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narcist, isekai nite ryuu no yome ni naru
皇太子リーホァンの「運命の番」として異世界から召喚された雪(セツ)。
そこは竜が治める国で、リーホァンが幼体から成体になるきっかけを期待した召喚だった。
でも成体になれなかったからセツは用済みみたいに言われちゃう。
セツのバイタリティとメンタルの強さがすっごい。
リーホァンに冷たくされても柳に風。
自分磨きと自分を褒め称えることに余念がない。
この「自分を褒め称える」が作品タイトルに「ナルシスト」と付けられる所以だけど、私が思う「ナルシスト」のイメージとセツはちょっと違っていた。
だいたい「ナルシスト」と称される人は、根拠なく分不相応に自分を褒めることが多いイメージだけど、セツの場合は根拠も実績もちゃんとあって嘘や誇張がないのがすごい。
でも喧しいので周りに敬遠はされちゃうのが残念ポイント。
自分をたくさん褒める、自己肯定感強めのセツだけど、その過去、幼少期の生い立ちを知るとその切実さがわかって、納得すると共に切なくなった。
恋愛面は、両者自覚した後の初々しいラブラブぶりがステキだった。
リーホァンの母の話から、セツはどんな決断をするのかと気になるので、その辺り描かれずに終わったのは少し物足りなかった。
セツ(受け)への初見感想は「おお……(引」でした。女みもないしナヨナヨもしてないからマイナス感情は無かったけど、とんでとない自己愛の塊だから可愛いや萌えという気持ちが湧いてきませんでしたw
異世界に招喚されたのに、同様も混乱もしない雪のメンタルが強い。異世界の言語を勉強中の喋りや会話が、とても稚拙で可愛いです。
最後まで雪の「僕が美しい、素晴らしいのは当然!」な性格は変わりませんが、はじめて同士の初夜での雪がすごくえっちです。
設定的には萌×2ですが、受けのキャラクター的にに萌評価です。
電子書籍ブックライブで購入したが、挿絵がなくて悲しい。主役カプ以外のキャラのビジュアルがすごく気になるのに……。
特にリーホァン(攻め)の幼体姿と、リーホァンの父・皇帝の外見が知りたい!
タイトルに驚くと思いますが、お話が進むごとにどんどん受けも攻めも大好きになります。
受けが今までいないタイプで、特に最後の方に出てくる言葉はなかなかBLには出てこない言葉でそれが大好きです!
確かに自分大好き!な感じなのですが過去を知ると見方が一気に変わります。どんな発言も愛しさしかなくなります。
攻めも最初は事情が事情なだけにあまり態度がよろしくないのですが、事情を知るととても不憫になりますⵈ。
そんな2人が相思相愛になるところは大感動です!
本当に心から大好きなお話です!
作家様買いです。
成体になると皇族は竜に変身することができる国の皇太子のリーホァンと
日本から召喚された、リーホァンの運命の番の雪とのお話。
タイトル通り、雪は強烈なぐらいナルシストです。
なんて言うか、普通のナルシストじゃないんですよね。
ほんとに純ナルシストって感じで、ナルシストの鏡です。
とにかくナルシスト…って感じです。
そんな雪と、成体なのに竜に変身することが出来ないリーホァン。
絶対に合うはずがないじゃんこの二人…って
読み始めた頃は思っていました。
実際にリーホァンは引いちゃってる感じだったし。
でも、読み進めるうちにリーホァンやシャオヤの雪に対する気持ちは変化していくし
私も雪に最初抱いてた感情からどんどん変化していきました。
雪は常に最善を選択して、努力を惜しまないのです。
その姿に心が動かされるんです。
読んでいると胸が熱くなる、そんな素敵な作品でした。
雪見たいな人が近くにいると、最初はきっと引いちゃうけど
好きにならずにはいられないんだと思います。
そのナルシストぶりに周囲がクセになっていくという表記が作中にあるように、私もその一人でした。これははまる。一文字も見逃せなかった。
主人公のキャラが際立ち過ぎていてストーリーは置き去り…なんてことはなく、終始ずっとおもしろかった。
この作家さんの作品は大方読んでますが、群を抜いてよく出来た作品だなーと思ってます。
欲を言えばその後の二人をもっと読みたかったです。ギブミー甘味。
この作品がもっと評価されますように:D
すごく良かったです!
最初はこれBLに発展するの?誰と誰がカップルになるの?と。
登場人物たちも噛み合わず主人公は変わった人でどうなるんだろう…と思っていたら!
他者視点で理解する主人公の素晴らしさ。
あんまりセツ視点であれこれ気持ちなどの描写はなく、セツの表情や仕草、行動をリーホァンやシャオヤを通して知っていく感じがしました。
なんてったってこの僕ですから!
もうセツの自己愛の強さ、ナルシストっぷりがだんだんリーホァンと一緒に愛しくなってきました。
常に最善を選択してベストを尽くすセツ。
努力を惜しまず自分の意志をしっかり持って。
だから後悔もしない。
きっとこの自己愛の強さの理由は所々に挟まれる幼い頃の経験からなのかな?
それに礼儀正しく誰にでも優しく裏表がなく。
祖母が亡くなった後はどんなふうに生きてきたんでしょう。
リーホァンもセツもお互いを理解するうちにどんどん人間らしくなっていきましたね。
神の采配なクライマックスでは、あの自分が一番大切なセツが!そしてそんなセツをリーホァンが!
そしてなんといっても初夜。
セツのセツらしさがムードもへったくれもなく。
だけどリーホァンも成体化してから大人びたような。
セツのやり方を逆手に取ってグイグイいっちゃって。
結婚式だってセツはバリバリ仕切りますよ!やることが多いほど燃えるセツ。なんて完璧なんだ!この僕は!
リーホァンがセツ不足で食べちゃいたい時のセツも相変わらずで。世界の損失ですよ、この僕ですから!
番外編を読んだりすると主導権はセツが握ってる感じかな?誰にもセツを独り占めも自由にもできないですね。
あとイラストが表紙と巻末にしかないので、逆に想像が働きました。
電子書籍で手頃なお値段だったのでこんなに大作だとは思ってませんでした。
この受けの雪がすごくステキなキャラです。
ナルシストと一言で片付けられない人です。
決して人を見下すような言動もしないし、最高の自分に向かって努力を惜しまず、押し付けがましくなく周囲に優しく、気を配る事ができる人です。
有言実行で、努力に裏付けされた自信家に不快感は持たないでしょう。
こんな人いたら好きにならずにいられないと思います。
リーホァンが幼体から成体になった場面でのお洋服事情は気になるところです。
ちっともエロくないエッチな場面も微笑ましかった。
あと血の誓約はどうするのでしょうね。
その後のお話があれば読みたいです。
Web発の異世界ファンタジー。冒頭試し読み部分の突き抜けたナルシスト受けが気に入ったので読んでみた。
全体的に心理描写が少なく、神視点に近い三人称になっていて、ファンタジー色が濃く出ている。攻めのリーホァン視点でも魔法使いのシャオヤ視点でも受けのことばかり語られるため、彼らから見た魅力込みの雪を追う形で読めた。
ストーリーは大筋はシンプルで分かりやすい。
初恋にそわそわしたり、些細なことでポッと赤くなるメインカプを見れたりとニヤニヤシーンもちゃんとある。嫌な奴を成敗するスカっと展開も楽しめた。
受けの雪はナルシストで口調も激しく、かなり個性的なキャラクター。前向きでブレない信念を持ち、芯がある。読み進めるうちに好感度が上がっていくタイプのキャラだと思う。
攻めのリーホァンは大部分が視点主に近い役割だったが、描写が浅くキャラ造形に物足りなさを感じた。皇太子という素敵設定なのに、それらしさを示すエピソードが前半にほぼ無いのが残念。雪だけでなくシャオヤにもキャラで負けている。
良くも悪くも受けが全部持ってくお話だった。エピソードにしても主張にしても。言いたいことを直接受けのセリフにしていて、子供向けCG映画に通ずる雰囲気を感じた。
個人的にはもう少し攻めにも頑張って欲しかったし、存在感を出して欲しかったと思う。これだと受け一人の冒険譚みたい。
また、ファンタジーだからある程度は仕方ないが、ただでさえ冗長な設定説明を、言葉を変えて何度も書かれると辛かった。
章の始まりに引きのエピソードを置き、続いて本筋に戻る書き方も多く、そのせいで通常シーンが説明のようになっていた。連載として細切れで読む用に書かれたからだろうが、続けて読むと流れが途切れて軽くストレス。
投稿小説だから仕方ない、と諦めなければ読めない点が多くあった。
魅力的な受けキャラとサービス精神旺盛なストーリーで読後感は良い。Web小説特有の地に足のついていない軽さと妄想力の高さを感じる。作者が楽しんで書いているのはすごく伝わってきた。
ファンの応援購入用だったのかな。
昨年末に『笑える話を読みたい今読みたいすぐ読みたい病』が発症してしまいQ&Aの『小説読みたい人寄っといで【小説推進委員会】』の場をお借りして教えていただいた一冊。
確かに、異世界転生にも動じず『人目をはばからない自分大好き』発言を繰り返す嶋雪というキャラクターはトンチキ方面にぶっ飛んでいるんですよ。本人は面白い事を言っている訳ではなく、いわゆる『素でおかしい人』なの。だから読んでいるこちらにも「ここ、笑っていいんですか?(笑うとこだよね?と確認させていただきます)」的な戸惑いが生まれまして……この、変な間が異様に可笑しかったのですよ。
ちょっと衝撃的だったのは、作者が伊達きよさんだということ。
「このぶっ飛び方。前作『物言わずとも愛語る』とあまりにも作風が違うくないかい?」と思ったんですよ。
ただですね、読み進めていくと、この嶋雪のナルシストぶりにちゃんと理由があることが明らかになるんです。彼は生き続ける為に自分を磨かなければならなかったし、自分をしっかりと愛さなければならなかったのよね……この辺が、水面に映る自分の姿に恋をして人生を捨てちゃったナルキッソスとはむしろ対面の場所に立っている様に思ったんです。
不可解なナルシストぶりの理由が明らかになっても、異世界に召喚された目的が達成されても、なおかつリーホァンの愛情を得ても、嶋の振る舞いが変わらない所は「流石だ」としか言いようがありません。
変なキャラなんだけど、不思議と爽やかなんだよねー。
現代日本に住まう美しいハーフの青年が、とある国の皇太子の「運命の番」として召喚されて…。という、出だしだけ書き出すと、よくある異世界召喚ものです。ですがこれ、全くよくある展開に収まらない。なんといっても、そのハーフの青年のキャラクターが強烈。タイトルにあるとおり、「ナルシスト」なのです。
最初はそのキャラクターに馴染まず、彼の言動のひとつひとつに「なんだこのナルシストは…」とギャグとして笑っていいのか、ドン引きすればいいのかわからない、という状態だったのですが、これが読み進めるうちに、どんどん印象が変わっていく。それはもう、びっくりするくらい。
彼、最初から最後までナルシストなんですよ。本当に、紛う事なきナルシスト。それを貫き通している。攻めに絆されてナルシストじゃなくなって……みたいな事は一切ない。突き抜けてナルシスト。
しかも読んでいると、彼がナルシストな事に納得してしまう。それは彼が「素晴らしい自分」でいるために、常に努力を惜しまないから。なんかもう、呆れるとか通り越して、尊敬すらしてしまうんですよね。ここまでキャラがブレないのも珍しいな、と。
終盤に、彼が「どうぞ、僕を知ってください。そうすれば、僕を愛さずにはいられないでしょう」と言うシーンがあるのですが、これがもう、読者である自分にも突き刺さるのです。確かに、彼を知ったら愛さずにいられない。
ストーリーとしても、恋愛に主軸を置きながら、攻めであるリーホァンの幼体から成体への変化などを含め、きちんと山あり谷ありで飽きる事なく楽しめます。山場らしい山場や、エッチシーン(本編一回のみでしたが、それなりに長いしエロい)も十分あり、内容としては満足です。
私の中では、今年度最高のナルシスト受けでした。