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無愛想な領主×転移者の料理人+ちびっこ。ほのぼの異世界レストランラブ!
isekai shiawase koishokudou
異世界の領主、ルシアン侯爵✕料理人の留依。
表紙の絵がかわいい。
きっと甘いお話であろうと予想し、手に取りました。
甘い…んー、甘かったといえば甘かったような…なんとも言えない読後感。
なんだろうな、これ。
まず、留依が異世界に行ったのって「逃避」だよね?っていう思いが最初にありました。
現実世界で、仄かに恋心らしきものを抱いていた相手に裏切られ、借金だけを背負わされてしまいます。
夢も潰え、住む場所も追い出されてしまうという、ツラい状況…。
イヤだよー、こんなの、なんとかしてよード◯えもーん(イメージ)的な感じで、異世界へ。
異世界での留依の待遇が良い、という苦労知らずの部分も鼻についてしまって、冒頭からムムムッと。
すみません、ひねくれ者なので。
そしてルシアンというスパダリ攻め。
表情が乏しく、ハシビロコウという例えがしっくりしていた彼が、留依と関わり、だんだん柔らかい表情を浮かべるようになるのが素敵なんです。
ただ、スパダリを感じる場面は残念ながらなかったです。
そんな彼曰く「妻とは政略結婚で、苦労をかけた」らしい。
いや、でもね、子ども2人もうけているよね!?と。
「政略結婚」だけど、1人出産後、すぐにヤることヤってんじゃん!?
…なんて下世話なこと思ってしまって、せっかくの留依との甘々なシーンもセリフも心に刺さらなくて、どうにもこうにも。
救いは、ルシアンの子どもたちの言動が、可愛かったことですね。
和みます。
ほっこりしそうで、あんまりしなかった、という珍しい作品でした。
あらすじについては他の方が書いてくださっているので、感想を。留依もルシアンも、とても人生に真剣に取り組んで、アンリとヴァジルを心から思っていて、きゅんきゅんします。ふたりの想いが通じたときは、おめでとう✨幸せになってね、と思いました。ルシアンが子どもの頃から見守ってきた家令(挿し絵にはないけれど、やさしそうなおじさま希望❣️)も、うれしいと思います。鈴倉先生の絵がぴったりで、かわいい留依、かっこいいルシアン、愛らしいちみっこで眼福でした。幸せな気持ちになれるお話です。
異世界ものです。
自分と家と家の中身だけ移ります。これは異世界ものには珍しいですね。身の回りの物や家や家財道具もあるので主人公は当初の予定通り洋食屋を開きます。
なんとも異世界トリップ物にしてはいたれりつくせりで優しい世界です。
主人公ルイのような人は何人もいて、受入れ体制もあり、言葉も通じて普通に生活できます。
そして領主親子とのほのぼの。
ちびっ子がそれはもう可愛くて可愛くて。
ルイが不器用パパとちびっ子の橋渡しもして、すっかり仲良し親子になれました。
ルイと領主の恋もみのり一緒に家族同然に暮らせるようになります。
エッチは本当にちょこっとだけですが、こんなほのぼの優しいお話なので、あるだけラッキーという感じです。
ただ話が印象がうすいというか、異世界トリップと不器用親子の橋渡しと初恋がみのる、平和で優しいお話で。
あまり攻めのインパクトもなく。
性欲も、え?あったの?みたいな。あくまで個人的感想です!
無愛想な領主×転移者の料理人+お子さま 丁寧にストーリーが紡がれていて読みやすいし、心に沁みました。まずルイとお子さま達(アリンとヴァジル)の交流が微笑ましい。家を失くした事でお子さま達の料理人として侯爵ルシアンに雇われ、お子さま達第一で頑張るルイだから家族の絆を取り持てたんだろうなぁ。親子が打ち解けていく様は素敵。横槍が入りつつも、冷静に対処して遂に想いが通じた2人に拍手。互いに(特にルシアン)不器用でどうなる事かと思ったけど、初々しい2人と可愛いアリン・ヴァジルにメロメロでした。ほっこり心温まるお話
あとがきで小中大豆先生が、数年前から異世界転移や異世界転生ものにハマっていると書いてあった通り、ここ最近読んだ3作品はまさにそうでした。
その中でもこちらの作品が1番好きでした。
ルビー文庫さんらしい作品で、エロは少なくて最後にちょこっとくらいです。
でもそれが良いのです。
何故なら留依がセアルトランドに飛ばされてからの頑張りや、アリンとヴァジルとの関係が丁寧に書かれていて好きでした。
それとルシアンと子ども達の誤解や、父親として子ども達を思いやる気持ちにホロリと来てしまいました。
ルシアンが不器用過ぎて切なかったです。
留依のマレビトとしての異能が発覚する経緯に至っても自然で、その異能を活かした活躍もとても考えられてると思いました。
立て続けに異世界ものを出しているのに、似たお話がひとつも無いのが小中先生の凄いところだと思います。
どれだけ引き出しがあるのかと感心しました。
今回はセアルトランド領主と界渡りした料理人のお話です。
異世界トリップした受様が攻様の恋人になるまで。
受様の実家は祖父の代から続く洋食屋で
やがては三代目になりたいと専門学校に通いますが
在学中に父が、続いて母も他界して店は閉店、
いつかもう一度店を開く事が受様の夢となります。
専門学校を卒業後はフレンチレストラン、
イタリアンバルで働き、一通り何でもできた受様は
フレンチで一緒だった先輩に「一緒に店をやらないか」
と誘われます。
受様はゲイでひそかに先輩に片想いしていたため
その誘いに舞い上がって言われるままに
書類に判を押し、開店資金を払います。
しかし受様が店の2階に引っ越しても
先輩は店の営業や人員の話をせずに資金追加ばかり
促された受様はさすがにおかしいと無心を断ると
連絡が取れなくなってしまいます。
実は先輩は一緒に店をする予定だった婚約者に
開店資金を持って逃げられていて
受様の恋心を見抜いていた先輩は
受様を連帯保証人にして受様の出資金も
ほとんどを着服していたのです。
真実を知った受様は
借金しかない未来に夢もなく
「死んじゃおうかな」と酩酊して眠った翌朝、
なんと店ごと異世界に異動していたのです!!
受様がトリップした世界では
異世界からの訪問者マレビトをこの世界にない
知識や技術をもたらす者として歓迎していて
マレビト認定されて本人にその意思があれば
その国の市民権が与えられていたのです。
受様が出現したセアルトランドでは
140年ぶりのマレビトとして受様は歓迎され、
受様は役所の担当者屋ご近所さんの助けをかり
異世界の食材や調味料の違いに戸惑いながらも
念願だった店をオープンさせます。
そして可愛い兄弟と知り合い
すこしづつこの世界に馴染んでいくのですが
受様の店が繁盛している事を逆恨みした料理人が
店に付火をして店が全焼してしまいます。
またしても全てを失ってしまった受様が
幸せを掴む日は来るのでしょうか!?
2人の息子と距離のある領主と界渡りした料理人の受様の
異世界トリップファンタジーとなります♪
受様の店にやってきていた可愛い兄弟は
実は今回の攻様となる侯爵の息子達で
攻様は受様を子供達の専属料理人として雇い入れてる
と申し出ます。
攻様は王都で政争に巻きこまれて毒殺されかけた事があり
産褥で亡くなった攻様の妻も毒殺かという噂が立ち
子供達は極端に食が細くなったことから
環境を変えるために領地に居住していたのです。
攻様は子供達が受様の料理なら喜んで食べる事から
受様の店の再建資金つくりのためと
公爵の庇護があればおかしな輩もいなくなるはずと
手を差し伸べてくれたのです。
そうして始まった専属料理人生活で
受様の料理は子供達ばかりか攻様にも気に入られ、
攻様と子供達の間をつなぐ役目を果たしていくのです。
ちょっと2人の間の身分差などが気になるものの
このままわりとすんなりまとまっていくのかな!?
と思いきや
攻様との縁組身を狙う侯爵令嬢と伯爵令嬢が
領主宅に滞在することになって
またもや毒物混入事件が起こってしまうのです!!
その料理を作ったのが受様だった事から
バタバタの展開となるのですが
ハピエンは間違いないはずと安心して
ハラハラ&ドキドキさせて頂きました (^O^)/
異世界トリップものなので
たぶんにファンタジックな展開も有りますが
所々に伏線が引かれていて読み進めて
コレか!?と思う展開もとても楽しかったです。
鈴倉さんの子供達がとってもキュートでした♡
「無愛想な領主×転移者の料理人+ちびっこ。ほのぼの異世界レストランラブ!」とあるけど、まさにそのまんまです。
異世界に店ごと飛ばされちゃった料理人の受けと、おチビちゃん達との交流がほほましく穏やかな気持ちで読めました。
小中さんはたま〜にほのぼの系かと思いきや、ダークな闇が見え隠れして涙目になることもあるんだけど、そういうのもなし。
ちなみに「無愛想」といっても、傲慢とか俺様ゆえの無愛想ではありません。
攻めのルシアンは君主として感情を表に出さないように厳しく叩き込まれて育った人なんですね。
彼を幼少時から見守ってきたお付きの人曰く、「おかしくなるか、歪んでしまってもおかしくないくらいの」重圧の元、育てられた。
だけどそれにも負けず、真っ直ぐ善良に育ってきた素晴らしきお方。
だもんで「やたら美形のハシビロコウ」みたいな能面タイプなんだけど、目は結構雄弁に語っちゃってるので、そこが微笑ましい。
無表情のせいで心の底から愛している息子達にすらビビられてしまっているルシアンを見かねて、留依がルシアンと子供達との仲介役となります。
ここも微笑ましい。
そんなわけで、とにかく感情がひじょーーーに抑制の効いてるお方なので、留依に対してラブめいた行動を取るなんて無理なんです。
「留依を王都に連れていってそこで暮らしたい」と思っていてもそう言えなくて、やたらと「王都はいいぞ」と王都の素晴らしさを語ることしかできないんですね。
で、それを聞いてる受けは、「早く王都に帰りたいのかな……」みたいな。
読んでて焦れったいったらありゃしない(笑)
お互い恋愛初心者同士なので、暖かい気持ちで見守りながらの読書でした。
先生買い。ルビーさんらしいお話になっていて、攻め受けとも今一つ刺さってこなかったので、中立にしました。もうちょっとなんかスパイス効いてる方が好きなんです、先生ごめんなさい。本編250P弱+あとがき。各種美味しそうな食べ物が出てきます、夜読みは少し危険かも。私はオムライス大好きなため、悶えました。
憧れていた先輩と店を開く準備をしていたものの、実は騙されていたと分かり、その先輩とは連絡が取れなくなってしまった留依(るい)。途方に暮れやけ酒していたら、その翌朝、店ごと異世界にトリップしていることに気付きます。なんとか受け入れてもらい、そのまま店を始めたある日、幼い子供二人が店を覗いているのに気づいて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
アリン(6歳)、ヴァジル(5歳)、ホレス、コリンナ(攻め家使用人)、リサ、ヒュー(トリップ先で受けを気にかけてくれるご近所さん)、ぐらい?めっちゃ気になるサブキャラなしでした。お子様方は可愛いですが。
++攻め受けについて
受けはプロの料理人ですが、読んでいるとどちらかというと庶民寄りで、とても一生懸命お子様方や攻めの体によさげなものを作る善人さん。異世界に行ってしまったけど、そんなに悲観しているわけでもないし、酷い目にあっている訳でもないし、切羽詰まった感はあまりないです。お子様方がとても可愛らしいので、三人でいる様子は大変和みます。
攻めさんは良い領主様ですが、表向き色んな感情を表さないよう厳しく育てられた方。お子様を大切に思っているのですが、どう接したらいいんだか分かんない系でした。イケメンなんですが、イケメンっぷりをたっぷり感じることはあまりなかったんですよね、なんでだろう?バトルがある訳ではないし、政治的な何かで対峙するということも無かったからかな?スパダリ!って感じはなかったでした。
攻め受けともキャラとして「ふーん」で読み終わってしまったし、何となく盛り上がりにかけてしまったお話でした。自分の萌ポイントを突くものが無かったんだと思います。こういうのは、読んでみないと分かんないですしね、しょうがない。
作家買い。
小中さんてファンタジーものを多く書かれる作家さまのイメージが個人的に強いのですが、今作品もそのイメージを損なことのないファンタジーもの。ちょっぴり切なくって、でも心が温かくなる、小中先生らしい1冊でした。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公は料理人の留依。
実家がレストランを営んでいたこともあり、ごく当たり前のように彼もまた料理人になった。やりがいのある仕事で充実していた日々を過ごしていたが、信じていた人に裏切られ多額の借金を背負ってしまう。
何もかも失い途方に暮れた留依だったが、ある日起きると家ごと異世界にトリップしていて―?
というお話。
留依がトリップしてしまった地はセアトルという街。が、セアトルの人たちは突如出現した留依に親切にしてくれる。そこでは異世界の人が突然トリップしてくるという現象がまれに起きており、やってきた人を「マレビト」と呼び大切にする習慣があったからだ。
周囲の人たちの手を借り、そこでレストランを始めた留依だったが、そこに身なりはいいがやせ細った二人の兄弟がやってくる。虐待を受けているのでは?と危惧した留依は、その子たち―アンリとヴァジルという6歳と5歳の兄弟たちに食事をさせるけれど、実はその子たちはセアトルの領主・ルシアンの子で。
異世界トリップものって、何か巨大な力が働いて、とかそういう設定のものも多くありますが、今作品は摩訶不思議な事が起こっても、すべて「そういうもの」という括りでまとめられており謎が掘り下げられることはありません。
言葉が通じるのも、建物ごとマレビトがやってくるのも、そして多くのマレビトが「不思議が力」をもっているのも、すべてが「そういうもの」として流されていきます。
こういう言い方が適切かどうかわかりませんが、この適当さが、今作品のほのぼのさを生んでいて味がありました。
で。
今作品の萌えどころは、ずばり攻めのルシアンかと思われます。
伯爵で、領主で、国王の覚えが愛でたいナイスガイ。
けれど彼は表情が乏しく、感情があらわになることがない。そんな彼の、内に秘めた、っていうのかな。素で持ち合わせている優しさとか、男気とか、そういったものが少しずつ見えてくる。
めっちゃカッコいいんですけど…!
そして、二人の子たちも可愛い。
とにかく可愛い。
「いい子」でいなければならないと常に気を張っている彼らですが、そこにも理由が存在しており、その健気さに萌える。
そして、そこに華を添えるのが鈴倉さんの描かれる優しい絵柄。ルシアンはイケメンだし、お子たちは可愛いし、この作品の世界観をきっちりと描き切っています。
小中先生の文体ってすごく読みやすいと個人的に思っているのですが、その読みやすい文章でスルスルと頭の中に映像として入ってくる。不思議な世界とか、可愛いお子たちとか、留依の気の良い隣人たちとか。
そして、そこに小中さんらしいスパイスのきいた伏線があちらこちらに撒かれていてそれが読み進めるごとに繋がっていく様は圧巻。留依はとある能力を手にいれますが、それがこんなところに繋がるのか―!と、その小中先生の手腕に圧倒されました。
嫌な奴も登場したりしますが、基本的に登場人物たちが優しく、ストーリーもシリアス展開になることはほぼほぼないので甘々で優しいお話が読みたいときにぴったりのハートフルなお話でした。