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小さく美しい人――我ら巨人族の花嫁
kyojinzoku no hanayome
先日1巻を読んだところで。タイムリーに2巻が発刊されてビックリ。これは有難い。
1巻は、えっ⁈ というところで終わったので、2巻続けて読むことをお勧めします。
1巻の終わり、獣人族に捕えられたカイウス王子とコーイチでしたが。もちろんカイウスの王子っぷりに程なく救われます。淫乱になってしまう毒に犯されていたコーイチも無事に解毒剤・ライサを手に入れ、完治。まぁ、王子に色々ヤラレちゃってるので、コーイチもそれなりに敏感 & 淫乱な身体にはなってます。
この物語の何が凄いって、その設定の細やかさ。RPGの様でもありますが、特殊な異世界なりの設定がとても細やかなんです。この異世界に飛ばされたコーイチの生きていた元の世界は、コーイチが存在しない事で、書き換えられて行くという。コーイチの両親は既に他界しているけれど。早逝した父。父亡き後、女手一つでコーイチを育てる為だけに生きて、呆気なく他界した母。母を失ったコーイチの哀しみ。その母へ何の親孝行も出来なかったと悔やむ気持ち。そして愛する人を二度と失いたく無いと願うコーイチの優しさ、愛情。
母の生きた証しとして。元の世界に戻りたいと願うコーイチを手放す決意をする王子。
王子も。愛すればこそ、コーイチの幸せを第一に考える様になって行く。
「あなたの幸せが、私の幸せ。」
国の繁栄の為に召喚した筈の、花嫁は王子の唯一の人となって行く。
なかなかの胸アツ展開です。
ところが、召喚した者を元の世界に戻すということになると、どうやら王子に何らかの負荷がかかる様子。不穏な空気を纏って次巻へと続く。
コーイチは元の世界に戻るのか。いや、王子を残して戻らない予感。
男の花嫁として、まさかの子孫繁栄するっていうめでたし!になると思うけど。
次巻を待ちます。
エッチはトロトロ。バスケで鍛え上げたコーイチも、騎士である王子もバッキバキの腹筋晒してエッロエロ。発光白抜き修正ですが、無理な筈の王子の大きさも奥まで受け入れるコーイチがエロい。エロカワ。王子もメロメロです。
異世界の巨人×人間という組み合わせの異色作。
1巻も面白かったのですが、いやはや、2巻はもっと面白くなっていました。
1巻よりもときめきや切なさを感じるんですよ。
もちろん、ラブもエロスもたっぷりです。
媚薬のような効果を持つ毒に侵されていた晃一。
カイウスは獣人に囲まれ、晃一はさらわれ、一体どうなってしまうのか。
1巻はここで終わっていたのですよね。
晃一が獣人のバロに発情期だと勘違いをされ、あわやという所で助けに来るカイウスが良い男。
ITKZ先生、エロスなシーンもお上手なのですけれど、戦闘シーンも迫力があって素敵じゃないですか?
ライサの実とカリナの実のエピソード、そしてカイウスが愛の言葉と共に口移しでライサの実を晃一に与えるシーンがとってもロマンチック。
月明かりの下での見開きページが本当に美しくて好きです。
カイウスと晃一が惹かれ合うと共に、2人のバックボーンも語られていくのですが、この辺りの展開が非常に上手いです。
異世界転生ものといえば…とも言うべき、元の世界で自分はどうなっているのか?親しかった友人は今どうしているのか?過去に亡くなっている母親についてなど、晃一が悩み葛藤する様子が描かれています。
そんな彼を優しく見守り、決して無理強いはせずに、愛する者の選択をあるがままに受け入れようと愛情深く接するカイウスがあまりにも切ない。
健気で包容力大の攻めというか、こんなのカイウスが愛おしくて仕方がなくなっちゃいますよ…
地球へ帰る決断をした晃一。
ただ、花嫁を失ったカイウスには何かが起こるようで…?と、これまた気になるシーンで次巻へと続きます。
こちらの作品、異世界召喚エロス作品では終わらないところが魅力的だなと思います。
キャラクターや設定に行き当たりばったり感が無く、しっかりと文化や種族などの違いが描かれているからでしょうか。
コミカルだったり、糖度が高かったり、切なかったり、お話のテンポの良さもラストの引きも毎回お上手なんですよね。
彼らの行く末が今後どうなるのかを楽しみに3巻を待ちたいと思います。
獣人のバロが憎めないキャラクターで可愛かったです。
絵柄を見た第一印象は、エロばっかりなのかなと思ったのですが、とんでもなかったです。
ストーリーも、エロも、情緒もありました。
カイウスはどうみてもスパダリ属性だと思います。
これは好きなパターン・・・。
神様の概念通りに生きることで生命力が増す種族がそれぞれ存在して、巨人族のカイウスは「繁栄」という概念に沿って生きると種族が栄える・・・なので真っ昼間からの行為も国を挙げて奨励されているなどなど設定も凝っています。
どう見てもカイウスの事を好きになった晃一だったのですが、この2巻の終わりではとうとう地球に戻ると宣言してしまい「ええっ!?」と言うところで次巻に続くとなりました。
続きが気になって仕方ないです。
甘々Hが目立っていた1巻に比べると、ストーリーは徐々にシリアス展開に。攫われた晃一をカイウスが助け出すシーンは、躍動感と迫力があり少年漫画を読んでいるかのようでした。
獣人に囲まれてしまったカイウスでしたが、彼は国で一番強い騎士!心配無用でしたね。
ただの一時的に出てくる敵キャラだと思っていた獣人のバロが、しっかり話を盛り上げてくれるサブキャラクターだったのが意外で良かったです。
よく見ると裏表紙の荷物の中にひっそり潜んでいるのはそういう事だったのか。
晃一と少しだけHシーンがありますが、てっきり酷い陵辱かと思いきや、発情期と勘違いしてそれを鎮める為にしてくれる、案外いいヤツじゃん。
パシリにされたり、マルトゥ先生との口論バトルが笑いを誘う憎めないキャラで好感が持てました。
性交を推奨している国、異世界から来た男の花嫁が歓迎される理由、果実のエピソード、カイウスが設けたひと月という期限…。
1巻の時に深く考えず何とも思わなかった部分や、単にHに持っていく為のご都合主義だと思っていた設定のアレコレに、きちんと意味や理由がある事がこの巻で解ってくるのにもまた驚かされました。
様々な事柄にはしっかりと練られた世界観設定が裏側にあったんですね。中出しをしなかった理由まであったとは…。
異世界召喚モノだと気になる部分、元の世界ではどうなっているのだろう?にも2巻では触れていきます。
そこはファンタジーだから無視してもいい所。でもこの作品はファンタジーの中に刺さる棘のような、そのリアルの部分をスルーしない、シビアさもきちんと持ち合わせているのです。
1巻ではぼんやりとしか解らなかった晃一の過去、友達、家族とのエピソードが明らかになっていきます。
この過去がとても辛く、それによって晃一が背負ったものは高校生には重過ぎる…。
自分より他人を思いやり心配する、誰にも迷惑をかけないようにする、この自己犠牲的な性格は今までの人生が作り上げたものであり、母親譲りでもあるんだろうな…。
今の状況だと晃一はどちらかしか選べない。カイウスとの愛を取れば母親の死を無意味にする事になり、母親が生きた意味を取れば感動するけれど、BLとしてはハッピーエンドにならないですよね…。
ここからどうハッピーエンドに転がすのか?それともあえて、何かを犠牲にするようなほろ苦い終わり方にするのか?
今後の展開がどう進んでいくのか予想がつかず興味深い、3巻の発売を楽しみに気長に待ちたいと思います。
巨人に異世界召喚だと、ただのエロコメディになりそうな気がするのに、作り込まれた設定とストーリーに、胸を打つようなエピソードで読み応えがあり、更に面白くなってきました!
カバー裏は1巻同様パラレル設定な漫画、こんなところにまで晃一の他人思いな性格が出ているんですよね…。
1巻で「中立」という低評価をした者です。
1、2巻同時に購入してしまったので、2巻では一個でも萌えが見つかればいいなあと思ってました。
萌えた…。
2巻、萌え倒した…。
正直、1巻は萌えないです(まだ言う)。
作画の少年漫画感と、シックスパックどころかたまにエイトパックに見えるほどのムキムキな受け、そこへ加わるお尻への恐怖で、「ふつうに少年漫画なら…」と思ったものです。
そして手に取った2巻。
帯の「テレビアニメ化‼︎」の文言にも「最近は何でもアニメ化、ドラマ化だよ…」とハスに構えつつ読み始めたら…、え…?っていう。
晃一の優しい気持ちに触れて、カイウスの愛が強まるのが分かる…。
カイウスの包み込むような愛情に、孤独だった晃一の気持ちが埋まっていくのも伝わってくる…。
作画はやっぱり少年漫画です。
設定もキャラの描写も1巻よりさらにしっかりと詳細まで見えてきて、「これ、少年漫画でも人気出そうに思えるけどなあ。キャラデザ的にもアニメ映えしそうだし」と思いながら読み進めているうちに、「少年漫画だったら…」という気持ちが消えてました。
元の世界へ戻れる、それにはタイムリミットがある、そして戻ったら二度と来られない。
その条件下で、晃一はどんな決断をするのか、固唾を飲んで見守ってました。
ふう…。
そういう選択をするのだろうと予想した方を選んだ晃一にイラっとしてしまうけれど、それでこそ晃一なわけで…。
ただカイウスが隠している「あること」が、きっとカイウスの命に関わったりするようなことだと推測されるので、それを知った晃一がカイウスの自身を犠牲にするほどの深い愛に気付いて、また悩むという展開になるはず。
もう残りなよ、これだけ愛してくれる人なんてきっといないし、君はもはや女性を抱ける体ではなくなってるよ、と説得したい。
もしくは『王家◯紋章』みたいに行き来できる方法を見つけてほしい。
良いところで終わった2巻。
1巻を読み終えたときは、「3巻が出ても買わないな」と思っていたのに、「3巻!いつ、出るの!?」とネットサーチし始めている自分を発見。
5月18日ですよ。
待てない!!
けもモブかん…!オオカミくんが可愛いので個人的には美味しくいただきました(地雷な方はご注意を!ソーニューなしです)。
その後、無事解毒を果たしたカイウスとコーイチはタイルダントに帰国。城に着くと、荷物の中に獣人バロの姿が!
バロ、なんだか憎めない性格なんですよね、、3巻あたりでものすごーく活躍しそうな予感がプンプンですし、やっぱり多様性って大切だな・・・!
次巻のメインテーマはコーイチがユステイルに残るか否か。召喚の“仕組み”を聞いたコーイチは亡き母のことを思い帰ると決断するのですが、どうやらカイウスにも秘密があるようで、、。
ストーリーとエロのバランスが良い良作です。
アニメ化されるとの事で、何だかんだ2巻も読んでみました。
純粋にコーイチを愛するカイウスがめっちゃ健気。
コーイチを慈しんでいるのが分かるし、思いやりのある優しさが溢れています。
1巻を読んだ限りでは、トントン拍子に愛を育んで子を成して……と進んでいくのかなと思っていたので、コーイチが現世に帰る決断をするラストは意外でした。
お互いに愛し合い、必要としているのに離れるなんて……ツラ
これは断然、続きが気になってきましたよ!
獣人の国からやってきたバロと、マルトゥとの関係が恋愛に発展していく事があるんだろうか?
こちらも気になる。
相変わらず、巨人と人間のHは怖かったです。
コーイチのお尻が心配過ぎるよ;
個人的には、tnkの大きさ比べが見どころだと思います(笑)