神様なんか信じない僕らのエデン (下)

kamisamananka shinjinai bokua no Eden

神様なんか信じない僕らのエデン (下)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神442
  • 萌×260
  • 萌27
  • 中立9
  • しゅみじゃない9

249

レビュー数
42
得点
2540
評価数
547
平均
4.7 / 5
神率
80.8%
著者
一ノ瀬ゆま 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
電子発売日
価格
¥749(税抜)  
ISBN
9784799751954

あらすじ

体育倉庫で二人の逃避行が始まって三日。 西央の発情は続き、喬を求め続ける。
憧れの西央くんとこんなことしちゃってるなんて――… 浮かれる喬をよそに、身体には次第に変化があらわれる。
視力の回復、性器の付け根の膨らみ、香ってくるフェロモン――。
獣の発情期に似ていることに気が付く喬だったが、 変化は心にまで及び、西央に対して激しい独占欲を覚える!
これは動物としての本能か、それとも愛情なのか?
七日間が終わるとき、神様の悪戯によって選ばれた二人の出した答えは…
人類初のαとΩを描く、オメガバース前夜譚・下巻!
その後の番外編38Pが一ノ瀬ゆま先生に各SNSにて無料で公開予定!

表題作神様なんか信じない僕らのエデン (下)

喬織人,17歳,高校生
西央凛々斗,17歳,高校生

その他の収録作品

  • あとがき
  • カバー下漫画

レビュー投稿数42

アルファ化

優しく控えめな優等生だった攻めが、アルファ化して支配欲に満たされることに苦悩する。そんな下巻でした。

しかし、そんな心体の変化を理解していこうとする攻めがかっこよく見えてきます。
一方、イケメンだし確実に男子だけど、かいらしく見えてくる受け。
この少しずつの描写の変化がうまいなあと思わされます。

人類がオメガバース化していく歴史の最初を描いた、ラブストーリーでもありSFっぽい映画のようでもある、そんな作品でした。
人間ドラマ、恋愛、H、どれを求めている方にもはまりそうな読み応えある作品でした。

1

大好きになった漫画

レンタルで読んでみたらハマってすぐ漫画を買ってしまった。本棚にずっとあるシリーズのひとつになりました。
始まりの描き方が新しいし、現実的で面白かったです。

1

オメガバースを代表する名作

まだレビューしてなかったわ。先にドラマCDを聴いてから原作を読みました。

この頃やたらと多いオメガバース作品のひとつですが、人類初のαとΩっというユニークな設定を加えた、特に印象的な物語でした。

体育倉庫である二人の「エデン」が舞台の密かな七日間―
大きな事件はないものの、それでも自分が今まで触れてきたオメガバース作品の中で一番面白かったです。

やっぱり僕エデはキャラがいいんですよ。見た目や性格がαっぽい西央くんがどんどん「メス」になっていく描写が個人的に萌えたし、日々増していく喬のスパダリっぷりも大好きでした!

あと、ドラマCDも超オススメです!ぜひ聞いてみてください (^^)

2

丁寧な心理描写と並外れた画力

※上下巻あわせての感想です。

病院長の息子である喬は、同じクラスの西央を保健室に連れて行こうとしたが、発情した西央に迫られるまま、使われていない体育倉庫で関係をもってしまう。
それまであまり接点のなかった二人が、身体の関係から心を通わせるまでを丁寧に描いたお話。


ヒート(発情期)という表現や、アルファという名称は登場しますが、いわゆるオメガバースとは一線を画しています。
いわゆるオメガバースは、アルファ、ベータ、オメガの世界観が厳然として存在し、登場人物は第二次性の検査を受けるなどして「当たり前」に受け入れています。
本作では、オメガバースという言葉は登場しないし、第二次性の世界観もありません。
西央はわけもわからず、ただひたすら発情するようになってしまい、自慰をしても一向におさまらない。
フェロモンにあてられた(作中ではニオイと表現)喬が、やみくもに西央を犯しても勃起はおさまらず、西央は家に帰れなくなってしまいます。
発情がおさまるまで、喬は西央を抱き、支え続けるのですが、その間に何故か西央の考えていることが手に取るように心に入り込んできたり、見えないはずの西央の過去や心の傷に触れたりして、少しずつ二人の関係性が近くなっていきます。
くわえて元より学究肌である喬は、二人の間に起こっている尋常ならざる事態を解明しようと、調べたり持ち前の知識から仮説を立てるなどして、発情期、狼の群れのリーダーたるアルファ、という答えに行き着きます。

この作品のすごいところは、並々ならぬ画力もそうですが(フェロモンにあてられぐらぐらする描写や、ニオイの可視化など)、十代男子の心の不安定さと、諦めや葛藤を内包する無垢な魂、純粋な心の結びつきを、セックス描写と絡めて描ききっていることだと思いました。
言い方は雑ですが、上下巻通じて二人がやっている描写がほとんど。なのに、何もかもに意味があり、目が離せない。
このあとどうなっていくのか、どういう風に結論づけられるのかを知りたくて、最後まで一気読みでした。

3

これは…名作というヤツですね!

新刊のレビューの嵐に刺激されて初のオメガバースに挑戦中。
上巻で刺激的で壮大な世界観に驚嘆しておりましたが下巻はBLとしてのDKの近付く気持ち、交錯する想いを堪能しまたまた魅了されました!

喬くんのαとしての支配欲と庇護欲が渦巻いて、本来「穏便」を好み平穏に生きてきた彼の戸惑いや不安に悩む姿、西央君の明らかなカラダとココロの変化に悩み抗いながら受け入れる芯の強さ、DKの眩しさと始めてとなるであろう始祖としての神々しさを感じて目が眩みます。
こんな気持ちにさせる画力が本当に上手くて、見えないハズの空気や匂いがページから感じるようです。

本当にすごい作品を読んでいる!これは名作に違いない!と読み終わった今、ちょっと世界に叫びたくなる衝動に駆られそうです(≧▽≦)
しかも!この後があの私をエデンに導いてくれた新刊!
読むの、楽しみだーーーー!

1

英語タイトルは…

電子では後書き、紙ではカバー下に書いてありますが
「I don't believe in god,I belive in you」
となるらしいですね。
「僕らのエデン」は「君を信じる」って捉えるなんて情熱的‼

他にも2人の名前に込められた想いも興味深く、スゴイ壮大なスケールの世界観を創り上げる上で細かいディティールにも拘っているからこそ没入感を誘う世界が創れるんだなぁ…としみじみ思います。
まさに「神は細部に宿る」!クリエイターの真髄に触れた気がします。

新刊に備えて読み返しでのレビューです。
上下巻まとめて「神」!
こんなにも緻密に創り込まれた世界観を素敵な「絵」で魅せて下さって感無量‼
続刊への準備はバッチリです!
明日の電子配信まで興奮して8時間位しか寝れそうにありません♪(*ノω・)テヘ
冗談抜きに…!本気で楽しみですし電子配信も紙本から間髪入れずの配信の神対応!ありがとうございます♡
そしてこの素晴らしいシリーズ作品を生んで下さってありがとうございます‼

1

発想と着眼点にひれ伏すしかない

なるほどーーーーー!
と唸るしかないこの作品のタイトル
だから「エデン」なのね…!と。

この話をどう思い付いたのか、そしてどう組み立てていかれたのか、、、
先生の頭の中を出来る事なら覗いてみたい
創造のお話しを創造していくって事に着目する感性がクリエイティブそのもの‼
そもそもオメガバが生まれた時点でその非日常に驚きを隠せなかったけどそこを更に新たな視点で活かして掘って膨らませて…!
読者にとって想像を超える驚きを貰える事って感動ボルテージ爆上がりでメーター振り切れちゃう位幸せな瞬間♡

この作品はそんな感動が得られる貴重な作品です
下巻は「夜明け前」の上巻で撒かれた布石を回収していく「夜明け」の話
夜明け前の暗い中で抗い、手探りを繰り返した事で2人は夜明けに向けてその新しい陽の光を受け入れ始め、立ち向かっていきます
その自覚が彼らを無自覚に成長させていきαらしさΩらしさが表れ始めていきます
それは2人の倉庫の中での交わりにも変化は表れ……そして倉庫を出たラスト!
感情をぶつけ合うような告白、いいですね♡
2人のこれから、に期待出来る終わりは多幸感があって読後の満足度があがります

2度目のヒートが描かれる様子の新刊の2巻、楽しみ過ぎますっ♪


1

普通じゃなくても

自分たちの身体に起きている変化に気付き始めた上巻の終わりから、彼らなりに様々な仮説を立ててやがて答えを導き出すまでが描かれていた下巻。
本能に引っ張られていた部分を抜けて、冷静な頭で出した結論がシンプルな愛の言葉だったことにとても感動しました。

求め合っているのはお互いに惹かれているからなのに、その事実を認めてしまうのは簡単ではなくて。そもそも何が起きているのかはっきりしない状態で感情まで辿り着くことも難しかったと思いますが、それでも逃げずに向き合って最後には男らしく気持ちを伝えた喬が本当にカッコ良かったです。

これまでの自分とはガラリと変わってしまうような出来事ばかりだった西央も、それを受け入れながら最後まで"考えること"を諦めなかった姿がとても素敵だったなと思いました。

その変化に明確な答えが出ないままふたりは一緒にいることを決めたわけですが。普通と普通じゃないことの境目が曖昧になってもそこに運命や本能が絡まっているだけではなく、お互い同じ気持ちを確かめあった結末がとても美しいお話でした。読んで良かったです。

1

タイトルの意味は……

 また、凄い作品に出会ってしまった……。

 オメガバースは設定やストーリーの傾向的にイマイチ感情移入出来なくて、この作品も購入するのに二の足を踏んでたけど、もっと早く読めば良かった……凄く後悔。
 BLアワード前に読んだら間違いなく超長文のコメント付きで投票したし……。

 ストーリーは練られてて秀逸、コマ割りは映画のよう。
 二人の表情の描写が素晴らしく、そこから読み取れる心の機微にこちらの心を鷲掴みにされて、続編2話まで一気に全部読んじゃった……。
 
 寒くて暗くてカビ臭くて「普通」であれば不快極まりない体育倉庫が二人のエデン。
 宇宙規模の人体の進化が「体育倉庫」という極限られた空間で解明されていく。
 表面的な理由は違えど似たような想いを抱え、お互いを見ていた織人と凛々斗。
 体の繋がりは偶発的なモノだったかもしれないけど、心が求め合ったのはきっと必然……。
 人間は神様の手で生み出された存在だけど、理性も知性も得た人間だから二人でエデンを出ていくの……織人と凛々斗はアダムとイブのようだけどそうじゃないんだな……凄。
 
 よく練られた作品で、後書きに書かれていた主人公二人の名前もなるほどなぁって……目から鱗。
 でも、そうなるとなんで凛々斗の苗字は“西”なんだろうとか、イメージカラー(髪の毛、目の色)が赤?なんだろうとか……。
 そもそもオメガバって狼の群れからインスパイアされてるみたいだけど、αはともかくΩ自体が“終わり”なわけで……。
 この物語の世界観がキリスト教とか神話とかそんなモノを感じさせるから、なんとなく、この先の凛々斗の受難を暗示してるようで、色々と深読みしてしまうよね……。

 どうかどうか、二人に幸あれ……。

( Ωは身体的にハンディがあるっていうのはわかるけど、それが理由で虐げられるとか卑しい存在として扱われるっていうのは私にはどうも受け入れられなくて……。
 この先のストーリーがそっちの方向に進んでいかないことを願います。 )

 

4

覚醒

オメガバース前日譚ということで、未知なる自己の変化に戸惑う様が新鮮で読み応えがありました。

上巻よりもやや落ち着いてきた発情。
オメガバースを知る読み手としては、抑制剤なしによくぞ耐えきったとほめてあげたいです泣。

下巻のみどころはなんといっても織人のアルファとしての覚醒ではないでしょうか。
もともとの半端ない知識量にも脱帽。
さすが…アルファです。
自分たちの変化を肯定的にとらえられる精神力、問題解決能力、そして凛々斗を守ろうと懸命に努力する様、本当にかっこいいです。

擬態して二人で困難を乗り越えながら生きていくこれから…
是非とも読ませてください。

2

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