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chiwohaumono ni tsubasawa iranu
某海外ドラマのタイトルを思い浮かべてしまうプリズンBLです。
新人刑務官のリアム×囚人のベルナルドというカップルで、2人はリアムが子供の頃に出会っています。
父の暴力に耐えかねたリアムが母と妹を守るため通報し、駆けつけたのが当時警察官だったベルナルド。
暴力的な父に支配されていたリアムにとって、優しく頼もしい大人の男性であるベルナルドは心に強く残ったようです。
そんな2人が看守と囚人として再会。お互いの立場や特殊な環境での様々な制約がある中、もがきながら惹かれ合っていきます。
2人の抱える過去に加え、刑務所内の派閥争い、ベルナルドに執着する看守と複雑な人間模様で、さらにベルナルドは殺したとされている相棒ルーカスとは恋人同士で、その渦中で別の女性に心を移し、彼女とその息子と家族になったという経緯があります。
ルーカスとの決別から死にも麻薬が絡む問題があり、まずは1巻目でありったけの設定が一気に明かされます。
あまりにも問題が多すぎて、特にベルナルドの設定は盛りすぎな印象も受けました。あんまり多いとそれぞれが薄まってしまうので…。
とにかく色んなことが明るみにはなったけど、それぞれまだ入り口という状態で、本格的に話が動くのはこれからかなと思うので、ベルナルドの罪の行方とともに今後に期待です。幸せになれー!
刑務所看守のリアムと囚人のベルナルド。
リアムとベルナルドには過去に関わりがあるのですが…、そこがお話しのキーポイント。
プリズンBL、ということで、個性の強い囚人たちの派閥があったり、看守との確執があったり…、鳶田瀬先生のしっかりとした画力も相まって、なんだかもうほんとに海外ドラマのような読み心地です。
ベルナルドがある理由から抵抗ができず、クズな看守とのモブレ描写があるので、苦手な方はご注意を。
リアムとベルナルドの過去がそれぞれにヘビーで様々な思惑、感情が絡み複雑です。
重く暗いものを背負い、地を這うような感覚にまで落ちてしまっているふたりはどうなってしまうのか。
リカオンの動きや、クリスとの関係も気になります。
ベルナルドには笑顔になってほしいです。
鳶田瀬先生の描かれる裸体はがっちりと迫力があって、特にベルナルドは表紙でもわかるように体毛もしっかりめに描かれていてボリューム感がすごかったです。
刑務所内の様子と生活、囚人達の派閥、暗黙のルール、
見たり聞いたりこっそり教わったりしながら、
主人公リアムと共に読者もここの事を学んでいく、
まるで新しいゲームを始める時のような1巻でした。
二人の過去と関わり合い、敵か味方かサブキャラクターの登場、
情報量が多めでやや説明っぽさがありましたが、
物語はまだ始まったばかりと言った所ですね。
エロに関してはレーベルの仕様なのか、
局部描写は少な目で描かなくても良い体勢が多く、
境界線が解り難いタイプの白抜きなのが残念。
白抜き部分の無い挿入以外のシーンの方が逆にエロく感じましたね。
肉感的ボディとラフな感じの体毛の描き方で、
色気は十分に感じる事が出来ました、特に胸元&乳首が良し。
初っ端から看守ゴーマン(名前ピッタリ過ぎ)が、
ベルナルドに取り調べと言う名の陵辱をするシーンから始まります。
「ベルナルドが可哀想だ、酷い看守が許せない!」
……と、どうして素直に嫌悪感を示すことが出来ないのか?
イケメンですら無い悪役やモブによる陵辱シーンに、
不快にならず毎回普通に楽しめてしまう自分の人間性を危惧する日々…。
今回メインとなるリアムとのシーンは少なめでしたが、
陵辱シーンも含めて美味しく頂いてしまいました、ごめんなさい(>_<)
イケメン過ぎず気持ち悪過ぎない外見は陵辱要因として丁度良かったです。
このカッコいいタイトルはベルナルドの心境を表しているのかな?
派閥のバトルとか、ベルナルドの罪に対する処遇とか、
リカオン&クリスとの関わりとか…
お話はこれから盛り上がって行くと思うので
続きが気になるし2巻が楽しみです!