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midnight stray animals
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
割と甘いお話のイメージがある風緒さんですが、今回のお話はちょっと痛みのあるビターテイストでした。
雑踏で人にぶつかることで興奮する八木橋。成績優秀なリーマンは表の顔。ゲイであることを隠して生きるクローゼットゲイです。
一方の君島はレストラン店主。八木橋の夜の顔の被害者ですが、、翌日仕事の関係者であることが分かり、その縁でちょくちょく顔を合わせることに。
半ば脅し気味で関係を持たされた八木橋ですが、横柄な態度の中に、時折繊細な心遣いが垣間見え、次第に惹かれていきます。
どちらも本心を隠して生きてきたわけですが、二人が出会うことでそれが融けていく、そんなお話でした。
仕事は完璧で人当たりも良く、上司や部下、取引先からも人望が厚い八木橋。そんな彼はゲイだということを周りに絶対に知られてはいけない理由がある…
という何やら訳ありな大人の恋のお話でした。
君島の意味ありげな視線は八木橋がゲイだということを見抜いているだけではなく、復讐するための憎しみもこもっていて。
薬を盛られてセックスをしてしまったがそれを撮影されていて、動画をネタに脅されて…
と、どんなシリアスなお話になっていくのだろうかと思っていましたが、そこまで切ない展開にはならなかったのが逆に良かったです(本人たちはすごくツラそうでしたが)。
八木橋がゲイを隠して生きることや日々のストレスを人混みで男にぶつかって身体を触ることで発散していたのはちょっとびっくりしましたが(汗)
切なさもツラさも丁度良く、想いを通わせ合うラストも見ていて幸せで良かったです。
性的嗜好を隠している八木橋と彼に復讐しようと弱みを握ろうとする君島……歪んだ身体だけの関係がクリアになっていく過程が良きでした。
明らかに拗らせた恋愛なんだけど、互いの事情がはっきりしてダメンズ二人恋愛はこれから……というところで終わってしまったのが本当に残念。
ちょっと消化不良で終わってしまったことは否めません。
でもこういう殺伐とした大人の関係は好きです。
ビターな二人で、通り魔セクハラ野郎&攻めの弱み握って抱かれる受けとどっちもどっちな二人、ああ、甘いシーンがもっと読みたかったです……!
巻末にイチャイチャが少しあるけど、でも、もっと読みたかった。
君島のビジュアルが好きなのと、どう考えても八木橋のこと好きだろうという態度が可愛いなと思いましたがなんせ互いになにも知らない二人。
ぽつんと置いてけぼりにされてしまった感があるのが残念です……設定や二人の関係性は好きだっただけに!
『ミッドナイトストレイアニマルズ』の発売とても楽しみにしていました!
まず表紙がとても素敵で、綺麗なピンク、オトナな雰囲気、夜、そして、スーツのお2人…初めて見た時うっとりしました。
タイトル通り、人生迷っている、ダメダメなオトナたちの恋。
読者にあまり好かれないようなキャラクターの描かれ方をしているのが、とても新鮮でした。完璧な人物像よりも、ややこしかったりダメな部分があった方が、 人間らしくて私は好きです(痴漢はダメ、絶対ですが笑)
脅迫から始まった関係が、次第に恋に変わっていく様子が、ダメ人間同士故に拗らせていたのもあいまって、読んでいてとても面白かったです。
黒髪敬語キャラが大好物なので、君島にハマりました!君島の乱れるシーンなんかは、テンションが一気に高まりました!
八木橋も君島に出会えたこと、君島に救われたこと、1度距離を置かれたあと2人の気持ちが重なったこと…この道のりがあっての両思いとても良かったです。本当に最後は出会えて良かったね、と2人に心の中で声をかけながら読み終えました。
読み始めた時は八木橋の悪癖にドン引きしてしまいました。変質者です。
そして君島が登場した時には、読者は誰か気がつくのですが八木橋だけは気が付かないんですよね。
それだけ数をこなしてて覚えて無いって事だと更に引きました。
八木橋の目付きも病んでて怖いので、こんな主人公でいいの?って思いながら読み進めました。
ヒリヒリと焼けつくような2人の関係が、とても緊張感がありました。
ところが途中で八木橋の抱えている問題が明らかになると、彼の癒えない傷が見えて来て面白くなって来るんです。
君島に関しては八木橋の悪癖を止めようとした辺りから彼の気持ちがだいぶ分かって来ます。
彼の人生を変えた出会いが八木橋の悪癖であった事に運命を感じました。
八木橋と君島の置かれてきた環境がとてもリアルなんです。そこがとても面白い。
BLはファンタジーだと常々思っていますが、こちらは真逆の作品でした。好き嫌い分かれると思いますが、気持ちが通じ合った2人の様子を是非読んで欲しいと思いました。
風緒先生のスッキリした絵柄による、ワケあり男たちの腹の探り合い。
仕事もでき、周囲からも信頼を得ているリーマンの八木橋。
彼は誰にも言えない苦悩を抱え、それを発散させるためにこれまた誰にも言えないある行為をしている。
任された大きな仕事で出会った好みの男、レストランマネージャーの君島に惹かれるものを感じるが、どうやら君島も「同類」らしい…
…と、なんとももやもやした暗さを感じさせる冒頭。
結局八木橋は君島に性癖を暴かれ脅される展開になっていきますが、八木橋同様読者である私たちも君島の真意はわからない。
八木橋も苛立ちながら君島のいいなりに過ごすが、入院中の母親の容態が悪化し、心境が変化していく…
私、読んでて八木橋の表情/目付きが妙だなぁ〜と感じてて、その意味がわかった時ハッとしました。風緒先生!実に巧みですね…
で、それを一つのきっかけとして八木橋と君島の関係性が変わっていく。
君島の方も八木橋を縛り付ける「理由」があるのです。お互いが自分自身を晒すことで心が近づいていき…
エロ度は高く、元々2人の結びつきは性的なものしかないんだけど、一層カラダの奥深くで繋がるようになる2人の姿が胸アツです。
描き下ろし「その後、海の見える部屋にて」
一気に甘い空気の2人に会えます。偽らずに生きる時間が、2人を変えたのでしょう。
風緒先生のリーマンやっぱり素敵です
今回のお話は、キャラの設定もあまり明かされずというか、とんとんと進んでいきます
それが、いろいろ引っかかるのにもやっとしながら読むしかない
何とももどかしい感じが良かったです
攻めも受けも本心を明かさない
読みながら、両片思いのような印象も受けるのですが、まだ何かあるのでは?みたいは疑心暗鬼になっていきます
後半、物語がいっきに進むのですがそれからの二人のやりとりがとても可愛い
イチャイチャ甘々という感じではないですが、それでも可愛いかったです