付き合ってないのに夫婦やってます。

tsukiattenainoni fuufuyattemasu

付き合ってないのに夫婦やってます。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神26
  • 萌×224
  • 萌13
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
12
得点
267
評価数
67
平均
4 / 5
神率
38.8%
著者
山田パピコ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
価格
¥720(税抜)  
ISBN
9784832291683

あらすじ

俺と竜は一生友達のままでいなきゃいけないんだ

ゲイの甘粕希一はノンケの親友・柴田竜之介と一緒に彼の姪っ子である真子を育てるようになって3年。仕事との両立に苦労しながらも家族のような関係を築いている。
──唯一の隠し事は、希一が竜之介に長年片思いしていること。
真子を幸せに育てるため、この思いを一生隠すつもりでいたが、酔った勢いで抱かれてしまって…!?
切ない片思いと家族の絆に胸が震える子育てラブストーリー♥描き下ろし付き。

表題作付き合ってないのに夫婦やってます。

古着屋店長
イラストレーター

その他の収録作品

  • 付き合ってるのに××出来ません(描き下ろし)

レビュー投稿数12

愛にあふれる子育てBL

本日こどもの日です。
最近購入した新刊に子育てBLあったなあ…と読み始め
まんまとマコちゃんに泣かされました。

子育てBLはたくさんあります。
オメガバースもお子さんがでてくるものもあります。
子供さんがいると癒されるので、だいたいの作品は読んでますが、子供さんが出てくる【だけ】のBLは「ん~…違うな」と思ってしまいます。
おとなの二人がいろんな事情で子育てをする。
慣れない事もあるし、うまくいかない事もある。
(それは夫婦でも同じ)
でも根底は子育てであるので、子供を置き去りにした恋とかエロとかの方向に向かわられると「子供を出した理由…」ってなってしまって。

その点、こちらの作品は満足です。
なにしろ真子ちゃんがすごく愛されているのが分かる。
物語でも絵からでも、それが伝わってきてほのぼのします。

親友の竜をずっと好きだったゲイの希一。
親友だけど家族として暮らすうちに、希一を愛していた竜。
その二人を幼いながら見守っていた真子ちゃん。
優しい気持ちに泣かされます。

6

感激しました

想像以上に面白かったです。
最初は、片思いだけど一緒に子育てしてるのね。
くらいに思ってたんですが、なかなか深い話だったなぁ。
竜が好きだと言えばハピエン、というような簡単な関係じゃなかった。
相手の好きの種類が一緒なのかわからないし、真子ちゃんの未来を考えたら、今の形を変えたくない気持ち。
希一が何でもないような顔をして、竜への気持ちを隠して、この関係を守り続けたのかと思うとグッときます。
真子ちゃんも良い子で可愛い。
そして、竜と希一がうまくいってないのは自分のせいだと思って、「消えてなくなりたい」と言ったシーン。子供になんて事言わせるの、この大人たちは!しっかりしなさいよ!と思いました。

この家族、大好きです。
ずっと仲良くしていて欲しい。
そして腐子供。真子ちゃん、素敵、友達になりたいです。

1

幸せは自分の為に。幸せは愛する人の為に。

子育て系は、絶対に。ほっこりラブラブな筈なのだ。
それが定石。それがデフォルト。ところが、BLカップルにはそこに切なさはつきまとう。
山田パピコ先生の作風なんだろう。いつも。それは、ちょっぴり苦いのだ。

そもそも設定がもう切ない。竜之介は男と逃げた妹が置いて行った娘、真子(当時2歳)を男手独りで育てると決めた。両親は他界していて居ない。古着屋で働く竜之介には土台無理なのだ。見かねた親友の希一は、2人で育てようと申し出る。
希一はゲイで、その事は竜之介にカムアウトしている。親友以上で、家族として。
竜之介の側で支えようと決めたのだ。竜之介に「本物の」家族が出来るまで。
希一の決意が切なくて。泣かせます。
男同士の家庭に育つ真子ちゃんがまた。健気過ぎる良い子。これまた泣かせます。
希一が真子ちゃんを不憫に思うほど、真子ちゃんは自分を不憫がってはいない。
竜之介と希一に愛されている事を、この子は幼ないながらきちんとそれを受け止めていて。
周囲の幼児から、心無い言葉をかけられるのは、それなりにムカついているけども。
子供ながらに、この家族を守りたいと真摯に願っているのだ。この子の言動一つ一つが、涙腺に来ます。ヤバいです。
真子ちゃんは、早々に希一の竜之介への想いをも看破している。お父さんがいて、お母さんがいる、いわゆる「普通の家庭」に必要な事が、性別では無くて。家族が「愛し合っている」事が重要なのだという真理に気付いている。なので、希一独りが苦しんでいる状況をも救いたいと、感じているのですよね。
本当の意味での天使!
後半には、ただノンケであるが為に鈍い、というだけじゃ無い、竜之介の苦い幼少期も描かれていて。
彼もまた家族の温かさに飢えていたという事が分かる。
寄り添って生きて行く。それが家族。愛する人たちの為に、まず自分が幸せである事。
共に生きる事が出来る幸せ。それぞれがそれを大切に想い、想い合えること。
じんわり温かい物語でした。
そうは言ってもパピコ先生。エチはそれなりに激しいです。結合部、ヤバい。薄ぼんやり修正もヤバい。感じまくる希一もヤバいです。

ほんわか10年後。きゅるるん女子高生の真子ちゃんと、ファッション系イケおじ竜之介。細っそりとしてあまり変わってないけども、それなりに年を重ねた希一が幸せそうで何より。真子ちゃんを捨てた母親が、二度と出て来ないという事にビックリするやら安堵するやら。人ってそんなもんだろうかと、ゾワっとする気持ちもちらり。

12

幸せだけど幸せじゃない

付き合ってはいないけど思い人と一緒に生活ができて、可愛い子どももいて幸せ。
それだけでは終わらせない、苦しくて切ないお話でした。

受けは自分がゲイだと自覚していて、攻めが好き。
そして今、幸せな家族でいられるのは、子どもが独り立ちするまでの期限付きだと思っている。
攻めは現状が幸せで、今の幸せを手放したくない。

最初は攻めの我儘っぷりから、受けを拘束しているのかと思っていたのですが。
彼の過去を知れば、切なくて苦しくて、受けをなんとかして引き留めたい感情が伝わってきました。
でもそれがどうして恋に繋がるのかは、少しわかりにくかったのです。

愛に飢えた攻めと、そんな攻めを愛している受け。そしてその2人がなによりも大切にしてる真子。
3人の価値観を擦り合わせて、認識の壁をぶち壊していく。
ほのぼのだけれどしっかりと読ませてくれる物語でした。

個人的に、真子が消えてなくなりたいと表現したところは泣きました。

4

健気な子どもに号泣

寝る前に気軽に読むもんじゃないなと思いました。
竜之介の姪、真子の泣き顔で号泣→眠れるはずがない、の夜でした。
健気な子どもが好きな方にはおススメです!

希一、親友の竜之介、その姪の真子と三人で暮らす毎日が、
「ママがいないなんて変!」
という男の子の指摘から、問題が表面化するという導入部はよく見る展開だったのですが、そこからが割と予想外でした。真子がすごく色々考えてるなと感心しましたし、希一に竜之介が惚れた理由にもしみじみとしてしまいました。

最後、家族1人ずつで3つあるところとか、素敵でした!読み応えありました。

4

子は鎹といいますが

子連れBLと聞くと正直一瞬躊躇してしまうおばさん腐女子の私ですがこれは良い子連れBLでした

まず子供は攻めの竜之介の妹の娘です
育児放棄された真子を竜之介が引き取って育てることになったという子です

お世辞にも親の愛情に溢れた環境で育ったなどいえない竜之介は妹が捨てた娘を育てることにします
育てることになったけど子育ては戦争のようなもの
自営業(古着屋)をしながらの子育てに体を壊してしまいます
子供を育てるために店を閉めることも覚悟していく竜之介を見かねて
一緒に育てる
と声をかけたのは大学時代からの友人希一
彼はノンケな竜之介に想いを寄せるゲイだが恋心は伝えずにいた
そんな二人が子育てをしていくが男二人の子育てに周囲は奇異な視線で見ていて…

子育てBLが花盛りの昨今
正直物語に子供がいてもいなくてもいいんじゃないかとか
子供が無駄に良い子でこんな子が居るかよと鼻につく子育てものもありますが
この話は2人が結びつくためにはこの子が必要だったし
2人の関係の変わるきっかけにもこの子が必要だった
まだ5歳だけども自分を育てる1番身近な2人のことをよく見ていてどうにかしたいと子供ながらにも頑張っているその様子が可愛すぎずに(ここ重要)可愛いのが非常に高ポイントです
まさに子は鎹(カスガイ)
この子は二人の子だと思います

希一はゲイとして
竜之介は今まで抱いたことがなかった家族として
生まれた相手を思う気持ちが
子育てを通してかけがえのない愛に育っていいきます
紆余曲折の切ないある意味両片思いの末結ばれる2人がとてもよかったです
(インポネタは必要だったかなと思いますけど)

4

家族のカタチはひとつじゃない

今回は古着屋店長とイラストレーターのお話です。

攻様への恋心を隠し続けた受様の恋が実るまでと
本編幕間の描き下ろし短編を収録。

受様は美大で出会った友人である攻様と
彼の姪と3人で暮らしています。

攻様は3年前、
妹が子供を置いて男と蒸発したために
姪を引き取りますが

古着屋の店長をしていますが
金もなく、子育ての経験もなく、
過労で倒れても姪を手放す選択ができない男で

受様はそんな攻様に恋をしていて
攻様を助けるべく一緒に子育てをしようと提案します。

表向きは受様がゲイである事、
在宅でイラストレーターをしている自分なら
いつも傍に居てやられる事を理由にし
攻様への恋心を封印するのです。

そして受様は攻様の姪を育てていくためには
攻様とは一生、友達でいなくてはならないと
思い続けていましたが

姪が幼稚園で
「ママが居ない家族なんて変」と言われた事から
今の関係の歪さを目の当たりにすることになります。

攻様は自分達が普通の関係でない事は仕方なく
それでも自分は幸せだと言い切りますが
受様は不安を消せません。

しかも姪は受様の恋心も看破していて!?

雑誌連載作をまとめての書籍化で
姪の子育てに右往左往する攻様と
恋心を隠して同居する受様のラブコメディになります♪

子育てモノが好きなので
恋心を隠しても攻様のためにと尽くす
健気受のお話かなと思ってGETした1冊です。

学生時代に攻様と知り合い
ゲイだと打ち明けていた受様ですが
恋心を打ち明けた事はありませんでしたし

攻様に一緒に子育てしようと提案しても
今の暮らしは攻様が家族を作るまでの
期間限定な暮らしだとも思っていました。

攻様の過去、姪っ子の事情、受様の想いが交差して
3人それぞれが今の幸せを大切に思いながらも
少しづつすれ違って、

もっとコミカルでほのぼのお話かと思ったのに
後半はかなりシリアスな展開だったのは
予想外でしたが

受様の恋が実って3人が新たな家族の絆を築くまで
ハラハラしつつ楽しく読ませて頂きました。

姪っ子ちゃんが
「自分のせいで2人が仲良しできない」というシーンは
健気過ぎてもうどうしたらいいんだ状態 ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

それがあったからこそ続く
受様パートがさらに強く刺さった感じで良かったです。

2

家族のカタチ

複雑な事情を抱えて親友同士で子育てをすることになった竜之介と希一。
自分たちの本当の子供ではないけれど大きな愛を注いで育てるその様子はとても感動的でした。
小さな子供が出てくるお話にはイラッとしてしまうことがあるのだけど
真子がとにかく健気な良い子で、溺愛しているふたりの気持ちがよくわかりました。

自分の気持ちを絶対に伝えてはいけないと抑え込む希一の考えは、竜之介への想いと真子を守りたい気持ちからきていて
家族のカタチに拘るあまりにすれ違う様子は切なかったけれど
それを誰よりも早く察知した真子に感心しつつ、みんなが幸せだと思える結末になって本当に良かったなと思いました。

そして竜之介が古着屋の店長というだけあってどの場面でもすごくお洒落だったし
真子のお洋服も可愛くて、細かな部分までを楽しむことが出来る作品なのが素敵でした。
古着特有のニオイを真子に嫌がられてしまうのも微笑ましくて好きでした。

2

こんな家族があっても良いんだよ

なんて素敵な家族。
みんなが笑顔・満ち足りた心・溢れる愛情。
最高ー!!

親友と子育て。だからなに?
育児放棄もせずちゃんと愛情かけて育ててるんだから文句あんのか。
ママがいないと変だと?
ママがいても変な家族もありますよ。

親友・竜への恋心を隠して、子育てに協力している希一。竜を好きな気持ちなだけじゃ、こんなに一生懸命子育てできません。真子ちゃんをすごく良い子に育てていて、スゴイなと感心しきりです。

色んなカタチの家族があって良いんです。
彼らは紛れもない家族。誰かなんと言おうと家族です。
竜との恋も実って、希一の恋愛はこれからがスタートです。今までもエロいことしてたけどさ(笑)2人の仲良しが真子ちゃんにも伝播するので、もっともっと仲良くして欲しい^ ^



1

ほのぼのとした家族の形に秘めた片想いの切なさ・・・

竜×希一


希一と竜は親友関係で、
竜の姪っ子・真子を2人で育てる中、
ほのぼのとした彼らだけの家族の形──
穏やかな日常に溶け込む温かな家族愛が伝わる一方で、
希一の竜への長年の片想いの切なさがじわじわと胸を締めつける。


真子を中心に回る3人の生活の中、
竜と真子の幸せを第一に考え、
自分の気持ちを必死に隠し続ける希一。
そんな希一をよそに、空気を読まない竜のエロ攻撃がズルすぎて・・・、
それでも「友達」と振る舞おうとする希一の健気さ、
離れる決意、心の揺れと葛藤にもが痛々しいほど刺さる!

お互いを支え合いながら築かれる3人だけの絆がとても微笑ましい。

世間の目、社会制度、子供からの受け入れ、そして
ノンケの竜之介の恋心への変化など、
現実はそんなに甘くないはず、
これらの問題がもっとリアルで困難なものとして描かれていたら、より深みのある作品になるでしょう。

1

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