地を這う者に翼はいらぬ 2

chiwo hau mononi tsubasaha iranu

地を這う者に翼はいらぬ 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×23
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
34
評価数
9
平均
3.9 / 5
神率
33.3%
著者
鳶田瀬ケビン 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
秋田書店
レーベル
プリンセス・コミックスDX カチCOMI
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784253154826

あらすじ

新人刑務官・リアムは配属先の刑務所で、かつて自分を救ってくれた元・警官の囚人・ベルナルドと再会する。立場を超えて惹かれあう2人は結ばれるが、横暴な看守・ゴーマンに怪我を負わせたことでリアムも獄に堕ちることとなる。囚われの2人が選ぶ選択肢は「脱獄」。はたして――!?

表題作地を這う者に翼はいらぬ 2

リアム・ロングウッド,新人刑務官
ベルナルド,囚人

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数1

囚われの檻から自由へ羽ばたく

主人公二人のバックグラウンドや刑務所内の様子をメインに
まだまだ物語は始まったばかり、と言った印象だった1巻。
ここから何巻かに渡り壮大な物語が展開していくのだろうと
予想していたのですが、意外にも2巻で完結でした。

二人の過去の描写が悲壮だった割には、
結局それに関する何かが起こる訳でもなく、
敢えて全て置いてきぼりにする形で脱獄して
自由を手に入れる為の2巻でした。

重箱の隅をつつくような感想になりますが、
自責の念に捕らわれ殆ど自らの意思でこの場所を選んだ二人が、
結局は一緒に居るために脱獄を選ぶのは、
ちょっと信念が足りないかなぁと…。

私の読解&理解力が足りないのかもしれませんが、
二人が出会う事によって互いを救い合うのも、
脱獄しないと一緒に居られなくなるのも解ります。
でも、二人の壮絶な過去、それに対する贖罪とこの脱獄展開に
若干矛盾や違和感が生じると言うか…。
今となってはルーカスの下りは必要だったのかな?とさえ思う。
これならベルナルドは本人が望まず無実の罪で捕まった、的なお話の方が
解り易かったかな、と思いました。

1巻では少し登場しただけのリカオン&クリスが、
利害関係の一致から脱獄に協力、彼らと手を組む所から2巻は始まります。
刑務所内の人間や派閥の関係を上手く利用し
チャンスとなる状況を扇動する二人。
これを仕組んだリカオンにカリスマ性を感じる、
ベルナルドも「あんたの方が怖いよ」と言っていた、本当ですね…。

リカオンについてのエピソードやその素顔も描かれ、
二人と共に脱獄した彼が向かった先は…?
いつも柔和な笑みを浮かべている人ほど
恐ろしい一面を抱えているのはお約束、
でもクリスとの絡みももう少し見たかったなぁ。

エロに関してはそこまで回数がある訳では無いのですが、
画面いっぱいに描かれるガタイの良い二人の肉感的な交わりは迫力があり、
見ていてドキドキしました。
リードするようなベルナルドの包容力を感じさせつつ、
リアムの頑張りに余裕無くなる場面もあり、
互いを求め合う糖度高めのHシーンに癒されました。

1巻でベルナルドを陵辱していた横暴看守ゴーマン、
生々しくてエロく感じたので実は登場するとちょっと嬉しい。
2巻でもリアムを投獄するなど悪役っぷりは健在、
しかし最後は暴動に巻き込まれ悲鳴を上げて、
その後彼がどうなったかは不明ですが…
(余談ですが…この後囚人達に犯されてメス堕ちし、
自ら囚人達の慰み者に志願するストーリーや、
薬の取引をしていたジュブルと体の取引もするストーリーが
私の妄想の中で勝手に流れていて楽しいです♪)

正直もうちょい話を膨らませて
もう1巻くらい読みたかった気もしなくは無いですが、
だからといって物足りない訳では無く、
BL部分以外は海外映画やドラマにありそうなノリに感じられ、
上手く纏まっており、読み応えもありました。
何はともあれ二人が幸せになれて良かったです!

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