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Daisy Jealousy
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「Jealousy・嫉妬」のとおり、恋仲となった元同級生の要(攻め)の才能に嫉妬がやめられない三咲(受け)の気持ちが苦しかった〜……。
同級生の要の才能に一目置いていた三咲。
やがて要は一歩も二歩も先へと進み、一緒に憧れていたはずだった人からも認められて、世間からも認められ、いまだ燻り続ける自分との隔たりを強く強く感じてしまう。
どうやっても超えられない。
超えるどころか、どんどん遠くなっていく……。
辛い。
苦しい。
一緒にいればいるほど。
でも要は五年間もの間、三咲を思い続け、そして今も一途に三咲を求めている。
どっちの気持ちもわかるんですよね。
読んでて苦しかったです。
この読者の心を動かす力は、さすがおげれつさん!
そしてこの「嫉妬」というのは同性間だからこそ、って思いました。
持って生まれたもんとかそういうのは個々で違うはずなのに、性が同じというだけで「同じ土俵なのに」と思ってしまうというか。
そこがBL読んでるぜ!!って気分になれた。
(男同士が恋してるのにBL感が無い話ってたまにあるので)
追い求めていたものも見失ってしまった三咲が、少し遠回りしながらも再び見つけていく……
そこが一歩も二歩も前進、成長って感じで良かったです。
「要」という名前の通り、要が三咲にとっての要なんだなーってところが。
ラブ面に関しては、才能はあるものの他はオタク気質というか若干コミュ障ぎみな要の一生懸命な一途さにキュンとなりました。
初エッチで、長年の片思いが成就して感極まって「夢みたい」とか言っちゃう攻めが好きなので、そこが萌えた!
童貞らしく挿れて即発!というところも萌え。
ただ要は童貞巨根攻めフラグが立つので、ってことは三咲は受けだなとわかるんだけど、ノンケでそこまでラブでもない相手なのに、わりとすんなり受けに回ってしまう三咲という点だけがちょっと引っかかったけど‥‥。
ふつー、もうちょっと男に抱かれることに抵抗あるだろ……と。
ゲロチューはうへぇ……となったけど、そこがおげれつさんっぽいとは思いました。
描き下ろしの前に用語集があるのだけど、これ冒頭に欲しかったです。
ここにあるのを知らなくて、いちいちググって読んでたので……。
ゲーム系の専門学校で出会った天才×秀才です。
専門用語がたくさん出てきて最後の方に用語集もついていますが、意味は何となくで読んでもストーリーを理解する上では特に問題ありませんでした。
いや〜さすがの心理描写でした。攻の要に対する、受の三咲の、憧れ・嫉妬・好き・嫌い…そんな表裏一体の感情が、手に取るようにわかりました。
もし、自分が一番得意なことで、一生追いつけないほどの才能に溢れた人が身近にいたら?
その人と適度な距離感を保てない理由があったら?
恋愛以外の点でも考えさせられる作品でした。
そして童貞攻めの不器用なアプローチはめちゃくちゃ可愛かったです。
攻の要はモデリングの才能がある上に、モデリングにしか興味がなくてそれにしか時間を使ってこなかった人。そんな人に普通の人が追いつける訳がありません。オリンピック選手みたいなものなのですから。
そして人付き合いが苦手で、三咲がモデリングに根を詰めすぎているのを心配して、「俺のモデル使う?」と地雷発言をしてしまうという…。それは絶対言ったらだめなやつ!!!!
この発言は三咲をこの上なく傷つけたと思いますが、要には悪気が一切ないどころか、むしろ三咲のことが好きだから言ったというのはものすごく伝わってくるんですよね。
このシーンを読んだとき、私の頭には、王族が民衆に与えることを惜しまない姿が浮かびました。無限に持っている人は、それを人に与えても、自分のものは無くならないから何とも思わない。むしろそれで喜んでもらえるなら与えようっていう、そういう「持つ者」の浮世離れ具合が引き起こした悲劇のように見えました。
その一件以来、要を避けるようになった三咲。卒業式の日に要に無理やりキスされたことも、意味わからんと怒って、それで終わり。二人は社会人になります。
4年後、一緒に仕事することになり、三咲はそこでやはり要はすごいということ、要のモデリングが好きだということ、そして自分とは比べ物にならないほどの実力があることを再び思い知らされます。
もう一個一個起こる出来事が切ない。どこを取っても描き方が上手くて、やはりおげれつたなか先生はすごいなと改めて感服しました。
最後はあのブログが大仕事を果たしましたね。要、ブログ書いといて良かったね!
そして特設ページではまさかのこのブログが読める!兵士参上丸さんといにしえの疵さん、本当に良い人!!コメントに時代を感じるリアリティもすごく良かったです!!
この作品、三咲視点では才能という点で何度も要に打ちのめされていますが、要視点ではどうしても三咲しか好きになれないのに2回も振られて…という、恋愛面で何度も身を切られるような思いをしていて、でも二人とも自分の好きなもの(人)は絶対に譲れなくて…。諦めない気持ちが結んだ絆ですね。
おげれつ先生といえば、コミカルなのにどこかセンシティブな作品を描く唯一無二の作家さんだと思います。
今作は、好きなものをとことん突き詰めるモデラー同士の恋で、男のジェラシーを目一杯描いた一冊。
作品や人間性に惹かれながらも、どうしても相手の才能が憎い。羨望と嫉妬に溺れて、自分を見失っていく主人公・三咲と、不器用で一途な天才モデラー・要の一筋縄ではいかない恋物語です。
専門学校の同級生同士の二人は、ある事をきっかけに急速に距離を縮めていきます。
純粋に三咲に懐いていく要に対し、コップの水が溢れ出すように、少しずつ嫉妬を募らせていく三咲。
三咲のコップが満たされていく描写、水が溢れ出すというよりコップが倒れるような描写が上手いと思ったのと同時に、すごく切なくなりました。
要の才能に嫉妬して追い込まれ、疲弊していく三咲を見ているのが辛かったです。
すれ違ったまま卒業し、数年後に仕事で再会。
凄い気まずい雰囲気になってるけど、要が今も三咲を想い続けているという一途さが分かってキュンキュンしました。
成長した二人が再会して結ばれて……と、今度こそ上手くいくと思ったのに、要に対する三咲の嫉妬とコンプレックスが根強いんですよね。
ここにモヤモヤさせられるんですけど、きれい事じゃ済まされないリアルさも感じました。
そして、要の本心がどうにも掴めない。
初めは、心の機微に疎い男だとさえ思っていました。
だけど、不器用で言葉が足りないだけなのだという事が後に分かってきます。
要が書いていた制作サイトでの恋愛相談……これ、泣けたな。
なんて不器用で健気な男なんだと。
お互いに歩み寄るのではなく、懸命に背中を追いかけ続ける姿が眩しいラストでした。
そんな二人のHは、おげれつ先生らしく濃厚。
要が、三咲一筋でDTなところが最高♡
三咲のアナルをみて、「テクスチャ綺麗だな」と言うところは笑ってしまいました。
三擦り半もいかないで出ちゃうところも萌えです。
表情とか体位、挿入部分の見せ方から全てgood!
手の血管がリアルで、男の手だと意識させられた所も良かったです。
専門用語がバシバシ出てきますが、ビーボーイのサイトに用語集があるので、そちらを確認しながら読むのもいいかと思います。
ゲーム風になった二人が可愛くて、時々岩を乗り越える演出にしばし見入ってしまいました^^
特設ページもありますので、そちらは本編読了後にぜひご覧になって下さい。キュンとします。
3D制作のお仕事の中での物語。
「決して超えられない才能。三咲を好きな要と、要の才能を好きになれない三咲。3Dモデラーの恋とプライド!」
タイトルのスラングの意味が分からないので調べました。
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Daisy Jealousy
Daisy:
①《俗語》 第 1 級のもの[人], すてきなもの[人].
②雛菊、続いているもの,あるいはつながっているものを表す.
[古期英語 ‘day's eye' の意; 朝に開花することから](日・昼の目)からできたことばで,人間の目と同様に夜には花びらを閉じ,朝太陽とともに花を開くところからつけられた
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「決して超えられない才能」と紹介があるので、①の「素敵な才能」への嫉妬、という意味らしいと理解。
現実世界だと、男が男に嫉妬すると泥沼化することが多いです。3Dモデラ―の試験で同一課題だと、センスや着想の実力、経験値の差がはっきり出てしまう。厳しい。
この作品だと、
三咲を好きな要、要はコミュ障かもしれない。美咲の明るさに惹かれている。
要の才能に憧れる三咲、三咲は明るい妬み屋。要の作品は気になっても、要の心の揺れは見えてない。
憧れが、憎しみや嫉妬に転じたり、敬愛に転じたり。これからどうなるんだろうと、冒頭心配になってしまった。
この作品は心理描写が細かくて、視線一つの描写でも逃せなかった。要君、気の毒。
★補記:要が無意識に三咲を傷つける関係は、
「高村光太郎と智恵子」と似ていると思った。
※ビーボーイの特別サイトに
「Daisy Jealousy デイジージェラシー. 知ってるともっと楽しめるゲーム用語集.」
がありました。
エロ少な目というより、ほぼ無しです。キス程度。
暴力流血シーンは有りません、心理攻めです。
絵のタッチがソフトで綺麗になってます。安心して読めます。
完結していないので、萌2→「Daisy Jealousy デイジージェラシー. 知ってるともっと楽しめるゲーム用語集.」を読むと、面白さが上がるので、神。
たなか先生の漫画は、後から面白さがジワジワ。
雑誌の連載で読んでいましたが、いつもおげれつたなか先生の作品に出てくる登場人物の抱える悩みだとか生きづらさって共感できるものが多いです。
今回は同じ専門学校に通う二人の要と三咲。
要は才能があってクラスでもトップクラスのモデラ―。三咲はコミュ力高くて要ほどの才能はないけど努力の人。
そんな二人が仲良くなって、一緒に課題をがんばったりしていたけども、ちょっとコミュ障気味な要が悪気なく言った言葉で要は傷ついて疎遠に。
社会人になってから別会社だけど同じプロジェクトに参加することになって再会。そしてお付き合いすることになるけど、またしても才能に嫉妬した三咲が要にお別れを言い出して、そして業界からも距離を置いて地元に戻ることに。
好きだけど、それだけじゃ一緒にいられない切なさや、同じ目標があったのに要に置いていかれる感じが凄く共感できます。
会話もホント何気ない一言なのに、相手を傷つけちゃったり。
途中凄く辛いですが、何回もすれ違いつつでもお互い結局忘れられなくってという。
また運命なのか再会してそこから新しく始まっていく関係に萌えました。
エロはそんなにおおくないですが、人間ドラマが素晴らしいので、多くの方に読んでもらいたい作品です。
おげれつたなか先生の作品って心理描写にかなり共感できるしストレートに表現してますよね
自分より才能がある人がいて、その人が自分を好きとなれば優越感を抱くこともあるし、嫉妬することもある。そんなつもりはなくても壁にぶち当たった時ふっと考えてしまうんじゃないでしょうか
自分も三咲の立場だったら、ふとした瞬間にそんな感情が生まれるんじゃないかと思ってそんな三咲の気持ちがわかってしょうがなかった。
2回目の別れの時要の気持ちも三咲にも感情移入してしまい胸が痛くなって本当に泣きそうになった
個人的にもうダメだ…と思ってたけど、本当よかったーーーー!
起承転結が綺麗にまとまって主軸のブレもないし拍手!
好き!両思い!ってだけのBLではなくて入り込んだBL作品でした
こうゆう作品が最近は少ないので読み応えがありました。
絡み多め同居編短編でもいいから読みたいです!お願いします!笑
作家買いです。
受け様はゲームが好きで、憧れの世界に行けるよう頑張ってる三咲。
攻め様は、同じ業界で天才的才能を見せる要。
努力してるのに、ずっと先を進んでいる要の背中を見続けてきた三咲。
受け様の幸せが私の幸せなので、嫉妬でどうしようもない気持ちになる三咲に、あぁぁぁぁ〜ってなりました。
要の自分への恋心を利用して対等になった気がしていた、と気付いて後悔する三咲。
あくまで対等でいたかった、という三咲の気持ちが苦しかったです。
どう頑張っても勝てない才能をすぐ近くで見せつけられ続けるって、苦しいし卑屈にもなりそう。
そんな気持ちを持て余して、離れる決断をした三咲だけど、あそこで距離を置いたのは正しかったのではないかな。
距離や時間をおくことで、気づける事ってありますものね。
嫉妬に埋もれて見えなくなっていた、自分の本当の気持ち気付けてよかった。
再開して、2人で作品を作ろう、と笑い会う2人の笑顔がはればれとしていて一安心です(*´ω`*)
でも今作品で何が1番心惹かれたかって言うと、他の方もおっしゃってますけど、何と言っても攻め様である要の一途さに加えて童貞感。
初えっちに挑もうとした時、三咲の反応にソッコー反応してホールドアップする姿に笑いました。
ほぼ三咲視点で進みますが、ちょいちょい挟まれる要視点にもめっちゃ萌えた( ☆∀☆)
初めてラインもらってベッドで足をジタバタしてる姿とか、かわいいでしかない。
ゲーム制作関係では、あんなに出来る男なのに、恋愛面になったら童貞臭がぷんぷん漂いまくりになるのがめっちゃよかった(≧∇≦)
えちシーン、私はできれば全裸派なのですが、今回は服を着たままでも納得。
いつになってもな余裕のなさがとてもよきかな、でした(*´∇`*)
表紙に書いてある通り、「Jealousy」「Talent」「Love」がキーワードのお話です。
Even though we face the difficulties of today and tomorrow.
I still have a dream.
副題って言うんですかね。
タイトル下に小さく書かれたこの言葉、彼らにぴったり。
まず、攻めである要のキャラ設定が好きでした。
秀でた才能の持ち主だけど、人間関係を築くのは下手。
好きな人を食事に誘うこともスマートにできない。
王道の少女漫画にはまず出てこないタイプだと思います。
でも、とにかく好きなものに夢中!それ以外には脇目もふらない姿勢がThe男子って感じで良い。
モデリングに対しても、受けの三咲に対しても要は一途なのです。
そんな要のひたむきな想いを知り、受けの三咲は最初こそ驚くものの満更でもない様子。
わりと早く身体を許す展開に少し驚きました。
あれれ、まだ本の半分行ってないぞ?
三咲ちょろいなぁ、と。
ところで三咲が要にオチたのってどのシーンだったんだろう?
そんな違和感を心のどこかで感じながら読み進めていくと……
要を好きになれれば。
要を好きになりたかった。
そこには、とても残酷な三咲の本音がありました。
三咲の立場に立っても要の立場に立っても辛い。
どれほど三咲が嫉妬に悩まされ、要と対等になるために必死だったかが伝わってきて苦しかったです。
そして要も、三咲の本心に薄々気付いていたというからまた切ない。
お互いに振り回されていることは確かなのだけど、要は恋ゆえ、三咲は才能ゆえにと根本からすれ違い、温度差も生じてしまう二人がすごくもどかしかったです。
結局、美咲の気持ちはちゃんとLoveに成長したのか?という点については本編でも描かれていますが、描き下ろしがまさにそこを補完してくれるエピソードでした。
付き合う前とは違う三咲のリアクションを見て、「なんか、嬉しい」と、素朴な言葉でしか嬉しさを表現できない要が健気。
要が報われて本当によかったな。
切なくて、苦しくて
けどとても愛おしいお話でした
すごかったです
さすが、おげれつたなか先生
心理描写が繊細で秀逸
読んでいて辛くなるくらい伝わってくるし
心臓を鷲掴みされたような衝撃でした
とても読み応えのあるお話でした
男同士の葛藤ではなく、好きなものに対する意地とかプライドみたいなものと
恋愛感情のバランスは独特だなぁと思いました
そういう意味ではすごく新鮮なお話だったように思います
絵も美しくて表情が豊かでとても良かった
おげれつたなかさんの作品はいつもどこかしらに後ろ暗いようなひずみがあって、今回は劣等感でした。
人とのコミュニケーションがうまく取れない要は、三咲と話をして楽しいし笑顔はかわいらしいし、また同じ道を行く人として、切磋琢磨できる、一緒にいたい相手だと思ったのだと思います。
しかしながら、三咲は要の才能に屈服してしまっているので、ひずみが生まれてしまいます。
三咲はいくら頑張っても要に追いつけないし、そんな相手からいくら自分が好ましく思われていても思われているこそ、ああああああ!おえーーー!!というのが、こちらの作品の醍醐味でした。
三咲。人として、一所懸命なとてもいい子です。そして要は三咲にとっては残酷ですがそれが素だし、要は要で一所懸命です。
私は中盤から、二人それぞれの気持ちが切なくて、もどかしくて、ずっと涙しながら読みました。
■私がグっときたところ(ほかにもたくさんある中の抜粋)
・要の「…………ほら」
・見開きの距離を表す場面
・終わりの方で三咲がゲームをやってるところ
・むぁ…
■どなたかに教えていただきたいところ
・私はAmazon Kindleで購入して拝読しましたが、「むぁ…」ひとつ前のコマの股間は皮余りな状態なのでしょうか?
Kindleだとすべて白抜きなのですが、形状からして、余ってる感じがしました。
独断と偏見ですが私の実感として、光るものがある、ひたむきで素直な男性は余っている人が多いと思います。
読み終わると不思議なことに自分の心もリフレッシュできる、稀有なお話だと思いました。
良いものを堪能できました!