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itooshiki hibi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
50代 × 60代のBLという帯が目を惹く、こちら。
二人の出会い(10代と20代)・馴れ初めから50代・60代、70代そして…その先までが描かれています。
大人のための、じんわり沁みて考えさせられる作品だなと思いました。
こういうの、読みたかったんだ…!
歳の差や同性同士の恋愛、一緒に歳を重ねていくということ、別れの予感…色々なことに思いを馳せながら読みました。涙なくしては読めなかった。。( ; ; )
愛し合う2人が家族として共に暮らすことの素晴らしさと共に、同性同士が家族になるためには、今の日本ではまだ「養子縁組」制度を利用するしかないことのもどかしさを、強く感じさせられました。
近いうちに日本でも同性同士の結婚が法律的に可能になり、普通のことになって欲しいな、そんなことを思いながらじっくり読みました。
これからまた何度も読み返すと思います。
全6章で綴られていきます
始まりの第1章では55歳の和彦と65歳の真の2人
真が定年退職を迎えた彼らの日常始まりで、実年期に在りながらも深い愛情を交わす絡みをのっけから魅せて下さりちょっとドキドキしちゃいます
ベッドに行く前にお互い精力剤を飲む描写、特に2人のセリフ前の「……」の使い方=間・空気感がこの作風の愛らしさを教えて下さるような始まりで、開始数ページで既に虜です
それぞれ18歳と28歳で出会ってからの日々を紡いだ愛のお話しがその後の章で続き、最期は80代までを見届けます
作者さまが「王道的ハッピーエンドを目指した」結果の1冊と仰っていますが正にそのお言葉通りの1冊です
究極でもあり1番自然でもある愛のカタチを目にする事が出来る、とてもとても私にとっていとおしい2人のお話しです
極限までモノローグを削り、2人の会話で成り立っているのでとても人物描写がストレートです
ほぼ人生を描き切るのに1冊でまとめるなんて性急になりそうなのに…一切そんな事はなくて、1章1年代で進む中で2人から産まれる丁寧で想いが詰まったセリフのひとつひとつが心に染み入ります
分かってはいましたし、覚悟もして読むのに、、、やっぱり自然と頬を伝うものは毎度止まりません
でも、何度も何度も読んでいくうちに悲しいだけではなく、温もりを感じるようになり、その水気の温度感も変わって来ているように思います
やっとこうしてレビューを書く事が出来る位にはなりました
いつかこのお話しのレビューを書きたいな、とはずっと思っていたのですが、上手くまとめる自信もなくなかなか書けなかったのですが、想う所があり、こうして書いてみました
何度読んでも和彦の母の存在など解せない事もあるのですが、その辺はもぉ彼らの人生を賭けて些末な事だったと証明したと思えますし、何よりも2人の穏やかな日々と笑顔を見守り切れた事が感無量です
本当に心から好きなBLです
でも正直強気にススメたい!!!って思うBLでも実はないんです
伝え方がとても難しいのですが…いつか読みたいなって自ら望んだ時に是非読んで欲しい、普段はおススメしたがりの私なのにそんな風に思う作品です
きっと作品の方から選んでもらうような感覚が来る時がある気がします
作中の言葉を借りるなら…「全ては君次第 結局自分の路を決めるのは自分の意思だから」そして、「10年でも20年でも待ってるよ」とこの作品が語り掛けている気がしてなりません
読んでみたいなって思った時に必ず寄り添ってくれる、そんな作品です
そしてとても素敵な言葉に溢れた深い深い愛のお話しです
いつか誰かの…そして多くの方の手元に届くべき作品だと思っています
帯にある通り50代×60代、なんならそれ以上に年を重ねた2人の描写がメインのBLです。
2人の人生を、2人が出会ってから起こった過去や未来の転機が織り交ぜて描かれている、そんな1冊です。
1冊を通して、2人にとって互いが1番大切であり1番愛している存在であるということだけが確実に感じることができ、そしてそれが読後まで本当に幸福感を与えてくれます。
途中からこの年齢がスタートで、10歳差であることを考えれば間違いなくどちらかを看取るシーンはあるだろうなと覚悟を決めていましたが、やはりそのシーンになると純粋に悲しくて寂しくて涙が止まりませんでした。
大袈裟な山谷があるわけでも、ギュッとするすれ違いや激しいいちゃラブなシーンがあるわけでもありませんが、本当に満足度が高く、あーこういう人に出会えるのは幸せなことだと心から実感できるようなそんな物語でした。
なにも特別じゃない。そこらじゅうに溢れる同性カップルの愛のお話です。
特別容姿がすぐれてるわけでも、お家がお金持ちなわけでも、芸能人なわけでもない。
本当に実在していそうな2人の幸せな一生を順においかけることがときます。
この物語は、2人が実在していそうだからこそリアルに書かれていることがたくさんあります。
歳を重ねる事に増える2人の関係の悩み、お互いがお互いを思いあってるからこそ出てくる言葉、同性愛への理解度は私たちの生活している現実と変わらない中で愛しあうということ。
2人の間におこることの全部が全部幸せではないんです。でも悩んで話し合ったそれすらも愛おしい時間だったと思うことができる。
毎日の何気ない会話、パートナーが作ってくれるご飯の味、隣で気持ち良さそうに眠るパートナーの体温、なんでもないそれらのすべてが愛おしくてたまらない。
2人で人生を歩めることが何よりもの幸せである。
自分もそんな人に出会いたいと思わせてくれる素晴らしい作品です。
最後は号泣必須です。でもそれは幸せな涙です。おとぎ話の終わりでよくある、2人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ、という言葉がふさわしいハッピーエンドです。
結構しっかりやることはやるので地雷な人はお気をつけください!
愛の話
もうこれでしかないと思う、素敵だなぁ
正直男女で同じような話ならこんな感動はしない(個人的に)
幸せな日常と一生の物語だから
それが同性にかわるだけで壁がある
早く同性同士でも当たり前になりますように
でもこの2人はその壁を辛くじゃなく幸せに乗り越えてて本当に素敵な2人に心がポカポカしました
幸せな物語!
素朴な絵柄で、加齢臭が漂ってきそうな、ちゃんとおじいちゃんしてる絵のBLでした。
出会いからそれぞれの年代をさらっと描き、人生の終末まで見せてくれてます。全体的に穏やかに流れていく感じで、大きな衝撃とかはありません。ただ、BLの例に漏れず攻めの母親が毒親なので、うーん…となるところは有り。
二人の生活は優しさに溢れてて、とても良かったです。ちゃんとおじいちゃんの絵でHシーンまであったのには驚きましたが(65歳の受けが「それやばい」って言ってた…)、ゆったりした雰囲気で、生活の一部って感じになってました。
二人は養子縁組をしますが、攻めの家族はどこいった?っていうのが気になって…。特にあの母親とどう話をつけたんだろう?と、そこが読んでみたい気がしました。メイン二人以外に出てきた唯一のキャラですし。でも作品の雰囲気変わっちゃうかな。
基本的に二人だけの世界のお話で、死ぬ前に見る走馬灯を覗き見させてもらった気分になれました。
ある1組のカップルの生涯を描いた作品。
10代×20代での出会いから70代×80代まで。
その約60年間が濃厚に詰まった1作です。
正直、ジジラブは今まで食わず嫌いしてきたのと
60代×70代の2人がセックスする描写もあるという前情報に、好みに合うか少し不安だったのですが…
その価値観が揺らぐ、とても美しい作品でした。
ジジラブはちょっと…という方にこそ読んでもらいたい作品。
2人が長い時間をかけて築いてきた絆と2人の生活。
それがとても暖かく繊細な描写でとても克明に描かれています。
死が2人を分つ時まで、ずっと添い遂げた2人の約60年、とてもグッときました。
BLのジャンルに囚われず、こういう恋愛ができたら幸せだろうなと深く感じる作品でした。
オススメです。
一緒に生きる、とは。
心温まる二人のストーリーに涙がとまりませんでした。
私が今まで見届けてきた数多の推しカプたちにも、こんな最後があったのかな、はたまた彼らはどうやって生きていくんだろう、と想いを馳せたりして。
この本を読んでから他の本を読んでみると、また違う感覚で読める気がします。
すごい。
作者様は王道とおっしゃってますけど、全然王道ではないっす。
誰もが望んでもなかなか手に入らない幸せがありました。
一生を通じて、これほどまでに一人の人をお互いに誠実に想い合うってすごい2人です。
ひいては2人とも自分自身に対しても非常に誠実なんです。
なので、多分周囲に対しても誠実な人なんだろうな。って思ってしまった。
おっさん達の濡れ場には愛が溢れてまして、エロよりも幸せな気持ちで読みました。
2人共とても幸せな人生を選んだんだと思います。
とてもあったかい涙がじわじわホロリです。
味わい深い!!!
端々に相手への慈しみを感じられて、こうやって一緒に人生を積み重ねるって素敵すぎる。何歳になっても触りたい、好きと思えるのも!歳を重ねたから、しがらみから解放され、チャレンジできたり。会話もえっちもしっとり穏やか満たされます。激しくないのにとってもえっち!!攻めの甘え方や攻め方、受けが少しづつガード緩くなってくのとか本当に良い!!2人のやり取りは可愛さやユーモアもあって本当に良い!!
唯一選んだ好きなこと、野球で肩壊して…ってエピはおおおっう…ってなっちゃうけど。肩壊すまでやっちゃダメだよー指導者!と、思考が違う方向になりそうだったけど、そこはキチンと軌道修正してくれましたw
本当にじんわりじんわり想い合う二人が一緒に時を重ねるって素敵だなぁと、あたたかな気持ちになれました。