではイオニアへの想いからずっと苦しみ続けたルーカスが、レオリーノからイオニアのルカへの最後の想いを伝えられ気持ちが抑えられなくなり、クラヴィスに許可を得てレオリーノにキスをするシーンは、美しい挿絵も相まって本当に心が揺さぶられて思わず涙が止まりませんでした。
裏切り者の正体はレオリーノたちが疑っていた通りの人物でやはりか、といった感じでしたが、その人物が受けた痛みや苦しみを知ると、イオニアを死におとしめ戦争を起こした大戦犯とわかっていても、なんだか哀れで憎み切れない虚しい気持ちになりました。
ですがもっと衝撃的だったのは、予想もしていなかった人物たちの悲劇すぎる残酷な真実の数々でした。情によって人はこんなにも狂ってしまうのかと怖く切なくただただ心が痛かったです。
あまりにも目をそむけたくなるような真実に本当に言葉もでず、しばらくなんとも言えない気持ちになりました。
傷は深すぎて一生抱えていかなければいけないものだとしても、これからは心穏やかに少しでも幸せを感じて生きていってほしいなと強く感じました。
レオリーノの純粋無垢さに笑ったり苦しんだり救われたり、誰にもその愛しい存在を冒されまいと命をかけて守ろうとしたクラヴィス、その周りで支えてくれるルーカスやヨセフ、たくさんの魅力的なキャラクター達の悲しくも美しい物語が終わってしまうのが本当に寂しいですが、とても素晴らしい作品に出会えて生み出してくださった作者の小綱実波先生にはひたすら感謝の気持ちでいっぱいです。
番外編もあるようなので、せなあずの世界観を引き続き楽しみたいと思います!
凄かった…。イオニアから受け継いだ戦いが終結し、そして壮絶な真実が明かされる巻です。
WEB発信だからと読まず嫌いしている方がもしいらっしゃるなら、ぜひ読んで欲しいシリーズです。
レオリーノが大事にしていたイオニアの記憶と過去の真実が、信頼できる人々に伝わり、協力を得て、その輪郭を強くしていきます。レオリーノのコンプレックスだった弱さやグラヴィスの後悔と過去の苦しみの行く末、黒幕の真実…ネタバレせず是非読んで欲しい。
主人公達、そしてその他の登場人物ひとりひとりが、しっかりと生きていると感じるシリーズでした。
秋の夜長に長めなお話が読みたい方に是非おすすめしたいです!
かなりのボリュームでしたがページを捲る手が止まらず、読了後は喪失感と達成感が押し寄せてきました。
間違いなく神作品。
転生ファンタジーで最終的に主人公カップルはハッピーエンドで終わるのですが、その幸せはたくさんの人物の犠牲の上に成り立ちます。
そこが切なく、際限なく世界を描けるWeb作品ならではなのでしょうか。近年の商業誌ではなかなか味わえない余韻を感じさせてくれました。
全ての登場人物に魅力があり、最終的にはその数だけ色々な種類の愛がある事に気付かされます。
レオリーノを宝石のように大切に育ててきた辺境伯一家。レオリーノが天使のように無垢でかつ強い心を育めたのは彼らの温かい愛の中で育てられたからでしょう。
イオに心を捧げ続けるルーカス。彼が本当に報われるのはその生を終えイオとの約束を果たしきった時なのでしょう。その献身と一途な愛は優しく深いものです。
レオリーノを王弟に奪われる形になってしまい、政略結婚する事になったユリアン。別の形でレオリーノを愛し続ける事でしょう。
兄王ヨアヒムやその王妃の犠牲はとても悲しく、父王の狂気にゾッとします。(個人的に辛い記憶を1人で抱え続けたヨアヒムが1番可哀想だなぁと)しかし前王の狂気も妾妃に対する妄執からと思うと…ヴィーのレオリーノに対する猛烈な愛に通じるものがあります。
王家の闇はあまりに痛く苦しく、カイルが逃げ出したくなる気持ちも無理ありません。
誰かが幸せになればその影で涙を呑む人物もいるもの。現実もしかり。
しかしキャラクター達が魅力的すぎて、それでもなお全ての登場人物の人生に幸せがあって欲しいと願わずにはいられません。
このような壮大な作品を描ききれる作者様が現れたことは僥倖。
これからも応援します!!!
とうとう最終巻です。
主人公の2人はくっついたし、あとは裏切り者を裁くのみ。裏切り者の目星もついてるし、そんなに波乱はないだろうと思ってました。
しかし、同じ能力の異能者って居るの?
ワンピースの悪魔の実みたいに、風を操る力を持つ人が死んだらどこかで風を操る力を持つ異能者が生まれるんだと思ってました。
ヴィーだけじゃなくて、あの人たちも同じ能力者だったとは。
今回はリーノは大人しくしていようと思ってたのに巻き込まれていきましたね。必死に逃げようとして偉かった。頑張りました。
そして、裏切り者の闇は深かった。それよりも王族の闇がもっと深かったよ。
背筋がゾッとしました。
主人公はリーノとイオではなくて王族だったのかなと思うくらいです。
王族の皆様が心穏やかに過ごせますように。
リーノの幸せより王族の幸せを祈るくらいに衝撃的でした。
一巻から一週間ほどで三巻まで読み終わりましたが、作者様の繊細で、緻密で、丁寧な文章にしっかり心を掴まれ、引き込まれました。
ものすごーくプロットを練られていたんだろうな、と思います。
ここからは本文の内容に触れますのでご注意ください。
読んでいて、なぜそこまでの無体を、と何度も思いました。例えばレオリーノが誘拐され、乱暴を受けた描写。爪を剥ぐなんて、必要だった?と。でも、そこまで力を込めて抵抗したこと、爪がないことで拷問を受けたのではと思わせること、爪が生えてきたと喜ぶ描写へと繋がっていました。
表現の選び方に無駄がなく、すべてが物語に収斂されていく文章に鳥肌が立ちました。
今は番外編を読んでいますが、これもまた一人一人の深掘りで読んでいて切なくなります。
作者様がプライベッターであげている物語も読んでしまったので、まだまだこの世界から抜け出せそうにありません。
全巻読んだ感想です。
しばらくBL作品から遠ざかっていたのですが、高レビューが多かったので、まずは1巻と思い購入しました。
BL作品でここまで泣いたのは久しぶりです。
よくある転生物かと思ったら、全く違うアプローチで、ぐいぐいと引き込まれ、一気に読破してしまいました。
私はとにかくイオニアの半生に惹かれ、イオニアが報われてほしいとばかり願っていたので、正直言ってレオニーノにはあまり惹かれませんでした。
元々純粋培養の受けが得意ではないので、なぜレオニーノだったんだろう?という思いもあり、グラヴィスとレオニーノの営みには正直しんどくもなりました。
2人の行く末というより、2人を取り巻く人々やこの世界がどうなるのかをただ最後まで見届けようという気持ちでした。
後半の真実が明るみになる場面ではまさかまさか、という話が次々と出てきて、当事者達の悲劇に胸が痛くなりました。
この壮絶で壮大なストーリーをネット小説で描き切ったという作者様に脱帽です。
全巻読んだ感想です。
とにかく長い話なので気合を入れないと読めなかったんですが、途中から坂道を転がるように読み進めて夜更かしを何度もしてしまうくらい夢中になりました。
作者様のキャラへの愛がとにかくすごかった。脇役やモブにいたるまでちゃんと作り込んでいらっしゃる。これを一年で?凄すぎる。
BLではありますが、描く世界のもつ歪みのようなものをしっかりと書かれてらっしゃるので骨の太いストーリーなので全く飽きません。ファンタジーはつい御都合主義になりがちですが、ラストに至るまでそういった甘えは一切感じられませんでした。
こんな大作を読ませていただけてひたすら感謝です。
3冊一週間で読み上げました。本当に読んでよかった、面白かった。。色んな事がありすぎて頭が渋滞していますが、なんかめちゃ感動した。よくこんな長い話を緊張感を崩さす書き上げたな、すごい。正直3巻目は途中で中だるみしたかな?(レオリーノ色々気をつけてくれよ、またかよって思った)と思った瞬間がありましたが、後半の怒涛の追い上げにびっくりしました、無我夢中で読んだ。このままで話まとまるのか?と思ったけどうまくまとめて読後感が最高。途中からだんだん真相がわかってきてやはりそうかと思う箇所と、ええ???なんですって???という面が怒涛の如く展開されて本当に面白かったです。冷静に考えるとちょっとやりすぎじゃないの?と思ってしまいそうなグラヴィスとレオリーノのやりとりにもなぜか気持ちがついていけるし、一歩間違えたら相当うざそうなレオリーノも応援しちゃう。ちょっと時間をおいてもう一度読み直そうと思います。物語のパワーを再確認させてくれた、新しい扉を開いてくれた作品です、先生ありがとう!
ファンタジーBL。前世の記憶を持つ美しい主人公レオリーノ。前世からの宿命に立ち向かう中でグラヴィスと運命的に惹かれあってー。レオリーノが健気でグラヴィスもタフで美しい。ドキドキやラブはもちろん、ファンタジーとしても国の攻防をかけた戦いや王族の愛憎劇と、読み応え抜群の大河ロマン。最終巻。ロスが辛い!
3巻一気読みです、、
話が濃くて深くて、もう言葉に表せられないほど興奮して、動悸が激しくなっています。今3巻の最後のあたりを読んだ直後なんですが、最後の最後であの話を持ってくるのは、ずるいです、、、興奮しすぎて叫びながら読んでました。
私の貧弱な語彙力じゃ魅力が一ミリも伝わらない気がするので、ただひたすらに読んでくださいとしか言えない。出会えてよかったと思える本を読める経験はそうそうないです。このシリーズは、その部類に入る本だと思っています。本当に出会えて、読むことができてうれしいです。
表紙が一夜人見先生なのも神。
そして電子で買ったので、実物でも読んでみたい、、、
作者さんは新人の先生ということでびっくりですが、これからの著作に期待ですね。追っかけていきたいです。
グラヴィスとレオリーノのこれからに幸多からんことを。
個人的には、属性とか、シチュエーションとか、好みにハマるってわけじゃないんです。
転生もののBLも初めて読んで、三角関係とか、どっちも好きとかは苦手なのに、イオニアのことを思うと敵にならないし、中盤辛すぎて、あ、これ無理かも……ていうか転生もの合わないかも……とまで思いもしたのですが……
作者さまが本当にすごくて、読者がモヤっとしたところも、張った伏線も、登場人物の気持ちも全部回収してくれて、最後全ての紐が解けた状態で綺麗に終わって、
あまりの構成力に空いた口が塞がりませんでした。
人物の心情や、変化のきっかけも丁寧に書かれていて、読み終わったあとムーン版も覗き、これを1年で連載し続けたのを見て化け物かと思いました。
スピンオフも連載されているそうで、こちらも苦手な三角関係ですが、信じてついていきたいと思える、素敵な作家さんに出会えました。
今回も主にレオリーノの身に起こるハラハラドキドキな展開に息がつまりそうでした。
どうしてこうも事件の中心にいるのか!そりゃあブルングウルト家の皆さまもグラヴィスも過保護にもなるってもんです。
一生自分の手の中に閉じ込めておきたくなるグラヴィスの気持ちも痛いほど分かる!
しかしまあ意地を張らずにグラヴィスへの気持ちを開放したレオリーノの可愛いこと!!
もともとイオニアへの劣等感や自尊心で邪魔されていたグラヴィスへの思慕が爆発してます。
素直に、まさに全身全霊で好きを表現するレオリーノに萌えキュンしまくりでした。
こりゃあおじさんもやられるわ…
見たこともないレオリーノの姿に呆気にとらわれるブルングウルト家の人たちが可哀想やら面白いやらで笑っちゃいました。
ルーカスもイオニアの心の内を知れて本当によかった…イオニア亡き後もひたすら一途に想い続ける男の熱く切ない想いにしびれまくりでした。
そしてついに戦争が始まりレオリーノの巻き込まれる悲劇にハラハラしっぱなし。
そのか細い身体でどれだけ命の危機に晒されればいいのか。
そして黒幕への糾弾、ヨアヒムの語る闇に葬られた真実と、後半の怒涛の展開に息がつまりそうでした。
特にヨアヒムの過去が辛すぎて胸が痛かったです。
凡庸な王の身に起こっていた真実…誰にも打ち明けられずたった1人で苦しんでいたと思うと今後の幸せを祈らずにいられない。。
全巻通して挿し絵の美しさに惚れ惚れしてました。
特に今回の表紙がもう全てを表していてずっと見てられる…
すごい作家が出てきたものだ
読み終わってそう思わずにはいられなかった
これをネットで一年で書き上げたのかと思うと空恐ろしい思いさえした
一気に3巻半日をかけて読んだのだが3巻にかかる前あと1冊で終わってしまうことが残念でたまらなくなる位夢中になっていた
転生ものという印象は一巻を読み終わった時にはすでに薄れていたと思う
希有な美貌を持つレオニーノが1人の人間として生きていく力をひたすら奪われながらも
自分が持っていないものを前に怯まず
自分が持っているものを大事にし
どう生きるか
どうありたいかと希望を失わずに進んでいく姿には感動を覚えるしかなかった
あまりに天使みたいなキャラクターは鼻についたりするのだが
このレオニーノにはそのような嫌悪感を抱く事は一切なかった
非常に浮世離れしたキャラクターなのに
できることできないことの差も同じレベルで浮世離れしてるのが良かったのかもしれない
レオニーノだけでなく登場しているそれぞれのキャラクターが何かを持ち何かを持っていなく
そのことに苦しみ
でもその自分の持てる範囲で懸命に選択を重ねて生きている
一方的に奪うだけの人間はこの物語の中では数人しかおらず
そのキャラクター達が行ったことがこの物語のベースになっていたと最後にわかるのだが
謎解きで詳らかになった彼らの所業が想像以上に醜悪で
彼ら以外のキャラクターがいかに懸命に生きていこうと足掻いたかを浮かび上がらせて切なくなった
個人的に親子ほど歳の離れた余裕のある年上攻めは余り読まないので
過去に縛られた男が北極の氷塊が崩れる様に恋に堕ちる様が新鮮だった
読む価値のある3冊だと思う
ただ一気に読むと若干腱鞘炎になるのでお気をつけ下さい
言葉に出来ないとはこちらの作品だと思いました。今回も様々な人物の思いに時には笑って時には泣いて、目まぐるしく変わる自分の感情に読了後は放心状態でした。
前回もレビューに書きましたが、各章に付けられたタイトルが本当に秀逸なんです。タイトルを考えながら、文章を読んでその深さを思い知るのです。
黒幕の正体は分かっていたので、レオリーノを中心とした男達がどうやって証拠を集めて彼を追い詰めて行くのかが、今回の醍醐味だと思って読んでいました。
ところがです。真実の裏に隠された秘密があまりにも筆舌に尽くしがたくて、最後の最後にとてつもなく衝撃を受けました。
私は本来グラヴィス推しなのですが、今回はイオニアへの妄執からルーカスが解放された事がとても嬉しくて、彼の幸せを願って止みませんでした。
勿論、グラヴィスの孤独だった人生にレオリーノという伴侶を得た事も嬉しかったです。
個人的にレオリーノの侍従のフンボルト視点のお話が大好きなのですが、前半のクスッとするお話も良かったけど、後半の瀕死の主の元に駆け付けるフンボルトの様子には涙が止まりませんでした。
そして「婚姻の誓い」でこのお話の結実を見て、「甘い肉欲の檻」でその後のグラヴィスとレオリーノを知れて余韻に浸ったのでした。
届いたときには本の厚さに驚いたけど、あっという間に読破してしまいました。とにかく続きが気になって寝不足になりましたが…(笑)一気に読んだあと、しばらく放心状態になりました…。読み終わって寂しい気持ちと無事に終わった安心感、でも今後の二人の最期を想像すると苦しい気持ち…。
あとがきで作者様がおっしゃってますが、「自己肯定感のありか」と「持てる者と持たざる者の対比」この2つをテーマに作り上げたというにはかなりの伏線と複雑に絡み合う因果があり、重厚な背景があります。ただ単に輪廻転生で記憶を取り戻してハッピーエンドという展開にならないのがスゴいな、と。イオニアの記憶を持ちながらも自分自身の成長をやめないレオニーノが健気で、そしてそれを支え、やがて頼りにするグラヴィスに泣けてきます。本当に処女作なのでしょうか?しかもこれだけのスケールのお話を1年で書き上げたということにもただただ驚くばかりです。
思うところはたくさんあるのですが、きっとこの作品は読めば読むほど感じるところが違ってくるんだろうな、毎回発見があるんだろうな、と思うので、これからの人生で何度も読み返していく本になるだろうと思います。まずは一気読みしてしまったので、噛み締めるように再読しようと思います…。
スムーズに3巻まで読むことができてよかった。
物語に引き込まれて、最後まで一気読みです。
受け様は、イオニアとしての人生の記憶を持つレオリーノ。
攻め様は、王弟であり将軍でもあるグラヴィス。
やっとグラヴィスとレオリーノが相思相愛となり、イオニアが戦死した戦いでの真実を知り、裏切り者を捕らえる為に協力者と共に動き出す。
なんといっても、たまらなく好きだったのはイオニアの恋人だったルーカスと、イオニアの魂を宿したレオリーノとの邂逅。
18年間ずっと胸に抱いたまま過ごしてきたルーカスの愛が、成就して昇華した。
感無量で激萌え(つд;*)
もちろん、レオリーノにはグラヴィスと幸せになって欲しいのは揺るがないけど。
イオニアに優しい雨が降りそそいでよかったよ〜(ノ_<。)
レオリーノが危険な目にあった時、レオリーノを失うことを恐れるあまり、自らの囲いの中で捕らえるように愛するグラヴィスのやり方には、憤慨したのですけど。
ヨハンの進言に耳を傾ける冷静さがあってよかった。
3巻でも、侍従のフンデルトはいいなぁ。
レオリーノを諭す言葉に勇気づけられます。
護衛役のヨハンも、レオリーノを大事に思ってくれていていい子だわ。
レオリーノが、裏切り者によって敵国方へと拐われた時。
なんとしてもグラヴィスの元へ戻ろうとするレオリーノと、助け出す為に必死なグラヴィスの姿に胸がいっぱいになりました。
裏切り者の告白からの展開にはもう衝撃でしかない。
えっ、こんな複雑な因果を生み出すって、先生スゴいです。
そんな苦難を乗り越えたレオリーノとグラヴィスが、2人で朝日を見るラストが穏やかで美しいです。
「背中を預ける」とのグラヴィスのセリフ。
あぁ、ここまできたのか、と嬉しいやら感動やら。
どうか永久に2人幸せであれ、と祈る清々しい満足感に浸れました。
イラストはもちろん、一夜人見先生。
人物紹介では、1巻で横顔だったイオニアが、3巻では正面から笑ってる!!
最後まで読んだ今はここで泣ける。
先生、素敵な見せ方をしてくださってありがとうございます。
補記:★【5月刊応援企画】が公開されてます★
① プライベッター:【新人侍従エメリヒの日常】黒いガーターをまとう小鹿 https://bit.ly/3u28p81
②カクヨム:『背中を預けるには』完結記念書き下ろしSS:【完結後後日談】ノックの前に、侍従はもう一度確認を https://bit.ly/3v9mCkT https://bit.ly/3u4RVw8
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なろうサイトで先に完結を読んで、分かっていても、
加筆分のSSがあるし、挿絵を堪能したいので、購読。
読了後、何を書いたらいいのかなーと、迷っていたのですが、
この作品を書いた著者自身の言葉がすべてだと思う。
小綱先生は読者反応のチェックがまめで、ファンサービス精神旺盛です。
5/6のTwitter。
>「背中〜は未熟な少年のもがきと自己の存在意義の発見の物語と同時に、
あらゆる登場人物にとっての運命の男であるグラヴィスという、
すべ(く)てを持ってるようで何ひとつ持たない男を幸せで満たす物語として書きました。
むしろレオリーノは触媒に近い存在です」
>「3巻の電子特典SS「アマンセラ」は リクエストを多く頂戴したこともありますが
「生涯一度でいいから、愛する者と陽の光の下でともに過ごしたい」と希った閣下と
「ヴィーを生涯笑顔にしたい」というレオリーノの願いが結実した瞬間なので、
書籍の記念にどうしてもお届けしたかった」
・・・と著者が呟いているので、電子版3巻のSSはファン必読、ってことでしょうか。
それと、完結御礼SSが、Privatterに投稿されています。
同じ内容のSSが、なろうサイトにもファン要望で投稿されています。
https://privatter.net/p/7381196
これから、別の新作が出るのかわかりませんが、
ナロウサイトにある、関連の短編が書籍化する日を、楽しみに待ってます。
伸び伸び書いているせいか、関連編のほうが面白かった。特に兄弟編。
※エゴサーチは、悪いことではないので、もっとファン要望を拾ってください。
2021年7月31日
御礼SS
不可侵 〜プラチナブロンドとサンディブロンドの主従〜
>感想のお礼にささやかなSSをお届けします。
採用させていただいたシーンは、「レオリーノとヨセフのキラキラぶり」です>
https://privatter.net/p/7736461
補記:嬉しさ爆発?の著者サービスSS
6月13日 https://twitter.com/kotsumina/status/1404059507190231047
>本編から削ったほのぼのな二人の様子に、少し加筆したSSをお届けですきらめくハート日曜夜のお暇つぶしにどうぞっ
『訓練のスープ』(離宮で思いが通じ合ったばかりの二人の日常)
https://privatter.net/p/7544469 フォロワー限定公開
補記:6/7 期日限定 SSの公開がありました。
フォロワー限定 【プロポーズの日SS】地獄の女神が見つめる先にhttps://twitter.com/kotsumina/status/1401521978159210500
ムーンライトさん由来のお話3巻目。あらびっくりな展開がありまして、大好きな「おっさん溺愛コース」が薄まってしまったように感じましたので萌にしました。長い長いお話ようやく終わったよ・・二段組、本編470p弱+後日談2編+あとがき。
レオリーノだけが知っていた疑惑を、ディルクやルーカス、受けの父兄等に話して、いよいよ本格的に反撃のための準備を・・と続きます。
この巻でご活躍された攻め受け以外の方々
ラガレア侯爵、国王ヨアヒム、王妃エミーリア、王太子カイル、王太后アデーレ(グラヴィス母)ここらあたりがすっごく大変だった。あと伝聞形式で王家の先々代、先代やその妃あたりが出てきます。ユリアンもちょっと可哀想だったな。イケメンなのに。
2巻までに出てこられた方々は3巻もおおよそご活躍。めちゃ頑張ったのをあえて一人あげるなら、エッボ?かな。
攻め家族のアウグスト、マイア(父母)、オリアーノ、ヨーハン、ガウス(受けの兄たち)、ディルク、ヨセフ、テオドール、フンボルト、ルーカス、サーシャ先生は想定通りのご活躍です。
++より内容に触れる感想
またもやレオリーノ君大ピンチで、体弱いんやからじっと奥に隠れてろや!と怒りつつ読み進めていたら、最後の最後に全部王族の呪いのようなものに持っていかれました。まさかそんな展開だったとは、と結構驚きました。あまりのドロドロしさに、カイルが可哀想になってしまったです。今から読む方は、是非メモと書くもののご準備を。人物相関図必須。
2巻までに出来上がった攻め受けの関係は、おおよそ完成形で、3巻でレオリーノ君がより遠慮なく強くなったかなと思います。単なる溺愛でろでろだけでは、飽いてしまったでしょうから、まあちょっと紆余曲折ありで少しは成長して、良かったです。願わくば甘いも酸いも苦いも辛いも全部知って、もうちょっと大人になって。素直で可愛くっていいんだけど、美人が頭脳戦で勝つって構図が凄く好きなので、頑張ってほしい。
グラヴィスは、最後の最後に根性据えたという感じかな。王族のドロドロに疲れ果ててカイル同様、全部放り出してしまうかと思ったら、レオリーノがいるから踏ん張れたんですかね。さすがおっさん。背中を預けるってここに集約したのかなと思いました。
3巻にわたるドロドロ復讐戦、めでたくエンドを迎えられて一安心。なかなかに読み応えのあるお話でした。先生お疲れさまでした。お話有難うございました!
今回は王弟で王国軍将軍と転生した辺境伯四男のお話です。
敵国と通じる裏切者によって再び齎された戦禍と
内通者の過去と真実が明かされるまでの本編と
本編後日談2本を収録。
受様は前世の受様が死亡した戦で敵と通じていた黒幕を
探し出したいという目的をもって王都に向かい
防衛宮で任された仕事の傍ら黒幕と思われる人物が
どう関わっていたのかを調べ始めます。
そんな中、
受様の特殊部隊の最後の生き残りとなった男と遭遇、
彼との接触により、
受様は攻様達に自分が特殊部隊の隊長であり
攻様の親友の生まれ変わりだと告白することとなります。
それは攻様にとっては信じられないほどの行幸であり
攻様は今度こそ受様を自らの伴侶とし
これからの未来を共にありたいと願います。
受様はそんな攻様を前世と同じ想いでみつめ
自分が王都にやってきた目的を語る事にします。
受様が先の戦の内通者として疑いをかけている人物は
先代王の王弟で現王と攻様の叔父であり、
受様の父の親友で受様の兄嫁の伯父でもあり、
長く国政の中心にいる侯爵だったのです。
侯爵は"他人の記憶を操る"異能の力を持ち
6年前の受様の事故の際にもその力によって
攻様や受様の父の記憶にも干渉していたのです。
かつての受様を知る者達は攻様の式の元、
侯爵の裏切りの証拠を集め始めます。
そして先の戦いで破れた敵国が
再び王国攻略を狙って動き出した事と
侯爵と無縁であるはずがありません。
秘かに速やかに侯爵領の財政や
侯爵と敵国との関係が調査されますが
地位と異能の力を存分に使って暗躍してきた
侯爵には今も過去にも隙がありません。
今や攻様の最大の弱点となった受様は
侯爵との接触を禁じられますが
なんとか攻様達とは別の切り口で
侯爵の秘密を探ろうとします。
そんな受様は
侯爵の妹が嫁いだ公爵家主催の夜会に目を付けます。
その公爵家こそ、
辺境伯が当初受様の相手にと望んだ子息の生家であり
受様は子息に自分からも話をしたいと望む事で
夜会に参加を許されるのです。
しかし、その夜会で受様は
元求婚者に強引に関係を迫られる事になるのです!!
果たして公爵子息の目的とは!?
そして受様はこの危機から逃れる術があるのか!?
3カ月連続発刊された「背中を預けるには」シリーズの
3巻目にして完結巻なります。
最終巻は既刊以上に厚く、完結巻に相応しく
ハラハラ、ワクワクのオンパレードで
攻様達が地道に細心の注意を払って少しづつ進むのに
侯爵の打つ先の一手に阻まれて
なかなか真相に辿り着けません。
そして迫りくる敵国と裏切者は
19年前の戦と同じ策略で前世の受様の命を散らした
ツヴァイリンク砦の制圧に手を掛けるのです。
そして受様は非常な侯爵の手に落ち、
満身創痍の身になりながらも
自分にできる精一杯で攻様への献身を示すのです。
どうして受様だけがこんな目に!?
何が侯爵をこんな暴挙に駆り立てたのか!?
こちらももう次々と流れる涙が
本に落ちないようにするので精一杯!! ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
攻様は敵国の王を追い詰め
獅子身中の虫だった侯爵の裏切りを暴き、
秘されていた全てが明白になり
やっと王国に平和がもたらされると思ったら
侯爵が抱え続けた闇が真相ではなかった事が
ある人物によって語られる事になるのです。
その真実の重さにびっくりです。
人は自分にとつての正しさを義と言い
目で見える側面でしか物事を捕えらませんが
侯爵にはあまりにも見えないモノが多すぎたのです。
3巻で初めて明かされる設定や秘密も有りますが
密やかに張られた伏線は見事に回収されていて
圧巻の幕引きでした ヾ(≧▽≦)ノ
この物語は2人の恋物語としてはハピエンですが
攻様と年が離れ、脆弱な身体の受様にとって
攻様との未来がどれほどの長さなのかも
気にはなります。
それでも不確かな未来だからこそ
出会えた事を、ともにいる今を大切にしたいと
想える相手を得られた2人に幸多からん事を
願ってやまない素敵な物語でした。
もうただただ自分の感想をぶっちゃける!
それほど興奮してるから。
ちるちるで1位になっていたので、あらすじを読んで、
・王弟x絶世の美少年
・歳の差
・前世の記憶を持った少年
・表紙の一夜人見先生の絵も素敵だった
この4つが自分のツボだったので読んでみることにした。
2巻が発売になるから1巻も同時に注文。とそれが先月。
そして、今回最終巻の3冊目!
届いて再度びっくりの厚さ!
1冊目を見た時、実際こんな鈍器本読めるのかと思ったが、全く杞憂だった。
とにかく話がもう萌えを超えて至高の領域!
まして、話がこれほど辻褄が合って進んでいくことがスラスラと読める要因の一つでもあるかと思うが、小綱実波先生の文章力が素晴らしいに尽きる!
まして、過去世と現世を交差させながら、この難しい設定を見事にわかりやすく展開させる巧さ!
こういうファンタジーものって、ツッコミ所が出てきそうだが、出て来ない。強いていうなら、レオリーノが、過去世の話を侍従とヨセフに一人で話すところぐらいだった。ここは、今まで過去世の話をする時は熱を出すほど大変だったのに、彼らに最後に話した時はあっけなかったから。ここはもう何度も話して慣れたと思うことにしてる。
でもそれぐらいで、後は全くひっかかりがない。これだけの長編なのに!
全ての伏線が見事に繋がって回収されていく様は圧巻!
最もたるのはヴィーとレオリーノの切ない関係!
レオリーノが攫われてからの中盤からのドキドキハラハラはもう映画を見てる感じで、どうなるどうなるって本を持つ手が震えた。(本自体が重いからでは決してない!)
そして全てが終わって、ほっとしたと思ったら、あの地下牢での王家にまつわる悲劇が語られて。。。
もうそこで号泣ですよ、号泣!
無益な血を流すこともなかったことが分かるという。
最後が一番残酷だと思った。いや、前王が一番のラスボスでクソだったということ。
3巻目ではルーカスが報われたのも良かった。
イオニアもまた報われた。
カイルはどうするのかな。愛しい人を見つけて子孫を繁栄させて欲しいとも思う。
だってそうじゃないと王家の能力者も途絶えてしまう。と、要らぬ心配までしてしまうほど感情移入できた作品。
本当に素晴らしい作品をありがとうございました!
何度も何度も読み返す作品。
一生大切にしたいと思える作品。
この作品を見つけて商業にしてくださったルビー文庫編集者様はすごいと思う。
小綱実波先生、今後の作品も楽しみにしています!
本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした!
小綱実波先生様、この作品を世に送り出してくださり有難うございます。
感想・・・?一体何を申せましょうや。大変大変満足でございました。
せめてお気に入りポイントを叫ばせて頂くと、最後シーン、事の起こりともいいますか、ネタバレが残酷、且つなるほど納得で良かったことと、ヨアヒム王のお顔がイラストで見れて嬉しかったですね。
そして何よりもイチオシ、P66が御挿絵と相まって神ってました!(`・ω・´)
3人の恋、いや、タイトルにある通りまさしく3人の「恋の骸、愛の果て」模様が大変に良くて、悶えました。
ルーカス良かった、本当に良かった。有難う先生、ルーカスにこのような救済を有難う!(T_T)
さあて、もう一度読み返すぞー!
三ヶ月連続刊行の第三弾で、完結巻となります。
これまでで一番辛く痛い巻です。
今までの苦難が鼻で笑えちゃうほど、厳しい展開なんですよね。
二人に訪れるあまりに過酷な試練に、まさに驚愕の真相。
もうね、輪廻転生ものって萌える~!とかって喜んでた過去の呑気な自分からは想像もつかない場所に、物語としては着地するんですよ。
ものすごくしんどくはあるものの、でも同時に、言葉にならないほどの感動を与えて貰える。
まさに圧巻としか言い様のないラストなのです。
通しで読むと、しばし呆然としちゃうんですけど。
愛が憎しみにも、それに狂気へも、また破滅にも導く。
そして、救いにもなると思うのです。
この二人の愛って、そう言う意味ではまさに希望ですよね。
ファノーレンの。
ちなみに今回の表紙ですが、そんなまさに希望を表したものになります。
そう、ツヴァイリンクで夜明けに立つ二人ですよ!
もう、表紙だけで泣いちゃいそう。
えーと、読了後にこの表紙の意味が分かるので、そこで大いに感激して!と。
内容です。
ディルクにエッボにルーカスにヨセフ。
信頼の置ける仲間に秘密を打ち明けた事で協力者を得て、いよいよツヴァイリンクでの悲劇の真相と、その裏に隠れた真の犯人の正体に迫るレオリーノ達。
そんな中、敵国との戦の幕が切って落とされてー・・・と言うものです。
で、こちら、繰り返しになりますが、もうくっついてるから甘々~ってワケには行かなかったりします。
今回、割と深刻なスレ違いが起こるんですよね。
手厚く保護して危険から遠ざけたいグラヴィス。
そして、自分も共に戦いたいレオリーノ。
二人のこのズレで。
レオリーノの中で、イオニアの存在って未だすごく大きいんだと思うのです。
だからこそ、イオニアのように共に戦えない事に、強い焦燥を持ってしまうんだろうなぁ。
またこちら、グラヴィスはグラヴィスで、レオリーノに対して極度に過保護になってしまっているんですよね。失う怖さから。
そこで、とある事件をキッカケに、レオリーノを離宮へと閉じ込めると言う行動に出る。
これな、実の所、より悪いのはグラヴィスじゃないかと思うのです。
一人で勝手な行動に出たレオリーノも悪いけど、彼は立派な関係者と言うかこの件に関しては中心人物と言えるのに、あとは任せておけで納得行かないだろうと。
まぁ、正直、この時のグラヴィスの言動と言うのには萌えちゃいもするけど。
だって、背筋がゾクゾクするほどの執着を見せてくれちゃうんですよ。
どれだけレオリーノが泣こうと、ひたすら抱き潰しって感じで。
話が逸れましたが、そんなワケで、ここでのグラヴィスにはいかがかと思う部分もあるのです。
萌える萌えないは別として。
ただ、ここから彼の内面が明かされると、もう今度は苦しくて仕方なくて。
や、グラヴィスの愛ですが、すごく苛烈なんですよね。
愛する人を閉じ込め、自分以外誰一人触らせず、ひたすら腕の中で囲い込みたい・・・。
それが今回、レオリーノが危険な目に遭った事をキッカケに暴走してしまった。
またこれね、この行動の根底にあるのは、彼の心の傷だと思うんですよ。
それだけ、彼にとってイオニアを失った痛みは大きかった。
こう、グラヴィスってわりと大人の男って感じで、何でも出来るしいつも正しいって印象だったんですよ。
そんな彼のこうして弱い部分を知ると、なんかグッと来ちゃうと言うか。
こんな追い詰めるような愛では無く、誰より優しく愛したいのは彼自身だろうに。
また、この手痛いスレ違いを経て、二人の気持ちは本当の意味で通じあったと思うのです。
ここでレオリーノがグラヴィスに対して告げるセリフに、めちゃくちゃ感動しちゃって。
このスレ違いは、必要だったんだろうなぁと。
ちなみにここから、展開としてはまさに怒涛のものになります。
敵国との戦の幕が落とされ、更に裏切り者の影で糸を引く、黒幕の本当の狙いが明かされる。
これね、レオリーノが受ける仕打ちと言うのが、凄惨なものなんですよね。
今作の中で、私はここが一番しんどかったんですよ。
暴力部分が苦しいなら、なんとしてもグラヴィスの元に帰ると言う、レオリーノの悲壮な覚悟が切なすぎて。
ただ同時に、レオリーノの行動にひどく心を打たれるんですよ。
彼は彼の方法で、精一杯戦う。
今ここで、憎しみの連鎖を絶ちきる為に。
こう、レオリーノですが、戦う事が出来ないと言う自身の弱さに、ずっとコンプレックスを抱いて来た。
でも、ここでのレオリーノを見ていると、彼は確かにイオニアの魂を受け継いでいて、そして一人の戦士なんだと感じるのです。
その戦う方法は、あまりに悲しいんですけど。
また、黒幕の真の狙いと、彼の真実。
これが本当に驚愕なんですよね。
ツヴァイリンクでの悲劇の裏に、こんな凄まじい愛憎劇が隠されていたのかと、ただただ呆然としてしまう。
人の心ってとても複雑だし矛盾もしてますよね。
愛しながら、憎しみを抱く。
そして、憎しみは憎しみの連鎖を呼ぶ。
だからこそ、グラヴィスとレオリーノ、二人の純粋な愛が希望になるんだろうと。
もうマジで、ツヴァイリンクの砦に立って夜明けを眺める二人のシーンに、感無量なんですよ。
この作品の全てを象徴する、素晴らしいシーンだと思う。
それと書籍化にあたり、かなり修正されてます。
セリフの細部が変わったり、無かったセリフが増えたり、構成が変わってたり。
書籍の方を読むと、よりキャラ達が身近に感じられる。
ここまで手を入れるのって、本当に大変だったと思います。
小綱先生、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
最後になっちゃいましたが、ルーカスとイオニアの邂逅シーンがとにかく素晴らしかったです。
やっと、あの言葉を言えたね。
そしてイオニアの魂は、ようやく眠りにつく事が出来たのかな。
何だろう。
登場人物紹介ですが、3巻にしてイオニアが笑顔なんですよ。
その笑顔に、もう言葉にならないです。