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tenshi no dekiai baby sitter
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
作者さんも書かれてますが、不憫で幸薄い受けが、超お金持ちの攻めと出会って幸せになるお話です。
職を失い、お金も尽きて行き倒れていた咲人。
天使のような双子とその保護者である響に助けられ、元気を取り戻します。
また、今後の見通しが立っていない咲人に、響は子供達のベビーシッターを依頼して来てー・・・といったものになります。
こちら、ストーリーとしては超王道で、特に捻りなんかも無いんですよね。
ただその分、安心して甘さに浸れる優しいお話と言いますか。
いやこれ、繰り返しになりますが、受けがかなりの幸薄さなんですよ。
父親は家業の事で追い詰められて亡くなり、母親も苦労し通しで病死、本人は就く仕事、就く仕事でパワハラを受け、しかも簡単にクビ。
で、とうとう住む家さえ無くして、更に体調を崩して行き倒れちゃうという。
初っぱながこの状態でして、読者は最初にガツンとやられるんですよ。
あれ?
甘そうな表紙に反して、結構痛々しいお話じゃね?みたいな。
う~ん。
また、これ、結構なリアルさを感じるんですよ。
それこそ、現代の社会問題の一つとして。
実際に、セーフティネットを簡単にすり抜けちゃう、こういう事例っていくらでもありそうだなぁと、読んでて辛いと言いますか。
で、そんな彼を不幸のドン底から救い出すのが、桁外れのお金持ちで超スパダリである攻め・響。
風邪を肺炎まで拗らせていた咲人を手厚く保護し、その上、行く宛の無い彼をベビーシッターとして雇い、生活の基盤を立て直させる。
この響がですね、とにかくスパダリなんですよ。
こう、ノブレスオブリージュを地で行く男と言いますか、富める者の責任として、当たり前に人助けをするんですよね。
そう、とにかく紳士的で穏やかで優しくて包容力もありと、完璧な攻めなのです。
そんなワケで、基本的には、不憫な受けがスパダリ攻めにこれでもかと大切にされる日常がメインでして。
あと、咲人が世話をする事になったチビッ子達。
親友の忘れ形見である彼等ですが、響とは上手く行ってなかったんですね。
そんな彼等が、咲人が間に入る事により、ぎこちなかった関係が上手く行き始める。
こう、子育てを通して、二人が心を通わせ行く様が丁寧に綴られ、ひたすらホッコリしちゃうのです。
出会って運命的に惹かれ合うのも素敵ですが、少しずつ少しずつ日常を繰り返す事で、互いに惹かれ合って行くのも萌えるよね!と。
ついでに、最初こそ人助けでしか無かった響。
紳士的としか言いようが無かった彼の態度が、どんどん甘さを増して行くのも萌えまくりだよね!と。
ちなみに、繰り返しになりますが、受けがめちゃくちゃ幸薄かったんですよ。
その過去のせいで、幸せに対して臆病になっちゃってるんですよね。
子供達の幼稚園で、保護者間でのトラブルに巻き込まれたりするんですけど、そこで選ぶ道がすごく後ろ向き。
そんな彼に対して、響の見せる対応が神でしたよ。
おう!
これぞスパダリ。
これぞ、ジェントルマン。
や、その後のやりとりを読むと、わりと悪い大人じゃないのかとも疑っちゃうけど。
ストーリーとしては王道なので、もう1つ捻りが欲しい方には物足りない気もするんですよね。
ただ、とても甘くて癒される優しいお話だと思います。
個人的には、こういうお話がめちゃくちゃ好きです。
これでもかと言うくらいの薄幸な青年が行き倒れて、独身美形のお金持ちに拾われて幸せになる。オメガバでも人外物や異世界物でも無い王道ストーリーは久しぶりに読みました。
やっぱり王道は大好きです。
攻めの響は規格外の大金持ちなので、現代のお伽話の様でもありました。
とにかく攻めの響もお屋敷で働いている使用人たちも良い人で、生きるのに疲れた咲人が心身共に元気になって行くんです。
咲人がベビーシッターしている双子ちゃんたちも懐いてて可愛いし、クリームソーダの為に幼稚園の登園を頑張る姿にほっこりさせてもらいました。
そして自宅でも作りたくなってしまうくらい、クリームソーダが飲みたくなりました。
響は咲人が一旦は辞めてしまった香登彫のためにお屋敷の1室を提供したり、しまいには咲人のマネージャーのようなことまでしていてどれだけスパダリなのだと…。
ただ早々に響はゲイだと明かしていたのに、なかなか2人の仲は進展しません。
咲人目線なので咲人が響を好きなのは分かっていたし、明らかに響も咲人に気があるのが分かるだけにとーっても焦ったかったです。
そのうち百貨店の身の程知らずな外商や幼稚園の意地悪なボスママが引っ掻き回して来て、攻撃を受けた咲人が弱って来て自分さえ身を引けばと考えてしまいます。
ベビーシッターどころかお屋敷も出ると言った咲人に響は後ろから抱きしめて、辞めると言った事では無くて悩んでいるのに一言も相談してくれない事に怒ってると言うんです。
くーっ言うと思っていたけど痺れたわ…。
お互いに告白して初エッチして、残りページ少ないけど悪役たちはどうやって懲らしめるのと気が気じゃなかったです。
結局はいけすかない外商も幼稚園のボスママと取り巻きたちは、常識の範囲内で罰せられてました。
幸せそうな響、咲人、双子ちゃんたちが家族として過ごすクリスマスイブで終わってました。
それでめでたしめでたしなんですが、響の持てるだけの力を使って悪者たちをもっと懲らしめて欲しかったです。あれだけ失礼な事をされたのだからちょっと物足りなかったかも。
小中先生、いろんな引き出しがあるんだなぁ、としみじみ。
こちら、薄幸受け様がスパダリ攻め様と共に幸せになる、という安心王道ストーリー。
王道過ぎて、ちょっと物足りなくもなかったのですが、やはりこんな安心して楽しめるものも読みたくなるのですよ。
受け様は苦労人の咲人。
お金が尽きて行き倒れてたところを攻め様親子に助けてもらう。
攻め様は、今は第一線を退きながらも超資産家の響。
親友の忘れ形見の双子ちゃんを引き取って暮らしている。
環境の変化からか、激しい人見知りの双子ちゃんが初対面で懐いたことで、咲人は響のところで住み込みのベビーシッターとして働くことに。
真面目である意味普通にまっとうな咲人。
こんなに良くしてもらっていいのかな、と恐縮しながら、双子ちゃんと響の為に、一緒に考えて、楽しんでくれる優しくしたくなる好青年。◕‿◕。
それは響も同じなようで、咲人視点ながら、響の咲人へのそれとなーいアピールが見え隠れしていて( ◜‿◝ )♡
ウブで鈍い咲人はまるっきり気付いてないから!
響、もうちょっと頑張らなくっちゃ!
トラブルもありましたが、響が毅然と対応するのもスカッとしました。
また、気持ちが弱っていた咲人が、新たに目標を決めて進もうとする姿も気持ちが良かったです。
イラストはサマミヤアカザ先生。
双子ちゃんたちがベリーキュート
不憫な咲人が天使の溺愛ベビーシッターになって前向きに生きていくところにぐっときました。
実家の不幸に家族の死。まだ若かった咲人は仕事にも仲間にも恵まれず、死ぬしかないような日々に突然天使が現れて…。
うーん、攻めがゴージャスですね!現実だとどこの財閥系になるのかな?と想像しながら、スケールの大きな名門の当主とお屋敷と環境に、ほぉ〜っとため息が出そうでした。
甘いのが読みたいな♡とあらすじとタイトルで読み始めましたが、咲人がとてもラッキーに転んで、地道に真面目に誠実に一生懸命に尽くすことで、どんどん幸せになって本当に良かったです。
ちびっこも可愛いし使用人さん達も良い人ばかりだし、当主の響も頼もしくて。
親子関係に悩んだり、距離が縮まって嬉し泣きしそうになったり。いい保護者でした。
咲人に対して一使用人として過分に世話を焼いて将来や身のたてかたなど考えて。
施しか投資か。咲人が善意や好意を素直に受け取れるようになり、彫り物を楽しく再開できて良かったです。
園ママやデパートの外商のくだりは辛かったです。そこまで?というくらい関わってきてマジか?幼稚園やデパートの外商怖い…と思いましたが、どこまでリアルなんですかね?
エッチはさらっとです。
毎回読んでて思うのですが、愛してるとか一生とか言いがちですよね。まあ読んでる方も安心できていいのですが…。
エッチに対して初めてなのに勇気ありすぎ?すんなり出来すぎ?
つい気になってしまって。
才能ある優しい善良な受けと、スーパー金持ちパトロン攻めですかね。助けてもらえて出会えて良かったね!
これからが楽しみですね。
溺愛モノが読みたい…と思って色々探していてこちらにいきつきました。
不幸が重なって家を失い、お金も底をつき倒れていた咲人。
そんな咲人の元に、天使のように可愛い双子の桜弥と桃弥が近寄ってきて
咲人は二人の保護者の響に保護されます。
そこからベビーシッターとして働くことになるのですがー…。
咲人の救済BLです…!!!!!!
でも、咲人だけじゃなくて、咲人の存在に桜弥と桃弥、響も救われ
みんな幸せ!ハッピーエンド!なお話でした。
幸せだけかと言うとそんなことはなく、悪意を向けてくる人間もいて、
咲人は響たちの前から消えようと思うのですが
そこはさすがはスパダリ響です。
響は最初から咲人にも桜弥と桃弥にも優しかったのですが
読み進めると咲人に対する甘さがだんだんと増してきて
こういうのが読みたかった!ありがとうございます!となりました。
疲れた身体に溺愛攻めは染みます…(*´▽`*)
桜弥と桃弥もすっごく可愛くて
私も一緒にクリームソーダが飲みたくなりました…!
もっともっとみんなの幸せな生活を読みたいなぁと思わせてくれる作品でした。
行き倒れていた受けを、桁外れのお金持ちが拾って……という救済物語。
プラス、天使みたいなちびっこ達&御曹司から溺愛されちゃうという王道なので、途中まで楽しく読んでいましたが、周囲の悪役キャラ達が酷すぎて腹の底から怒りがフツフツとしてしまい、萌えがすっ飛んでしまいました。
まずは枕営業を顧客に持ちかける外商担当(男)。
信用商売ですよね?
そもそも枕営業で何を売るんでしょう?
自分を愛人にしてくれってやつ?
外商って「ぜひうちで買ってください」であって、「私を買ってください」とか意味不明すぎる。
そして、セレブ幼稚園のボスママの存在&やらかしたこと。
これが本当に本当に本当に腹が立ってしまいまして……。
大人VS大人ならまだいいんですよ。
罪もない双子のチビちゃん達にまで向けられる悪意に、コイツら許すまじ……と。
もちろん彼らには制裁が加えられるんですね。
だけどそれは物語の終盤のほうなので、心の消耗度が完全に修復できないまま物語も終わってしまった……。
チビちゃん・攻め溺愛要素<<周囲の悪役、ムカつく!!!のほうが勝ってしまいました。
作家買い。
薄幸受けがスパダリに愛され幸せを手に入れる。
小中さんがあとがきでそうこの作品を評されていますが、その言葉通り、甘くって優しいお話でした。
イケメンで家柄良しの紛うことなきスパダリさん。
スパダリに愛され幸せを手に入れる薄幸健気受け。
そんなワードにビビッとアンテナが動いた腐姐さまに超お勧めの王道のシンデレラストーリーです。
主人公は咲人。
彼は高校卒業間近の時に父を亡くし、以来、真面目なのに仕事に恵まれずに職もなく、家もなく、お金もない。
手持ちのお金も底をつき、家代わりに過ごしてきたネカフェも出ざるを得なくなった。
栄養失調に、体調不良。
ここで自分の命は尽きるのか―。
そう観念した咲人だが、そんな彼を助けてくれた人物がいて…。
というお話。
咲人を助けてくれたのは響。
やんごとない家柄の良家の子息で、「超」が付く大金持ち。
しかもイケメン。
響は行き倒れていた咲人を家に連れ帰り、肺炎を患っていた咲人を看病してくれた。感謝の念を抱く咲人だが、そこには実は下心が。
手を焼くほどのやんちゃぶりを発揮する5歳児の双子の息子・桃弥、桜弥のシッターを咲人に頼みたかったのだ。
響への感謝の思いと、桃弥、桜弥の可愛さにKOされた咲人はその依頼を受け、響の家に住み始めるが―。
桃弥、桜弥の2人の本当の親。
咲人が父を失った後、負のスパイラルに巻き込まれてしまった過去。
お金持ちでイケメンであるが故の響の葛藤。
さすが小中さんです。
ストーリー展開が素晴らしい。
様々なバックボーンを生かしつつ、彼らの苦しみや葛藤、そして親子愛、恋愛感情。
そういったものがきっちり描かれています。
咲人の負の連鎖に至っては、まさに現代の縮図と言って良いでしょう。非常にリアルで、実際にこういう若者は多くいるのだろうと考えさせられます。
咲人の過去はシリアスで苦しみに満ちているものではありますが、でもそこは小中作品なので。響と出会い、そこから幸せを手に入れるサクセスストーリーは読んでいて気持ちがすかっとします。
するんですが。
んー、なんて言えばいいかな。
ありきたりというか、王道すぎちゃった、というのか。捻りがほぼなく、先の先までスーッと見通せる展開なんですね。
BLならでは、と言って良いでしょう。
桃弥、桜弥の2人は響の実子ではありません。響の亡き親友の子。親友に代わり、双子ちゃんたちを引き取り育てているのです。
で、その親友は響の想い人だった、という点も。バッサリ言っちゃうとよくある展開だなあ、と。
咲人の「今」がリアリティに溢れているからこそ、響の破格なお金持ちっぷりがなんとも言えず空回りしている感が否めない。響の存在そのものが咲人に降りかかるトラブルのすべてを解決してしまう印籠の様で、それも何とも言えずご都合主義な感じを受けました。
咲人は凄く健気ですし、一生懸命な好青年で、なのにそんな彼が受けた現実が非常にリアルで読みごたえがある一方、そのリアルさを響の存在が帳消しにしてしまった、と言えばいいでしょうか。
反対に言うと、響の存在があるからこそ、王道のシンデレラストーリーになりえたわけで、甘くて、優しいストーリーを好まれる方にはすごくお勧めな作品だと思います。
あともう一点。
BL感はほぼありません。恋愛もの、というベクトルよりも子育て、若者のリアルな現状に重きを置いた作品かなと思います。二人の恋の行方に関してはほぼ描写がなく、いきなり恋人になってしまった感じがもりもりしました。それが=悪いというわけではなくって、好みが分かれるところかなとは思いますが。
さらっと読める甘々ストーリーで、さらにサマミヤさんの描く優しい絵柄がこの作品に合っていて萌え度は確実に上がります。そういったストーリーを読みたい気分の時にはうってつけの作品だと思いますが、個人的にはもう一捻り欲しかったな、というのが正直な感想です。
何をやっても上手くいかなかった主人公が、天使のような子ども達とお金持ちのスパダリに出会い、幸せになっていく話です。
ひとつの出会いに身を任せ、自然と状況が好転していきます。
その中で自分の人生を見つめ直したり、愛する人をみつけたり。
幸薄な咲人の家族の話は壮絶で、かなり重く切ないものになります。
辛い事があろうとも擦れるところなく、健気で優しい咲人に惹かれていくのが資産家の響。
親友の双子を引き取った響が、非の打ち所がない程のスパダリ。
これはお見事でした。まごうことなきスパダリ!
ただ、ラブストーリーというより子育てものの印象が強いです。
悩んだり、幼稚園ママ達からの苛めにあったりと。
この苛めがリアルで胸が締め付けられました。
こういう事って、本当にあるんですよね。特に幼稚園では。ここは辛かった
そして、何があっても双子と咲人を守ろうとする響が素敵でした。
全てを信じて一緒に戦ってくれる姿が嬉しかったし、やり返された園ママ達はザマァでしたね!気持ち良かった!!
やっぱり、いい男を捕まえて素敵な恋に発展させるのは〝健気さ〟なのよね。
さらりと読めるハッピーエンド作品はいいですね^^
今回は旧財閥系名家の当主と不遇で不幸続きの青年のお話です。
行き倒れていた受様が攻様の子供達のシッターとなり、恋人となるまで。
受様の家は伝統的な家業を営む工房で、受様も高校を出たら父の元で働く
予定でしたが、受様が高校を卒業する直前に父が亡くなくなったことから
家業を畳み、受様は地元の会社に就職します。
しかしその会社が倒産、仕事が見つけに都会に出た受様の新たな就職先は
超ブラックな会社で、母が亡くなった時も休暇をもらえず、振り切って
葬儀を終えて戻った受様はクビの言い渡しされます。
次の会社は違法すれすれのグレーな金融商品間勧誘営業でノルマを果た
せないと恫喝や罵倒を受け、体調を崩して会社に行けなくなります。
何度も転職する受様にハローワークの職員も厳しく、心療内科では鬱に
近い状態ながら鬱病ではないとの診断を受けます。
薬を処方されても良くならず、パートも体調や雇用主の希望にそえずに
更に仕事を転々とした結果、家賃が払えなくなって半年前にはネカフェ
で寝泊まりするようになりますが、体調不良が続いて稼げず、3日前には
ネカフェに泊まるお金も底をつきます。
ネカフェを出た朝に雨に当たった受様は、朦朧とする頭を抱えて辿り着い
た公園のペンチで横になったらそれきり動けなくなります。きっとここで
死ぬのだ、でも家族に会えるならそれもいいと思った受様でしたが、巻き
毛の可愛い天使が2人、心配そうにのぞき込んできます。
ねんねしてるの? ねんねしてた?
受様が「起きていたけどコンコンしている」と言うと「キツネさんなの?」
と返されて思わず笑ってしまう受様でしたが、咳がぶり返して苦しく早く
そっちに行きたいと手を伸ばすと、
今度は「何をしている」という若い男の鋭い叱責が響きます。この声は
神様だろうかと思った受様でしたが、頭の痛みに耐えきれず、意識も
途絶えてしまいます。この男性こそ今回の攻様で、受様を自宅に連れ帰り
養生されてくれる事になるのです。
受様が目覚めたのはどこか見知らぬ部屋の布団の中でした。点滴を受けて
朦朧とする中で名前を聞かれたり「肺炎」「栄養失調」との単語を耳にし
ますが、会話の内容までは覚えていられず・・・
受様がすっきりと気持ちよく目覚めたのは突然でした。今までになく
はっきりとした目覚めで今の状況をアレコレ考えていると、世話をして
くれていたらしい看護師に受様が攻様宅にいる経緯を教えられ、翌日には
攻様と対面する事となります。
攻様は30代半ばの男性で身体つきの逞しい美丈夫です。攻様は旧財閥系の
名家の当主ですが、若くしてアーリーリタイヤした資産家でもありました。
受様の荷物から事情はほぼ把握している様で、まだ安静が必要な受様を
優しく諭して自宅に留め置きます。
それでも世話になってからほぼ1週間が過ぎ、体調がよくなった受様は
いつ待て瀬も厄介になる事を申し訳なく思い始めたところで、攻様から
ある提案を受ける事になります。
それは攻様の子供達のシッターでした。子供達は1年前に亡くなった攻様
の親友夫婦の忘れ形見で、独身ながら結婚する気のない攻様が引き取り、
育てているのですが、人見知りが激しくプロのナニーにも懐かないどころ
か殻にこもるようになったと言うのです。
公園で受様を見つけた子供達が自分から近づいた事と、その後もしきりに
心配していた事から受様なら子供達も懐くかとの下心もあったと言われた
受様はお試しでベビーシッターを引受ける事になります。
果たして受様の初ベビーシッターの成果は如何に!?
不幸続きの受様が天使のような双子ちゃんに懐かれて、攻様の加護の元で
幸せを掴むまでのシンデレラストーリー的恋物語です♪
受様は稼業が傾き始めてから不幸続きですが、攻様は富める者特有の寛容
さと寛大さで受様を受けとめ、子供達も受様に懐きます。受様は双子達に
以前のように懐かなれなくなった攻様との関係にもここを砕き、少しづつ
彼らの大切な人になっていくのです。
その過程で資産家の攻様に近づきたい幼稚園のボスママやデパートの外商
が言葉巧みに近づいてきて、受様の工房が廃業に押いやられた過去に爪を
たてられたりと受様にかなり痛い展開もあってハラハラしますが、
攻様はアーリーリタイヤしても様々な大企業を背負っていた人だし、溺愛
系スパダリさんなので、受様がグルグルして身を引こうとしても離さない
ので、ハピエンまで安心して楽しませて頂きました (^_-)v
王道なシンデレラストーリーなので、受様が攻様と出会った時点である程
度の山谷の予想はつきますが、起こる事件が過去も現在もリアル感が高く
ほのぼのシーンの萌えがちょっとかすんじゃた感が否めず、今回は「萌」
評価とします。
リアル感が無いのも嘘っぽいですが、お子ちゃま達にはほのぼのパートを
重点担当でお願いしたいです。
ネットカフェで生活していた咲人だが、所持金が底をつき体調も崩して働けず、家なし生活で露頭に迷って倒れていたところを、天使の様な双子と響に助けられます。
とても広いお屋敷で、療養させてもらった上、双子のベビーシッターという仕事まで与えてもらえるラッキーストーリー。
それまでの咲人の生い立ちが、辛すぎてこの位幸せになってもいい!!と思えます。
双子のちびちゃん達が年齢の割に幼くて、違和感はありますが可愛い!
この2人も両親をいっぺんに亡くして、新しい環境で戸惑っていたのでしょうね。咲人には懐き、甘えられる存在ができたことや、響に対しても素直になっていく姿か微笑ましかったです。
咲人の実家の家業が、倒産しなければならなくなった原因や、双子の幼稚園のママ友など、波乱はありますが、どれもなんとなく先が読めると言うか、王道な流れと言うか。。。
ただ、ただ幸せなシンデレラ・ストーリーを読みたい時には良いと思います。でも、小中先生の作品を期待して読み始めると、物足りなさを感じてしまいます。