灰雪の街のサバーカ

haiyuki no machi no sabaka

灰雪の街のサバーカ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神48
  • 萌×22
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
15
得点
267
評価数
58
平均
4.6 / 5
神率
82.8%
著者
帽子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
日本文芸社
レーベル
ニチブン・コミックス MeltyBullet
発売日
電子発売日
価格
¥750(税抜)  
ISBN
9784537143546

あらすじ

裏社会でも指折りのスナイパー・エドガル。老境に差し掛かった男は亡き恋人の影を追いながら、自らの最期の地を探すかのように生きていた。しかし、亡き恋人によく似た謎の男・バルバとの出会いがエドガルの心を揺らしていく――。

雪と白夜(ベールィノーチ)の国を舞台に繰り広げられる、孤独なサバーカ(ろくでなし)たちのロマンスグレーBL

表題作灰雪の街のサバーカ

ファルカ,ガルのパートナー(故人)
ガル(エドガル),スナイパー

同時収録作品灰雪の街のサバーカ

バルバ,ファルカによく似ている
ガル

同時収録作品灰雪の街のサバーカ

ラーラ,ガルのお目付役
シーダ,ラーラと共にガルのお目付役

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数15

雪が降り積もるような、もしくは

レコードを再生しているような、静かに始まって静かに終わる、静かに、静かに、遠い外国の映画のような作品。
白と黒のコントラストがとても素敵。BLを好んで読まない私が、帽子先生の作品なら間違いなく好きだから、という理由で読んでるし、買ってるし、飾ってるし。表紙が本当に絵画。ホントに好き。
誰もが優しくて、誰もが生きづらさの中で生きていて、誰もが悲しくて、誰もがただ幸せになりたいと生きているお話。そしてわんこがかわいい。文句なしにかわいい。

1

灰雪の街

切なくて愛おしくて、だけど触れたら消えてしまう雪のように儚いお話。わんちゃんかわいい。本当にかわいい。

1

カラーよりも鮮烈なモノクロームの世界

主人公の職業は狙撃手。
仕事上のパートナーでもあった恋人を亡くした彼は、闇に蝕まれながら死に場所と死ぬタイミングを探す為に生きているかのよう。
その彼が、生きる為に生きる事を選ぶ。
新たな恋人の存在と、幸せになって良いものかと浚巡する主人公の姿と、その向こう側にある結末。
つい達者な画力に目が行きがちですが、ストーリーの組み立ても見事です。
ほとんど説明セリフなど無いものの、ストンと心に落ちてくるのは作者の描く画面の力でしょう。
描き込むところと省略するところの足し引きが大変に巧みで、映画の画面を観ているような構成も素晴らしいです。

私はKindleで購入しましたが、これは紙の本で読んでみたいので近々そちらも購入を予定しています。

2

幸せの形はひとつじゃない

最初に言うとカジュアルにエッチなBLを読みたい人には向いてない。
でも、じんわりした暖かさが余韻として残る独特な読後感で良かった。
主人公のガルさんは暗闇を生きている。
目が見えないという意味ではなくて、生きる希望を喪くしてしまったおじさんなのだ。すでに最愛の人がいなくなった世界から物語が始まる。
こんな所から始まるのにこれはハピエンなのだ。最愛の人・ファルカの生き写し、バルバには秘密があり、これがハピエンへの鍵なのだ。
過去に囚われ一進一退するガルを見ていると早く幸せになって…!と思わずにいられない。
だからこそラスト直前の急展開は胸が苦しくなり、そこからの流れは泣けた。

私ももふもふに包まれたい…

5

手放せなかった1冊

私は漫画は基本的に消耗品だと思っていて、数回読んだらすぐに中古へ下ろしてしまいます。ただ、この先ずっと好きだろう作品だけを手元に残して置くようにしています。この作品は書店で表紙デザインが気になったので手に取りました。物語も絵もとても好みでしたが、大掃除を気に手放そうと思いました。「手放す前にもう一度…」と読み返して、私は残しておく事に決めました。決め手は見開きで描かれた空へ飛び立つシーン。あのシーンがあまりにも素敵で切なくて美しいと思ったからです。薄暗い世界を生きるサバーカ達の切なくも暖かい愛情が素敵な作品でした。

7

まるで映画を観た後のような読後感

50代×50代の初老にさしかかったおじさん達のロマンスグレー。業を背負ったメインCP とサブCP 達の作中多くは語られない関係性と想いが静かな背景や台詞の至るところにちりばめられ、何度も読み返しながら彼等の想いを拾い上げていく、読後フィルム映画を観たような感覚になるちょっと不思議で切なくもどかしく愛しい愚か者達の痛いほど純粋で歪で美しい愛の物語。そしてわんちゃんが可愛い。すごくわんちゃんが可愛い。わんちゃんの可愛さとおじさん達の生き様の温度差も魅力な作品です。

5

切なくも優しい物語

裏社会で生きる狙撃手達の物語。死や別れ、生きることの苦しみに主人公が直面し胸が詰まるような思いで読み進めましたが、暖かい日差しに照らされてゆっくりと解けてゆく雪景色のように優しいラストがとっても心に染みました…!!

「ロマンスグレーBL」と銘打たれている様にBL作品には珍しく主人公が50代なのですが…どうかそこで躊躇わず!裏社会とかクソデカ感情が好きな方には是非読んで欲しい作品です。主人公が年齢を重ねるほど人生に、物語に厚みが増すのです。。

6

好き

映画のような漫画です。心に残ります。読んでよかった。

4

世界観に浸って

表紙の感じからもわかるように、独特の世界観と雰囲気のある作品です。
表紙からはだいぶ暗い感じもあるかと思いますが、
暗いだけではなく、暖かさもあります。
殺伐とした話かと思いきや、おじさんとワンちゃんのハッピーライフを一部お送りしています、というタイミングもあり、
不思議なバランスで物語が進みます。

紙で買うのがおすすめです。
表紙の手触り等も含めて、世界観を限界まで追求しており、
その美しさにため息が出ます。

6

寒々しさの中に暖かさがある

ヒゲが好きな人、おじさんが好きな人、ワンちゃんが好きな人、外国の雰囲気が好きな人、雨の日に読む漫画が欲しい人、ワンちゃんが好きな人、コーヒーや紅茶のお供が欲しい人、いろんな人におすすめです。

おじさんとおじさんが寄り添いあって生きて行く姿に、いろいろなことを感じて、考えて、思いを馳せて…
どこか遠い国の、全然知らないおじさんのことを思いながらコーヒーを飲む一日があってもいいと思います。
ぽっかりとした時間をあえて作りたいときにもおすすめです。

後、おじさんとワンちゃんがとても可愛いです。
モノトーンの世界の中に暖かさがあって、可愛いワンちゃんと紅茶があって、
好きな人は絶対に好きな作品だと思います。

こういうものが人生には必要だな、という最高の嗜好品です。

4

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