ワンコは今日から溺愛されます

wanko wa kyou kara dekiai saremasu

ワンコは今日から溺愛されます
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神27
  • 萌×228
  • 萌10
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
12
得点
280
評価数
71
平均
4 / 5
神率
38%
著者
夏乃穂足 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
榊空也 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784344847347

あらすじ

耳と尻尾をもって生まれ、狗神の呪いだと両親にも見捨てられた鈴が出会ったのは、6歳年上の改。 鈴の耳を気持ち悪いと言わず、初めて優しくしてくれた人……。 鈴は改の訪れを楽しみに、宝物のような思い出を増やしていくが、改の留学により二人は引き離されてしまう。 もうすぐ二十歳を迎えようとしていたある日、屋敷にひとり残された鈴を迎えに来たのは、子供のころに出会った改で――。

表題作ワンコは今日から溺愛されます

斑鳩改,26歳,食品会社経営者
千装鈴,20歳,「狗神の呪い」で犬耳と尻尾を持つ青年

その他の収録作品

  • 嫌われワンコのお気に入り
  • あとがき

レビュー投稿数12

萌えの宝箱や〜

驚くほど好きなツボが詰まってました…
出会いが8歳と14歳。大人から見れば何も出来ない子供だけれど、本人達には明らかな差がある年齢差が良いです。瀕死の鈴が想いを馳せるのが26歳になる改、途方に暮れるほど萌えます。(でも早く助けてあげて欲しかった)

犬耳と尻尾を持つ鈴は嬉しい時尻尾をブンブン振り(ズボンの中に入れてる時も膨らむ)、旦那が帰って来ればクルクルソワソワして嬉しさを全身で表現してしまうのが可愛すぎる!
また、不憫な境遇の受けが無垢で恋を知らず、感情も身体の変化も攻めと共に知っていくというのも超〜ツボでした。
そして、小さい時に攻めからもらったものを宝物にしてずっと持ち続ける一途さ!!(それが壊れてしまうのも、その後の改の図らいも涙)
それと、嫌な当て馬から「彼(攻め)セックス上手いでしょう」と言われてしまう受け…(結局嘘でしたが)
1度致したら間が空いて思い悩む受け
攻めの「どっしりとした性器」表現
等々。
ありがとうございます。

また、子供の頃お菓子やご飯を作ってくれた人に会う事が出来て「僕はあれから24センチ背が伸びました」というお礼には涙が出ました。作ってくれた人への一番の言葉では…泣

犬の呪いや能力について描写が甘く緩かった気がしたし、女っぽ過ぎる鈴の性格と容姿、私が嫌悪する「同性婚なのに受けを奥さんとか嫁とか妻呼ばわりする」設定、結婚&式が時期早々で何か裏があるんじゃないかと思ったら無かったし、疑問に思う設定や文章が結構あって神評価出来なかったです。離れってボロ小屋を想像してましたがトイレとコンセントあったんですよねきっと。
とはいえ鈴を甘やかす改の安定したスパダリ溺愛ぷりはめちゃめちゃに癒されました!

1

表紙の花束や鈴の服が良い!

残酷で気まぐれな世界

確かにタイトル通りワンコは今日から溺愛されるお話なんですよ。なんですがね…。

鈴と改が出会って、引き裂かれて、お互いのことを考えて生きてきた10年?そのことを思うと気が遠くなりそうで胸が苦しくて。

3歳から閉じ込められ一人ぼっちだった鈴。そんな鈴を救い出し奪われた全てを取り戻してあげたい改。

やっと鈴が救い出され改と家族になれいたれりつくせりになって。でも狗神の呪いは解けず…。

狗神の呪いが解けたのに、今度は改の自称元婚約者が鈴に余計なことを吹き込み。

もうどれだけ鈴を苦しめて二人をすれ違わせれば気が済むの〜?ってくらい切なくて。
長かった。鈴の成長と改の愛情に泣けて泣けて。

いいんだよ、鈴がしたいことをして。いくらそのために改が手を尽くしても、このために頑張ってきたんだから。鈴が幸せでいてほしい、色んなことを知ってほしい。

遠回りとすれ違いがかなり切なくて、やっと心も体も!になったらもうおしまいですが、とってもいいお話でした。

冒頭から昔の時代かな?と思ったら現代でした。
鈴が良い子だから王子様が助けてくれたんだよ!

0

デロデロに溶けきった深い愛

他の方が詳しく内容を書いてくださっているので
感想だけ失礼します(*´▽`*)

榊先生のイラストに惹かれたのがきっかけなのですが、
あらすじとタイトルの『溺愛』という文字を見て買わないという選択肢はありませんでした。
読んだ感想としては、不憫受け尚且つ溺愛攻めが好きな方にはたまらない1冊だと思います。

考えてみると、鈴が生まれた時からずっと鈴に幸せを与えてくれるのは改なんですよね。
改の繋がりからタエさんや、長谷井さん、長谷井さんの息子の龍之進くん。
そしてパン屋オーナーの中埜夫妻も鈴と出会って優しくしてくれて
人の優しさが胸に染みてきて、読んでいるとずっと泣きそうな気持ちになりました。

いい人ばかりではないから純粋無垢な鈴は傷つくこともあります。
ほんとに酷いなと思うことも多かったです。
朔也に関しては未だに恨みしかありません。
でも、そんな鈴にいつも寄り添ってくれるのも改でありタエさんであって、
この二人が傍にいてくれたら鈴は無敵だなぁと勝手に思いました。

鈴が改と出会うまで辛いお話しかなかったので、そこが苦しかったのですが
そんな辛い思いばかりした鈴だからこそ
これからは愛だけが溢れる世界で生きていけるだろうなぁと思いました。
改さんのデッロデロに溶けきった愛に包まれながら幸せに暮らして欲しいです(*´▽`*)

0

溺愛攻めに不憫受け

王道設定ですね。大好きなやつです。
受けは不遇の19年間をすごし、幼少期の2年だけ攻めとであって過ごしています。

設定的にスパダリになって受けを助けにきます。恋だし、愛です。かわいくってしかたないんですね。
大人になって再登場、スパダリへ!なのかと思ったら意外や意外、すぐには手を出さないです。
幼くけがれのない受けに手をこまねく感じです。作者さんはヘタレっておっしゃってますが、理性派とも捉えられます。
さんざ甘やかして囲うのかな、と思いましたがヘタレならぬ理性なので、教育を受けさせ、限定的ではありますが外界との接触も許します。
受けの鈴が終始いじらしくてかわいいです。
犬耳に犬しっぽ。
でも狗神付きに関しては自分の思い通りにはならないので不憫度が増します。
受け自身に特殊能力があるわけではないです。ただただ不憫です。
お名前は知っていたんですがこの本で初読みでした。とても読みやすくてサクサクよめたし、裏切るような展開もないので安心して読み進められました。
挿絵の先生が大好きで、この作品にぴったりでした。
サウンドオブミュージックの曲はわたしも大好きです。

0

鈴が可愛い

カバーイラストとあらすじの雰囲気から、てっきり半獣が共存する世界かと思いきや、そうではありませんでした。
半獣ものではありますが、かなり珍しい…というよりもほぼ存在していない世界のお話。
こちらの作品、鈴という子が本当に健気で、不憫で、無垢で。
"何も知らない"受けがお好きな方には刺さるものがあるかと思います。

不憫で不遇だった受けが、愛情深い攻めに救われて幸せになる。
不憫・健気受けの様式美とも言えるこのパターンを夏乃先生はどう味付けするのかとワクワクしつつ、タイトルもカバーイラストも可愛らしい雰囲気なので、溺愛甘々ものを読む心づもりで読み始めたところ、いやあ…これは想像していたよりも結構な辛い境遇だなと。
そんな酷い環境の中での、少年時代の鈴と改のやり取りがものすごく良いんですよ。
何も知らない鈴に、ひとつひとつ新しい世界と知識を教えてくれる、改というひとすじの光のような眩しい存在。
改との日々が、何も持たない鈴にとってかけがえの無い本当に穏やかで幸せな時間だったことが痛いほど伝わって来る。
この辺りの描写がとても優しくて、「罰ゲーム」まで可愛らしくて好きでした。
酷い環境の中でも鈴が荒れず、素直な優しい子でいられたのは、改との日々があったからなんだろうな。
だって、あまりにも良い子なんですもの。

あらすじにもある通り、甘く穏やかな日々は続かず、1度引き離されてしまった2人が再び出逢って…というお話。
溺愛のタイトルを見て、受けが超絶幸せになる甘々なお話を期待して読むとちょっと苦いものがありました。オレンジピールの苦味の部分みたいな。
確かに溺愛ではありますし、優しいお話でもあるんですけど、合間に挟まれるエピソードがちょっと辛いかなあ。
個人的な好みとなってしまいますが、もっと攻めと周囲の人々にでろでろに甘やかされて、いちゃいちゃほのぼのしたお話だったら素直に萌えられたかななんて。
幸せでも、一筋縄ではいかない系のお話がお好きな方におすすめです。

とはいえ、受け攻め共にずっと一途な点はすごく好き。
少年時代にキラキラとした新しい世界を教えてくれた改が、大人になった鈴に再び新しい世界を教えていく様子もグッとくる。
あとですね、年齢的には大人でも精神面では無垢な鈴に、改が"大人の新しい世界"を教える図には何か妙なツボを押された気がします。
いけないことをしてしまっている感じというのでしょうか…背徳感…
それから、鈴の犬耳が生かされた設定も良いなと思いました。尻尾の動きもひたすらに可愛かった。
鈴は何をしていても可愛かったですね。
攻めの改は…うーん。ヘタレないでもう少しドンと構えて欲しかった気も。
過保護に鈴を囲って愛する姿や、気持ちの良いお金の使い方は良かったけれど、過保護溺愛にしてはちょっぴり詰めが甘い部分もあるので、これから徹底的に愛して愛し尽くしてあげてほしい。

狗神についてがあっさりめだったり、当て馬や鈴の両親に関しては疑問が残り、すっきりしないままなことだけが気になりました。
ここはもうちょっとしっかり読みたかったかも。

1

1番恐ろしいのは

可愛らしいカバー絵からは遭遇出来ないくらいに鈴が悲惨で可哀想な境遇でした。親が酷過ぎます。そして改が小さい時から正義感あふれる良い男でした。

そして鈴と再会してからは真綿に包み込むように大事にします。鈴もとてもいじらしい良い子です。

ただ育ち故に自己肯定感が低いのと、世間知らずなので改とのすれ違いが多いのが焦ったく感じてしまいました。

それと狗神の攻撃がちょっと一貫してなかったような感じがしてモヤモヤしてしまいました。

鈴の両親がどうなったかも備考で入れて欲しかったです。

1番恐ろしいのは人間の悪意だと言うのが良く分かりました。

1

可哀想なケモ耳

ずっと気になってた本。
半獣の話が好きなんだけど、今まで読んだのは半獣当たり前の世界の話ばかり。
幸せな話かなと思ってたら主人公の鈴が本当に可哀想で最後まで「もしかしてバッドエンド?」とハラハラ。
小さい頃の生活があまりにも酷いので大正時代とか昭和初期とか昔の話かと思ったら現代の話でびっくり。でも、もしかしたらこうやって育てられてる人実際に居るのかもしれないと思ってゾッとした。ネグレクトだよね。
教育を受けずに育った精神の幼さや素直さが作品に現れていて素晴らしいなと思った。
お相手の改さんが、スパダリというかお金持ち?鈴のためならいくらでも遣うぞ!って感じ。そういうところからもちょっと不器用な人なんだなって伝わって可愛い。
タエさんや龍くんなどなど。愛情をくれる優しい人達に囲まれて、今まで辛かったぶん、幸せになって欲しい。

2

垂れ耳ワンコ

犬は犬でも垂れ耳に格別に弱い。そして榊先生のこのスーツイケメン最高・・・表紙買いです。本当に可愛かったのですが、残るかな・・というとちょっと?だったので萌にしました。いやしかし可愛い。「嫌われワンコのお気に入り」180Pほど+その続きの表題作90P超+あとがき。

長く栄えてきた豪商の千装家に生まれた鈴(りん)。狗神憑きの家系で、栗色の垂れ耳、白と栗色で染め分けられたシッポという異形で生まれてきたため、離れに一人隔離されています。ある日、母屋の方から全く音がしなくなり、日に2回運ばれてきた食事もこなくなり飢えて死ぬかと思っていたら、幼い頃に鈴に様々な事を教えてくれた改(あらた)が10年ぶりに来てくれて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
タエ(攻め宅の使用人)、長谷井+龍之進(攻め友人+息子5歳)、朔也(攻めの許嫁?)、中埜夫妻(パン屋さん)、ワンダマン(こどもたちのヒーロー、殊勲賞もの)ぐらい。

++攻め受けについて

受けはかなりキツイ境遇の方。幼い頃からずーーっと離れに閉じ込められて、一日2回の食事だなんて、無いわ!ありえない!実の両親なのに(´;ω;`) こんなに可愛いお耳としっぽ持ってるのに・・・異形を受け入れるのって、やはり難しいのかと悲しくなります。おまけに鈴ちゃん、狗神憑きなので、ちょっとした異能を発揮してしまうもんだから、もう大変。

そんな可哀想な鈴ちゃんを助けるのが、改さん。庇護欲から恋愛に発展・・かなと思いますが、もう何だっていい、可愛い鈴ちゃんを囲い込んで、ずっと自分のもの♡としておいてくださいまし。10年かけてご立派なスパダリさんになられました。本当によく頑張りました。
ちょっと紳士なんです。20歳ではあるものの、ものをあまり知らない鈴ちゃんに、手を出すのは良くないと思ってるんでしょうね。(確かに罪悪感がちょっとあるだろうなと思います、この表紙のヴィジュアルじゃ)精通迎えた鈴ちゃんのオ○ニーをお手伝いするシーンは、こっちが照れちゃいました。

とにかく可愛い、頑張り屋の鈴ちゃんと、力の限りで鈴ちゃんを守るイケメンダーリンのお話でした。しかしカッコいい&可愛い榊先生の表紙。大好き。

0

可愛い話と思ったら・・・

今回は食品会社社長と生まれつき犬の耳と尻尾のある青年のお話です。

受様が攻様によって「狗神の呪い」から解放されるまでと
呪いから解放された受様が外の世界へと踏み出す続編(タイトル作)を収録。

受様の生家は長く続いた豪商の末裔ですが、狗神憑きの家系として恐れら
れてきた一族でもあります。その繁栄は先祖が憑かせた狗神の力によると
言われていますが、時代の流れに乗り遅れたが故に没落の一途を辿ります。

そんな生家に久しぶりに犬耳と尻尾を持って生まれた受様は一族の再興を
示す吉兆だと歓迎されますが、3才の時に狗神の力を使役出来ないばかりか、
狗神を父親に嗾けたと誤解され、親には自分達の子ではなく人外の化け物
と認定されて、離れに1人隠されて育つ事となります。

そんな受様の暮らしに変化が訪れたのは8才の時、庭に迷い込んだ少年と
の出会いでした。この少年が今回の攻様です♪

離れの南側には小さな中庭があり、受様もその庭だけは出ることを許され
てましたが、来客がある時は決して姿を見せるなと言われいました。その
日も気配を感じて窓の障子も閉めてじっとしていたのですが、砂利を踏む
音の合間に耳慣れない音が聴こえてくるとそわそわしてしまいます。

そっと庭に出た受様は攻様に見つかってします。攻様は耳を隠して怯える
受様にそっと話しかけ「風代わりで可愛い住人を見つけた」と楽しそうに
笑ったのです。

そればかりか攻様は受様の父から週に1度の来訪の権利をもぎ取り、受様
に色々な事を教えてくれるようになります。図鑑や電子辞書、ラジオや
星座版等々、攻様は沢山の宝物を受様に与えてくれますが、2人の幸せの
時間は受様の10才の誕生日まであと1週間となったある日の夜半に突然、
奪われてしまう事になります。

父親からアメリカの高校への留学を言い渡された攻様が受様を生家の離れ
から連れ出そうと忍んできたのです。受様は攻様についていく事を迷いま
せんでしたが、堀を超えようとした攻様が急に苦しみだしました。

喉の奥から尋常でない唸り声を出す攻様は、かつて父が狗神に襲われた時
と同じで受様は半狂乱になって無数の陰を追い払いますが、受様の声で
攻様の所業はバレ、攻様は父親に連れ戻され、受様は窓の鎧戸を釘付た上
に鉄格子をはめた離れに閉じ込められる事となるのです。

受様はそれからも攻様に教えられた習慣を守って過ごします。20才の誕生
日が近づいたある日の朝、屋敷全体から人の気配が消えている事に気づき、
いつもなら差し入れられる食事もない事に気づきますが、受様にはなす術
はありませんでした。

せめて攻様の顔を一目見たいという思いで生き延びた受様を救ったのは
10年よりずっと精悍な大人の男になった攻様でした。攻様は受様の生家が
売りに出されたと聞いてすぐに帰国したと言い、受様を抱き上げて「もう
何も心配しなくていい」と言って受様を安心させてくれ、衰弱しきった
受様は深い眠りへと落ちていきます。

次に目覚めた受様を待っていたのは・・・

生家を反映させてきた「狗神の呪い」に縛られて隠されて育った受様が
攻様との出会いにより、生きる事、愛する事、愛される事を知る恋物語
になります♪

表紙とあらすじから、かわいいワンコのモフリ系ファンタジーをイメージ
してと思ったら違いました (>_<)

攻様は引き離された受様を救うため、ひたすらに努力を重ねて社長となり、
受様の生家を買い取り、瀕死状態だった受様を救い出します。

攻様は受様と離れてからも受様を「狗神の呪い」から解放する方法を探し
続けてきました。そして狗神の召還には『依り代となる狗神の先祖返りが
1人前になり、当主となる事』だと知ります。

そして攻様は受様の生家を受様のものとし、受様と式をあげ夫婦にまで
なるのです。受様は攻様に与えられるものを疑いもせずに受け入れ、
与えられるままに全てを吸収していきます。

受様の呪いは解けるのか? という事が軸になりますが、一方で攻様が世界
の全ててある受様にとって攻様の存在とは? 攻様にとって受様は救わなけ
ればならない可哀そうな子供ではないのか? という事も読者は考えさせら
れます。

攻様は受様の小さな世界で初めて受様を認めてくれた人で、攻様は正義感
が強くて虐げられているものを見過ごせない人なのです。そんな2人に
元パティシエの家政婦、受様の友人でもある秘書室長、彼の甥っ子が関わ
って物語は進みます。

受様が「狗神の呪い」から解放され、攻様への恋心を自覚するまで、
ハラハラとドキドキ、キュンキュンの連続でした ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

受様は身体は成長していても、攻様と離れた10才で時を止めている受様は
性的な知識は皆無で、攻様と接する事でムラムラッとしたり、攻様に手伝
ってもらって初めての精通体験するのですが、何も知らない無垢な受様を
導く攻様という図がけっこうキタ♡

今回出会い編ではなく、受様が呪いから解放されて外の世界をする続編の
ほうがタイトル作となっています。続編は攻様の許嫁だったと言う青年が
現れる事によって、受様が守られる場所から1歩を踏み出すお話で、こちら
も健気な受様に胸打たれました♪

2

恋愛にセックスは必要なんだなー、と思いました

あのですね……このお話、かなりにエロいと思ったんですよ。
不憫受で溺愛ものです(ルチル文庫ってこのパターンが多い様な気がするんですけれども、気のせいですかね?)。
でも、私にとってはもう『エロさ満載のお話』という印象。
あ、淫靡なエロさではないですよ。
「無垢ってエロい」の一言に尽きると言うか……

狗神付きの家に犬耳と尻尾を持って生まれた鈴はその異形を親にも厭われ、狗神の力も発揮させられなかったがため、閉じ込められて育ちます。鈴に関心を示し優しくしてくれた改のことだけを暖かな思い出として胸に秘め、座敷牢から出ないまま20歳になった子なんです。
つまり、寝屋のことは何も知らないのですね。

この何も知らない子に自慰を教えるのとか、夫婦としての営みを行うのとかがやたらエロい。
鈴と改の最初の濡れ場は、狗神との因縁を解くための手法なんですね。
その後、改は鈴が嫌だと思っていると勘違いをして、溺愛するけれど抱かない。
鈴は鈴で、愛されていないからそういう行為を避けられていると思っている。

自分に自信がない鈴が改に「触れて欲しい」と言うくだりから行為が終わるまで、何と言ったら良いのかな?お2人は同性夫婦なのだから、何の問題もないはずですけれども、何故か何故か、背徳感を持っちゃう濡れ場なんですよねぇ。
背徳感はあれど、後ろ暗い感じはしないのですよ。
多分、鈴の反応が素直で初々しいからなんだと思うんですけれどもね。
そして、愛に溢れている。
濡れ場なのに多幸感が満載なんです。

私、もう枯れ始めているのに……
だからこそ自信を持って公言します。
これは良いエロ!正しいエロ!

9

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