「背中を預けるには 2」電子限定SS「太陽と獅子を胸に刻んで」

もうこれ、めちゃくちゃ素晴らしいSS！！

電子版限定特典で、ルーカス視点で語られる彼とイオニアの物語です。

個人的に、このルーカスとイオニアの、少しズルくて優しい関係と言うのがめちゃくちゃツボでして。
もう異様に萌えてしまう。
だってだってだって、叶わない恋を抱えながら別の男に慰めを貰う受けと、そんな受けをそのまま受け止める包容力のある攻めですよ！
でも悲しい事に、本編ではあまり語られないんですよね。

が、今回、この特典では「あえて本編で語らなかったルーカスとイオニアの切ないもうひとつの愛のかたちをお届けいたします」との事でして。
もう絶対手に入れる！と、発売前から熱く燃えておりました。

まぁそんな感じで、私の中でのルーカスに対するイメージですが、情が深くて包容力のあるいい男なんですよね。
や、現在の時間軸でレオリーノに執着するルーカスはちょいヤバい感じなんですけど、でもそれこそが、彼の情が深い証拠なのです。
だって、18年も変わる事なく失った恋人を思い続けてるんですよ！
そりゃ、再び出会えたと思えば、ここまで思い詰めても仕方ないんだって！！

えーと、話がそれましたが、そんなワケで彼の内心と言うのは、どちらかと言うとあたたかくて穏やかなものだと思ってたのです。
それが、予想外の事に、この特典で語られる彼の内心と言うのは、激しくて熱いものだったんですよねぇ。
くっ、彼はこんな想いを抱えながらも、飄々とした態度でイオニアを受け止め続けたのか！と。
いい男すぎるだろーーーー!?
そして、泣ける。
未だイオニアを深く愛し続けている彼のモノローグが、あまりに切なくて泣ける。
もうこれ、めちゃくちゃ素晴らしいSS！
ルーカスファンのみんな、絶対手に入れて！！



で、内容としましては、ルーカス視点で語られるイオニアとの馴れ初めから彼との特別な思い出、そして失ったあとのルーカスの姿です。

繰り返しになりますが、予想外だったんですよね。
実は最初のルーカスですが、イオニアに対して好奇心が勝りと、わりと冷めた視点で近付いた。
そこから彼を見つめ続けるうちに、何故自分がイオニアに惹かれたのが気付く。
そして、イオニアを手に入れてからの、どうしても自分には入り込めない二人の関係への激しい嫉妬。
それと自身への自己嫌悪。
それでも、イオニアが与えてくれた特別な思い出・・・。

そして、彼が6年にも及ぶ片想いが報われたと感じた瞬間。

これね、ルーカスの回想と言う形で語られて、最終的には現在の彼と繋がるんですよ。
一人、イオニアを想いつつ、彼の為に剣をふるい続けると言った感じで。
もう泣ける。
SSなのに、めちゃくちゃ泣ける。
なんで、なんで、イオニアと永遠の別れを迎える前に、二人は語り合えなかったんかなぁと。
つくづく、イオニアが今度会った時に伝えようと思った「好きだ」と言う気持ち。
あれを伝える事が出来なかったのが悲しい。
でも、イオニアからちゃんと特別な言葉を貰ってたんだねと。


と、そんな感じでとにかく素晴らしいSSだと思います。
ぜひ読んで！