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深見がどんどんおかしくなっていって。絹川に体を鎮めてもらい…。絹川もこんな形で本意ではないのに、それでも深見を求めてしまって。
絹川だけが信じた、深見は楽しく幸せに好きな音楽を聴いて生きていくんだ!グッと来ます。もう深見は正常な判断もつかなくなってきて。
そして空港で深見は…。絹川が止めようと相手の拳銃を弾がなくなるまで撃って。そしたら?!
意識が戻らない深見。やっと目覚めたら絹川がピアノを弾く人だという以外は何も覚えてなくて。
リハビリを頑張り絹川に光と名前をつけてもらって。
なぜかハサミを集め窓の外の飛行機を見つめてしまう深見。
最後の最後に、ああ!でも踏みとどまった?あのメロディを聴いて。
最後の2ページは深見は何を話したの?最後の2コマは希望?描写?
すごかったです。絹川の深見への愛情。諦めないふんばる行動力。絹川の想いは実ったのでしょうか?違う形でも。
どんどんヤク漬けの体になっていく深見。薬で稼ぐヤクザがヤク中になってしまったら終わり。まさにそれを体現していくような深見に、痛ましさを覚えつつも、どこかこうなっていくのが自然とも思えるというか、諦めのような気持ちも持ちました。ただ穏やかに祐介のピアノを聴いている彼をずっと見ていたいけれど、心のどこかでそんな日々が続くことはあり得ない、彼はきっと堕ちていってしまう、と周りも読者も分かっていたんじゃないでしょうか。
それでも祐介は、けっして最後まで望みを捨てることはありませんでした。深見を抱きながらも、理性を完全に失うことはなかった。ヤクザに囲まれながらも、何度でも深見のピンチを救おうと足掻く彼は、本当に深見の魂を愛し、とにかく深見に安らぎを勝ち取って欲しかったんだなぁと。でなければ、とてもここまで行動できないと思います。銃弾と腹の探り合いに揉まれて生きてきた深見ですが、本来はそんな場所で寛げるはずのない男なのです。見た目はヤクザそのものでも、中身はどこまでもヤクザに向いていなかった男。最後、記憶を取り戻した彼がどう生きようと決断したのかは若干濁されています。少なくとも彼が祐介の隣にいることを捨てることはできない、これだけは確かだろうと思いました。
3巻の表紙が泣ける。
深見が自らどんどん破滅に向かっているようにしか見えずキツく悲しい。
本人も周りもそうするしか道はないと思っていそうでなおさら。
だからこそ、祐介と工藤の願い(祈り)が最後に通じてほっとした。
いろいろツッコミどころはあったけど、ま、終わり良ければそれで良し。かなと。
※注意
女性と致している、無理やり、暴力、ヤ◯中…の怖かったり辛い場面あり苦手だけど、さくっと描かれていたので何とか読めた。
最近西田ヒガシさんの作品にはまって色々買い漁っています。あの独特の絵と世界観が好き。ヤクザだけどどこか無垢で素朴な魅力があり、妙に色気もある深見は本人が希望してないのに男にモテてしまう体質。敵にも味方にも部下にも。結局最終的に彼の側にいられるのは一番ヘタレで弱いピアニスト絹川。
不幸な生い立ちの深見の幸せだけをただ願う絹川の切ない気持ちが本のタイトルだと思ってたけど、タイトルは他の登場人物の心の声でした。いい意味で裏切られました。泣ける。願い叶ったんだな。ちゃんと叶い続けるといいな。だってラストは怒涛の展開。あの緊迫感に深見死なないで!と当然読者も願い続けてしまいます。西田さんギャグとシリアスの匙加減が絶妙です。
西田さんの描くキャラクターは受け攻めどちらもどこから見ても間違いなく男で、身長も大体同じくらいですが、両方共に男特有の可愛らしさも持ち合わせていてそこがたまらない魅力なのです。
どんどん深見が壊れていきます。有島に薬を打たれて犯されたせいで薬とそして男の体も欲しがるようになってしまった深見。
絹川に求めるのはもうピアノではなく体です。こんなものはセックスではない、俺が望んでいたものじゃないと思いながらも、いつかきっと心の中に入っていけるのではと深見を抱く絹川。
一巻、そして二巻でも見せていた絹川の捨て身の、深見のためなら命も惜しくないというような行動がきっかけとなり、ここから息をつく暇もなく一気にクライマックスへ。
「願い叶えたまえ」
絹川が繰り返す悲鳴のような願い「あの人は幸せな人間になる!!幸せな人生を送る!!」
最初はこれがタイトルに繋がっているのかと思いました。もちろんこれも「願い」には入っていますが「願い叶えたまえ」は有島でもなく絹川のセリフでもないのです。
あの場面でのこのセリフときたらとにかく泣けます。絞り出すような心からの祈りに泣かない人はいないでしょう。深見の願い、絹川の願い、舎弟の願い、そして有島の願い。読み手もそれらがどうか「願い叶えたまえ」と祈らずにはいられません。
私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品です。
描写は確かにヘビーかつ、どシリアスでしたがそれを乗り越えて読んだ人しか得られない言い表せぬ感動を胸に残してくれる作品でした。
以前から読もうと思いつつも、ヘビーだという前評判に尻込みしてなかなか手にする勇気がありませんでしたが、読んで本当に良かったです。最後は涙、涙、でした。
読む機会を与えてくださり本当にありがとうございました。
骨太ドラマなストーリーにぐいぐい惹きこまれ、ラストは号泣。そしてあとがきマンガで一気に涙がひきました(いい意味で)。有島社長の凄みにクラッときました。深見の幸せを願う人たちの想いに胸が熱くなります。深見は記憶を取り戻したんだと思いたい。どんなに壊れていて思い出したくないような過去も深見さんの一部だし…。それを背負ったうえで前に進んでいってほしい。表紙の深見には光が当たっているように見える。
何回読み返しても泣きます。
途中、バッドエンドか…?と思ってしまう場面がいくつも出てきましたが、ハッピーエンドでした。
明確には描かれていないラストは、不意にやってくる以前の記憶や感情のせいで暴走したものの、ふと我にかえって唯一覚えていた彼のケーキ屋を訪れたか、以前の記憶を取り戻し入院中の記憶を忘れ戸惑いを抱えたまま、彼に会いに来たかのどちらかかな、と想像しています。
西田東さん作品、どれも大好きです。
本作品が最終巻です。
全3巻とも表紙に金色の筆記体の文字入り、そして中の表紙も金色。
花音さんの本気を感じます。
前回キレた深見が有島宅に行ったところで終わっていましたが、
やはり有島宅でまた手錠をかけられ監禁されていました。
しかしあの有島も深見に対してほだされた部分が出てきたのか、
前のように無理矢理最後までせずに帰したようでした。
薬の依存が抜けきれず、薬を求める深見。
薬の混乱からか、肉欲を抑えきれない深見は絹川に肉体だけの関係を求めます。
深見の精神は次第に崩壊していき、身内からも「シャブの抜けきらないものは扱えない」
と言われて仕事を外されるようになります。
その怒りの矛先を中国人マフィアのシマ荒らし連中に向けます。
薬・暴力・肉欲の日々。
絹川は薬をやめさせようと体をはって深見の依存を阻止しようとします。
その気持が届いたのか、深見はヤクを我慢します。
しかし最終的には収まらない怒りを中国人マフィアにぶつけようとし、
撃ち合いになり、深見は頭に銃弾があたり、一時的に記憶を失うことになります。
記憶を失った彼は今までの彼とは少し違う人のようでした。
穏やかな面を見せます。
絹川はこのまま記憶が戻らなければ、
今の穏やかな関係が続けばと願います。
さて、その願いはどうなったのか。
人の生まれはそれぞれありますが、
人の可能性というものは無限にあるんじゃないかと思えてなりませんでした。
どんな生まれの人にも可能性はある。
少しずつ、絹川の影響を受けて変わっていく深見に、
人は変わっていくことができるんだと、前向きなメッセージを感じました。
彼は最終的にヤクザであった自分をどうしたか。
終わりは少しはっきりしないのですが、これはきっとハッピーエンドだろうと思います。
彼らにはきっと明るい未来が待っていると信じています。
ところでやっぱりあとがきが楽しい西田さん(笑)
花音さんで読者への漫画の見せ方(大ゴマを使う、変形ゴマを使う、ラブラブシーンを増やすなど)を習ったそうですが、確かに変形ゴマとかアップとか多かった気がする!
でも西田さんの四角いコマばっかりの漫画も味があると思いますwww
名作です! 読んで悔いなし!!
1巻・2巻を必ず読みましょう。(とてもいい話です!)
読まないと 話がわかりません。
私は 横着してレビューは3巻だけにします。
男のドラマ。
ピアニストの愛。
舎弟の工藤の愛。
男の愛に 泣きます。泣かされます。
『願い叶いたまえ!』
本当にそうなのです!!
記憶を無くしてしまった男が無邪気に笑うトコロがもう・・・涙。
涙が 止まらない・・・・。テッシュで鼻をかむ。
西田東作品は やめられない。中毒です。
3巻分いっぺんに感想ってのはちょっと無理かもなーとは思いつつ。
西田作品は読んだ作品が常に1番になる不思議な現象が自分の中で起こっています。
ヤクザものと聞いて、勝手に任侠モノだと思い込んでましたが、まさかこんなヒューマンドラマだったとは。どんな設定でも西田節は健在。アクが強いですね。素敵です。
ケーキ屋の息子でとてもプロとは言い難いレベルのピアニストの絹川が、裏社会に生きている深見のサンクチュアリですか、えーっとそんな愛の物語。
こう書くとどうにもこうにも安いですが、あまりに秀でた作品に出会うと、やたら長い感想か、何書けばいいかわからんくなるかどっちかに…。
1巻はまだそれほどでもなく、お馴染みのギャグテイストも挟まれてますが、2巻からはだんだん重たくなり、ドライブ感があってほんとうに素晴らしい。
3巻に突入してからは、ひたすらエンディングは幸せになるんだろうねえ!?と祈るような気持ちに。
深見が記憶を失くしてからがまた、胸に迫るったらなかったです。深見の言うことにはいちいち泣かされ、工藤が神に祈るシーンは涙が駄々漏れでした。読んでる途中で泣いてしまうなんて珍しいかも。
そうそう、その工藤さん『青春の病は』の工藤さんなんですよね。←こっちを先に読んでいたのですが、本編が『願い~』ということを、早くもすっかり忘れていて、どこで思い出したかというと、日本人離れしたルックスでも黒いサングラスでもなく、ナニがジャンボリーだという設定で(笑)!ダメだこりゃ。
ぜひとも映画化してほしいです海外で。ペドロ・アルモドバルに監督をお願い!